仮面の紳士
静岡県警の野平一平と美優のシリーズ、久々のエロ作品。
今回は催眠術を使う紳士の裏の顔は?
静岡と兵庫で異なる顔を持つ男甲田裕治と美優の身体を張った戦い。
美人姉妹久美と智美、姉智美の行方不明を追って、久美が単身エステに乗り込むが、囚われの身に。。。
歌舞伎の東寛二の美人姉妹で有名、過去の作品(夏の雹)で復讐の生け贄に成り、二人共SM調教をされてしまう。
特に姉智美はSMの世界に填まり込んで、IT企業の社長万田丈一とのSEX相性が大変良く、結婚に至り特にアナルSEXは二人の楽しみの一つに成っていた。
SGSクラブは、美容とエステで一躍有名店に成ったが、それは裕治の催眠術の威力だった。
俊昭と俊成の兄弟は、美容師とエステを任されているが催眠術の能力は無い。
美容師俊成は髪フェチのサド男、エステ担当俊昭は売春と秘密クラブで儲けようと企むが事件が勃発。
美優が事件の真相を追って静岡から兵庫へ。
エロ美容エステサロンの秘められた秘密に立ち向かう。
売春とSMクラブの秘密に迫るエロサスペンス。
浜名湖に全裸の若い女性の死体が浮かぶ、マネキン人形と間違えるその姿は。。。。。
性器の手術を受ける女性、媚薬で自分を忘れてしまう女性。
同じ様に今度は琵琶湖で、全裸女性の遺体が発見される。
浜名湖、琵琶湖、京都、神戸、姫路と舞台を変えて美優と甲田の対決。
後半は、美人刑事と久美が生け贄にされてしまう緊迫のストーリー展開。
十人のVIPは興奮の坩堝に、捕らわれた久美の運命は?
美人刑事は恐怖の病院での淫乱検査か?美優の推理と自慢の身体で悩殺か?
変態映画監督の登場で益々淫乱へと変わってしまう。
狂う程の責めに会う美人刑事、淫乱地獄へ一直線!
映画「落華の宴」の撮影は必然なのか、陰謀なのか?
恐怖の催眠術で、考えられない配役の映画が作られていく後半。
戦前の遊郭(尼御殿)に巻き起こる尼さん遊女と、陸軍大佐合田のサド趣味の数々。
長編小説(百五十話の予定)、SM調教変態紳士と静岡県警の戦いをお楽しみ下さい。
世間で認められている有名人が、仮面を被ると豹変して悪事の数々を行う事は良く有る事ですが、
今回の悪事は自分の性の欲求を満たす為に、催眠術を使えばこの様な事も行えると云う願望の世界を書いてみました。
有名美容エステ
42-01
「お姉さんが、静岡に来る何て珍しいわね」新幹線の改札に迎えに来た伊藤久美が姉の万田智美を出迎えた。
二人が並ぶと、女優さんが撮影で今、新幹線から降りてきた様な錯覚さえ感じる。
豪華な服装は姉の智美、妹の久美は質素な中にも清楚な美しさが滲み出ている。
IT企業MIDの社長万田丈一の妻、子供はいないが夫婦は最高に仲が良い。
久美には信じられないがSEXプレーの相性が抜群で、離れられないと云う姉智美だ。
その智美が静岡にやって来たのは、最近噂の健康補助商品を販売している美容院と美容エステサロンの存在だと云う。
地元に住んでいるが全く知らない久美。
美容院とエステを一緒に経営をしているSGSと云う店だと教えてくれた。
中々予約が難しいが、今回三度目で予約が出来たと喜んでやって来た。
久美は地元に住んでいても全く興味も無いから、姉に言われて始めて調べて見たのだ。
智美と丈一はアブノーマルなSEXで結ばれ、その後の二人はその世界を満喫していた。
「智美、最近下腹が少し出た様な気がするぞ!」その一言で興味を持ち始めると、もう止らない智美。
ネット、雑誌等を隈無く捜して、その中に最近SGSが一部の人に人気だと調べて予約をしたのだ。
「久美は私より若い、もう子供も居るから、気に成らないのでしょう?私は独身の様なものだから気に成るのよ」
歌舞伎役者東寛二の美人姉妹、智美と久美は昔の話と思っている久美。
亭主は静岡県警刑事伊藤純也、息子浩一、毎日子育てに追われて、忙しく暮らしていた。
その中では美容に感心を持つ事も無かった。
「駅前のホテルに部屋を取っているから、そこに荷物を置くわ」
「でもお姉さん美容とエステに一泊で来るなんて信じられないわ」
「このSGSのエステは二回受けなければ効果が無いのよ、明日と明後日よ!凄い効果が有るらしいわ、受けた知り合いが言うから間違い無いわ、今日は取り敢えず髪をして貰うのよ」そう言って栗色の髪を指で掻き上げた。
「お姉さんにしては、長く伸ばしているわね」
「それはね、先生に選択肢を与える為よ!短いと髪型限定されるでしょう?久美の様にいつも長ければ良いけれどね、でも先生のインスピレーションでばっさり切られるかも知れないからね」と笑いながら、右側の方に歩いて行く二人。
駅に並んで大きなホテルが見える。
智美はそのホテルを予約している様だ。
「久美の友達の名探偵奥様は元気?」
「野平美優さんの事?元気よ!最近事件が少ないから暇を持て余しているわ」
「でも凄いわよね、専門の刑事さんより、優秀な推理力は素晴らしい」
その様な事を話ながらホテルに到着すると智美の携帯が鳴って、今日の予約の確認だと智美が言った。
「主人は今、アメリカに行っているのよ!だからその間に変身して脅かせてやるのよ」
「いつ、帰られるの?」
「今月末かな?」
「二週間以上もお姉様一人なの?珍しいわね」
「大きな仕事で、先月初めから日本国中飛び回っているわ、だから最近ご無沙汰よ!寂しいのよ!久美は良いわね、毎日出来るから」と小声で囁いた。
「そんな事、この様な場所で言わないでよ!」顔を赤くして怒る久美。
「プレーはしないの?」
「何の?」
「SMプレーよ、久美もあそこ濃いから、剃って貰っている?」
「馬鹿!そんなプレーは一切無いわ、変な事言わないでよ」
「最近無いから、寂しいわ」と小声で耳打ちする智美。
荷物を部屋に置いて、時間まで久美とコーヒーを飲んで「それじゃ、行って来るわ、びっくりしないでね」と笑顔でタクシーに乗り込んだ智美。
久美が智美を見た最後の姿だった。
数年前、兵庫県の神戸で美容院を五店舗営む甲田信造が病で他界、息子の裕治が跡を継いで、代表取締役に就任、だが裕治は美容師の免許が無く習得する気も無い。
弟勝俊には垂水店の店長をさせて、自分が全てを管理する立場に就任した。
裕治の趣味はカメラと酒を飲む事、そしてもう一つ人には言わない趣味が催眠術。
数年前三宮の東門のスナックで何度か会って知り合った男に、美容院を経営されているなら、この様なサプリを販売されれば良い副収入に成りますよと教えられて、静岡の稲田美容院とエステの店が今度販売するのですよ、紹介しましょうか?と言われて、いつの間にか販売する事に成っていた。
この男は催眠術を使う稲田俊紀と云う、裕治よりも十歳以上も先輩で六十五歳。
裕治は静岡で、この男からサプリの販売と催眠術を習い、現在では月に一度のエステ先生の名目で静岡のSGSでエステの先生として、意味の無いマッサージを行う先生に成っていた。
地元では店を三宮、新神戸、垂水、元町、明石、姫路、の六店舗で順調な売り上げを示していた。
稲田俊紀は自分が癌で余命が短い事を知って、誰かに催眠術を伝授したいと思っていたが、中々素質が有って商売に向いている人物で女に興味を持って、変態の資質も有る人は中々いなかった。
俊紀は自分の息子俊昭と弟俊成の三人で、売春組織を構築しようとしていた。
その計画の途中で父が病で倒れ頓挫していたが、ようやく後任が見つかったので、本格的にSGSクラブが出来上がったのだ。
関西からやって来るエステの先生が甲田裕治、兄弟で美容師とエステの仕事を役割分担して半年前から急に人気に成り、今では予約待ち状態に成っている。
勿論裕治の催眠術の力が存分に発揮された結果だ。
エステの仕事は殆どが女性のスタッフが行うが、このSGSでは男性を希望する客が多い。
催眠術
42-02
裕治は地元では温厚な紳士を装い、従業員にも優しく一日の仕事は店舗回りで、最後には殆ど毎日姫路の店に行く。
その後は店の近所の居酒屋に行き、スナック数軒梯子をして自宅に最終電車で帰る。
親父が健在時は、居酒屋のみに行き必ず最終電車で自宅の在る西明石に戻っていたが、親父が死去に成り自分が社長に成ると行動は一変して、女性を求めてスナック等に行く回数が多く成った。
それは親父の健在の時は店の女性を誘って、関係を持つ程度だったが、自由になった事と収入が増えた事で、外部の女性を物色する様に変わった。
行きつけのお店に少し小綺麗な女性が入ると、直ぐにアプローチを始める。
だから、この十数年で関係を持った女性の数は三桁に達する性豪振りだ。
女性の数が極端に増加したのは、近年催眠術を習得してからだった。
その静岡のSGSクラブが開店してから半年裕治の目的は変わって、地元では相変わらずだが静岡では変態親父を満喫して収入も得ていた。
SGSクラブに来るお金持ちに催眠術を施し、ここの店が素晴らしい店だと吹聴させる事を行う事で、客が増加して噂が噂を呼んで智美が知る事に成った。
美人の客は三人の餌食に成って身体を弄ばれた。
会員制の売春組織、スィートグランディを立ち上げて、これから一儲けを企む。
その為には、数人の美人女性を集める必要が有る。
当初は売春までは中々女性が集らないので、公開にて調教を行うSMクラブの設立を目論む。
名前はクラブでも、会員にSM系の美容エステを公開で見せるのだ。
この二人の兄弟は完璧なサド人間、弟は美容師だから気まぐれで客の髪を切ってしまう事も過去には度々有った。
だが今は催眠術での吹聴で、いつの間にか斬新な有名先生に変わって、客が予約待ちの状態だ。
美人の客なのか?それ以外かで応対が異なる。
予約の時に写真を送らせて、美人の客なら裕治の来る日に合わせて時間を設定する。
他の日は殆ど従業員が、カット等を行って自分は全く仕事をしない。
今回は月に一度の裕治が来る日に合わせて、SMクラブに送り込む女性の選別をしたのだ。
公開美容エステを行って会員に見せる。
希望者にはSEXもさせる予定に成っている。
その中で選ばれたのが万田智美、女優の卵で斉藤琴美、地元の大学に通う最上紗代の三人。
最上には、カットモデルとエステのモデルに成って欲しいとスカウトすると、喜んで有名なエステサロンと美容院でモデル?と舞い上がった。
斉藤琴美は、ここのエステの客で女優の佐伯文美の紹介で、同じくモデルとしての誘い。
万田智美は友人に聞いて予約をしてきたが、美人でお金持ちなのは調べていた。
一番年配が智美で、琴美が次で一番若いのが紗代だった。
この三日間で三人を捕える事に成っている。
三人三様の容姿とスタイルだから、会員の好みを満たすだろうと考えていた。
そして「万田様のお時間は十五時に成っていますので、十五分前にはお越し下さい」と久美の横で電話を受けた智美。
栗色のセミロングまで伸ばした髪を掻き上げて、今日の予約の確認だと智美が言った。
しばらくして久美と別れて、タクシーでSGSクラブに向かう智美。
この日の昼過ぎに裕治は関西からクラブに来て、既に琴美に催眠術を施して「明日、エステを受けに来て下さい」と伝えていた。
「はい、判りました!私美しく成れるのですね」
「はい、今後大女優に一直線ですよ」
「知り合いには海外取材だと言って下さい」
髪をセットする事も無く自分では綺麗に成ったと思って帰った。
大学一年生紗代は、明日来る事に成っているので、今日の客は智美のみに成っていた。
裕治は智美の調査書を読みながら「この女の妹が静岡に住んでいると書いて有るが、大丈夫か?地元だが?」と俊昭に尋ねた。
「妹は子持ちの主婦だから大丈夫だと思いますが、応募の女なので詳しい調べが出来ていません、一人居た候補の女が急にキャンセルに成ったので、美人だったので間に合わせました」
「大丈夫か、本人に尋ねて見るとするか」裕治は催眠術で智美に聞いて見る事にした。
「申し込みの写真では美人でしたよ、三人はこの女が栗色の髪で、他の二人は黒髪ですから、客の好みも満たすでしょう?みんなカット希望でセミからロングですから、色々楽しめるでしょう?」
「今、会員は何名だ?」
「十名程度で、アンケート調査でも、黒髪が好きだと云う会員が九割ですね、短いよりもロングを好むのに、切るのが良いとか希望を持っていますから、サドの考えですね!中には髪責めで吊してしまえとかの希望も有ります」
「アナル好きも半分ですね、でも美容エステを見たい会員が多いですね」
「馬鹿な女が綺麗に成りたいと思う気持ちを利用して、商売をされるとは天才ですね」
「有名に成りたい女と綺麗に成りたい女が多いですからね」
「明日は、エステで責めるのだな」
「はい、二日間に分けて順番に行います!観賞用のエステルームご覧に成りますか?」と言われて、裕治は一度も見た事が無かったので、時計を見ると二時半に成っていないので、俊昭に着いて地下に向かった。
地下に着くと「この奥が監禁する部屋です」と薄暗い通路を指さす。
今は誰も居ないが、三室の個人部屋が造られていると話した。
「こちらが、調教ルームです」と婦人科の台の様な物が中央に置いて在る。
透明のアクリル樹脂で囲まれて、客からの声は遮断と触る事が出来ない様に造られている。
十人の会員
42-03
エレベーターで降りると最初の部屋が、美容院の造りに成っていて、シャンプーからカットまで髪に関する全てが一つの椅子で行える様に成っていて、完全に個室状態で会員の方からは見えるが向こうからこちらは見えない。
同じ様に隣のエステの施術台も完全個室状態、会員からは見えるが客からは見えない。
「ここでは主にエステで、隣の部屋では脱毛を中心に行う設備です」
左右に分かれて部屋が造られて、全身脱毛の機材が備え付けられている。
勿論股間の陰毛を中心に手入れが行える様に、様々な工夫がされて会員が喜ぶ角度で見る事が出来る。
見学を終わって裕治が「この設備には相当のお金がかかりましたね」と微笑むと「投資ですが会員券は二千万ですから、既に二億は集りました」と笑った。
二千万の会員券を買う人も居るのだと驚く裕治だが、確かに先程見た琴美は女優の卵と言うだけ有って美人で清楚な感じだ。
普通はエステには来ない様な子だが、無料とここのエステのCMモデルだから来るのだろうと思った。
同じく最上と云う大学生も、清純な感じの美少女だと思うので、今後も素晴らしい女性を集めるのだろうと思う。
芸能人とSEXをすれば、一夜で三百万から一千万以上の人も居るのだから、ここの変態会員には安いのかも知れない。
催眠術で洗脳してしまうと一連の合図を聞くまでは、覚めないから恐い話で、普段は普通に生活が出来るが教えられた事は必ず行う。
しばらくして智美がタクシーで到着した。
受付の女性が「そちらの待合室でお待ち下さい」と案内すると、中には数人の客が豪華な応接で雑誌を見て待っている。
そこに智美が入ると、一斉に視線が釘付けに成って、服装と化粧に持ち物に目が行く。
超高級のバッグにブランドの服装、派手な感じの化粧に綺麗な顔立ち。
女優さんだわ、誰かしら?似た人居なかった?と待合の数人が全員その様に思った。
VIPの待合室に案内される智美に「お飲み物は?」と尋ねる女性。
「今、要らないわ、飲んできたの」とソファに座って待つと言った。
しばらくして奥の扉から「万田様、こちらにどうぞ」と異なる女性が呼びに来た。
「会員証の作成の為、当社の専務甲田が二、三お尋ね致しますので、お願い致します」
椅子に座らされると、机の向こうに裕治が出て来て「初めまして」と分厚い手の平を見せて不思議な行動をした。
「初めまして、万田智美と申します」と軽く会釈をした。
「お美しい方ですね」と裕治が一目惚れするタイプだ。
裕治は若い女性よりも少し年配を好む、三十歳位の智美はまさに理想の女性だった。
「奥様だと聞いておりますが、旦那様は今日の事はご存じなのですか?」
「主人は今海外に出張しておりますので、帰りましたら驚かせてみようかと思います」
「お綺麗に成られて、驚かされる訳ですね」
「はい、SGSの予約が出来た事が幸運だと思っています」
「VIPクラスは、に三名限定のコースですから、その時点でラッキーの一言ですね」
「はい、その幸運に恵まれて、変身出来る事を期待していますわ」智美がセミロングの栗色の髪を掻き上げると、裕治は胸の高鳴りを感じてしまう。
こんな女が痛みに苦しむ顔を見られるのか?考えただけでも既に勃起が起る裕治。
「それでは向こうに、蝋燭の炎が見えますか?」と鏡を指さす。
「はい、大きな蝋燭が見えますわ」智美が炎を見た時から、裕治の催眠術が始まっていた。
「今夜は何処かに宿泊ですか?」
「はい、駅前のホテルに今夜と明日宿泊予定です」
「そうですか、先ずここを出るとホテルをキャンセルして、旅行に行くと話して下さい」
「はい、ホテルをキャンセルして、明日ここに来ますので宜しくお願いします」
「万田さんの気に成る部分は何処ですか?」
「お尻の肉が最近垂れた様に思いますので、修正したいと思います」
「それは、ここの二日間のエステコースで完璧に治ると思いますね、ところで万田さんの妹様がこの静岡にお住まいだとか?」
「はい、久美はこの近くに住んでいます」
「ご主人様はお金持ちとか、一流企業の方ですか?お姉様から見られて美しい方でしょうか?」裕治は姉が気に入ったので、妹は姉と同じ美人で若いのならの欲が出て尋ねた。
「妹は私よりも美人ですわ!それがお金持ちでも、一流企業の方では有りません」
「お姉様より美しいのですか?それなのに嫁ぎ先は良くないのですね」
「はい、現職の刑事ですから、良くないでしょう?危険ですし」
「えーーー」裕治の声が裏返って、驚いてしまった。
その後は何も聞かずに、智美をホテルに帰る様に話した。
裕治は「あの美人の妹は刑事らしい、あの美人をメンバーに入れるのは危険では無いのか?」
「今更変更は出来ない、明日には会員が来るのに、二人だけなら好みが偏る」
「だが妹が現役の刑事の妻だぞ、危ないと思うが大丈夫か」
「灯台もと暗しの諺も有る、甲田さんの催眠術の威力も有るから、心配ない!あの様な美人を逃す手は無い」そう言って押し切った。
ホテルに戻った智美は、明日の宿泊をキャンセルして、急遽関西方面に旅行に行きますとフロントに告げた。
翌日十時前から、SGSクラブはお金持ちが一目で判る人達が集ってきた。
中には夫婦の人も居るので、趣味の世界を楽しむのか?それとも女性の苦しむ顔が見たいのか?変態の集合場所に成っていた。
一般の客は通常通りに美容院、エステに予約で入って行くが、この連中はエレベーターの入り口から、五階のサロンに向かうが、受付でおしゃれなマスクをして、上がって行くので顔も相手には判らない様に成っている。
会員は時間別の受付に成っているので、会員同士が素顔を見ない様に配慮されていた。
その時「すみません、少し遅れてしまいました」と若い最上紗代が、美容院の受付に飛込んできた。
まだ一度もここには来ていないので、裕治の催眠術にもかけられていない。
紗代の顔見せ
42-04
紗代が「モデルで来ました」と元気よく明るく受付で言うと「モデルさん?」と不思議な顔に成る受付の女性。
初めて来たので、場所を間違えた紗代を監視カメラで見ていた俊成が、慌てて受付に内線で連絡をする。
「最上様は専務が面接されますので、隣の四階に行って下さい」と伝えた。
紗代は隣の建物のエレベーターに乗って四階に向かう。
裕治が待ち構えて、催眠術を施してこれから地下室での美容エステに向かわせるのだ。
「最上さん、先に専務が簡単な面接を行いますので、ここにお座り下さい」女性が紗代を案内して応接に案内した。
甲田が前の椅子に座る時には、鏡に蝋燭の炎が揺れて神秘的な雰囲気に成った。
「お嬢さんは、ここの美容エステのモデル希望ですが、どの様な雰囲気を希望されていますか?」
