白い雲
・・・・・・
白い雲が流れていく、空は青い、あの子の瞳のように・・・・
あんなに焦がれた夏なのに、なぜかさみしく感じられる
昨日一人でやってきた
白い雲が流れていく・・・・
真夏の好きなあの人は今頃何をしているのだろう
真夏の好きなあの人は、今はさびしく墓の中
ひとりっきりで墓の中
白い雲が流れていく
僕の目の前で
白い雲が流れていく
今日の朝、僕はあの子のお墓に
カサブランカをささげてきた
冷たい墓の中の彼女は
いつも一人で泣いていた
そうして僕はまた一人、冬の夜道を歩いてく
一人っきりで歩いてく
白い雲