あのさそのさ

嗄鳥鳴夏

あの日僕は過ちを犯した
その日までに積んできた価値を全て捨てた
あの日僕は目を閉じた
その日から今まで未だに開くことが出来ない

季節が過ぎても記憶が消えることは無い
何故だろうか 時間が解決すると思っていた
僕が目指すべき 行くべき場所は
何処だろうか 早く見つけないと
君が許してくれない本当の理由は
何だろうか そろそろ教えてくれないか

あのさ 悪いとは思ってる
だから 未だに笑うことが出来ないよ
あのさ 人のせいにはしないよ
だから 誰の名前も出すことはしないよ
あのさ またいつか話すことが出来たら
今度は ずっと頭を下げるから

あの時僕は何を思っていた
その時行動に移した時には意識は無かった
あの時僕は君を殺した
その時から今まで未だに手を合わせられない

風が吹いても木枯らしのように飛ばない
何故だろうか そうか 体は重いままだ
僕が居るべき 生きていくべき場所は
何処だろうか 分かるのはここではないこと
君が許していない本当の罪は
何だろうか 一生分かんないままさ

あのさ 今日も生きてく
だから 過去のことは忘れていく
あのさ 誰のせいにもしないよ
だから 僕のせいにもしないでよ
あのさ 見返りを求めなくなったら
今度は 大事に愛を確かめあおう

あのさそのさ

あのさそのさ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-08

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