「お任せで結構です、最近有名に成ったSGSクラブの専属モデルに成るのは、私には最高の事です」
「蝋燭の炎が見えますか?」と催眠術に誘ったが、紗代は反応が無いので、裕治はこの子は三割程存在する催眠術にかからない人だと理解した。
「あの子は、催眠術にはかからない人間だ!どうする?」面接が終わって、俊昭に告げる裕治。
「今更、変更は出来ない!昭子と浪江に任せるしか方法は無いだろう」
井上昭子と成田浪江が、エステの施術をするエステシャンで、浪江が五十代、昭子が四十代のサド女で、自分達は肥えて顔も不細工だから、美人を虐める事に快感を覚えるのだ。
同じく二人の子飼いの様な女性が、佐藤真弓、生島数子の二人で、今回のクラブの立ち上げを待ち焦がれていた。
「仕方が無いから、最上紗代は明日使う事にして、今日は顔見せだけにして会員を焦らせよう」
スタッフに俊昭は本日の段取りを話した。
十一時に開演の予定で、三人の生け贄はそれぞれの部屋で待機をしている。
最初に最上紗代が、係の女性に呼ばれてエレベーターの中に消えた。
「私が最初なの?どきどきするわ」嬉しそうに胸を押さえる紗代。
「先生がイメージを膨らませる為に、紗代さんの髪をシャンプーされまして、明日髪型を決められます」
「そうなの?私は長い黒髪だから先生は迷われているのね!SGSのモデルに成って、先生にカットされるなら、ショートも大丈夫よ!兎に角有名に成りたいの」と嬉しそうに言う紗代。
栗色のセミロングの智美以外は二人共長い黒髪で、紗代はストレートで琴美は少しカールが入っている髪型。
一番グラマーな感じがするのは智美だが、腰は括れて胸が適度に大きいので、抜群のスタイルだと言える。
「エステも明日ですか?」紗代が尋ねると「多分そう成ると思います」と答えた時に地下に到着した。
「こんな処に、設備が在るのね」
「はい、ここはVIP専用ルームで、三人の先生がカットからエステまで行う為の特別ルームです」
「何人の方がモデルに起用されたのですか?」
「三名ですよ」
「えー、三人の中に選ばれたのですか?嬉しい!」
「若い人のモデルは最上様で、若奥様以上のモデル様と社会人のモデルの三名です」
「私が、若い人の代表なのですね、張り切っちゃいます」
「その長い黒髪を大胆なカットに成るかも知れませんよ」
「勿論、その覚悟で来ましたから、平気です!パンフレット、広告用のDVDにも出演するのでしょう?」
「はい!今後SGSクラブの広告塔に成って頂きます!一番イメージに合う方にはテレビCMにも出演して頂きます」
「テレビCMですか?」喜ぶ紗代。
「ここでございます」と佐藤真弓の待つ美容室の部屋に案内した。
「わー、凄い」完全個室の美しい部屋に感激の紗代。
「この椅子はシャンプーから、カット、パーマも出来る万能の設備が整って居ます、私は助手の佐藤真弓と申します」とお辞儀をした。
その部屋を取り囲む様に会員達が覗き込んでいるが、紗代からは全く見えない。
「清楚なお嬢さんだね」会員の一人が言うと「私の好みの感じだ」ともう一人が言う。
「長い黒髪が魅力の女性だが、俊成君はそんな髪を切り刻むのが好きだから、どの様に料理するのか楽しみですな」ここの二人を良く知っているのか、大胆な発言をする会員も居た。
佐藤が「最上様、こちらにお座り下さい」と立派な美容椅子に案内する。
「美容院でこの様な椅子に座った事無いわ」と嬉しそうに座る紗代。
長い黒髪にスタイルの良い身体が、大きな鏡に映し出されるとご満悦の紗代。
「先生が来られます」と真弓が告げると、背筋を伸ばす仕草をする紗代。
俊成が扉を開いて入ると、紗代が直ぐにお辞儀をすると「可愛いモデルさんですね、何か良いイメージが湧きそうな予感がします」と微笑んだ。
「先生お願いします!大きな変身で、有名に成りたいのです」と笑顔で訴える。
自分の頭を右手で押さえて「何か、感じます!感じますね!佐藤君!シャンプーの用意を!」と告げるが、気取った感じのヒステリックな正確が早くも垣間見られる。
過去には、女性の髪を切りすぎて訴えられた事も有る俊成だが、今では有名に成って、それが斬新だと言われるのだから、マスコミの力は恐ろしいと言うよりも行き過ぎている。
紗代もその様なマスコミに踊らされて、SGSクラブを魅力に思う様に成ってしまい、今死刑台の上に座って待っている。
ブラウスの上にシャンプークロスが巻き付けられるが、真弓の手が紗代の胸の膨らみに触れる様にクロスを巻き付けて胸元を直す。
「若々しい身体ね、クロスが綺麗に巻けないわ、カメラ写りが悪いと、光が反射するのよ」カメラマンが一人入って来てカメラを構える。
「佐藤さん、胸の膨らみで、光が入りますよ!少し角度を変えて下さい」カメラマンが言うと、再び胸を触ってクロスを修正する真弓。
美優登場
42-05
「最上さんはスタイルが良いから、それが邪魔をしているのか?エステのモデルもして貰うから、楽しみだな」俊成が笑いながら言う。
「はい、先生綺麗な乳房ですね、女の私が触っても羨ましいですわ」そう言いながら、さりげなく再び撫でる。
微笑んでいるが、この時紗代は少し変だと感じていたが「さて、始めましょう」と俊成が椅子を操作したのか、リクライニングに動き始める。
直ぐに髪を触る俊成の手つきに不思議な違和感が有る。
だが有名な美容師の手つきなのかと思っている紗代は、それ以上考えずに身を任せた。
紗代の長い足が台から伸びて、見学の会員達の好奇心をそそるが、長い黒髪を泡立てて洗う俊成。
髪フェチの俊昭には至福の時、それを同じ様に羨ましく見ているのが裕治だった。
口には出さないが裕治も髪フェチのサドなのだ。
静岡では俊成に譲って、髪フェチのサドを隠していたがこの様に見る事も大好きだった。
親父は裕治に美容師に成れと再三言ったが、女性の髪を触ると切りたく成るのと、若い時は勃起をしてしまい仕事に成らなかった。
その為、美容師の試験は受験も出来なかった。
今は社長に成ってグループを仕切る立場だが、昔の欲望は今も消えてはいなかった。
俊成と裕治は甲乙付けがたい髪フェチ、毛フェチの塊だったのだ。
髪を洗いながら至福の時を感じている俊成、ブースの外では十人の会員による入札が行われて、明日のSEXの権利を得る。
六十代の有名なスターで、マスクを外せばここにいる全員が驚かされる人物だった。
胸に八番の番号札を着けて、得意げな顔に成っているのがマスク越しにもよく判った。
紗代は俊成の微妙な手つきに若干の違和感を持ったが、洗い終わるとドライヤーのボックスで長い髪を乾かすので、それからはそれ程の違和感がない。
「先生は紗代さんの髪型のイメージが湧いたそうです!明日を楽しみにして下さい」
真弓が乾いた髪を櫛で梳きながら告げて、紗代の顔見せは簡単に終了した。
三日後
静岡の目覚めを切り裂く様なパトカーの音が鳴り響いた。
数台のパトカーと警察車両が高速を西に走って行く。
浜名湖で女性の死体が発見されて、野平一平、佐山次郎、伊藤純也の三人は早朝よりたたき起こされて現場に向っていた。
新聞配達員の通報が有ってから、半時間後の出動と比較的早い集合。
「若い女性の他殺死体らしい、それも全裸で最初発見した新聞配達員はマネキンが捨てられていると思ったそうだ」
「マネキンですか?」一平が尋ねると「身体中の毛が全く無かったので、その様に思っていたらしい」と佐山が答える。
「若い女性の全裸死体ですか?」一平が尋ねる。
「身元を隠す為に、服装を脱がせる事は有りますが、身体中の毛を無くすのは手が込んでいますね」伊藤が話す。
三人の乗った覆面パトカーが現場に到着すると、既に地元の浜松の警察が粗方の事を調べて三人に、推定年齢十八歳から二十五歳、身体中の毛が全く有りませんと報告した。
三人は遺体を見て「美人ですね!人形と間違えるのは無理も有りませんね」と一平が言う。
「眉毛も陰毛も有りませんし、全く頭髪も伸びていませんから、最近剃られたのですね」一平が死体を見て言う。
県警の車に運ばれて、司法解剖に運ばれるが「歯も綺麗で治療の跡が全く有りませんから、歯科から調べる方法は無いです」と浜松の警察官が伝えた。
現場の様子から、昨晩遅い時間に投げ込まれたが、死体を沈めるとか工作は全く無く、ゴミを捨てる様に捨てた様だ。
午後には(浜名湖全裸殺人事件捜査本部)が静岡県警に設置されて、夕方に一回目の捜査会議が始まり横溝捜査課長が、簡単な検視の状況を発表して、捜査員が驚きの声が上がった。
「死因は縄の様な物で首を絞められて窒息死、その後深夜に湖に投げ込まれた」
①女性の年齢は十六歳から二十五歳、身体中の毛が剃り落とされている。
②死亡推定時刻は昨夜の九時から十二時
③県内の失踪届の該当者はいません。
④血液型O型、身長百六十五センチ、体重は水の中なのでよく判らない。
⑤性的暴行は相当受けている、肛門も傷が残りアナルSEXを行っている。
⑥体内には精液等の残留物は無い
「変質者の犯行も視野に入れての捜査に成る、現場の聞き込みを始め、情報を集める様に」横溝課長も決定的な犯行の動機と、身元が判明しないと思い情報集めを指示した。
該当者を全国に広げると、翌日から問い合わせが殺到したが、遺体の写真を見せると殆どの問い合わせが消えて残らなかった。
横溝課長は遺体のモンタージュ写真の公開を準備して、広く世間に問い合わせて見る準備に入ったのはその日の夕方だ。
この様な遺体の大半は水商売、風俗関係が多いので、坊主の頭には茶系の髪、化粧は派手目でモンタージュを制作する事にした。
野平美優が娘美加と一緒にマンションに実家から戻ったのは、事件発生から三日目の夕方だった。
実家の久美浜ではこの事件は殆ど報道されずに、美優もマンションに戻るまで全く知らなかった。
夜自宅に遅い時間に戻った一平に事件の概要を聞いて「また変な事件が起ったのね」と言った。
「昨日は徹夜で、今夜は眠りたいよ」一平が美優に甘える様に言う。
一週間程実家に帰って、姉両親、祖父母と楽しく過ごして帰ると、疲れた一平に美優も同情していた。
「変質者の犯行に間違いないわね、普通眉毛とか頭髪、陰毛は剃らないでしょう?」
「多分身元の発見を遅らせるのが狙いだと思うのだが、相当男遊びも多い女らしい、性器も肛門も傷付く程使われているらしい」
「それで、課長は水商売か風俗を考えたのね」
「それしか無いだろう?明日県警に行くか?」早くも美優を事件に巻き込もうとする一平。
失踪の謎
42-06
「美容院に行こうと思っていたのに、県警に行ったら行けなくなるわ」
美優のトレードマークのシヨートボブが、少し伸びていつもの艶やかな印象が消えている。
「事件が解決したら、ゆっくりと行ってくれ」
「そうなの?それじゃ今話題のSGSクラブに行って、エステとカットして貰おうかな?」と微笑む美優。
「何?それ?」不思議な顔をする一平に「知らないの?今ワイドショーとか週刊誌で有名よ、東京からもお客が来ているらしいわ」
「そんなに有名か?」と話している時、伊藤がやって来て明日の段取りを相談に来た。
「一平ちゃんは流行に疎いわ、伊藤さんなら知っているわよね」
「何ですか?」
「SGSクラブって、美容とエステで有名なサロン」
「はい、知っていますよ!先日も久美のお姉さんが、そこのサロン予約が出来たと喜んで来られました」
「えー、あのお金持ちの奥様が、流石耳が早いわね」
「もう一週間程前だと思いますよ」
「美優が事件を手伝うから、そのSGSクラブに行かせてと言うのだよ!高いのだろう?」
「多分高いと思いますけれど、噂だけかも知れませんから、久美にお姉さんの感想を聞かせましょうか?」
「それは良い事聞いたわ、是非聞いて貰って」
伊藤は段取りの話が終わると自宅に戻っていった。
だが、伊藤からはその夜は連絡が無く、美優も忘れて久々に自宅でゆっくりと一平と眠った。
翌朝迎えに来た伊藤が「美優さん、久美が昨日連絡したのだけれど、お姉さんに連絡が出来ない様なのです」と昨日の事を謝った。
「美優、昼間に県警に行くなら課長に連絡して置くけれど?」
「美加が保育園に行っている時間なら、行けるわ」と微笑みながら一平達を見送った。
一時間後久美がやって来て「美優さん、変なのよ!お姉さんに連絡が出来ないので、自宅に電話したの、一週間前から連絡も無いし、変だと家政婦さんが言うのよ」
「えー、久美さんと会って一週間程経過しているのよね」
「はい、今日で丁度一週間です、駅前のホテルに二泊してSGSクラブで二日間エステとカットして貰うと言って、いつもより長目の髪にしていました」
「それは変ね、ホテルに尋ねに行ってSGSクラブにも尋ねてみれば?」
「そうしようと、思っています!姉は気まぐれですが、自宅には連絡はする人ですから心配です」と久美は言いながらホテルに向った。
ホテルに行くと調べて、智美は一泊で関西に行くともう一泊をキャンセルしたとフロントが教えてくれた。
綺麗な人だったので、一言一句を正確に覚えていると言った。
久美はSGSクラブに電話で問い合わせると、関西に急に旅行に行く事に成ったので、髪だけセットされて、エステは中止されたと教えてくれた。
だが、久美には姉智美が関西へ急に行く事が理解できなかった。
美容とかエステをキャンセルして行く程の急用で、自宅にも連絡をしていない。
不安は募るが、久美は仕方無く自宅に帰って、再び姉の携帯に連絡をするが、反応は全く無かった。
美優は昼前に成って県警を訪れた。
「奥さん、野平君から聞いて貰いましたか?今回はまた変な事件ですよ」横溝課長が困った顔をして美優を出迎えた。
横溝課長はこれまでにも何度も美優の助けで難事件を解決しているので、大きな助け船の登場に大歓迎に成っている。
早速資料を見せて、出来たてのモンタージュ写真も美優に見せた。
「凄く、派手な感じの子ですね」モンタージュを見て美優が言う。
「この死体の状態からみて、風俗嬢か水商売の女性だと思いまして作らせました」と自慢の様に言う横溝課長。
「課長さん、この解剖結果ですが本当に風俗とかの女性でしょうか?」美優が読みながら尋ねる。
「髪、陰毛、眉毛まで剃っているのは、身元が判らない様にする為だろう?」
「そうだとは限りませんよ、SM趣味の変態の集りでも過去にこの様な事は有りましたからね、それにこの女性の年齢から考えて、それ程SEXの経験が有る様には見えないのです」
「確かに、乳房の形も崩れていない、肌艶は良い!それに体内からタバコの形跡、飲酒の形跡も無いと書いて有る」
「このモンタージュで、反応が無ければ逆を考えられたら如何でしょう?」
「成る程、逆に清楚な感じに変えるって事ですか?」と自分で言って納得した横溝課長。
美優は参考に成りそうな資料のコピーを貰って、県警を後にすると「流石だ!」と後ろ姿に感動をする横溝課長だった。
美優は数年前から、出入り自由の許可を静岡県警から貰っている。
それはこれまでの難事件の解決に尽力した功績の証に成っていた。
美優は県警を出ると、この事件は何か大きな事件が後ろに潜んでいるのでは?と胸騒ぎを感じて、単なる変質者が若い女性を強姦して殺したとは思わなかった。
その時、久美が電話で「美優さん、姉はSGSクラブを一日でキャンセルして、関西に行ったらしいのです、ホテルも同じ様に一日でキャンセルをしていました。でも関西に姉が行きそうな場所を私は知りません、それに自宅にも尋ねましたが、関西で姉が行く処の心当たりは無いそうです」
「そう、それは心配ね、何か手がかりが有れば良いけれど」
「私ひとつ心配なのは、姉が美容関係をキャンセルして、何処かに行く事は考えられないのです、一に美容の人ですから」
「実家に尋ねました?」
「心配するといけないから、聞きませんでしたが、先程関西に姉が行く様な処有るかと、母に聞きましたが心当たりは無いそうです」
「明日。足取りを追ってみるわ」
美優が 「私も一緒に行きましょうか?」と言って「お姉さんで捜すと見つからない可能性が有るから、名前を伏せた方が良いかも知れない」
咄嗟に美優は事件性を感じていた。
先程見た調書と智美の事が、交錯して自分でも何を考えているのか理解が出来ない美優。
魅惑のシャンプー
42-07
六日前、紗代が嬉しそうに帰って行った後。
「次は女優さんの卵、斉藤琴美さんです」と発表されて、琴美が地下室にやって来る。
エステの男として、甲田裕治が白いガウンを身に纏い少し遅れて入って来た。
真弓が「斉藤さん、始めにシャンプーを俊成先生にお願いしましょうか?」と尋ねる。
「はい、よろしくお願いします」と軽くお辞儀をする。
「それでは、ここで着ている物を総て脱いで向こうの椅子に行きましょうか?」
「はい」と頷くと、上着を脱いでハンガーに吊す琴美。
何も躊躇わずにスカートを脱ぐ琴美、同じ様にハンガーにスカートも吊す。
外で見ている会員達は生唾を飲み込みながら、その様子を見ている。
催眠術にかけられている事は事前に聞かされているので、どの様に成るのか興味津々なのだ。
ブラウスを脱ぐと、キャミソール姿で会員の目が一層釘付けに成る。
女優の卵でスタイルも良く、黒髪で少しカールがかかってロングの艶やかな髪を後ろに手で送りながら、今度は躊躇いも無くキャミソールを脱ぎ脱衣駕籠に入れる。
ベージュのブラジャー姿は、乳房が中央に寄せて有るのか、大きな谷間に成って見える。
「中々の身体ですな」と一人の男が口走ると「この女性も中々魅力的だ」先程の八番札の男が言った。
周りの人が八番の男の声を聞いて、何処かで聞いた事が有ると思っていたが気にしていなかった。
琴美は何も考えていないのか、パンティストッキングを脱ぎ去ると、上下は揃いのベージュのブラジャーとパンティ姿に成る。
「斉藤さん、全部脱いでシャンプーをして貰いましょう」真弓に言われると、ブラジャーを外す。
若さが溢れる大きめの乳房が飛び出して「形が良い!」と六番の男性が口走る。
「流石に芸能界の女性だ、素晴らしい」三番の男が今度は、大きめの乳房が気に入ったのか、嬉しそうに言った。
芸能人が趣味なのか「有名な芸能人ともSEXをしたが、卵の方が良い!」と過去の話までした。
生唾を飲み込む音が聞える仕草の琴美を、目をこらして見つめる会員達。
ベージュのパンティを脱ぐと、ブラジャーと一緒に脱衣駕籠に入れると、真弓が「こちらにどうぞ」とリクライニングに成る椅子に座る様に言う。
まだSEXの経験が少ないのか、陰毛は全く手入れの無い自然な生え方で、普通よりは濃い感じだ。
椅子に座ると「椅子が倒れますよ」真弓が言うと、椅子が横にゆっくりと倒れて、シャンプークロスを着ける訳では無いので、全裸で横たわる琴美。
長い髪が下に流れて、シャンプーの洗面台が髪を受け入れる様に宛がわれた。
俊成が挨拶をして部屋に入って来る。
琴美の全裸を舐める様に見ると「陰毛もシャンプーしてあげて、綺麗にしてあげましょう」と微笑む。
この椅子には足を乗せる装備が取り付けて有るのか、真弓が「琴美さん足を乗せて下さいね」と持ち上げると、抵抗も無く足を支える器具に乗せられる。
左右の足を乗せると、動かせない様に革のベルトで留める。
全く抵抗も無く足を固定されると、椅子のスイッチを入れると腰が大きく上がり始めて、足が左右に一杯に広がる。
「さあ、シャンプーを始めましょう」と言うと、股間に生島数子が入って、小さなスプレー缶を股間に噴射して陰毛を濡らした。
俊成が長い髪を櫛で梳き、至福の時を迎える顔に変わっている。
生島が小さな櫛を持って、陰毛を梳いて中央から分けるとクリトリスまでが綺麗に別れて、中央の割れ目を境に左右に梳いて観客に見せる。
「おおー中々綺麗なオマンコだな」嬉しそうに言う六番の男。
