幼き日

ドッジボールで突き指した頃
自転車は海賊船 船長は《 》
学区外は怖い
お気に入りのボールが破裂した
私の感情が分からない愚か者たち
ザリガニの死体、そして汚臭

人生ゲームは常にインフレ
お人形遊びは未だ覚えず
ボロボロになっても使ったスタジアム
部屋中に散らばるビー玉の数だけ戦いがあった
破壊と無秩序に笑いが止まらない

分岐点はカードゲームだった

いつでもリーダーで居たい君は
次第に僕らから離脱した
新たな場所で地位を獲得した
毎晩バイクのマフラーを轟かせて走る
成人式はお揃いの白袴

今ではもう挨拶もしない隣に住む《 》くん

幼き日

幼き日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-18

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