心の穴

胸にあいた穴に 涙がしみる
消失感で色をなくした世界
悲しみで押しつぶされそうな私は
変わり映えしないこの日常的な風景に
1人取り残されたような そんな気がした
泣いたところで変わらない現実も
数日後には私も日常に戻るという現状も
全部全部受け入れがたくて
こんなにも誰かを失う事が辛いだなんて
正直 全然想像もしていなかった

今まであんなに近くにいたのに
あっさりいなくなってしまった…
どんなに話したくても もう話せない
仕方が無い事だと割り切りたくても
心の穴がそれを許してはくれない
時間がこの傷を癒してくれるとしても
一体いつになったら癒えるのだろう?

もう考えるのはよそう
いつかしっかりと受け入れられる日まで
今は少しだけ休憩の時なんだ

心の穴

こんにちは。(こんばんは。)
黒豹です。お久し振りの投稿となりました。

今作は今までの作品とは雰囲気を変えて見ました。テーマは「傷」と「消失感」です。何とも暗いテーマですね( ̄▽ ̄;)
夏休みやお盆休みを利用して大切な方と共に過ごしていた方も多いこの時期に不相応と思われる方もいるかもしれませんが、プロフィールにも記載してある通り作者は「素直に感じた事を文章にする」スタイルの為、ご了承いただけると幸いです。

「傷」や「消失感」という重苦しいテーマで作成したこの作品ですが、さほど難しく考えなければわりと身近なテーマだと思います。
何かを得てばかりの人生などほぼありません。誰にでも「得る」事があれば必ず「失う」事もあります。それが普通なんです。
そんなごく普通の「悲しみや苦しみの感情」を今回は表現しました。
今回はそんな失うという事柄の中でも、自分にとって大切な人を失ってしまった…そんな消失感と心の傷を文章にしました。
最後はやや諦めがちに締めくくりましたが、この表現は苦しみと向き合っていくという意思も含まれています。今は傷を癒す事に専念し、傷が癒えたらもう1度この気持ちと向き合おうという意思を感じていただけたら嬉しいです。

という事で、暗〜い内容になってしまいましたが今回はこれで。
次作は是非とも明るいテーマで作品を綴りたいものです。
その為にも感性のアンテナを研ぎ澄ませて行きましょう(笑)

心の穴

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-26

Copyrighted
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