陰部を触られて気持ち良さそうに、足を投げ出して目を閉じている琴美。
「先生の催眠術は親父以上ですね」俊昭が嬉しそうに琴美の肢体を眺めながら言う。
「或る言葉を聞くまでは催眠術は解けません」
「その言葉を聞くと我に帰りますか?」
「はい、一瞬で戻りますよ!今聞くと暴れて大変ですがね」と微笑む甲田。
「偶然でも聞けば戻るのですか?」
「そうですね、偶然でも聞けば戻ってしまいますね、私も地元で或る女性に催眠術を施して、楽しんでいたのに急に若者が酔っ払って数人乱入して、その言葉を口走りました。すると女性は夢から覚めた様に、時間だから自宅に帰ると急いで帰ってしまいました」
「先生はホテルに行く予定だったのに!ですか?」微笑む。
俊成がシャンプーで髪を洗い始める。
今度は生島が、大陰唇の肉を持って左右に大きく広げる。
「いゃーん」と声を発して感じる琴美だが、動く事は出来ないのでそのままの状態。
その開かれた陰部にシャワーの湯が真弓によって浴びせられる。
「綺麗に洗ってあげるわ、髪もオマンコもこれから充分使わないといけないからね」そう言いながら、シャンプーでは無い液体を股間に塗り込む様にして、ピンクの肉片を片手で抉る様に揉みほぐす。
「あっ、あっ」と声が上ずる琴美。
「気持ち良いでしょう、このシャンプーには媚薬が入っているのよ」とは言うが、シャンプー成分は皆無の様で、媚薬を膣に丹念に塗り込まれている状態。
髪はシャンプーで白く成って、俊成の指で地肌を刺激して琴美は頭と股間で、気持ちが良い状態に酔っていた。
「琴美さんは、どの様な髪型が希望ですか?」
「先生にお任せします、モデルですから文句は言えませんわ」
「そうですね、僕に任せて頂ければ、一流女優も驚く髪型にしますよ!兄貴のエステで体型も整えば鬼に金棒ですね」
「はい、楽しみにしています、あっ、あっ!いゃーん」と感じてしまう。
「どうされましたか?気持ちが良いのですか?」
「はい、とても気持ちが良いです」
助手の女性が琴美の乳房をマッサージし始めると、一層声が大きく成って出た。
紳士たちの裏の顔
42-08
「会員の皆様、入札をお願い致します。琴美さんが盛り上がった状態でSEXをする権利を獲得されませんか?」
「まだ調教をしていない状況でのSEXが出来るのか?」
「そうでございます、ノーマルなSEXをお望みのお客様対応の趣向で御座います」
「新鮮な状態でのSEXも悪くは無いな!」ナンバー九の男が言う。
流石に十番の夫婦は入札には参加しない。
女性の苦しむ顔が好きな夫婦の様で、SMプレーが楽しみの様だ。
八番の男は先程の紗代をキープしたので反応は全く無いし、彼自身サドプレーが好きだからノーマルなプレーは好まない。
結局三人の入札に成って九番の男性が射止めた。
目の前では洗い終わった髪をドライヤーで乾かしながら、股間の塗り込み作業も終わって、台が起こされている琴美に「シャンプーは気持ち良かったでしょうか?」と尋ねる。
「とっても良かったわ、でも少し変な気分に成っちゃっているの」と言い始める琴美。
「少し休まれてから、エステの方に進みますね」
「はい、お願いします」
自分がどの様にされているのかよく判っていない琴美。
バスローブを着せられて、係の女性が琴美を連れて行く。
「琴美さん、貴女の大好きな人がベッドで待っていますよ!行って来なさい」部屋を出た処で甲田が琴美に告げる。
「嬉しいわ、早く会いたい」と係の女性に連れられて、大きなベッドの在る部屋に向った。
ナンバー九の男はゲーム企業の勝部純一で、年齢も若くSEXも盛んな男だ。
早速係に案内されてベッドルームに向う。
この部屋はプライベートに成っているので、女性が入ると密室状態で、リクエストした男性がもう良いと言うまで開かれる事は無い。
「見学者の皆様には、美人セレブの若奥様の登場です。旦那様が海外ご出張中に美しく成りたいと応募されました」と紹介をした。
エレベーターで降りて来た智美を見て「おお、タイプと言う」一番の男。
それよりも甲田がタイプだったから、嬉しそうに「奥様の順番です、脱毛エステから始めましょう」と甲田が智美の前で手の平を見せながら言う。
「はい!お願いします」
成田浪江は髪もエステ行う女性で、美容、理容、エステとどれでも出来る女性だ。
剃刀を使える女性は成田のみで、他の女性は使う事が基本的には出来ない。
外では九人の会員が係の説明に耳を傾ける。
「この智美様とのSEXの受付は本日行いません、今日の調教を行う女性はこの智美さんです。明日SEXコースは八番のお客様が夜に成りますので、調教次第では昼間に智美さんの入札を行う可能性が有ります」
「おお、それは楽しみだ!それで今日の段取りはどう成るのかね」一番の男鮫島敦が興味を持ったのか、嬉しそうに発言した。
鮫島は東京で病院を経営するオーナーで医者だ。
ここで会員の職業を紹介して置きましょう。
① 鮫島敦 五十八歳 私立総合病院の経営者、自分は内科医
② 北村忠臣 六十五歳 中堅の建設会社オーナー
③ 森 恭平 六十歳 プロゴルファー
④ 梶谷宜一 六十二歳 有名デザイナー
⑤ 荒木喜一 五十八歳 有名弁護士
⑥ 黒田茂樹 六十八歳 洋画家
⑦ 加藤京介 五十二歳 私立大学教授
⑧ 大河内彰 六十五歳 有名俳優
⑨ 服部純一 四十五歳 服部グループ総帥
⑩ 梶谷咲代 五十八歳 有名デザイナー宜一の妻
それぞれ癖の有るSEXに興味を持つ連中で、お金も地位も有るので暇潰しなのか?どうしても叶えたい性癖なのだ。
「さあ、奥様は何もしなくても良いのですよ、係が総て行いますからね」
「はい、お願いします」
早速二人の女性が智美の上着を脱がせて、ハンガーに吊している。
スカートも既に床に落ちて、薄いブラウスも素早く脱がせる真弓。
形の良いバストが見て取れるキャミソール姿に素早くされてしまうが、全く違和感を感じていない智美。
「下着を脱いで、施術台に乗って下さい」
「智美さんの気に成る部分は有りますか?」真弓が尋ねる。
「無駄毛、足とか背中の産毛位です、一応手入れはしております」と微笑む。
キャミソールを脱ぐと、躊躇いも無くブラジャーを外すと、外の会員が生唾を飲み込む。
形の良い乳房がブラジャーからはみ出しそうに成っていた。
そのブラジャーも直ぐに外して、会員達の希望通りの乳房が露呈した。
「若奥様の色気も手伝って、艶めかしい乳房ですわね」思わず言葉が出てしまった咲代。
「本当だ、吸い付きたくなるな」梶谷も妻の言葉に同調して話してしまう。
ストッキングも直ぐに脱ぐ智美が「私は少し濃いと思うので、この際綺麗にして頂きたいですわ」と生足に成った。
薄いピンクのパンティから陰毛がはみ出しているのを見て「本当ですね、珍しいですね」と生島は違う事を考えていた。
元々手入れをして薄目の陰毛だった智美だったが、万田とのSM遊びの為に自然体に戻し、育毛剤を塗り込んで、剛毛に変化させて剃毛プレーを楽しむ様に成っていた。
その為、股間はいつの間にか黒々と陰毛が生えて、最近では肛門の周りにまで生えている。
万田夫婦には、剃毛プレーから浣腸、アナルSEXがコース料理の様に成っていて、長時間SMプレーを楽しむのが決まりの様だ。
最近は仕事が多忙で、夫婦のプレーがご無沙汰で、欲情が身体の中に貯まっている智美。
脱毛処方
42-09
「奥様、お任せ下さい、身体の内面からも美しくして差し上げます」生島が微笑むと、パンティを脱ぎ始める智美。
「濃い陰毛だな!手入れが全くされていないな!」
「御主人とはご無沙汰なのか?」
「顔とかスタイルに比べて、陰毛が濃いのと手入れをしていないのは意外だな」
会員が口々に言い始める。
施術台に上がると「レーザー脱毛は当店では行っていませんが、VIPのお客様には特別に施術も出来ますが?どうされますか?」
「お任せしますわ」全裸状態で台に横に成っている智美は、恥ずかしがる様子も全く無い。
脱毛の方法も多彩で
①光脱毛(フラッシュ脱毛)とは、除毛・減毛を目的に、エステティックサロンで行なわれる脱毛(減毛)方法を指します。
光が黒色(色素)に反応して脱毛(減毛)する仕組みを用いたものが多く、比較的痛みが抑えられるとされています。
皮膚と毛の色に差が出にくい、薄い毛などの場合は、その仕組み上、魅力を実感することが難しいとされています。
②レーザー脱毛とは、黒色または茶色に吸収されるレーザーを毛根に照射していく脱毛方法を指します。 医療機関での施術となり、希望によっては麻酔を行ってくれる場合もあるようです。
一般的に、背中やヒザ下など、広範囲の脱毛処理を短時間で済ませることができるとされています。
③ニードル脱毛(電気脱毛)とは、専用の針ニードルを使用し、毛根に直接電気を流していく脱毛方法です。 施術前に自己処理はせず、伸びた毛の状態で施術を行います。
乳輪などの元々毛が少ない部分の脱毛にも適していると言われています。
ニードル脱毛では、流す電気の強さや長さを素早くコントロールしながら、1本1本処理していきます。
④ワックス脱毛(除毛)とは、脱毛専用で作られたワックスを温めて肌にぬり、毛とワックスが接着する力を利用して、毛を抜く方法です。
エステやサロンで施術してもらうのが主流ですが、個人でも行う事が可能です。広範囲を一度に脱毛できるのが魅力でしょう。
⑤剃刀と毛抜き
電気シェーバーとT字やL字かみそりの大きく2つのカミソリがあります。 肌に沿って直接毛を剃っていく方法になります。
電気シェーバーは、必要以上に肌に刃が当たらないように肌にあたる面に工夫がされている。
を一本一本抜いていく脱毛(減毛・除毛)方法です。なじみのある方が多いのではないでしょうか。
主に、毛の本数が少ない脇や顔または目立つ数本の毛に対して行う方法です。 細かな部分を集中的に処理したいときに便利でしょう。
「各種お客様の要望に合わせて、対応させて頂きます」
「お任せで、お願いするわ」
横たわる智美の顔に、タオルを畳んで置くと視界が遮られる。
「奥様は股間が濃いですね」と言うのと同時に、足が左右に開いて上昇を始める。
「は、はい」
「ここには色々な脱毛器具が揃っていますので、先ず乳房の産毛から始めましょう」
「はい、お願いします」大きく足を左右に広げられて、少し腰が上がると陰部が完全に突き出した様に成って、観客席から智美の肛門までもが丸見え状態に成った。
「おお、尻の穴の周りまで生えているぞ!顔には似合わない陰部だな!」驚きながら言う。
「これは、エステシャンの腕の見せ所だな!」
「それにしても、無造作に生えているのは、旦那様とSEXをなさらないのかしら?」咲代が軽蔑した様に言う。
智美夫婦の趣味を知らないので、服装、容姿からは想像できない陰部の様子に呆れている。
真弓が智美の白い太股に、革のベルトを巻き付けて固定を始める。
反対側の足も生島が固定をしてしまうと、施術台に腰の部分が動かない状態に成った。
固定されても何も抵抗を見せない智美の側に、甲田がやって来て「奥様、両手を上に上げて下さい、腋の脱毛をします」と言うと「はい」と両手を大きく上に上げる。
腋には一本の毛も生えていない智美だが、手を上げると直ぐにベルトで固定して動かなくしてしまう生島。
お腹にも透明のベルトを巻き付けて固定してしまうと、完全に動かせない智美の身体。
手を上に伸ばし、足は大きく開いて、腰を突き出すスタイル、顔には目の部分にタオルを置かれて、頭上から照明が照らされて智美の身体が白く浮かび上がった。
「奥様の陰毛は特別多いですね、今日は綺麗にして差し上げます」の言葉に急に「陰毛の手入れは必要有りません!」と口走る智美。
すると直ぐに照明が消されて、タオルを取り払う甲田。
「奥様どうされたのですか?綺麗に成るのに不満ですか?」
「主人が怒りますから、陰毛の手入れは致しません」
甲田は智美が股間を触られるのが嫌だから、その様に拒否をしていると思い「はい、この指を見て下さい!」催眠術に既にかかっているが、潜在意識で拒絶する事を取り除こうと新たな術を試みる。
「智美さん、綺麗に成りたいですね」と顔の近くに指を持って行く甲田。
太くて短めの指に、分厚い手の平を智美の顔の前に出して「綺麗に成る為なら、多少の痛みに耐えるでしょう?」と耳元で囁く。
「はい。。。。。。でもいんも。。。うは。。。。。。」と言葉が途切れる。
「そうです、綺麗につるつるにして貰いましょう」
「はい、丈一さん!綺麗にして下さい!」と主人の名前を口走る。
「痛い事は好きですか?」
「はい、責められるのは大好きです!」
「綺麗に成ったら、太いのを入れてあげますよ」
「嬉しいです!お願いします、早くつるつるにして入れて下さい」
智美が口走ると、甲田はアイマスクと猿轡がセットに成った物を、智美に着ける様に指示をした。
恐怖の脱毛処方
42-010
「さあ、口を開いて下さい」甲田が言うと口を開く智美。
「そう!もっと大きく開いて」甲田の言葉に大きく開く智美の口。
生島がアイマスクと猿轡がセットに成った革の物を、大きく開いた口に放り込むと素早く頭を上げて長い栗色の髪の後ろで留める。
アイマスクも同時に智美の目を遮ると「うぅ」智美は抵抗も無く視界と言葉を失った。
直ぐにライトが点灯されて、黒いアイマスクに白いボールを咥えた智美の顔が浮かび上がった。
「始めるわね、先ずは乳房の産毛を綺麗にしながら陰毛の脱毛を始めますね」浪江の言葉に「うぅ、うぅー」と首を大きく振って嫌がる素振りを見せる。
「変ですね!催眠術に完全に入って居る筈だが、異様に陰毛の手入れに反抗しますね」甲田が不思議そうに智美を見る。
「照明を消して下さい、蝋燭に火を点けて」
照明が消されて、甲田がアイマスクの部分をずらす様に捲りあげる。
「どうしましたか?素直に成れませんね」指を智美の目の前に立てて、見せると智美の瞼が重たく成って目を閉じる。
「完全に催眠術の中に入って居るのに、何故拒否するのだろう?」
「御主人に強く言われているとかですかね?」浪江が横から言う。
蝋燭を持って来た女性に火を点ける様に言うと、再び指を智美の目の前に持って行って「パチン」と指を鳴らす甲田。
目を開くと「炎を見て下さい」と目の前に蝋燭の炎を見せて「御主人の事を忘れなさい、宜しいですね」と言う甲田。
すると頷く智美に「さあ、熱い蝋が奥様の記憶を消します」と蝋を白い肌に垂らし始める。
「うぅ、うぅ」驚きの声が智美の猿轡から漏れると、乳房に赤い蝋燭の蝋が「ポタ、ポタ」と落ちて、大きく身体を動かして声を出して反応をした。
「いきなり、蝋燭責めですか?面白いですね」
「意外な展開ですな!」
「この奥様の反応も、経験が有る様な感じですな」会員が口々に言う。
室内でも俊昭が「この奥様、SMの経験が有る様だな」と話した。
「それなら、責めるのが楽しみですね」浪江もこれからの色々な責めに楽しみを感じていた。
「これで、完全に主人の事も忘れてしまいました。存分に責めて楽しんで下さい」と言うと甲田が蝋燭の炎を吹き消した。
再びアイマスクをされて、照明が点灯すると「乳首はニードル脱毛が良いのですよ」道具を智美の身体の処に設置する。
股間に入る浪江、乳房の左右に陣取る真弓と生島。
浪江が陰毛をかき分けて「おお、綺麗なクリトリスだわ、赤い豆が見えているわ」と驚きの声を上げた。
殆どの女性がクリトリス包茎だから、浪江は驚いたのだ。
早速人差し指で、その豆を突いて見ると「うぅ、うぅ」声が出て反応する智美。
ニードル脱毛を行おうとしている三人の女。
医療脱毛の中でも最も効果が高いと言われているのがニードル脱毛です。
永久脱毛の歴史をたどれば19世紀後半に初めてこれに成功した方法がニードル脱毛です。
まだ医療レーザーやフラッシュがなかった頃です。
当初は電気分解法が主流でしたがその後に高周波法が生み出され、どちらにせよニードルの永久脱毛の効果は確固たるものになりました。
そして電気分解法が編み出されてから約100年後の20世紀後半、アメリカでメラニン色素のみに反応する光についての論文が発表されて、レーザー脱毛の幕開けとなりました。
今日、主流な永久脱毛の手段としては医療レーザーによるものですが長い歴史を持つニードルも支持されています。
理論的には針で直接毛乳頭を含むその他の組織を破壊できることから医療レーザーよりも効果が高いと言われているのも事実です。
ニードルを毛穴奥まで通して電流、あるいは高周波を送り、これによって毛乳頭をはじめその他の組織を破壊することで二度と生えてこなくする仕組みです。
ニードル脱毛は毛穴組織に直接エネルギーを与えて破壊するためその効果は高いです。
しかし施術者の技量は高いものが必要になり、未熟な方が行うとあまり効果を感じられず痛みだけが残ることもあります。
痛みについては先ほどの表をご覧の通り軽減するための麻酔クリーム、アフターケアのための軟膏の処方はクリニックによって様々です。
麻酔の注射をするサロンも存在している。
だがこの連中麻酔クリームを使う事は無かった。
針を麻酔もせずに智美の乳輪に容赦なく突き刺すと「あぅーー」と猿轡を超えて聞える。
「催眠術で、痛みは普通の半分に減っている筈で御座います」と会員向けには案内が行われた。
サドの会員達の手に力が入って、痛みに苦しむ智美の身体を凝視している。
左右の乳輪に突き刺さる度に「あぅーーー」の大きな声が智美の口から漏れている。
股間に陣取る浪江も、胸の様子を見ながらニードルの針をIラインに突き刺す。
「ぎゃーーーー」の声と同時に身体を大きく動かそうとするが、手足も腰から腹までベルトで固定されて動けない。
顔に汗が滲み出ると、女性がそれを拭き取る。
決して気絶をさせる事をせずに、間隔を持って虐める三人。
だがしばらく同じ事を繰り返すと、智美は気絶をして反応が消えてしまった。
「乳輪は終わらせて」と浪江が指示をして、二人は残りの部分の脱毛を進める。
「ここの会員様に提供頂きました感度の上昇する薬を、次は試して見たいと思います」
そう言うと係の女性がトレイに注射器を載せて持ってきた。
「気絶から目覚めると、今度は快感に身体が震えるでしょう」
浪江が注射器を手に持つと、智美の腕を消毒綿で拭いて注射を始める。
結構量の多い薬をゆっくりと体内に流し込んでゆく。
「これで、剃毛も気分良くなるわ」
脱毛から、エステと称する淫乱施術を行おうとしている浪江。
それを涎が流れるのかと思う程、見つめる会員達だ。
智美炎上
42-011
その頃大きなベッドでは、琴美が催眠術で恋人とSEXをしている気分に成っていた。
服部純一を彼氏だと催眠術で思っている琴美は、普段は絶対に行わないフェラを一生懸命行っている。
催眠術で、彼氏が望む事をする様に教え込まれているので、必死に成っている。
「おお、琴美上手だ!」とベッドに大の字で仰向けに横たわる純一の股間に顔を埋めて、長い髪をゴムで纏めて、盛んに頭を上下させている。
純一が先程丁寧に、フェラの方法を教えて上手に行える様に成ったのだ。
催眠術は恐い、琴美は自分が恋していた時に戻って、その彼氏に抱かれている気分で純一とのSEXを行っている。
大胆な行動に成っているのは、先程陰部にたっぷりと媚薬クリームを塗り込まれた影響が恥じらいを消し去っていた。
大きく成ったペニスを見て「入れて欲しいの、お願い!」と言い始める。
「そうか、琴美は俺の物が欲しいのか?」と言うと嬉しそうに大きく頷く。
フェラを終わると自分から大きく足を開いて、濡れた陰毛の間にピンクの肉片を見せて純一のペニスを迎え入れる。
膣にペニスの先が挿入されると「良いわーー」と自分から腰を突き出して、純一のペニスを深く入れようとする。
