オダマキ

「オダマキ」とは花の名前です。
是非読んでいただけると嬉しいです。

プロローグ

瑠瑋(るい)、おはよう〜。」
「おう、おはよう。…あっ。」

(けん)に名前を呼ばれ振り返ると、賢の後ろに瑠瑋の憧れの先輩、(しょう)が歩いているのを見つけた。

「聖先輩、おはようございます!」
「あ、瑠瑋くん…っと賢くん、おはよう。」

瑠瑋に挨拶されたことに気づいた聖は、瑠瑋と賢を見て爽やかな笑顔で言った。

「聖〜、モテモテじゃん。」

隣にいた聖の友達、(りん)が聖を茶化す。

「相変わらず瑠瑋は聖先輩好きだな〜。俺は断然、燐先輩派だけどな。」
「何言ってんだよ、分かってねーなー。黒髪ロング、清楚代表聖先輩がダントツだろ。」
「は〜?童貞が何語ってんだよ。」

賢が瑠瑋の背中をバシバシ叩く。

「うるせーよ。」

瑠瑋は笑いながら賢に軽くたたき返す。

「そういえば瑠瑋、聞いた?」

パキッ。

「何を?」

パキパキッ。

「聖先輩、好きな奴いるんだって。お前振られたも同然だな。」
「…!? はぁ、まじかよ。」

バキッ。

瑠瑋が落ち込む素振りをして寄りかかった柵が突如折れ、瑠瑋は川に落ちた。


「…え、は、瑠瑋?!」

オダマキ

読んでくれてありがとうございました。
少しでも読者様の印象に残れたらいいな、と思います。

オダマキ

事故で死んでしまった瑠瑋。しかし、それはもしかしたら事故ではないかもしれない、と聞いた聖は真実を知るべく一人で行動をする。この事件は一体何がきっかけで起きてしまったのか。様々な思いが交錯するサスペンスホラー。

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-24

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