バラバラだったもの①
漁師の娘である美海に、突然の縁談話!
結婚することになった、嵐とどうなるのか。
嵐を探しに出たものの異世界のようなジャングルについた。これから、どうなる…
私の名前は、美海。最近、父から許嫁の話が出ている。結婚なんてしなくていいんだけどな…。と、軽く考えていた私の身に、これからの未来が霞んでいくとは誰も予想しなかっただろう。
ここで、軽く紹介するとしよう。美海は、日本一の漁師と呼ばれている父、寿の一人娘である。母は、病弱で帰らぬ人となったため、今は父と二人暮らしをしている。では、話を戻すとしよう。美海が結婚に興味をもたなかった一つの理由として、幼馴染である和也の存在があったからだ。実は、美海が想いを寄せている相手だと父が知るはずもない。和也は、容姿端麗で勉強もでき、いつも美海のお世話をしていた。しかし、和也に、好きな人がいると知ってから胸の中に想いを隠している。
ある日、許嫁が街に来ていると聞き、見にいった。許嫁らしい人を発見し、観察していると会話が飛び込んできた。よく、聴き取れなかったが美海は、こいつ…性格悪いな!!と確信した顔つきだった。家に戻り、結局、縁談の話を断ることができず、結婚することになった。
彼の名は、嵐と言い父の次に漁師で名高い評価を受けていた。最初は、結婚に気がのらなかったが、新婚生活を始めていくうちにだんだん楽しくなっていた。手料理を振る舞えば、美味しい!!と笑顔で食べてくれ、休日は2人でよく出かけた。知らないうちに、嵐のことが大好きになっていた。今では、近所の人たちからお似合いのカップルだねと言われるまでになった。とある朝、いつものように、嵐が漁に行き、帰ってくるのを待っていると、いっこうに帰ってくる気配がない。体中に悪寒が走り、父の元へ行くと、嵐が波にのまれたと報告を受けた。父からは、待っていれば必ず帰ってくるから危ない真似だけはしないようにと言われた。町中の漁師が、探しに行ったが見つかるわけもなかく、父の忠告通り、1ヶ月待ってみた。結局、嵐が帰ってくる日はなかった。美海は、慌てて支度をし、船に乗る準備をした。するとそこに、和也がやって来て父には内緒で事情を説明した。和也は、美海に何かあったら大変だから!と言い、一緒に港を出ることになった。久しぶりに、船に乗った美海は、よほど気持ちがよかったのか、寝てしまった。
3時間後、目を覚ました美海の目の前には、見たこともないジャングルがあった。隣で寝ていた和也も驚きを隠せないでいた。早くここから脱出しなくていけないと思い、出口を探しまわった。すると、声が聞こえ、アウストラロピテクスのような集団が襲ってきた。なんとか、逃げきり一安心していると、上から体を持ち上げられどこかに連れ去られた。そこは、白いゴリラの住処だった。なんだこの異世界は?!と思うほど、奇妙な空間にいた気がした。
~乞うご期待~
バラバラだったもの①