先程までの洗髪前とは大きな異なりの姿だ。
「あぅ、うぅ」目を潤ませると、腰をゆっくり動かし始める純一。
「うぅ、うぅ」の声が腰の動きと一緒に徐々に大きく成って、リズミカルに成っていく。
服部純一は琴美とのSEXに満足をしていた。
催眠術で痛みが和らいでも、強烈な痛みに気絶した智美の体内に、今度は特別製の媚薬が注射されて身体が燃える様に成ってから目覚める智美。
心臓が陰部に移転した様に成るのも時間の問題だと、薬を提供した鮫島は微笑みながら見ていた。
少し陰部を触るだけで、そこに神経が集中してしまい敏感に成ってしまう薬らしい。
元々智美は主人万田丈一とは、常にSMプレーで楽しんでいて、特に好きなのが浣腸プレーからアナルSEX。
そのプレーの前段階で、最近は陰毛を伸ばして剃毛プレーを楽しむ様に成っていた。
今は丈一が忙しくて、プレーが途絶えて寂しい身体を持て余していたのだ。
エステと美容院で美しく変身して、丈一を出迎えて楽しませ様と考えていたのに罠に填まってしまったのだ。
ここの連中が智美の陰毛を見ても、まさか剃毛プレーの為に生やしているとは考えてもいない。
今回の三人の女の中で、少なくとも智美は無造作に生えて多い。
琴美も普通の女性よりは明らかに多い。
紗代も多い事はモデルに応募の時に調査をして、エステのモデルに出演が決まった経緯が有る。
琴美と紗代はモデル志望で、スカウトをしたので大体の資料は揃っていたが、智美の事は今日まで関係者は知らなかった。
いきなり脱毛から始めたが、薄い場合はニードル脱毛で総てをつるつるにする計画だったが、気絶してしまっては面白味に欠ける為急遽段取りを変更したのだ。
「気が付きましたか?少し痛かったでしょう?でも乳房の産毛は綺麗に成りましたよ」
「はい、ありがとうございます」とぼんやりとした目でゆっくりと話した。
「次は、ここを綺麗にしましょうね」と陰毛を触る浪江。
「そこはしゅ。。。じんが。。。」と口走ると「主人が怒るらしいな」と甲田が小声で言って、智美の顔の側に行って「はい、大丈夫ですよ!御主人が今から剃ってくれますから、安心して下さい。今から三つ数えると、御主人が現れますよ!はい、ひとつ、ふたつ、みっつ」
甲田が浪江に目で合図をすると、長く伸びた陰毛を摘まんで引っ張る。
「ああーー、あなたーー待っていたのよ!早く!」と言い始める。
「どうやら主人が来たので安心した様ですね」微笑む浪江が下腹部の陰毛を摘まんで、ハサミで「ジョキ、ジョキ」と切った。
「あっ、うぅ」と潤んだ様な声を出す智美に、会員もその場の甲田も陰部が膨張していた。
「感じ易く成っていますね、薬が効果を表わして心臓が陰部に移動している様ですね」と解説した俊昭。
真弓がシェービングクリームを泡立てて準備を始める。
生島が蒸しタオルの準備をする為に、湯の中にタオルを浸けている。
陰毛を引っ張る度に「あぅ、うぅ」目を潤ませて声を出す智美。
両手を上に固定されて、腰を突き出して陰部が上を向いて大きく広げているので、何処からでもよく見える。
上部の陰毛を少しハサミで切って、揃えると真弓が場所を変わって刷毛にシェービングクリームを浸けて、陰部に刷毛を宛てると「あぅ、気持ち良いわ!もっと動かして」と目を閉じて言う。
「本当に恐い薬ですね」甲田が驚くが、智美は丈一との剃毛プレーが始まったと認識している。
言葉に乗って真弓が刷毛を陰毛の上を大きく動かして、クリトリスの部分で刷毛の先で突くと「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が連続で出て「いいーーいいわ!もっと責めて、好きよ!あなたーー」と口走り始める。
「これは、面白い薬ですな!他の女にも使ってみましょう」俊昭が嬉しそうに解説する。
真弓が調子に乗って、小陰唇にもクリームをたっぷりと浸けて塗ると「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が大きく成るが、一向に白く成らない。
「あれ?クリームが付かないわ」不思議そうに再びクリームを一杯浸けて、刷毛を押しつけるが「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声の連続で付かない。
「何故なの?」と言う真弓に「馬鹿ね!見えないの?愛液が流れ出て、クリームを流してしまうのよ」浪江が微笑みながら言う。
生島が蒸しタオルを準備して、股間のクリームで真っ白に成った部分に置くと「あーーついーー」の声が智美の口から出る。
気持ち良く成っていたのに、冷す様な事をして遊ぶ生島。
今度はそのタオルの上から手で押さえて、指で割れ目を擦ると今度は気持ちが良く成った智美が「ああー、いいーーいいわーーー」と口走っていた。
剃毛から浣腸へ
42-012
智美は完全に丈一とプレーをしている気分に成っていた。
丈一も熱いタオルで陰部を刺激して、シェービングクリームの刷毛で、クリトリスを刺激される事に快感は度々だった。
蒸しタオルの刺激に反応する智美に益々興奮をする連中。
蒸し終わった陰毛に再び、面白そうに真弓が刷毛でシェービングクリームを塗り込む。
「あぅ、うぅ」と刷毛の刺激に声を出すと、今度は浪江が日本剃刀を持って下腹部から「ジョリ、ジョリと剃り始める。
刷毛が今度は小陰唇から、肛門に向って移動すると、智美は「いいわーー、気持ちが良いわ」と嬉しそうな表情に成る。
「この女性はマゾですね!皆様の理想に近い調教を受け入れる事でしょう」俊昭が説明をする。
隣の部屋では次の責めの準備を始める俊成と助手の井上昭子。
剃毛プレーから次の浣腸責めを行う為に、エステ台の形を変えて準備を始めていた。
剃刀がクリトリスを刺激し始めると、声が最高に成って「いいわーー感じちゃう」と叫ぶ智美。
「おお、綺麗なピンクの豆が見えてきましたね」大学教授の加藤が思わず口走る。
「気持ちが良いのですかね」梶谷咲代が覗き込みながら言う。
浪江が指でクリトリスを刺激しながら、剃刀を走らせるので「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が連続出て、陶酔の表情に変わる。
Iラインの皮膚を伸ばしながら「ジョリ、ジョリ」と剃るが、クリームは殆ど流れてしまい智美の愛液がクリームの代わりに成って剃刀が滑る。
「ジョリ、ジョリ」の音と「ああーいいーーー」の恍惚の表情と声で観客を魅了して、智美の股間から無造作に生えていた陰毛が綺麗に無く成って、ピンクに赤い豆と膣から見える肉片が異様に綺麗に見えて会員達の目が釘付けに成っていた。
タオルで拭き取ると、愛液も一緒に拭き取られて一層綺麗な割れ目が露呈した。
「さあ、智美さん、向こうの部屋で身体の中から綺麗にしましょうか?」
そう言いながらベルトを緩めるが、足を閉じない智美は力無く開いたままの状態。
「長時間固定されていたので、麻痺しましたか?」甲田が智美の様子を見て微笑みながら言った。
一向に閉じる気配が無い智美の身体を、甲田が抱きかかえて台から持ち上げるとようやく足が閉じられた。
智美が浣腸プレー好きだと甲田も知らないので「これから、お腹の中も綺麗にしましょうね」と台に身体を置くのと同時に言うと「浣腸?」と自分から嬉しそうに言った。
「この奥さん浣腸プレーをしたのかしら?」生島が甲田の後ろに居てそう言った。
智美の身体を三人で俯せにして、腰に太いベルトを巻き付ける。
全く抵抗をする気配も見せない智美の手を、前方の金属のパイプを持たせて固定する。
天井から垂れ下がった縄が見える。
腰のベルトを二カ所その縄に結び着けると、両足を今度は台にベルトで結び着けた。
もう一つ細い縄が天井から垂れ下がっている。
俊成が智美の髪を纏めて、先の方を細い紐で輪にして縛ると紐を縄に結び着けた。
「さあ、口を開いて」甲田が智美に告げると簡単に口を開く。
ゴムで作られた猿轡を咥えさせて、後頭部で強く締め上げて縛った。
それでも智美は全く抵抗をしないで、されるがままの状態だから甲田も拍子抜けだ。
天井の縄がスイッチを押すと一斉に上昇を始め、足が少し開いて尻を突き出す智美。
早速、浪江がクリームを指に浸けて、智美の肛門をマッサージした。
「あぅ、うぅ」と声を出しているが、いきなり恍惚の表情に成っている。
「この奥さん、浣腸プレー好きだわ」そう言いながら直ぐに、第一関節まで中指を挿入する浪江。
「あぅ、うぅ」と声を出しながら、腰を振る仕草。
「膣から愛液が流れ出てきたわ、経験ありだわね!先生あの道具を準備した方が良いですね」浪江が俊昭に告げると「判った、早速クライマックスに成るな!」と微笑みながら準備を指示した。
太い浣腸器が二本準備されて、浪江の手元に運ばれて来た。
浪江は躊躇いも無く中指を抜き取ると、太い浣腸器を持って智美の肛門に突き刺した。
いきなり挿入されて顔を上に向ける智美だが、髪を縛られているので痛みが走り止る。
「簡単に入るわ!慣れているのだわ」
一本目が楽々と注入されて、二本目が続けて注入されていくと、下腹部が大きく膨れて苦しく成って来た。
「うぅ、うぅ」と入る量が減ってくる。
生島が三本目の準備に入ると、流石に二本目の最後に時間がかかる。
指で肛門を押さえて、三本目を突き刺す浪江。
智美の身体から、玉の様な汗が噴き出して苦しそうな表情に変わる。
だがその苦しみを楽しんでいる様にも見えて、会員達も浣腸に力が入っていつの間にか握り拳を作っていた。
「もう、限界のようね!アナルキャップ取って」
注射器を抜くのと同時に、アナルキャップを肛門に押し込む浪江。
「ああーーうぅ」の痛みに耐える声が智美の口から発せられた。
エステ台の横にはピストンの動きをする改造マシンが準備されて、先には肛門用のバイブと膣様のバイブが二つ付いている。
浣腸が終わると、ピストンマシンで二穴を攻撃する様だ。
会員達がその道具を見て「いきなり、あれで掻き回されたらどう成る?」と驚く。
「この奥様はアナルSEXの経験も浣腸も豊富の様ですね」鮫島が話す。
「そうなのですね、それで沢山の浣腸を飲み込めたのですね」
大きなビニールの袋が準備され、横には洗面器にタオルが浸けて後始末の準備が出来た。
「うぅ、うぅ」と汗を噴き出しながら苦しむ智美の表情を楽しんでいる連中と観客。
アナルキャップを外す為に、ビニール袋を智美のお尻にあてる真弓。
浪江が少し触っただけで「ドバーー、ポンと大きくアナルキャップが黄色い糞と一緒にビニールの中に飛んで行った。
「ブリブリ、プー」と大きな音を出しながら、二度目、三度目と糞がビニールに発射されて、透明の袋が黄色く成って終わった。
二穴マシン
42-013
「総て出し切った様ね」浪江が微笑むと「美人の糞は臭いって本当ですね」と真弓がビニール袋を閉じて言う。
「これが必要だわ!」浪江が消臭スプレーを部屋中に吹きかける。
タオルを持って「綺麗なお尻が、糞まみれだわ」そう笑いながら拭き取って、綺麗にしている生島。
「しかし、この美人の奥さんが糞を発射する場面には興奮しましたな」
「本当です、年甲斐も無く熱く成りました」
「アナルSEXをする気持ちが湧いてきました」と口々に言う会員達。
その時「明日の入札の受付を致します、智美さんとのアナルSEXを準備致します。ご希望の方は入札価格を記入の上参加願います」俊昭が放送して、記入が始まる。
綺麗に拭き終わって綺麗に成った肛門に、浪江が早速ローションを塗り始める。
「うぅ、うぅ」の声が智美の口から漏れる。
指が肛門にすべり込み、満遍なく塗り込んでマシンの挿入を待つ。
今度は小さな電マを持って、ピンクの赤いクリトリスの刺激を始める浪江。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が連続で出始める。
剝き出されているクリトリスは、刺激を受けて一層赤く充血して感じる事が止らなく成っていた。
「ほら、感じて涎が上の口から下の口から、流れ出て止らないわ」
「ああーううう」
催眠術と媚薬の効果で、智美は丈一とSMプレーを久しぶりに楽しんでいる気分に成っているので最高に燃えている。
「俊昭専務、準備OKです」と浪江が合図をする。
二本のバイブが先に装備されたマシンを手に智美のお尻の処に進み出た。
長くて先が細く成っている物と、ドリルの様に渦巻き状に成ったマシンを生島が持って横の台に置いた。
どうやら、俊昭が手に持っている物とは相当形状が異なるマシンの様だ。
俊成が智美の猿轡を外して、美しい頬を右手で撫でた。
大きく息を吸い込む智美は、呼吸が楽に成ってこれからの責めを待つ。
「最初はこの太い物を食べさしてやろう!」俊昭が微笑みながら股間に近づけると、先を浪江が持って智美の肛門に宛がう。
肛門様は先の細いバイブに成っている。
真弓がローションを肛門用のバイブに流して、滑りを良くしている。
終わると同時に肛門に滑り込むバイブ、同時に膣にも太いバイブが挿入される。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声を出しながら顔を上げるが、髪を縛られているので顔が上がりきらない。
「奥さん、髪が邪魔をして集中出来ないでしょう?」
智美の顔の処に俊成がハサミを手に持って、嬉しそうに話す。
マシンに電源が入ると、大きく動き始める二穴バイブ、直ぐに奥まで届いて激しく動くと「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が途切れなく「ああーーーうぅう」と出る。
仰け反る顔が髪で引っ張られて、止ってしまい痛みで逝く事が出来ない智美。
計算された頭の動きを楽しそうに眺める甲田と俊成。
二人共髪フェチだから、この様な光景に興奮をしている。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が止らない智美の姿に感度の会員達。
俊昭がしばらくしてマシンを陰部から抜き取ると、膣に入っていたバイブが白く成って愛液が絡みついていた。
「今度は奥さんの子宮を責めてやろう」先が細くて長いバイブのマシンを手に持ち替える俊昭。
渦巻き状のアナルバイブに、今度はクリームを塗り込む生島。
「SMプレーをしている奥さんでも、このマシンには驚くと思う」微笑みながら、手に持って先を肛門の前に宛がう俊昭。
角度と位置を決めると、先の長いバイブを浪江が持つと緩んだ膣口に挿入した。
「あぅ、うぅ」と感触を確かめる様な声を出す智美。
俊昭がぐいっと押し込むと、顔を大きく上げて「あうぅ」と言う。
スイッチを入れると「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」連続で声出始める。
「おお、髪が邪魔で逝けないだろう」そう言うと纏めて結んで有る髪の下にハサミを入れる俊成「ジョキ、ジョキ」纏めて髪をざっくりと切り刻む。
智美の顔に髪の毛が落ちておかっぱの様に成ったが、今度は痛みが消えて大きく仰け反る智美。
「ああーーーうぅう」声が一段と大きく成っている。
「子宮が感じているだろう?気持ち良いか!」
「だめーーーーーいくーーー」
「そうか」とスイッチを切る俊昭。
ため息をつく智美を見ると、再びスイッチを入れる。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」連続で声が再び響き渡る。
「凄い!」と言いながら手に汗を一杯握りしめている甲田。
何処までが催眠術で、どこからが現実なのか甲田自身もよく判らない。
天井から垂れ下がる細い縄には、紐に結ばれた智美の髪が残ってゆっくりと揺れている。
その下で仰け反りながら、寸止め地獄を味わう智美。
「そろそろ、行きたいか!」
「お願い、逝かせて下さい!ご主人様」と言う智美。
「そうか、それなら逝きなさい」
スイッチの出力を最高に上げると「ああーーーーううー」首を大きく振って仰け反る。
「これでどうだ!」
「ああーーーううーいくーだめーーーー」大きく仰け反ると、そのまま前に身体が行く。
縄で身体を支えているので、気を失っているが完全には倒れない。
会員達は誰からとも無く拍手が起って、全員が満足をしたのか?興奮したのか?飲み物の方に向って、それぞれの好みの飲み物を手にして、飲み始めると「素晴らしい!」
「久しぶりに興奮しました」
「私も、下半身が疼く感じがしましたわ」咲代が言うと梶谷が「お前が感じるとは、迫力が有ったのだな」と言って笑った。
入札は五人が応募した様だが発表は明日に成る。
次は貴女のエステです
42-014
琴美が純一とのSEXを終わって一服をしてくつろいでいる時、近くの個室に責めを解放された智美がバスローブに纏まりの無い無残な髪型で、真弓と甲田に連れられて入れられた。
「今日から、ここが貴女の家ですよ!私が合図するまで目覚めませんよ!」そう言って全裸の状態でベッドに放り込んだ。
部屋を出ると「今度は琴美を連れて行きましょう」真弓が大きなベッドの部屋に連絡をして入った。
「中々楽しかったよ!」満足そうに言う服部純一。
「彼女を連れて行っても良いですか?」
「構わないが、これから何をするのだ?」
「エステかな?聞いていませんが琴美さんはシャンプーをしただけですからね」
「そうだな、まだSMプレーは味わっていなかったな」
SEXが終わって放心状態で眠る琴美の頬を軽く叩いて起こす甲田。
「琴美さん、今度はエステで綺麗に成って、モデルの仕事をしましょうか?」と寝起きの顔の前で手を叩く甲田。
すると先程までの恋人気分が消えて、自分がSGSクラブにエステとカットモデルに来た事を思い出す。
「今、起きたのですね!ガウンを着て行きましょう」真弓がガウンを渡すと起き上がってガウンに袖を通す。
ナイトガウン一枚で部屋を出て行く琴美。
SEXをした身体はまだ疲れが少し残っているが、催眠術の威力は疲れも消し去ってエステの部屋に琴美を誘った。
「次はSEXで疲れ切った斉藤琴美さんのエステで御座います。本日の催しはこのエステで終りで御座います。明日は美人大学生最上紗代の性解剖をメインに、SM地獄調教を予定しております。若奥様智美さんの浣腸アナルSEXは落札者の方が対象で個室にて行います。
紗代さんは見学コース終了後落札の八番の会員様とのSEXに成ります、SM地獄調教後の女子大生の身体に止めをお願い致します」
そう言われて仮面の中の顔が緩む大河内。
サドの極みの様なプレーを好み、変わった性癖を持つ大河内は、SGSの会員に成れた事を喜んでいた。
過去にも新人女優を騙して、SMホテルに連れ込んでプレーを楽しんだが、もう一歩進んだプレーを希望してこの会員に成っていた。
芸能界では辛口の真面目な有名俳優で、ワイドショーのコメンテーターも時々行う大河内。
その裏の顔は信じられない性癖の親父だった。
「ガウンを脱いで、エステ台に横に成りなさい!美しく生まれ変わりますよ」甲田に言われて、ガウンを躊躇いも無く脱ぎ捨てる。
真弓が束ねていた髪留めを外すと、毛先が少しカールされた黒髪が背中まで流れて三角筋を隠した。
直ぐに施術台に仰向けに横たわると、生島、真弓が手首を台に付いているベルトに結び着けて固定をしてしまう。
両足も足首にベルトを巻き付けると、施術台の横に結び付ける。
早くも、足を開いた状態に固定されて、黒い陰毛の隙間に先程までSEXをした名残の様な愛液の塊が見受けられて、生々しい姿でピンクの肉片も垣間見られた。
「この子も陰毛が多いでしょう?綺麗にしましょうか?」俊昭に尋ねる浪江。
「時間が無いから明日行う事にして、早速低周波パット責めを初めて」指示をする。
