揺れる

同じ願いと言えど、ここに同じなんてないと言えど
同じという概念について語っていることを同じという。

1人じゃないと慰めて、ひとりにしないでと嘆いて
ここに1人という概念があるということを主張する。

探していると失くしていたということがどこか一点をさして、そこにある手段の問題だと同じが揺れる。

慌てたサンタクロースが春にやって来て帰るのと、
のんびりやのサンタクロースが春にやって来るのに、同じ春がある。

同じという概念一つ変えられないこの想いが消える。そこにまた、同じがあるのだとここにある生命の嘆きが静かにそっと主張する。