神様だった
あなたを呼ぶ
あなたには聞こえない周波数で
声は空気に溶けていく
あなたの背中は
いつも通り大きく
いつも通り揺るがない
だからわたしは
絶望と信仰を
その背中にぶつけることができる
あなたを呼ぶ
愛してるってつぶやいたり
涙を流してみたり
全部あなたに届かない
あなたはやっぱり神様だった
ずっとずっと探していた
わたしの世界の神様だった
わたしの貧弱な絶望も
わたしの脆弱な信仰も
あなたは全部許してくれる
あなたは揺るがない
あなたの世界は続いていく
わたしはここで尽きてしまうけど
あなたが続くのなら
わたしは
救われる
無関心なあなただけが
わたしを救ってくれる
神様だった