白の残光 雨宮吾子 奪われた日常の果てに いつか覗いてみた太陽の骸を 迸る水の流れに至る夢の道 露わにされたその骨の行末を 案じ奉る御胸に添える指先 我征くは大地の響きの橋梁にて 眠る中にて彷徨うばかり 白の残光