押しゴミ

たとえば、雨に打たれたティッシュペーパー。

あるいは、ファストフードの茶色い袋。

時には、煙草のパッケージ。

少女が辞書の間に挟んだ押し花のようで、まるっきり違う。
誰も喜ぶ事はないし、そこには可憐さもない。

ただ、誰かに踏まれてしまったのかぺしゃん。と物言わぬゴミが
アスファルトの上にいつまでも、いつまでもそこにある。

私はそれを“押しゴミ”と題して星空文庫の間に挟む。

押しゴミ

押しゴミ

押しゴミはどうなるのでしょう。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-25

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