川べりからの風
毎日、毎晩
薄れて
やがて消える
感熱紙
時間の増減はとても悔しい
今日も一日あなたが恋しかったです。昼寝を少ししました。昼は元気でした。いつもの夕方の憂鬱にやられました。でもあなたと喋って生き返りました。今日は電話で話せて嬉しかったです。いっぱい好きとキスもらえて嬉しいです。
いっぱい泣かせてしまったひとには潤いが必要だった。潤い。身体いっぱいの潤い。汗だくの潤い。ぶつけあわないといけない。心じゃなく、身体。そんな日もあります。そういう気持ちの日もあります。でも人が遠い。まだ会えない。そういうときは歌を詠みます。ひとに。
今日は暑いけど風が吹いてあなたが浮かびます。あなたはバニラが好きかな。あなたはバニラという感じがします。僕は夕べバニラを食べた。あなたの味がしました。あなたのそれがそんな味だともっといい。未来が見えると僕らは励みになります。今日も僕はあなたの短歌詠んでます。いっぱいあなたがいます。
今日も自宅の向こうの川べりから風が吹いてきます。東京に関心がないのにあなたがいる街というだけで羨望を感じ、あなたが生きて彷徨い幸福を見つけようとする街というだけで詩にしたくなる街。同時に僕は僕の街にあなたをいつか迎えたい。この街であなたと最初に結ばれることを思うと恍惚を感じます。
川べりからの風の中でずっと休んでいました。何度もあなたが告げた言葉を全部噛み締めていました。あなたが変わらないことを僕はおそらく誰よりも一番知り始めた人間かもしれません。あなたの心の一番大事な部分を決して僕が疑うことはないでしょう。僕には僕に対して変わらないあなたしかいないのです。
毎日、毎朝
消えたことさえ
やがて忘れていく
天気雨の紅茶
時間の訪れの外を駆けたい
川べりからの風
語りかけた。
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