生島と真弓が白い低周波パットを、乳房に貼り付けて乳首には摘まむ様な物で挟む。
「あっ」と口走る琴美は、挟まれた刺激に思わず声が出てしまう。
催眠術で殆ど抵抗はしないが、感じる事には関係が無い様だ。
浪江が陰毛をかき分けて、ガラスの注射器の先を琴美の膣に挿入して媚薬を注入した。
「うぅ」と声を出して液体の流れに反応を示すが、これから始まる責めを増幅させる薬だとは判る筈も無い。
催眠術は夢遊の世界だと甲田に催眠術を教えた稲田俊紀は言った。
元々素質の無い人間には出来ない芸当で、息子俊昭も俊成にも素質の欠片も無い。
その点、甲田さんは素晴らしい素質をお持ちだから、是非私の技を教えたい。
本格的に技術を習得されたら、私以上の能力を持つ催眠術の名人に成られるでしょう。
息子二人と私の夢の実現に力を貸して欲しい。
そう言われて約一年間の修行の後、甲田は師匠を超える催眠術を習得した。
残念ながら二人共共通しているのは、良い事に催眠術を使わないで趣味の世界に陶酔して行った事。
俊紀は甲田に伝授の後一年後に、他界して息子二人の夢と自分の望を完成させた。
SGSクラブの中の秘密組織の立ち上げ第一弾が、今日のショーの始まりだ。
店は半年以上が経過して、盛況で有名な人も沢山来店して予約待ち状態。
この盛況も甲田が行った集団催眠による噂が広がった事が原因だった。
「陰毛が生えているので、この部分にはパットが貼れませんが?」真弓が尋ねる。
「その部分だけ、剃り上げてしまいなさい」俊昭が命じると、早速ジェルを塗り込む。
浪江が剃刀を持って、下腹部に刃をあてると「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
直ぐに丸い部分の陰毛が無く成って白い地肌に成ると、パットを貼り付ける真弓。
太股にも数カ所パットが貼られる。
琴美の身体の十五カ所に貼り終えると、今度は俊昭がイボの付いたバイブを持って準備を始める。
どうやらあの特殊なバイブで、琴美の股間を攻撃する様だと会員は固唾を飲み込む。
「さて、準備が整った様です、パットに電流を流してみましょう」
「あっ、うぅ、あっ、うぅ」声を出し始めて、身体に振動が始まると、目を閉じていた琴美の瞳が大きく見開いた。
「ああーーーーううー」首を振りながら反応が大きく成った。
乳房にも電流が流れ始めて、感じ始めた様だ。
「さて、これを食べさせてあげましょう」手に持ったバイブを、琴美の膣に近づける。
横から浪江が両手で小陰唇の肉を左右に大きく広げて、ピンクの肉襞が見える程広げる。
捜査方針
42-015
「ああー、いやーだめー」膣を広げられて声を発する琴美。
俊昭がイボの付いたバイブを琴美の肉片に的を絞る様に挿入すると「あぅーー」と声を出して反応をする。
「さあ、電源を入れてやろう」イボのバイブを奥まで挿入すると言う。
「ああーーーーううー」首を振って大きな反応が出る琴美。
「琴美さん、この治療は抜群の効果が有るのですよ、身体の中から綺麗に成ります」
「ああーーーうぅ、あーー」バイブの動きとパットから伝わる刺激が、琴美のSEXで疲れた身体を再び責め立てる。
長い髪を振り乱して仰け反る琴美、手足を固定されて動かせないので自由に出来る。
今度は生島が金属の冷たい感じのペニスの形をした太い物を持ってくる。
「次は電流責めの準備を始めなさい」と口走る俊昭。
「クリトリスの周りの毛が邪魔ですが?」真弓が道具を手に、陰毛をかき分けてクリトリスを見て言った。
「低周波責めは、フェイニッシュとしよう」そう言うと出力を最高に上げた。
「ああーあーーーーあーいくーーだめーー」「だめ、だめーーーいくーーーー」の言葉を残して、力が無くなって仰け反って果てる琴美。
「女は良いな、何度でも逝けるから」先程琴美とSEXをした純一が琴美の姿に驚いた様に言った。
ぐったりとして動かなく成った琴美の陰毛を摘まんで、ハサミで「ジョキ、ジョキ」と切り始める真弓。
クリトリスの周辺の陰毛だけを短く切り終わると、生島が小さな電気シェーバーを持って「ジーン、ジーン」とクリトリスにシェーバーの振動があたる。
「あぅ、うぅ」放心状態の琴美が目覚めて、再び感じる。
刈り取られるクリトリスの周りの毛「琴美さんも豆を剝いて貰ったら、もっと感じるわよ!包茎は良くないのよ」と言う生島。
「それは面白いな!明日小島先生に頼んでみるか!」俊昭が嬉しそうに言う。
「兄貴!それは面白い!やりましょう!明日来る紗代も一緒に頼みましょうよ!」弟の俊成も急に乗り気に成る。
紗代の陰部を調べた訳では無いが、包茎だと決めつけた言い方だ。
髪フェチの俊成と甲田には、明日の紗代のストレートの長い黒髪には特別な気持ちが有った。
「切りたい!」そんな気持ちが明日抑えられるか自信が無い二人。
それ程今朝のシャンプー後の髪が綺麗に輝いていたのだ。
丸く剃り上がった陰部に、真弓が電流の線を繋いだ黒い物をガムテープで貼り付ける。
クリトリスに電流を流して、膣内のGスポットに金属のペニス状の物を差し込んで弱電流を流すらしい。
クリトリスの裏側がGスポットと一般には言われているので、その部分を責める様だ。
「このペニスは少し硬いぞ!」そう言いながら金属のペニス状の物を挿入すると「うぅー」
思わず硬い金属製の異物を痛がる琴美も、少し暖かい温度の上昇に馴染んで感じ始める。
「良い感じに成って来たか?」微笑む俊昭。
もう直ぐクリトリスにもこの金属製のペニスにも電流が流れて、狂う程感じるだろうとニヒルな笑みを浮かべ手に力が入る。
「ああ~ダメーーー」急に大きな声を出した琴美。
電流がクリトリスの部分に、少し流れて痺れる様な刺激に身悶えした。
直ぐに出力を下げてまた上げると「ああ~ダメ、ダメーーー」
「明日には、これを剥いて貰うから、来月の頃にはもっと感じるわ」浪江はそう言いながらもコントロールして遊ぶ。
俊昭が、器具が丁度人肌の温度に成ったと目で合図して、金属製のペニスにも電流が流れて、同時にクリトリスにも流れると「アアーーーーダメーーーいーーーくーーー」と動かない身体をベルトが切れる程動かして身悶えした。
「ダメーーーいくーーーーー」と大きな声で、小便を一気に垂れ流して飛ぶ。
「あああーーゆるしてーーー」小刻みに身体を震わせて、気を失って動かなく成った。
動かなく成った琴美に拍手を送る会員達、ようやく一日目の趣向が終わった。
「この三人程の美人では有りませんが、女性の希望の方は係にお申し込み下さいませ!宿泊のホテルにお届け致します」俊昭が言ったが、誰も申し出は無かった。
殆どの会員が満足してそれぞれのホテルに帰って行った。
「明日はあの清楚な女子大生の性解剖が楽しみですな!」
「八番の方が羨ましいですな」
大河内は、微笑みながら明日の楽しみに胸を弾ませて帰って行った。
事件発生の翌日の夕方静岡県警の捜査本部で、遺体の詳しい検死解剖の結果が発表された。
体内から麻薬の成分を含む媚薬が大量に検出されて、女性の状態は完全に冷静さを失っていただろうと報告した。
マネキンの様な死体にして、身元の確認を大幅に遅れさせるのが目的だ。
年齢は解剖の結果十五から二十五歳、妊娠とかの経験は無で、胃の中の状態から投棄された前日の昼食後、夕食までの間に縄の様な物で絞殺と発表された。
この薬は一般には手に入らないので、やはり暴力団関係の女か風俗、水商売の関連だろうと横溝課長が発表した。
遺体の頭に茶髪の鬘を載せて、眉毛を描いて派手な服装の写真が全員に配布されたが、中々該当者は見つからなかった。
女性の大腸に何も残ってないのと、肛門に傷が多数ある為浣腸をしてアナルSEXをしたらしいと、身体に残る様々な遺留跡を説明して横溝課長は美優が話した。意外と普通の学生か若い女性説を封印して、暴力団関係、風俗、水商売、変質者に絞った捜査にした。
自宅に帰って説明する一平に美優は「身体に残る様々な遺留跡は、課長の読みと合致するわね」
「身体中の毛を剃ったのは、身元を隠す為だろうな!」
「眉毛まで剃って有るから、身元を確定させない為でしょうね」
モンタージュの写真を見ながら「早く身元が判れば、安らかに眠れるのにね」美優が写真に黙祷した。
「久美さんのお姉さん、見つかったのか?」
「まだ判らない様だわ、関西に行くだけでは判らないでしょうね」
「関西だけでは判らないよ」
「久美さんの心配は携帯が繋がらない事なのよ!過去には、直ぐにお姉さんから連絡が来たそうだから心配しているのよ」
「久美さんの子供の世話をして、助けてあげろよ!」
「浩一君を美加が可愛がり過ぎるから困るのよ」
「人形の代わりだろう」一平が笑うと、美加の寝顔を見に行く美優。
マネキン人形
42-016
翌日、十一時前に会員達が集合して、今日の趣向に楽しみを持っているのか全員精気が満ちている。
地下の個室に閉じ込められている智美と琴美は、朝食を終わって淫乱DVDを見て興奮していた。
甲田の催眠術で、閉じ込められているとは全く思っていない。
「琴美さん!美容手術をしますから行きましょうか?」真弓に言われて、素直に部屋を出て行く。
ビルの受付に俊成が来て、時計を見ると「最上さんは、まだ来ないのか?」
十一時前に来る筈だったのに、既に十分過ぎているので苛々していた。
もし彼女が来なければ、初回から恥晒しに成るので態々受付に来たのだ。
十一時を十分以上遅れて、沙代が走りこんで来て「ごめんなさい!急に実家の母が電話をして来まして、話しが長引いて、すみませんでした」と俊成を見てお辞儀をした。
俊成は笑顔で安堵の表情に成って、一緒に待合の応接室に向かう。
「お母さんには、私供のモデルの話しはされたのですか?」
「いいえ!我が家は派手な事が嫌いですから、中々言えません!マスコミに出たら驚くと思います」 そう言って微笑む沙代。
「最上さんには、我がSGSの看板CMタレントをお願いしたいと考えています」俊成が言うと「本当ですか?信じられません」大きな瞳を一層大きく開いて言った。
「SGSのイメージキャラクターで、マネキンの様な存在に成って頂きたいのです」
「マネキンって?どう云う意味ですか?」
「マネキン人形は、色々な服を着せられて雰囲気が変わるでしょう?」
「色々な髪型のモデルに成るのですか?私の髪は長いので色々な髪型が出来ますが、一度切れば次は無理ですわ!」微笑む沙代。
「マネキンに成る撮影をお願いしたいと考えています」俊成に言われて、首を傾げる沙代。
「CMでは逆に出ますが、ベリーショート、ショートカット、ボブ、セミロングと変わる髪型を撮影します」
「凄い!私が一人で?」
「そうです!テレビではマネキン人形の様な最上さんが次々と、髪型を変えていくのが出ます!最後が今のストレートのロングに成るのです」
「面白そうですね~」と話した時に応接室に入る。
目の前にマネキン人形が置かれて、何も身に着けていない。
「これに成るのですか?」と人形を真剣に見る。
「もしかして、エステサロンも私が?」
「そうですがテレビの画面には、乳房も陰部も流れません」
「店内の説明には、多少は使いますがね!イメージキャラクターですから!お願いします」
「今日全て撮影するのですか?」
「勿論です、エステも本格的に受けて貰いますよ!美しく成った身体を撮影して使います!最上さんにはギャラとして一千万を用意しています」
「一千万!頂けるのですか?」声が裏返る沙代。
有名に成れてお金が貰える!凄いと興奮している沙代。
「今、少し年齢の高いモデルさんの撮影をしていますので、ここで飲み物でも飲んでお待ち下さい!モデルの件は受けて頂けるのですよねー」と話した時、係の女性が沙代の髪型の鬘を持って来て、マネキンの頭に被せた。
「私と同じ長さですね~」
「はい、この鬘は最上さんに差し上げますので、来られた時と同じで帰って頂きます」
「これなら、全く判りませんね~」微笑む沙代。
沙代はお金と有名に成れるで、完全に舞い上がっていた。
元々モデルで応募した時に髪は切ると決めていたので、抵抗は無いしエステにも興味が有るので美しく成る為なら問題無い。
でもマネキン人形にされると、ここの毛も無くなるのか?と俊成が出て行くとマネキン人形の下腹部を触る。
元々濃くて、剛毛、多いからエステのモデルに選ばれた紗代。
脱毛する人、形を整える人のモデルなら、仕方が無いのか?と考える紗代。
エステの施術台に横わる琴美は、甲田の催眠術で全く抵抗も無く大きく足を開いていた。
今日は公開で、琴美のクリトリス包茎の手術を会員に見せる予定だ。
知り合いの医者小島が大きなマスクをして現れて「今この患者の性器を診ますと、少陰唇も多少大きいと思いますので切除したいと思います」と説明した。
会員達が「ビラビラを切るらしいな」
「痛そう」咲代が女性の立場で言う。
琴美の陰毛は、昨日二箇所が剃り取られて変な形で残っている。
今から手術の為に、残りの陰毛を全て剃り落とす準備が始まる。
陰毛の多くて濃い女性を選別しているので琴美も多い。
浪江が日本剃刀を持って待っているのは、生島がシェービングカップで泡立てているのだ。
小島と一緒にやって来た看護師は、横で麻酔の準備をしている。
催眠術にかけられているので、大きく足を広げて施術台に横たわっているが、正常なら絶対にこの様な姿を晒す事は無いと思われる清楚系の女優の卵。
生島が刷毛にたっぷりとクリームを浸けて、残った部分に塗り始める。
琴美の下腹部が黒から白に変わってクリームが盛り上がると、浪江が剃刀で「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
琴美は目を閉じて「ジョリ、ジョリ」の音を聞いているが反応は全く無い。
クリトリスの部分は既に剃られて、綺麗に成っているので触れる事は無い。
浪江の剃刀は数分で綺麗に剃り上げて、少し青白い肌が露出した。
「腰に枕を入れて、足を持ち上げて」浪江が言うと、真弓と昭子が琴美の足を持って大きく持ち上げる。
その腰に枕が放り込まれると、腰が浮き上がって突き出して、肛門まで会員に見える様に成った。
シェービングクリームを刷毛に浸けて、大陰唇から肛門に塗り始めると、流石に「あっ、あっ」と声が出る琴美。
刷毛の動きが、刺激を与えて割れ目からピンクの肉片が見える様に引っ張る浪江。
蝶の様な性器
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Iラインが白く塗り終わると、に皮膚を引っ張りながら「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
片手で足を抱えて、腰を動かさない様に左右から昭子と真弓が腰を押さえて、剃り易い様に広げて持つ。
浪江は会員に良く見える様に、皮膚を一杯に引っ張るので、自然と琴美のピンクの肉片が見える。
「小島先生の言われる様に、小陰唇が智美さんに比べて大きいですね」俊昭が覗き込んで言う。
同じ様に会員達も凝視している。
会員の後ろには大きなモニターが設置され、カメラで撮影をした陰部のアップが映し出されて、両方で楽しむ事が出来る。
「この子はSEXの回数は少ない方ですね!智美さんの場合はプレイをしているので、あの様な事が簡単に出来たのですが、この子は少し調教が必要ですね」剃りながら浪江が解説する。
「皆様、これから手術を行いますと、来月のクラブショーの時には違った琴美さんを、ご覧に入れられるでしょう」俊昭が説明をした。
「ジョリ、ジョリ」の音と同時に「あっ、あっ」と剃刀の音に巻けずに声を発した琴美。
しばらくして綺麗に剃り終わると、腰にベルトを巻き付ける看護師。
身体が動かない様に固定して「足はそのまま持って頂けますか?」と二人に頼む小島医師。
今度は両手を台にベルトで結び着けて、動けない様に固定する看護師。
「先生、準備が出来ました」
「それじゃあ、麻酔の注射を打ちますが、最初痛いので暴れますから、しっかりと押さえて下さい。普通はこの様には為ないのですが、皆様の期待に応えて行います」小島が意味不明の説明をする。
トレーには二本の注射器が並べられて、小島がアルコール綿を容器から取り出す。
琴美の顔の処に浪江が陣取り、手にはタオルを持って待ち構えている。
甲田と俊昭はその様子を、真剣な表情で見ている。
催眠術は解除される事は無いが、肉体的苦痛を止める為の催眠は施してはいないので、反応を楽しみにしている甲田。
ここに居る全員が美しい女性が、苦痛に歪む顔が見たい人達だから、小島は特別に栄養剤の注射を先に打とうとしていたのだ。
女性の敏感な場所に注射を打って虐める行為は、大昔から行われていた様だが、いつの時代もサド趣味の人は多かった。
「始めますよ、皆さん押さえて下さいよ」
小島が消毒用のアルコール綿で小陰唇を拭くと「あっ、あっ」と声が出る。
だが次の瞬間「いたいーーー」の声と同時に身体を大きく動かそうとするが、完全に押さえ込んで動けない。
口にはタオルがねじ込まれて声が消え去れる。
直ぐに反対側にも、注射器が突き刺さると「いたーーーーーーーーーーーーーー」の声が小さく聞える。
「尿が漏れた様だわ」股間から流れ出る液体を見て微笑む生島。
「今度は、クリトリスの近くにしますから、今以上の痛みだと思いますよ」そう言うとアルコールでクリトリスの周りを拭き、いきなり注射器の針を突き刺す小島。
「ぎやーーーーーーーーー」の声と同時に、尿が完全に垂れ流し状態で床に溢れると、琴実の意識は完全に無く成って反応が消えた。
「気絶しましたね」小島が笑うが、会員の顔は興味に満ちた満足感が漂っていた。
小島が今度は本物の麻酔薬を、遠慮無くクリトリスの周りに「ブス、ブス」と注射を少量ずつ注入していく。
続けて小陰唇にも無造作に注射をして、会員達の気持ちを一層高ぶらせた。
浪江が口に咥えさせたタオルを取り除くと、大きく息を吸い込んで目を開いた。
天井を見上げると、甲田の手の平が目に入って「琴実さん、貴女はこれから美しく成る手術を受けます。良かったですね!」そう言われて「。。。。。。。」無言で頷く琴実。
琴実の性器の周りに樹脂で作られた型枠が置かれる。
「あれは?何でしょうね?」
「多分手術に必要な道具を置くのでしょう?」
「丁度、クリトリスと膣口が見えるだけで、人間の陰部だとは思いませんな」
会員達が口々に興味津々で覗き込む。
後ろのモニターには大きく映し出されて、琴実の性器だと判らない程のアップに成っていた。
小島は直ぐに小陰唇を指で摘まむと、大きく引っ張って樹脂の上まで引っ張ると、虫ピンで突き刺して固定した。
「凄い!伸びるのね!痛そうだわ」咲代が驚いた様に口走るが、男性達は驚きの表情で見ているだけだ。
琴実は大きく広げられた陰部を見る事は無く、天井の明かりを見つめている。
小島が三カ所に虫ピンを留めると、蝶の羽の様に右側の小陰唇が広がって樹脂に固定された。
少し血が滲んでいる様にも見えるがお構い無しだ。
今度は左側の皮膚を引っ張って、樹脂に虫ピンで留めると先程は右側だけだったので見えなかったが、琴実の膣口が大きく開いて、ピンクの肉片からもっと奥まで見える。
「凄いですね、丸見えですよ」
「こんなに広がるのですね」
「痛く無いのですか?」
「中々見られる姿では無いですよね、こんな美人のマンコの奥!」
会員が口々に発する。
三カ所ずつ六カ所を虫ピンで固定すると、本当に蝶が羽を広げている様に見えて、中央の膣口がピンクで男根を呼んでいる様に見えるから不思議な光景だ。
男達が喋る事を止めて、生唾を飲み込む音が異様に聞える。
誰一人、女性の性器をこれ程大きく広げて見た人はいないだろう?
