十人十色
これは、主人公が原因なのよ。
ある子が言った。
違うよ。ヒロインの女の子にも原因はあったよ。
別の子が言った。
確かに。
そぉ言って、どちらかの意見に賛成する子が出てきた。
口論はするんだけど、
結果は、"どちらも間違えじゃない"
となった。
みんなは納得したような、しないような顔で
"はい"
と、返事した。
口論して、答えが正解でも不正解でもなくて、
どちらも正解で、もしかしたら、
他にも正解はあるんだろうって、
もっと、もっと、口論する。
私は、この口論が嫌いじゃない。
むしろ、大好きである。
だって、思い思いに意見を述べる事って素敵じゃない。
答えが出なくても、この口論に正解はないのだから、
自由に、思ったことを、素直に言い合えば良い。
十人十色