セキセイのスパングルとはちわれ猫の南京豆

セキセイインコと置物の猫の緊張感あふれる初対面

雨の日の出来事

雨の日の出来事

後ろを振り返る。
と、奴がいる。

「・・・猫?」

こんな近距離で、猫に遭遇するとは
この1年半のというもの考えても見なかった。

これが、猫という者か。
ちっちゃいな。

なんとなく仲良くなれそうな気がする。

「こんにちは」

返事はなかった。気のせいかな?

「こんにちは!」

動かない。耳の当たりをつついてみる。

動かない。置物だ。

なんとなく、仲良くなれそうな気がする。
ねえ。君、その手でこの猫持ってさ、
ちょっと追っかけっこしてみる?

セキセイのスパングルとはちわれ猫の南京豆

あれ、人形か!と判った後でも想像力の豊かなセキセイインコのスパングルは、ちょっと話しかけてみたりするのでした。

セキセイのスパングルとはちわれ猫の南京豆

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-26

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