広げた状態で、メスを持って今度は琴実のクリトリスを切り裂き始める小島。
「わーー、痛い!」咲代が口走るが、小島のメスは遠慮無く動いて、血が流れる。
クリトリスの皮が切り裂かれて、赤い豆が小さく顔を覗かせた。
性器の整形
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クリトリスの皮を捲り上げると、素早く縫い始める小島。
時間にすれば十五分も経過していないのに、クリトリスは赤い小さな豆を露出して綺麗に手術が終わる。
「手慣れたものですな、小さな豆が顔を出しましたよ」梶谷の言葉に初めて、皆が我に返る程真剣に見ていた。
「次は蝶々の羽を切ってしまいましょう!」と俊昭が解説すると、メスを持って小島が右側の羽?と見間違う程広げられた皮膚を切り裂き始める。
「これは痛いでしょう!」咲代が言うが誰も聞いてはいない程真剣に見ている。
切りながら形を考えているのか、切られた皮膚が小島の手で綺麗に縫われて行くと形が整ってくる。
「この手術を行うと、約一週間程度SEXは出来なく成りますので、琴実さんはこの手術の後はお休み頂いて、来月のショーでは美しい性器を披露させて頂きます」俊昭が解説をしている間に、反対側も綺麗に切り裂かれて、肉片が樹脂に残って不気味な感じがする。
大きく開いて膣の中まで見えていた琴実の陰部を、ゴムが収縮する様に元の姿に戻る。
手術の跡が痛々しいが、会員達はその痛々しい姿に興奮をしていた。
両方の手術は僅か四十分程度で終了して、甲田が琴実の顔の上に手の平を見せて「さあ、琴美さん眠たく成って来ましたね、私が五つ数えると、深い眠りに入って明日の朝まで眠りますよ!ひとつ、ふたつ。。。。。。」と五つを数え終わると急に身体の力が抜けた様に成って熟睡に入ってしまった。
「琴美さんの後は、注目の黒髪美人最上紗代さんの登場ですが、紗代さんは催眠術にかからない女性ですから、トラブルが生じる可能性が有りますが、それはご愛敬とさせて頂きます。
紗代さんのSM調教の後は八番の客様と個室にてSEXとさせて頂きます。他の会員様には智美様のアナルSEXの為の浣腸をご覧頂き、アナルSEXは三番の方に決定しました」と発表された。
元プロゴルファーの森恭平は仮面の中で笑みを浮かべて、申し込んだ他の会員達は残念そうな顔が仮面の中にも見て取れた。
「最上紗代さんは現在大学生で、有名に成りたいので当社のモデル希望で、CM撮影を行う事でこれから散髪、エステを行って参りますのでご覧下さい。実際CMは撮影しませんが本人はテレビに採用されると信じています。昨日ご覧頂きました様に、背中まで伸びた長い綺麗な黒髪と、清純なイメージが紗代さんのチャームポイントですが、その姿を完全に崩して、哀れな子羊の様にさせて頂きますのでお楽しみに!」
俊昭が説明をする間に、琴美は寝台に乗せられて去って行った。
浪江が「先ずこの注射を最上紗代に射ちます。昨日も使いましたが身体中に媚薬が充満して、燃える様に成ってしまいます。特に陰部は燃える様な感じ方に成ると思われます。昨日の薬よりも濃度が濃く、身体全体が熱く成りますが、特に陰部は少しの刺激でも燃えるでしょう」
楽しそうに説明をする浪江。
しばらくして最上紗代が長い黒髪を背中の中央まで流して入って来た。
「先生!今日はよろしくお願いします」と俊成にお辞儀をした。
遅れてカメラマンが助手を連れて、ビデオカメラを持って入って来た。
「SGSクラブの専属モデルとして、採用が決まりました最上紗代さんのCM撮影を行います。各自自己紹介をいたします」
「私はSGSクラブの美容師稲田俊成です。今日は紗代さんに大胆なカットをお願いしています」と挨拶をする。
「SGSクラブのエステ担当甲田です」と軽く会釈をした。
「エステと美容師、理容師の実務担当の成田浪江です」小太りの浪江が微笑みながら挨拶をする。
俊昭がアシスタントの、井上昭子、生島数子、佐藤真弓を紹介して、カメラマンと助手、そして最後に「社長でエステ担当の稲田俊昭です。良いCMを作りましょう」と挨拶をした。
紗代は自分に対して丁寧な挨拶をするのだと感心して聞いていたが、俊昭は会員達に挨拶と説明をしたのだが、紗代が知るはずも無い。
「それでは、最上さんこのエステ用のガウンに着替えて貰える?」薄いピンクのガウンを手渡す生島。
「そちらの部屋で着替えて下さい」指を差す方向には小さな着替える部屋が在るが、会員からは丸見えのスペースに成っている。
カメラも設置されているので、会員の後ろのモニターには部屋の中が映されている。
貰ったガウンを見て「流石にVIP待遇だわ、ブランド物のガウンね」と小声で口走って部屋に入った。
(肌触りも最高だわ、素肌に着るのでこの様な良い品を使っているのね)
紗代は躊躇いも無くワンピースのジッパーを降ろす。
長い髪が邪魔に成るのか手で大きく右に掻き上げる。
髪フェチの会員には最高のポーズに成っている。
元々色白の肌の為、産毛が気に成っている紗代は、今日のエステで綺麗に成るわと背中に手を添える。
夏では無いがワンピースの下には、ブラジャーとパンティのみで若さを感じさせる服装。
「色白で、中々のスタイルだな」八番の大河内が嬉しそうに言う。
後で自分がこの身体を抱けると考えているので、思わず口走ってしまったが、大河内は普通のSEXは望んでいないので、散々虐められて調教が終わって最後に自分が止めをしたいのだ。
だから、この可愛い清純なイメージが崩れて行くのを楽しみにしているのだ。
部屋の外では、昨日使用した薬の濃度の高い物を注射器に注入して準備をしている浪江。
鮫島医師がこの日の為に準備した外国から手に入れた麻薬成分の強い媚薬。
紗代の身体に注射されると身体全体が熱く成って、陰部、乳房と自分の感じ易い場所が強烈に敏感に成ってしまうと、実際に使用した女性に聞いた鮫島。
昨日は少し濃度を薄めて智美に使用したが、効果は大いに有ったと思われた。
唯、智美の場合甲田の催眠術を施されていたので、正常で普通の女性に使用した場合の状態は確認していない。
白のブラジャーを外す紗代、若々しい乳房に産毛が生えているのが、大きなモニターの画面から見て取れる。
ガウンを羽織ってからパンティをゆっくり脱ぐので、会員には肝心の姿が見えない。
勿論モニターにも全く映る事は無くガウンの前を、紐で結んでスリッパに履き替えて着替えが終わった。
黒髪無残
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「お待たせしました」と笑顔で軽くお辞儀をした紗代。
若々しい笑顔に、その場の全員がこれからどの様に成るのだろう?この笑顔が泣き顔に変わるのだろう?と思っていた。
甲田には催眠術を使えない人が三割程存在するとは知っていたが、三人の女性の一人がその人だった事は多少ショックだった。
「先ずはエステの効果が良く成る薬を注射しますので、そこにお掛け下さい」浪江が言うと「注射をするのですか?」不思議そうに尋ねる紗代。
「はい、この薬は身体の余分な脂肪を燃えやすくして、エステの効果が充分に行き渡るSGSの特注の薬です」
「その様な薬が有るのですね」そう言いながら、施術台に腰を降ろす紗代。
トレイに載せて注射器が運ばれるが、結構太い注射器を見て「太いですね」と驚くと「この薬はお尻に注射しますから、痛くは無いですよ」と微笑む。
血管に注射すると直ぐに効果が出て、面白味が無いのでお尻に注射をする事に成っていた。
「横に成って下さい」そう言われて、スリッパを脱いで施術台に俯せに成る紗代。
何も疑わないので、全員が笑いを我慢している。
「痛く無いですから、安心して下さい」俯せに成ると、真弓が直ぐにガウンの裾を捲り上げて「あっ」と紗代が口走るが、白い長い足から太股、白くて形の良いお尻が一気に露出した。
「綺麗なお尻ね!色が白いので産毛が目立ちますね」浪江が言うと「はい、一番気に成る部分です、綺麗に成りますか?」紗代が尋ねる。
「はい、綺麗につるつるに成りますよ、信じられない程にね」
「本当ですか?今の姿も映すのですか?」
「勿論ですよ、SGSクラブのエステシャンの技術が判りますからね」俊昭が少し離れた処から言う。
針の長い太い注射器を持って、浪江が白くて綺麗で若々しいお尻に手を添える。
近くに真弓、生島が着て身体を押さえる準備をしている。
痛く無いと油断させているが、本当は結構痛い注射だったから動きを止める為だ。
消毒アルコールでお尻を拭くと「あっ、冷たい!」と口走るが次の瞬間「いたーーい」と大きな声を出す。
「痛いの?我慢して!動かないで!」一斉に二人が身体を押さえる。
「いたいーーーー」の声と一緒に薬が白いお尻に、吸い込まれる様に注入された。
「いたいーー」と涙が流れる紗代の瞳が大きくカメラに映された。
しばらくして「終わったわよ、子供みたいね!」と微笑む浪江。
押さえていた手を離すと、ハンカチを昭子が紗代に手渡した。
「痛かったの?」
「はい、凄く痛かったです」
「筋肉注射だからね、普通は痛く無いのだけれどね、最上さんは敏感なのかも知れないわ」と言いながらお尻のマッサージをする浪江。
「最上さん毛深い様ね、エステのCMには最適だわ」
「そうなのですか?」ようやく注射の痛みも薄らいで、笑みが溢れる紗代。
「中々若々しいお尻ですな」会員の大河内が嬉しそうに言う。
「色が白い、清楚な感じが最高ですね」北村が羨ましい感じで大河内に話す。
「隣の部屋に移動しましょうか?」
お尻に麻薬入りの媚薬を注射されて、お尻を摩りながら隣の美容室に入って行く紗代。
寝台の様な椅子の横には既に、散髪屋の道具が並べられて、撮影用のカメラが設置されて準備が終わっていた。
覚悟は出来ているが、これから散髪の撮影と思うと長い髪が無くなるのが惜しい気もしてくる紗代。
「ここに座って下さい、カメラの角度を見ますので!」カメラマンが早く椅子に座る様に言う。
ガウン姿で椅子に座ると、直ぐに真弓が長い黒髪を横に避ける様に、カットクロスを首に巻き付ける。
透明のクロスなので、ピンクのガウンの白い胸元が透けて見えるので色っぽいのだ。
カメラの位置合わせが行われて、頭上のライトがもの凄く明るい。
「はい、OKです!綺麗に撮影出来そうです」前方の固定カメラを見る助手が言った。
ハンドカメラを持つのはカメラマンの高田、撮影した画像は闇のルートに売る予定にしている。
フェチ作品も高値で売れるので、本番作品と遜色の無い値段が付く。
特にここの三人の女性の画像なら、高値で売れる事浜違い無かったので、高田は既にフェチ用のDVDの販売先を決めていた。
SM作品はSGSクラブの許可を貰う事で契約をしている。
俊昭達は女性の髪を切る画像が高値で売れるとは考えてもいなかったので、契約には入っていないし撮影しているとは思ってもいない。
CM撮影そのものが存在しない話だから、撮影している事に成っているだけだと思っていた。
昨日の二人の画像も既に俊昭に渡している。
「本当に綺麗な黒髪ですね!カットが楽しみです!」紗代の後ろにやって来て、涎を流しそうな顔で見ている俊成。
その後ろに陣取って同じく黒髪を見ているのが、甲田で二人共髪フェチの典型だから、切りたい衝動に成っている。
背中まで伸びたロングの髪は、ライトの光に照らされてきらきらと輝いて見えた。
「それでは先生にカットをお願いして、セミロングの髪型にして貰いましょう」俊昭が解説をする。
くしを持つと早速、長い黒髪を梳き流し始める。
綺麗に梳くと一層艶やかな黒髪に成るので、会員席では「あの黒髪を切るの?凄い勇気だわね!催眠術では無いのでしょう?」咲代はこれからの状況を知っているので、驚いた様に言った。
流石に女性には、耐えられない責めなのだろう?
「先生にも参加して貰いましょう」俊成がハサミを甲田に手渡して、長い黒髪を切る様に勧める。
自分の気持ちを知られていたのかと、思って苦笑いに成る甲田だが、願望は抑えられない。
「それでは、甲田先生に最初の断髪のハサミをお願いしましょう」俊昭が放送して、ハサミを持って一歩前に出る緊張の甲田は、既に勃起状態で興奮を隠しきれない。
CM撮影の罠
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「この辺りまで、切って頂いて充分ですよ」俊成が、腰の上まで伸びて長い黒髪を、三十センチ程度の長さを切り落とす様に指示をする。
嬉しそうな顔で、紗代の長い髪を左手で持つ甲田は至福の時を迎えていた。
目を閉じて覚悟を決める紗代、一握りの髪を持ってハサミの先を入れる甲田。
「ジョキ、ジョキ」と切り刻む音と一緒に左手に髪の毛が、力無く成って残った。
長い髪の一部分が切り取られて、背中が見える様に成った。
「甲田さん、ご苦労様でした」と俊昭が言うと、甲田は大事そうに髪を握った状態で、紗代の後ろから一歩下がって見学の体勢に変わる。
今度は残った髪を持って、俊成が嬉しそうに「ジョキ、ジョキ」と切っていく。
長い髪が無造作に床に落ちて、瞬く間に三十センチの髪が切り落とされてセミロングに成ると、今度は毛先をカールして整えていく俊成。
しばらくして「綺麗な髪型に変身しました、カメラに収めてCMに使いましょう」と俊昭が説明をする。
「軽く成ったわ、でも綺麗な感じで悪く無いわ」鏡を見て上機嫌の紗代は笑顔を作ってモデルの気分に成った。
しかし、身体が火照っているのか、手で団扇の様にしている紗代。
それを見て、先程の薬が少し効果を表わし始めたと横から見ている浪江。
「次の髪型に進みましょう」俊昭が言うと俊成が「ポニーテールの写真も撮影しましょう」そう言うとセミロングの髪を左右に分けて、結んで直ぐにポニーテールの髪型を作って、鏡を見せて「可愛いでしょう?」と見せる。
「本当だわ、若返った気分」と笑顔に成る。
カメラの撮影が終わると「次はショートボブの髪型にしますね」と俊成が言う。
ポニーテールを解いて、髪を梳くと大胆に掴んで「ジョキ、ジョキ」と切っていく。
床一面に紗代の黒髪が散乱して、腰まで長かった髪が首の見える場所まで切り込まれた。
元々可愛い顔立ちの紗代の顔が、一層可愛く出来上がっていく。
「中々似合いますね」「長い髪も良かったけれど、短いのも中々良いですね」会員達が話している。
髪フェチの人が何人存在しているのか判らないが、紗代の清純なイメージが増幅された様に全員が思っていた。
しばらくして、出来上がると鏡を見せて「短い髪もよく似合うでしょう?」俊成が紗代に言った。
「小学生に戻った気分です、四年生から伸ばしていましたから、こんなに短いのは初めてです。でも可愛いです!先生は流石の腕ですね」と褒め称える。
カメラがもう一度出来上がりを撮影して、笑顔を絶やさない紗代。
「すみません、飲み物貰えませんか?ライトが暑くて」と笑う。
飲み物を持ってくる真弓。
その飲み物を一気に飲みきる紗代、身体の火照りが本格的に始まってきた様だ。
紗代の最初の長さと比べる為か、人形に長いロングの鬘を載せて紗代の近くに並べて再び撮影をした。
「凄い、短く成ったのね」自分の散乱する髪と、人形の鬘を見て驚く様に言う紗代。
すると真弓が、紗代の首に巻いた透明のカットクロスを首から外して再び撮影をする。
ガウンの胸元が少し赤みを持った肌に色が変わって、谷間が色っぽく見えている。
ガウンの下は素肌で、クロスの影響で蒸れた様に汗が噴き出していた。
「最上さん暑そうですから、クロスを外しました」
「助かるわ、暑かったのよ!少し涼しく成ったわ」と喜ぶ紗代。
生島が濡れたタオルを持って来て「まあ、汗が一杯だわ、拭いてあげましょう」
首筋から襟足を拭き始めると「気持ち良いわ、ありがとう」微笑みながら言う。
「胸元も、汗が一杯ね!新しいタオル持って来て!」
直ぐに違うタオルを持って来る真弓、受け取ると胸元を拭き始めるが「汗一杯ね」とガウンの胸元を開いて拭き始めると、乳房がはみ出して見えるが「あっ、あっ」と声が出てしまう紗代。
異常に感じるのを確認した様な触り方をして、浪江に目で合図を送った。
「さあ、続きの撮影を始めましょう!」俊昭が言う。
紗代は益々身体の火照りを感じるのと、ガウンが乳首に触れるのが異常に気に成る様に成っていた。
紗代は次ベリーショートの髪型に成るのだと思っている。
ワゴンに載せて、電気バリカンと手動のバリカンが運ばれて、横には日本剃刀が数本並べて置いてある。
足を伸ばした椅子に座らされて居る紗代に「暑いでしょう」と言うと同時に、ガウンの胸元を一気に広げて腕の処まで降ろしてしまった生島。
上半身が露出して乳房がライトに照らされて白く輝く。
紗代は腕が自由に動かなく成って、
「何を、するの?」と言う紗代に構わずに腰の部分にベルトを巻き付ける真弓。
「変な事をしないで下さい!」立ち上がる事が出来ない状態に驚く紗代。
「最上さんは、モデル希望だったでしょう?何を急に怒っているのですか?」俊昭が言うと「貴方達は変です!これはCM撮影では無いでしょう?」
胸を露出されて、動けなく成って初めて異常に気づいた紗代。
「安心しなさいよ、綺麗なマネキンに仕上げてあげるわ」
「やめてーーー、騙したのね」そう言う紗代の手首に手枷のベルトが巻き付けられて、椅子と一体に成った。
「騙した訳では有りませんよ、最上さんに気持ち良く成って貰いたいだけですよ」
「いやーです、もう帰ります」
「駄目ですよ、最上さんにはそこの人形に成って貰います」
目の前のマネキンの鬘を取り払うと、一本の毛も無い人形が置いて在るだけ。
「いやーー、やめてーー」と身体を動かそうとすると、椅子がリクライニングに成って後ろに倒れた。
「紗代さんは、これからマネキンに成って貰うのよ!判った!」上から覗き込む様に言う浪江。
「いやーーーー」大声で拒否をする紗代のガウンの紐を解いている生島と、足を伸ばしている台から足を支える器具に載せ始める。
「何をするのよ、止めなさいよ」起る紗代。
真弓が足を器具の上に載せると、膝の部分をベルトで固定してしまう。
ガウンが捲りあげられて、反対側の足も器具に乗せるとベルトで固定する。
足を置いていた台は、椅子の下に引き込まれて反対に洗面台の様な物が出て来る。
マネキンに成っていく
42-021
「早く解きなさいよ!警察に言うわ!SGSクラブは変態の集りだと訴えるわ」
「そんなに怒らなくても、綺麗にエステをしてあげるわ!」
「結構です!」と言った時、ガウンの前が大きく開く為に腰のベルトを外した。
起き上がろうとするが、膝を固定されているので起き上がる事は出来ない。
「ほら、立派なお毛毛が生えているわ」股間を見て言う生島。
「お尻気持ちが良く成る注射してあげたから、胸もマンコも強烈に感じるわよ!楽しみにしてね」
「貴女気が狂っているの?」浪江に怒りを露わにする紗代。
「もう、少し静かにして貰おうか?」俊成が紗代の顔の処に来て、ボールの付いた猿轡を見せる。
「後で、この綺麗なボブも刈り取ってやるからな!先にマンコの毛を綺麗にして貰え」口にボールを入れようとすると、口を真一文字に閉じて抵抗をする。
「大人しくした方が良いのよ!もう逃げられないのよ」横から生島が紗代の鼻を摘まむ。
苦しく成って口を少し開くと、俊成が一気にボールを口にねじ込んだ。
「うぅ、うぅ」と言う紗代の綺麗なボブの髪の後ろに猿轡のベルトを結び着けて、強く結び着けた。
「最初は、五月蠅いから必要だが、気分が良くなれば外してやるからな」微笑む俊成。
恐怖で顔が引きつる紗代だが、次の瞬間で一層恐怖が増していく。
「お前の眉も、毛深いから太いな!もう少し細い眉にすれば可愛く見えるぞ」と引きつる顔を撫でながら言う。
浪江が椅子のレバーを引くと、固定された足が左右に開かれて、腰が突き出た状態で止った。
「結構、生えているわね、処理をしましょう」股間に椅子を持って入ると腰掛ける浪江。
「お尻にも生えているわね、綺麗にして使える様にしなければ駄目ね」
両手で尻を持って左右に引っ張って広げる。
「肛門は綺麗だわ、産毛が生えているから、ここから綺麗にしましょう」
生島がシェービングクリームを刷毛に浸けて、広げられた肛門の周りに塗り始める。
刷毛が動くと刺激が伝わって「うぅ、うぅ」と天井に目を向けながら言う。
「真弓さん、広げて持っていて」浪江が言うと、真弓が尻を持って広げている。
浪江が先の細い剃刀を持つと、早速肛門の周りの産毛を剃り始める。
刺激が伝わるのか「うぅ、うぅ」と声を出して反応をする紗代。
強烈な媚薬は少し触られただけで、紗代の感性を刺激して理性を失わせる程だった。
今度は生島が紗代の若々しい乳首に、刷毛でシェービングクリームを塗り始める。
「あっ、うぅ」今度は乳房に刺激が走って、一気に乳首が隆起してしまう。
「反応が良いな!」俊成が剃刀を持つと、乳首の産毛を剃り始める。
「あっ、うぅ、うぅ」と刃が乳輪を刺激して声を出して、ショートボブの綺麗な頭を大きく動かした。
「中々反応が良いな、薬の効果が抜群ですね」俊昭が紗代の姿を見て会員達に放送する。
肛門の剃毛を終わった浪江が、今度は腰の位置を戻して紗代の濃い陰毛をかき分ける。
「あっ、うぅ」陰部と乳房の両方の刺激に声を出している紗代。
右側の乳輪を終わると直ぐに左側にクリームを塗り始める。
「マネキン人形に成るのも、良い様です」俊昭が説明をする。
固定カメラが股間を撮影して、モニターに映し出して大きくクリトリスが見えた。
「この子もクリトリス包茎ですから剝かないと駄目の様ですね、今回は時間がございませんので、次回は先生にお願いしましょう」俊昭が説明する。
「次回も楽しみですな!」
「この子をこれから抱けるのは、羨ましい限りですな!」と大河内を見て微笑んだ。
大河内は照れ臭そうに「尼さんを抱くのは、変な興奮をするかも知れませんよ!」そう言って微笑み返す。
この後の責めを想像して、自分でその後を作り上げて喋った。
流石に役者をしている男だ!変態のサド俳優、大河内彰!
