サイクル

ペットショップの一角に売られる命がある。
見せ物のように商品された命。
はっきりとした価値と逃げ場のないそれを買う命。

生命のサイクルという名の中で消した命。
誰にそんな権利が有るのだろう。
どこにそんな義務があるのだろう。

乱れる何かを直していると主張しても消えない悲しみに
償う事は出来ない。
償えないのなら、いっそう
その先もまたサイクルの中。

見え隠れするそれを消さないようにと、して消した
本当に大切なもの。

それは、いったいどこに消えたのかな。

サイクル

サイクル

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-14

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