青さ
大切だから空は青いと覚えている訳ではない。
心一つ 青さを青さとして認められる清さと強さを少しの間でも自分自身の中にあるのもとして認識できるから。
そういう日常に溶け込んだ普遍の真実という変えられ無いものを形づくる心を許せるように。
ただ、ただ、それだけの為に上を向いている。
下を向いて歩く道と上を向いて歩く道に違いがあるのは青さだと曇った空が訴える。
走るのを辞めてしまえば、その青さは消えていく。
追いかける為に、また走り続けて行く。
青さはいつだってここにある。
大人という二文字の裏に張り付いて
こっそりと足音に紛れ込む。
青さ