「さあ、このバリカンでここの毛も、頭も刈り取ってあげるわ」
浪江が手動のバリカンを持って、紗代の顔の近くまで来て「ギー、ギー」と動かして見せる。
「うぅーーうぅーーー」大きく頭を振って訴える。
「有名に成りたいのでしょう?DVDが世に出るから有名に成るわよ」そう言いながら笑うと、今度は腰の横に向う。
「じゃあ、ここから刈り取るか?」陰毛を左手で押さえると、バリカンの刃を入れる。
「ぎー、ぎー」と音がしてバリカンが動くと、少量の陰毛が刃先に載って横に滑り落ちる。
「うぅ、うぅーー」と頭を動かす紗代の頭を持つ俊成が「乳首の次は、この眉を綺麗に整えてあげよう」と指で触る。
生島がシェービングクリームのカップを持って刷毛で泡立てながら、俊成が頭を押さえてクリームを刷毛で眉毛に塗り始める。
真弓が今度は紗代の頭を押さえると、剃刀を右手に持って俊成が「動くと綺麗な顔を切っちゃうからね」そう言うと同じく頭を押さえると、白く塗られた右の眉毛を「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
股間の陰毛をバリカンで刈り取られながら、眉毛を剃り落とされる紗代は、感じるよりも恐怖を覚えていた。
バリカンは腹部を何度も往復するが、殆ど刈り取れてはいない。
紗代に恐怖心を与える目的で行った様だ。
片方の眉毛が無く成ると「変な顔に成ったぞ!」と見ながら笑うと、左の眉にもクリームを塗り始める。
直ぐに「ジョリ、ジョリ」と剃刀を動かして剃り始める俊成。
「両方綺麗に成ったら、眉を描いてあげるわね!綺麗な髪型に合う様にね」生島が剃られる眉を見て笑いながら言う。
股間のバリカンが終わって、陰毛が刈られた部分と残った部分が混在して、不細工な状態に成っている。
ワゴンに載せて洗面器にお湯が運ばれて来ると、タオルを湯に浸けて熱そうにしている。
生島が今度はシェービングクリームを刷毛に浸けて陰毛に塗り始める。
眉は両方剃り落とされて、綺麗に成ってしまった早代の顔は変な感じに見える。
「うぅ、うぅ」と声を出す紗代。
刷毛先でクリトリスを生島が突いて、刺激を与えると紗代は眉の事は忘れてしまい感じる。
しばらくすると股間はクリームが盛り上がって真っ白に変わった。
バイブで逝く
42-022
「うーーーー」ボブの髪を大きく振りながら呻き声を出した紗代。
白く盛り上がったクリームの股間に、熱く成ったタオルがあてられたのだ。
「少し熱かったのかな?」と笑う浪江は、感じさせたり虐めたりで遊んでいる。
今度は熱に慣れてきた頃に、タオルを上から押さえて指で割れ目を押さえて刺激を与える。
「あぅ、うぅ」声を出す紗代。
俊昭が「それでは、バストマッサージには入りましょう」と説明した。
真弓と昭子が透明の道具を持って来ると、比較的大きな器械を俊成が押して来て台の横に置いた。
透明の器具は乳房に被せる物だと直ぐに判る。
紗代の乳房に被せると、ホースの様な物が繋がって横の器械に取り付けられた。
準備が終わると、浪江に合図を送る昭子。
紗代の乳房を透明のお椀の様な樹脂が被い、器械のスイッチを俊成が嬉しそうに入れる。
すると透明の樹脂が振動をして、乳房に刺激を与え始めた。
徐々に真空に成って、乳首を吸い上げる刺激に変わる装置を装着された紗代。
今度は浪江が股間のタオルを取り払って、濡れた陰毛に生島が再び刷毛でシェービングクリームを塗り始める。
「あぅ、うぅ」と声を出し始める紗代の乳房が、吸い上げられて振動に変わり始めた。
「紗代さんの感度が良くなって来ましたね」俊昭が解説する。
浪江が白く成った陰毛を「ジョリ、ジョリ」と音を立てて剃り始める。
手首に付けた集音マイクが、会員達の場所にモニターの音と増幅されて臨場感を増す。
「あっーー」と声を出すのを、今度は俊成が紗代の猿轡を外して聞かせる。
乳房の器具の出力が上がると「あああーー、うぅー」と表情が大きく変わる。
浪江が指で、皮膚を引っ張りながら剃るので「ジョリ、ジョリ」の音と「あっ、うぅー」とボブの髪を大きく振りながら感じている。
「普通は、こんなに感じないわよね、毛を剃られても大した事無いでしょう?」唯一人の女性咲代は、陰毛を剃られて気持ちが良いのだろうか?と不思議そうに言うが、男達はモニターを見たり、生のシーンを見たり忙しい。
大陰唇の部分に剃刀が進むと、浪江は指を膣に入れながら引っ張るので、一層「ああーーーーううー」首を大きく振って声を出す。
「ジョリ、ジョリ」の音をかき消す程「ああーーーーううー」「ああーーだめーーかんじるーー」と声を上げる。
しばらくして、密林が綺麗な状態に成って丸見えに成った。
タオルで拭き取り「綺麗に成ったわ、若いからマンコも綺麗だわ」そう言うと、両方に大きく広げて膣の中まで見せて「ピンクね、使ってないからだわね」と説明する。
「いやーーーみないでーー」大きく広げられた事を感じ取った紗代が急に騒ぎ出した。
「綺麗成ったから、見て貰ったのよ!もう少し中も見てあげるわ」
広げた膣口に、今度は中指を挿入する浪江。
「ああーー、や。め。てー」と言いながら仰け反る紗代。
「何を言っているの?濡れて感じているわよ」
指を動かしながら「ほら、広がってきたわよ!欲しく成って来たでしょう?」
「どうやら、男の物が欲しく成って来た様ですね」俊昭が解説する。
浪江の処にバイブが運ばれると、カメラにバイブを見せて太くて長い物だと確認させる真弓。
受け取ると浪江が指を抜き取って「欲しい物を食べさせてあげるわ」微笑みながら太いバイブを挿入する。
「ああーーーうぅう」声が連続で出る紗代は、完全に自分を忘れている。
「責められて、喜んでいますね」俊昭の解説を聞いている会員は居ない。
全員が凝視しているのが直ぐに判って、甲田も手に紗代の髪を握り締めて興奮をしていた。
「さあ、奥まで咥えなさい」グイッと押し込まれて「ああーーーーううー」首を大きく振る紗代。
バイブの出力を最大上げる浪江の横から、真弓が電マをそっとクリトリスに刺激し始めると「ああーーーーーいくーーーいっちゃうーーー」紗代はボブの黒髪を大きく仰け反らせて、身体がびくびくと動かせ、ガクンと動きを終わってしまった。
「パチ、パチ」「パチ、パチ」会員の中から拍手が起って満足そうな様子に自信を深める俊昭。
ぐったりした紗代の身体の周りに数人が集り、固定のベルトを外しているが放心状態。
「何をするの?降ろして」紗代が驚いているが、六人がかりで身体を持ち上げられて隣の部屋に運ばれる。
「止めて、帰して!もうエステも要りません」と騒いでいるが、誰も相手にしない。
隣の部屋には天井からチェーンが二本垂れ下がって、中央に施術台が在る。
「大人しくエステを受けるのよ、身体の中から綺麗にしてあげるから、安心しなさい」
「いやーーやめてーーーー」大きな声で叫ぶが、そのまま身体を持たれて、腰に革のベルトが巻き付けられる。
腰の部分の背中に金具が付いているので、その部分にチェーンの先が繋がれて俯せに施術台に降ろされる。
直ぐに足を左右から台のベルトに結び着けて固定をしてしまう。
腕も肘を付いた姿勢にされて、ベルトで固定されてしまうと、チェーンで高さを調節すると尻が上がった体勢で動けなく成った。
後ろから見るとお尻が丸見えで、先程剃り上げられて青く成っている性器の周りもよく見える。
「マンコもお尻も丸見えだよ」浪江が後ろに行くと白い尻を撫でながら言う。
「何をするつもり!」
「お腹の中まで綺麗にしてあげるのよ」
「えー、何をする気なの?」
「これよ!」と目の前に太い浣腸器を持って見せる生島。
「いやーーー、浣腸なんて、やめてーーー」大きな声で叫ぶ紗代。
言葉で脅かしながら、カメラの準備をしている。
固定カメラが右斜め後ろから撮影する準備をすると、もう一台を紗代の顔を中心に撮影するカメラを一台増やした。
高田はハンディカメラを持って、絶えず一番良い画像を撮影する事に成っていた。
「こんなに太い浣腸した事無いよね」
「浣腸なんて、一度も有りません、辞めて下さい!お願いします」
懇願に変わる紗代だが、嫌がる程喜ぶ事を部屋の全員が知っていた。
浣腸と断髪
42-023
「恐くないわよ、子供でも浣腸するのよ!昨日も奥様が浣腸してすっきりされたわ」
「嘘です!私と同じ様に遊んだのでしょう?」
その間にお尻と頭の部分にライトが照らされて、カメラの映りをテストしている。
浣腸器を見せて驚かせた後に、ワゴンに載せて電気と手動バリカン、ハサミ、日本剃刀が数本、その後にタオルが数十枚と洗面器、ポット、シェービングカップが置かれて、驚きの表情に成る紗代。
「止めてーー、坊主にするのは許してーー」紗代が驚いて言う。
「短くしたから、軽く成ったでしょう?マネキンに成るのだから、髪が有ると変でしょう?」
「いやーーーーーーーー」大きな声で喚く紗代。
お尻の方には、浪江と生島が陣取って浣腸の準備を始めているが、紗代には見えない。
頭の処には、俊成の横に昭子と真弓が助手として居た。
カメラマンの高田と助手の飯田が、準備が出来た事を俊昭に合図をした。
「カメラの準備も終わった様です、紗代マネキンの仕上げに進みましょう」俊昭が放送する。
俊成が紗代のボブの髪の毛を、櫛で逆立てる様に梳き上げる。
「許して下さい!お金も要らないです、モデルも辞めます」必死に訴える紗代。
だが「あぅ、うぅ」と声を上げる。
肛門の周りを浪江が指で触って、感触を確かめた。
「大丈夫よ、判らないうちに浣腸も剃髪も終わるからね」浪江がマッサージをしながら言った。
「どちらもいやーーーーーーーー、変態―――」と叫ぶが、行きなり指を入れられて「痛いーー」と声が止る紗代。
「そうは言うけれど、糞が貯まっているわよ!便秘ね!美容に悪いわよ」
「痛いーー動かさないで」浪江が肛門の入り口で少し指を動かすと痛い紗代。
「さあ、そろそろ静かにして貰おうか?」
俊成が革のマスクをワゴンの上から持ち上げて見せる。
マスクの内側には、小さなゴムのボールに布が巻き付けて有るので、口に入ると声が出ない状態に変わるので、猿轡と同じというか猿轡以上に声を遮断してしまう品物だ。
頭の後ろで留めると散髪が出来ないので、マスク型の猿轡を準備したのだ。
頭を低くしてお尻を突き出した姿は乳房が見えないが、後ろから見れば相当卑猥に見える。
これから浣腸をして、アナルの開発を始める浪江。
大河内は充分に開発された紗代の身体で遊ぶ事に、楽しみを抱いている変わった性癖の男だった。
普通紗代の様に清純な女性は、手垢の付いていない状態で抱きたくなる筈だが大河内は不思議な男だった。
それを全く知らなかった俊昭達は、この後始末に困窮してしまうのだった。
「さあこのマスクを着けて貰おうか?」
「いやー、許してー助けて下さい!お願いします」必死に成る紗代。
その言葉を聞いて、浪江が左手で今度はクリトリスと膣の方に手を後ろから入れて触ると「あぅ、うぅ」紗代は肛門に入れられた指とは反対の手で、擦られて声を出してしまう。
「ほら、これを咥えろ!」とその開いた口にねじ込む布のボール。
「うぅぅー」無理矢理押し込む俊成の指、噛もうとしても噛めない状態で押し込まれると、革のマスクが口を被って、耳に引っかけられると声が出せなく成った。
「大人しく成ったな、眉毛が無くてマスクを着けると面白い顔だな」笑う俊成。
「うぅ。。。。。」
「苦しいか?鼻で呼吸をしな!良い物を吸わせてやろう!気分少し良く成る方が良いだろう?」
辛うじて鼻が出ているマスクは、紗代に強制的に何かを吸わせる様だ。
ワゴンの上の小さな瓶を持って「さあ、これを吸えば多少は忘れられる」と言って鼻の処で瓶の蓋を開ける。
白い煙の様な物が出て来ると、紗代はそれを一気に吸い込んでしまう。
「おおー、吸い込んだな、頭がぼんやりとしてくるだろう?」
そう言う俊成の目の前で紗代の瞼が、力の無い状況に変わっているのがよく判った。
「さあ、始め様」浪江に合図すると、早速浣腸器の先にクリームを塗り込む生島は直ぐに浪江に手渡す。
嬉しそうな顔をしながら小太りの身体を一層丸めて、肛門に浣腸器の先を差し込んだ。
「うぅ」と頭を上げる紗代の髪を掴むと、後頭部の髪をハサミで「ジョキ、ジョキ」と切る施術台に髪の毛が一気に散乱して床にも少し落ちた。
狂気の目で見つめるのは甲田で、今も左手には最初に切った髪を握っている。
浪江が浣腸器のポンプを押し込むが、初めてなので中々スムーズには注入出来ない。
押し込まれる度に頭を反らせる紗代は、夢遊の様な感覚の中でも浣腸の液が注入される度に痛みを感じていた。
二三度頭を反らすと、後頭部をハサミで切るので床には紗代の髪が沢山散乱して、後頭部が短く成ってしまう。
浪江が一本目を終わって、二本目を挿入すると紗代の下腹が膨れて大きく成って来た。
「これで刈り取ってやろう」今度は手動のバリカンを持って「ぎーぎー」と音を立てて、短く成った後頭部を刈り上げ始める。
苦しそうな紗代の顔を見て「限界ね、栓をして耐えさせましょう」浪江が浣腸器を抜き取ると同時に、生島が小さなゴムの器具を紗代の肛門に突き刺す。
痛みで大きく頭を動かすので、バリカンが後頭部まで進む。
施術台は髪の毛が散乱して、床には短い紗代の髪が一杯落ちている。
「お腹が痛いのか?」と尋ねると「うぅ、うぅ」と大きく頷く。
薬の効果が薄れて来たのがよく判るが、今は腹痛との戦いで必死。
身体からは脂汗が吹き出して、白い紗代の肌が赤みを帯びる程に成っている。
苦しそうな顔を見ながら手動のバリカンをワゴンに戻すと、電動バリカンを手に持って残りの髪を刈り取ろうと顔の前に持って行くと、大きく頭を振って拒絶する。
「うぅ、うぅーー」
「お腹も頭もすっきりした方が良いぞ!」不気味な微笑みを浮かべる俊成。
真弓と昭子が両方から頭を押さえると、肛門に突き刺さった器具を引っこ抜く浪江。
「ドバー、ブーーー」と大きな音と一緒に紗代の肛門から柔らかい液状の糞が吹き出す。
後ろでビニール袋を構えている生島、一瞬で透明の袋が黄色く成る。
「あうーーー」と屈辱に涙が吹き出る紗代の頭を、一気にバリカンが音を立てて刈り取っていく。
額から後頭部に青白い筋が出来て、ボブの髪が紗代の肩から施術台にこぼれ落ちる。
大物俳優とSEX
42-024
「もう残ってない?」下腹を押さえる浪江。
「もう全て出た様です」ビニール袋を持つ生島が臭いに鼻を歪めながら言う。
「片づけて、消臭しましょう」浪江が消臭スプレーを周りに噴射して、臭いを緩和させる。
生島が濡れたタオルを持って来て、紗代のお尻を拭き始める。
「う、うぅー」と涙を流しながら頭を持たれて、電気バリカンが紗代の頭を何度も往復すると、殆ど髪は無く成って青白い肌が剥き出しに成った。
「もう髪は無く成ったぞ!綺麗に成ったな」嬉しそうな俊成。
甲田も床に散らばった髪と、紗代の頭を見て嬉しそうな顔に成っている。
会員の中にも髪フェチが何人かいるのか、仮面の中に不気味な微笑みで見ている。
綺麗に陰部を拭き終わると、アナル調教の準備が始まる。
アナルパールを持って、まだ緩んだ状態の紗代の肛門に挿入を始める浪江。
「うぅ、うぅ」と声を出しながら、ようやく泣き止んで目を腫らせて痛みとも快感とも無い微妙な感覚を感じている。
刈り取られた頭に、今度はシェービングクリームを刷毛で塗り始める昭子。
直ぐに頭はクリームで真っ白に変わってしまう。
タオルを湯に浸けて、髪の毛を更に剃り上げる為に剃り易くする為にターバンの様に巻き付ける。
紗代はもう頭が気に成らない様で、腰を少し動かし始める程アナルパールに神経を注いでいた。
肛門に入れられたアナルパールは、振動とくねりが電池で動き始めると自然と感じてしまう紗代。
しばらくして今度はバイブを膣に挿入して、クリトリスにも振動の刺激が加わると「あぅ、うぅ」声と一緒に腰が動く程に成っている。
頭は再びクリームが塗られて「ジョリ、ジョリ」と剃刀が動き始めて、青黒い短い髪の毛が一本残らず剃り落とされていく。
頭を気にするよりも紗代は、股間の刺激に感じてしまいどうしょうもない身悶えに変わっていた。
「さあ、もっと感じなさい」浪江がバイブを抜き取ると、今度はドリルの先に付いた長いバイブを咥えさせて動かす準備をしていた。
頭の剃り終わるのを待っている状態。
「綺麗に成った、尼さんの誕生だ」俊成が剃り終わると、剃刀かぶれを防ぐクリームが丹念に塗られて、頭がぴかぴかと光輝いた。
それが終わると、浪江が遠慮無くドリルのスイッチを入れると「マスクを外してあげるわ」真弓が革のマスクを外すと、大きく息を吸い込んで「あああーーーーーだめーーいくー」の声が同時に始まってしまう。
光る頭を仰け反らせて、大きな声を出してしまう紗代。
「ああーーーうぅう」声が連続で出て「だめーーーーいくーーー」の声を残して身体を痙攣させて動きが止った。
「逝っちゃった様ね」頭を撫でるが殆ど反応が無い。
「あれだけ長い黒髪が今ではつるつるの頭に成りました。紗代さんの断髪ショーはこれで終了でございます。奥の部屋に彼女を運びますので、この後は八番のお客様の物で止めをお願い致します」
俊昭が挨拶をすると、八番の大河内が嬉しそうな顔に成った。
「次は智美さんの浣腸から、アナルSEXを三番のお客様と行って頂きます」
俊昭が告げると嬉しそうな表情に成る元プロゴルファーの森恭平。
施術台から解き放たれても全く自分では動けない紗代は、三人に抱きかかえられて部屋を出て行った。
奥の個室まで運ぶと、ようやく「まだ、何か有るのですか?もう帰らせて下さい」とか細い声で言う。
「貴女を好きだと云う叔父様が、可愛がって下さるわ」そう言うと大きなベッドに紗代を置いて隣の部屋に向う。
そこには智美がガウンを着てテレビを見ていた。
「智美さん、行きますよ!今日も綺麗にして貰いましょうね」
「はい、お願いします」目が虚ろな状況は続いて居る様だ。
抵抗も無く、二人に付いて行く智美は「今日も浣腸して貰えるの?」と嬉しそうに尋ねる。
「智美さんは浣腸好きなの?」
「そうですよ、浣腸からアナルSEXは大好き!」そう言って嬉しそうだ。
嬉しそうに自分から部屋に入って行く智美に呆れる二人。
一方大きなベッドに全裸で放り投げられた紗代は、少しずつ自分を取り戻して身体中に一本の毛も無い姿に驚いていた。
そこに仮面を着けた大河内が入って来て「おお、これは可愛い尼さんか人形の様だ」と紗代を見て喜んだ。
「貴方は誰よ!何をする気よ!」
「ご挨拶だな、今から可愛がってやろうと思っているのに、嫌がるな!」近づいて来る大河内は上着を脱ぎ捨てて、ズボンもその場で脱ぎ始める。
紗代は裸で反対側に逃げて、隙が有れば扉に行こうとした。
大河内は気にせずに反対側に廻ると紗代を扉の方に誘った。
逃げ様として扉のノブを掴むと「ああーー」と倒れ込む紗代、ノブには弱い電流が流れて痺れた様に床に座り込んだ。
それを下着姿の大河内が抱きかかえて、ベッドに上から乗りかかる様に倒れ込んだ。
「声が出なくなったか?逃げられない様に弱電流が流れているのだよ」
「。。。。。。。。。」
いきなり紗代の柔らかい白い乳房を鷲づかみにする大河内。
布を持ち出して紗代の首に巻き付けて「今度は首が絞まるから、逃げられないぞ」不気味な笑いを見せる大河内。
既に勃起している大河内のペニスが、下着の上から腹部に当たる。
「何物なの?犯罪よ!」と反抗するが、今度は左の乳房を舐め始める。
「辞めてーー、気持ち悪い」と身体の下で叫ぶ紗代。
右手が下腹部を弄って、先程バイブで濡れていた膣に指が入って来る。
暴れ様としていた紗代の力が抜けて、大河内の指に愛液が絡まって来ると「もう濡れているな、早く入れて欲しいか?私も早く入れたかった」と下半身を両足の間に入れて、下着を片手で降ろして行った。
性癖
42-025
先程までお互いが興奮をしていたので、直ぐに濡れてしまう紗代。
下着を片手で脱ぎ大きな歪な形のペニスを、直ぐにでも挿入しようとする大河内。
「こんな姿の若い女性とSEXするのが夢だった、長い黒髪が無く成って坊主にされた気分はどうだ!」
「最悪よ!貴方とSEXはしたくは無いわ」怒るが股間に身体を入れられていて、大きく足を広げられて首には布が巻き付けられて、逃げると直ぐに引っ張る様に横に置いて在る。
「俺の物は普通の物とは違うぞ!シリコンが入っているのだよ!もっと股を開け」右手で体勢を変えて、完全に挿入の姿勢に変わる大河内。
指で紗代の膣の具合を確かめると「大丈夫だな!」そう言って自分のペニスを紗代の膣に擦りつける。
そして、挿入を始めると「うぅ、いたーー」と声を出す紗代。
「大きいからな、薬も飲んでいるからな!」そう言うと一気に押し込む。
「いたいーーーやめてーー」暴れる紗代は手を伸ばすと、大河内の仮面に手をかけて一気にはがしとってしまう。
「大河内!」と叫ぶ紗代に、驚く大河内だが歪なペニスは奥まで入って、腰を動かし始める大河内。
「ああーーーーううー」徐々に慣れてくる紗代は、完全に大河内の歪なペニスを咥え込んで快感を少し感じ始める。
