視点は高く

私はここに立っている
上を見れば青い空
その向こうにいくと何が見えるだろう

飛行機の高さで
町が

月までいくと
丸い地球が月のように浮かび

銀河の端では
暗黒のキャンバスに無数のまばゆい星

星間のすきま
おおきな広いすきま

なにもなく
なにもおこらないようなところ

粒子と電磁波が飛び交い
重力が支配する

無数の恒星が消滅し
また再生する深い海

風で吹かれた砂丘の波紋が
ゆらぎをもって漂うように
宇宙の果てに見えるものは
星の集まりで編まれたカオスの紋様

視点は高く

視点は高く

気分が沈んでいる時は自分を高いところにおいてみよう。あんまり高いのもなんだけど。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-18

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