黒いうさぎ
誰かを自分と見比べて欲しくないくせに
自分が一番誰かを気にしてる
ちょっと待ってなんて振り向く余裕も無いし
追いつかれないように先走るのも悪い癖かな
暗い世界の黒い空から雨が降る
うさぎ小屋には誰も来ない
赤い世界の遠くから君が来る
やめて 僕を見ないで
腕時計を見るともうこんな時間か
壊せば止まるのだろうか
ひとりぼっちが好きでやりたいことだけして
この有様ならなんとも可哀想なことだ
暗い世界の黒い空から雨が降る
うさぎ小屋には誰も来ない
白いうさぎの君が来る
はやく 僕は隠れるんだ
ヘッドフォンして気にしてくれる声も聞こえない
アイマスクして気にしてくれる人も見えない
退屈な夜だ
いつか見た小説にも映画にもこんな人間っていたかな
そんなことを気にしてる
嫌気が差す朝だ
黒いうさぎ