大河内は徐々に腰の動きを早くして、仰け反る紗代は「ああーーーだめーーいくーーー」と青く光る頭をシーツに擦りつけて興奮をしている。
だが、大河内の頭には顔を見られた事と、興奮をすると女性の首を絞める性癖が有った。
通常なら自分が逝く寸前締める行動を自粛するのだが、今夜は違っていた。
紗代との相性も良かったのか?腰の動きと同時に首を布紐で絞め始めて「どうだ!良いだろう」そう言いながら腰を大きく動かす。
苦しい紗代は喘ぎ声から、苦しい声に変わるが構わず絞め続けると紗代の身体が急に力が抜けた。
大河内は急に力を緩めて、紗代の腹に自分の精液を発射した。
動かなく成った紗代は気絶していると思う大河内、飲み物を持って来いと内線で連絡をして、真弓がビールを持って入ると紗代の異常な姿に気づく。
「大河内さん、この子死んでいますよ!」
「何!」急に我に返って紗代の鼻を触って「本当だ!死んでいる」とぽつりと言った。
真弓は直ぐに部屋を出ると俊昭の元に向う。
俊昭はこれから智美に浣腸をする為に太い浣腸器を手にして、四つん這いで固定されている智美の肛門に今まさに突き刺そうとしていた時だった。
「大変です!」真弓の声と表情に異常を佐知した俊昭が、真弓の耳打ちを聞いて驚きの表情に変わった。
「会員の皆様、大変申し訳有りませんが今夜のショーは終了させて頂きます。会員の方が急死されました。警察に報告が必要ですので、今回はお開きとさせて頂き、後日埋め合わせはさせて頂きます」と発表した。
「八番の爺さん、張り切っていたからな!心臓麻痺だな」
「我々も警察が来ると具合が悪い!早々に解散、退散しましょう」
一人森恭平だけが残念そうな表情に成ったが、警察問題に成れば自分も困るので渋々退散して行く。
会員を一人一人別々に送り出して、お互いの顔が知られない様にして解散に成った。
「大河内さん、大変な事に成りましたが、後の処理は私達で行います。会員の何方も大河内さんの事は知りませんのでご安心下さい」
「私が怪しまれないのか?会員にはどの様に説明したのだ」
「大丈夫です、お年寄りの会員八番さんが紗代さんとSEX中腹上死されましたと伝えました」
「腹上死か!それは良いアイデアだったな!もう八番の会員は死んだのだな」
「はい、大河内様もここに来られては困ります、この娘の処理と会員の方々の迷惑料で二千万程入金をお願い致します」
「まあ、仕方が無いだろうな、明日一番に振り込む!後は頼んだぞ」
「承知致しました!ご安心下さい」
「だが、ここのシステムは気に入ったのに、もう来られないのか?」
「大河内様には、特別会員としてDVDをお届けして、女性もお届け出来るかも知れません」
「本当か!それは助かるここの女性は最高だ!紗代も良かったが、他の二人も捨てがたい」そう言って上機嫌に変わった。
大河内と話している最中に、紗代の死体は綺麗に身体を拭かれて、痕跡を消し去る浪江達。
「流石元看護師さんだ!死体の扱いも上手ですね」
真弓が呆れる様に言う。
「しかし、社長あのシナリオは考えていたの?」俊成が兄に尋ねる。
「この様な事が起るとは思ってもいなかった。性癖が有る男が居るとは聞いていたが、SEXで絞め殺すとはな!俊成!カメラマンの高田さんと飯田君に手伝って貰って、死体を浜名湖に沈めてきてくれ!」
「俺が?」
「そうだ、俺は後始末をしなければ成らない、ボートを預けて有るからそれを使って沖に行って、錘を付けて沈めれば全裸で何も身元を調べる事が出来ない。時間が経過すれば魚の餌だ」
「今から行かなければ、朝に成ると面倒な事に成る」
渋々三人は浜名湖のボートの係留先に向う。
「あの俳優変な性癖が有ったのだな」
「しかし可愛い子だったのに、勿体ない事をしたな」
「でも身体中の毛が無いと人相も変わって、全く誰か判らないな!」
三人は適当な事を喋りながら浜名湖に向ったが、係留されている予定の俊昭のボートが見当たらない。
捜している間に朝が近づいて来る。
焦った三人は死体を別の小さなボートに乗せて、モーターボートを捜し廻った。
久美乗り込む
42-026
しばらくして、ようやく見つけて死体をボートから移そうとした時、高田がバランスを崩して死体が水中に放り出されてしまった。
「しまった!」慌てる高田。
「もう無理だ、沈んでしまった!逃げた方が良い!」
「朝に成る!急ごう!」三人は慌ててボートの係留場所を離れた。
「兄貴には、内緒にしておこう、怒られるからな」
そう言いながら、三人は帰路についた。
夜明けに成ると、紗代の死体は浮き上がって、まるでマネキン人形が捨てられた様に成って漂っていた。
静岡の目覚めを切り裂く様なパトカーの音が鳴り響いた。
数台のパトカーと警察車両が、高速を西に走って行く。
浜名湖で女性の死体が発見されて、野平一平、佐山次郎、伊藤純也の三人は早朝よりたたき起こされて現場に向った。
この様にして、最上紗代の遺体は発見されたのだった。
事件のニュースを見て驚くと「何故?こんなに早く見つかるのだ!お前達死体を沖に運んだのか?」
「兄貴、実は警備員に呼び止められたのだよ!それで仕方無く海に投げ込んだのだ」
「ボート荒らしがいるから、警備員を雇っていたのか、それは計算外だったな!顔は見られていないな!」
「大丈夫だよ、咄嗟に海に放り込んだから」俊成は自分の失敗を隠した。
「中々身元は判らないだろう、問題は大河内さんが動揺して、よからぬ事を口走る事だな!連絡をして動揺を抑えよう」
俊昭は予想外に早い遺体の発見に対応を迫られていた。
甲田も今回は関西に帰らずに数日間、事件の推移を見守る事にした。
捕えた二人の状態も気に成るが、今更世間に戻す事は危険を伴うので様子を見ている。
甲田に相談して対策と催眠術により琴美は一旦解放したが、智美は警察の目が有るので出来ない。
事件発生の数日後、伊藤久美は姉智美の足取りを捜す為に、SGSクラブを訪ねてみる事にした。
美優の名前を伏せて様子を見に行く方が良いとのアドバイスを聞いて、どの様な店なのか?姉が気に入った店はどの様な処か?関西に行ったのとこのSGSクラブが関係しているのか?それだけを探る目的で向った。
豪華な造りの美容室の扉を開く久美、一番高価な洋服を着てお金持ちを装った。
元々目の覚める様な美人の久美が、少し派手目の化粧で着飾ると血統の良さが滲み出てオーラさえ感じる。
一時間前、美優のマンションの玄関で久美は 「今日、一度あの美容室を見てきます、姉が態々東京から来た店がどんな店か、きになりますからね」と美優に挨拶して出掛けた。
「久美さん今日は豪華ね!」
「高級な店だから、予約で断られたら困るから」
「えーー予約するの?一平ちゃんの給料では無理よ」
「冗談ですよ、予約はしませんよ!姉が行った店だから様子を見に行くので、馬鹿にされない様にしただけ」微笑む久美。
トイプードルのイチが「クオーン」と変な泣き声を発した。
「どうしたの?イチ!」と久美が手を差し伸べるともう一度「クオーン」と泣いた。
「お腹が痛いの?」美優が抱きかかえると、久美は手を振って出掛けて行った。
動物の勘なのか?愛犬イチの行動が気に成った美優。
「いらっしゃいませ」と出迎えたのは受付に偶々来ていた真弓。
久美の美しさに次の言葉を失ってしまった。
「すみません」の言葉で真弓が「ご予約でございましょうか?」
「いえ、まだ予約では無いのですが?どの様な感じなのか見せて貰ってから、決めたいと思います」微笑みながら言う久美に「しばらくお待ち下さい、説明の出来る者が居るか聞きます」と直ぐにその場を去った。
女性が察して、後ろの椅子に案内をして待たせる。
「何方かのご紹介でしょうか?」
「いいえ、初めてです、噂を耳にしたので、紹介も無く来てしまいました。紹介が必要ですか?」
「いいえ、そうでは有りませんが、紹介の方を優先に予約をお受けしますので」
そう話していると真弓が戻ってきて「エステの専門の者が、ご説明致しますので、こちらにどうぞ」と久美をエレベーターの方に案内した。
受付の女性が、久美を見送りながらVIPの人なの?不思議そうな顔で見送った。
カメラで久美の姿を見ていた俊昭が、甲田に連絡をして「最高の女性が見つかった、甲田さん来月のスウィートグランディに使える」と伝えた。
久美が案内された部屋は、以前姉智美が催眠術にかけられた部屋。
机の後ろには蝋燭の炎がゆらゆらと燃えて、不気味な雰囲気を醸し出していた。
「ここでお待ち下さい、当クラブのエステシャンで専務の甲田が説明に参ります」
「あの、私エステを受けたい訳では有りませんが?」久美は変な空気に敏感に成った。
「大丈夫です、カット関係も当SGSでは会員に成って頂かないと、受付できないのでございます」と無理矢理、専務の甲田に会わせる様にした。
直ぐに「お待たせしました」と甲田が奥の扉から現れて、一目見ると清楚な顔立ちに黒髪セミロングのストレート。
甲田の目が固まってしまって「どうかしましたか?」久美の言葉に我に返ると「余りの美しさに驚きました」と本心を語ってしまった甲田。
「変わった部屋ですね?占い師の館で、この様な構えの部屋に行った事が有りますわ」部屋を見廻して話す久美。
「そうですか?実は私も占いが好きで一時凝りましたから、この様な部屋にしたのかも知れません、向こうに赤い蝋燭が見えますか?」と指を差す甲田。
久美が赤い炎を見ると、急に目の前に甲田の分厚い手の平が来た。
「あっ」と驚く久美に「眠く成って来ましたか?」甲田が言うと、急に睡魔が久美を襲う。
関西に逃避
42-027
ソファに力無くもたれてしまう久美。
「はい、ゆっくり目を開けて下さい」甲田が言った時、携帯の振動音が聞える。
ポケットから携帯を取りだして「何だ!」怒った様に言う甲田。
電話の主は生島数子で、地下室の斉藤琴美が命令を聞かないで困っていると話した。
何かのアクシデントで催眠術が解かれた可能性が考えられるが、よく判らないので直ぐに行くと伝える。
「貴女は、来月の十五日十時にSGSクラブにエステを受けに来なさい」
「はい、予約が出来たのですね」
「そうです、特別に予約が出来ましたが、誰にもSGSクラブに行くとは言わないで下さい。関西方面に用事が出来たと家を出て下さい。そうですね、旅行にしましょう!友人と?姉妹で旅行にしましょう?お姉さんはいますか?」
「はい」
「決まりです、来月十五日関西にお姉さんと旅行に行く事で家を出て下さい!二泊三日にしましょう」
「はい、姉と旅行ですね、判りました」
「お名前は?」
「伊藤久美です」
「そうですか、来月までここに来てはいけませんよ!」
「はい、判りました」
久美は来月十五日の十時にSGSクラブに来る事、自宅を出るのは姉と関西を旅行する事のみを記憶に残して帰って行った。
時間が無かった甲田は、本当はもう少し久美と遊びたかったのが事実だ。
機嫌悪く地下室に向う甲田は、琴美に再び催眠術を施して眠らせる事にした。
目覚めると一旦解放して、来月戻る様に教え込んだ。
今、静岡市内は浜名湖全裸殺人事件の捜査で、警察の動きが慌ただしい事は充分にしっていたので、地下の行動は自粛ムードに成っていた。
しばらくして「智美の妹が刑事だと言っていたな」俊昭が甲田に尋ねた。
「静岡県警の刑事だと聞きましたね」
「それなら、関西に旅行に行った事に成っているから、甲田さん少し関西で智美の足取りを作るのはどうだろう?」
「まだ、智美と紗代の死体の関連は知らないと思いますが?」
「刑事が絡んでいるから、姉が居なく成った事を探し始めると思う、だから関西に目をむければ我々には向かないだろう!」
「社長それは名案かも知れませんね!私が変装をして智美を京都から大阪辺りを歩きましょう」
「夕方の新幹線で早速帰りますよ!警察の目を誤魔化す為に質素な服装に黒髪の鬘でJRに乗ります」
「もし捜査の目が、この店に向きそうに成ったら次の手を考え様」
二人はお互いに鬘を被って、智美には地味なメイクに清楚な感じの服。
白髪で短髪の甲田は黒髪の鬘で、背広を着て静岡駅に向う。
予想通り改札には私服の刑事が見張り、不審な人物に気を配っていた。
その中に白石刑事と新人美人刑事早乙女瑞紀の姿が、黒髪ロングを後ろで纏めて、その長い髪が甲田の顔を撫でた。
隣の自動改札で老婆が、荷物を散乱させたのを拾う為に甲田の前を横切ったのだ。
白石刑事が「早乙女!」と呼んだので、甲田の脳裏に名前と顔がインプットされた。
新幹線に乗ると「先生!この席狭いわ!嫌-」と言い始める智美。
日頃はグリーン以外に乗る事が無いので、指定車両に不満の智美だがこの様な場所で催眠術を使えないので、仕方無く立ち上がってグリーン車に向う。
しばらくして車掌が車内改札に来るので、甲田は顔を見られない様にしながら切符を買った。
智美は満足したのか暗闇の窓を見ている。
車掌が顔を上げて、窓に映る智美を見て(美人だな!この年寄りとの関係は?)と思いながら「ありがとうございました」と会釈をして立ち去った。
ビールを買って飲み始める二人は、意外と意気投合した様に世間話をしながら、名古屋まで過ごすと智美は眠ってしまった。
京都の駅に到着すると駅の中のホテルにそのまま宿泊。
朝に成ると、持参した智美の衣装に着替えて鬘を外すと、ショートボブの茶髪の髪で目立つ万田智美に戻った。
甲田は二人で宿泊したが、酒を飲んでいたのと薬を飲んでいなかったので、智美とSEXをする力も残っていなかった。
ホテルを出ると腕を組んで歩き始める智美は、甲田の事を先生と呼ぶ。
催眠術で甲田はエステの先生と覚えているので、呼ぶ時はいつも「先生!」と叫ぶ。
駅構内からタクシーで、金閣寺とか目立つ場所に向う事にする。
今夜から、新大阪の駅前に買ったマンションに智美を住まわせる計画だ。
一ヶ月前に購入した高層マンションで、家族には将来子供の為に買ったが、忙しい時には自分が泊まる事にすると適当な事を話していた。
妻の淳子は一番大きな三宮本店の店長で美容師、弟勝俊夫婦は垂水、明石の店を任せて独立採算制にしている。
使う品物は自分が一手に仕入れて、販売をしている。
勿論サプリメントも供給している。
店の経営はカラーが同じなら口を挟まないので、勝俊夫婦は文句を言わない。
甲田は妻にも潜在的な催眠術をかけているので、全く女性の事も仕事の事も文句は皆無に成っていた。
若い時は結構言い争いも有ったが、社長に成ってからは全く無くなり、淳子は仕事に熱心に成っている。
近い将来新大阪に店を出そう!の一言でマンションを買う許可を出してしまう程簡単だった。
長男は現在大学を卒業してから、美容師学校に行く異例のコースを辿っている。
一旦普通の会社に勤めたが、結局親の仕事を継ぐ事に成っている。
長女は既に結婚して子供が二人、次女も昨年結婚して子供が二月前に産まれた。
自宅では家族想いの良いお爺さんだが、裏の顔は性欲の塊で子供よりも若い女性とのSEXも多い。
最近は流石に若い女性は減少したが、五十歳迄の女性で好みの人が目に入れば強引に誘うと催眠術で仕留める。
まるで蜘蛛が蝶を狙うが如くの様相だ。
静岡に行く様に成ってからSMに興味を持ち始め、一層困った爺に変わりつつ有った。
甲田の性癖
42-028
以前から付き合っている姫路店の店長山下隆子も、甲田とは長い付き合いだった。
他の店で美容師をしているのを、引き抜いて姫路店の店長にしてしまった。
当時三十三歳、離婚歴有り、甲田が隆子に惚れた最大の理由は長くて綺麗な髪だった様だ。
子供の頃から両親の店で遊んでいたのに起因している様だ。
美しい女性が髪を切りに来る姿に、幼い時から興奮を覚えたのだ。
数年前、姫路の飲食店で何度か顔を合わせていた甲田と隆子。
美容師で姫路の小さな店で働いていたが、亭主の浮気とギャンブル好きに嫌気がさして、隆子は子供を連れて実家に帰った。
しかし、しばらくして実家の実父が心臓病で急死、今の美容師の給料では生活が出来ない状況に陥った。
その状況を風の噂で聞き込んだ甲田は、今がチャンスと隆子に接近。
姫路店の店長候補で就職をすれば、生活は安定すると説き伏せた。
今の店長は半年以内に転勤させるか、解雇するから安心して転職しなさいと言った。
当時は催眠術の能力も無いので、食事に連れて行ってお酒を飲ませる手法でラブホテルに連れ込む。
元々酒は好きな隆子は甲田の親切が嬉しかった。
父親の死と離婚、生活の困窮と三重苦に悩まされていたのに、一気に解決の兆しに嬉しく成って飲みつぶれてしまった。
小柄だが甲田の好みのスタイルで、胸が大きく一番は髪がストレートで長くて綺麗な事だ。
五十代の甲田は元気が有り余っていたが、実権は父親が握っているので店長の変更は出来ないのだが、適当な事を話したのだ。
自分の物にしてしまえば、後は適当にお金を渡せば良いだろうとの考えだった。
「大丈夫?」と声をかけるが、隆子の返事は返って来ない。
タクシーを呼ぶと、店の人に手伝って貰って隆子を乗せる。
店の人間も何度かこの様な事が有るので、心得たもので手伝う。
甲田の紹介で来店する人、甲田が連れて来て飲ませて貰える人も大勢いた。
この当時の甲田はスナックには行かないので、殆ど飲食店、居酒屋、ショットバー程度だった。
タクシーの中でも眠り続ける隆子を見て、タクシーの運転手が「中々、グラマラスな身体で可愛い子ですね」ミラーで隆子の顔を見て言った。
「菅野さん、朝迎えに来てくれない?」
「何時に?いつもの五時ですか?」
「そうですね」そう言いながら腕時計を見る甲田。
姫路の郊外で高速に近いいつものラブホテルに車は滑り込む。
「菅野さん悪いけれど、バッグを運んで下さい」
「はい、判っていますよ!これは重いですけれどカメラですか?」
「はい、私の趣味でね」微笑む甲田。
小柄な隆子をベッドに降ろすと「撮影するから、手伝って」と言い始める甲田。
「写真を撮れば、逃げられませんね」菅原は微笑む。
何度か手伝った事が有るのか、七十歳の菅野は手慣れた様子で、隆子のスラックスのベルトを緩めた。
上は半袖のTシャツ一枚だから、簡単な様子に「私はこれで失礼します」と言う菅野に「シャツも脱がせて欲しいな」カメラを準備しながら縄の束をベッドに投げる。
「私が縛るのですか?」何度か縛った経験が有るのか、遠慮して尋ねた様だった。
「下着の状態で縛って欲しい」
「はい、判りました」
Tシャツを捲り上げて長い髪を纏めて脱がせると、隆子が「何処なの?お母さん?酔っ払っちゃった」と寝言の様に言う。
自宅に酔って帰って母親が服を脱がせたと勘違いをしている様な言葉。
「沢山飲ませましたね」
「酒だけでは無いよ、これも」と小さな小瓶を見せる甲田。
「それで、夢の様な事を言うのですね」
薄いピンクの下着、ブラジャーから溢れて出て来る様な乳房を下から縄を巻き付ける菅野。
乳房の下に縄を巻き付けると、乳房が上を向いて形が一気に良く成る。
今度は後ろ手に縛る縄で、両手を後ろにして縛りあげる。
乳房の上に縄を巻き付けると、力を入れて縛ると乳房が突き出した様に成って、ブラジャーから今にも溢れそうに成った。
「髪を横にして下さい」カメラを構える甲田が菅野に指示をする。
「もう女性は卒業の私でも、勃起しそうな身体ですね」上から乳房を覗き込む。
「ブラジャーを少し横にずらして、右の乳首を見せて下さい」と指示をすると、間髪を入れずに菅野はブラジャーから大きめの乳首を露出させた。
「うぅ」乳房を触られて、思わず声が出てしまう隆子。
「少し乳首が大きいな」菅野が言うと「子供が二人いるから、そんな感じでしょう」別に不満は無い様子。
「菅野さん、パンティも脱がして下さい」
「はい」と小気味よい返事をすると、直ぐにパンティに手をかけて脱がせる菅野が「意外と薄いですね」少ない陰毛を見て言う。
「本当ですね、剃ってから写そうと思ったけれど、そのまま足を広げて持って下さい」
大きく足を広げさせると「あぅ、うぅ」無意識に反応をした。
「カシャ、カシャ」のシャッター音と同時にフラッシュの閃光が部屋を明るくする。
何枚撮影したか判らない程の音が終わると「菅野さん、五時にお願いします」と言ってチップを手渡す。
軽く会釈をして「二台準備して、五時に来ます」と言って帰って行った。
隆子は大きく足を広げられた状態でベッドに寝ている。
甲田は衣服を脱ぎ捨てて、分厚い手で露出した乳房を揉みながら、片方の乳房もブラジャーから露出させて、乳首に唇を添えて吸い始めると「あぅ、うぅ」と声を発する隆子。
半分夢を見ている様な気分でも、太い指で膣を触られると自然と愛液が充満して来る隆子。
縛られた状態で挿入された経験が無い隆子の膣にペニスを挿入した時、隆子の目が大きく開いて「ああー、ああー」と声を出し始めた。
久々のSEXは隆子の女を蘇らせたのだ。
離婚、父の死とご無沙汰だったSEXにこの時火が点いてしまった。
赤面
42-029
その後父が亡くなり実権を得て、甲田は自由に人事も出来る様に成り、隆子との約束も果たした事に成った。
その為隆子には信頼されて、その後も身体の関係は今も続いている。
年齢的な事と他にも趣味が出来てからは、隆子との関係も少なく成ったが、催眠術を習得して満足させる方法も出来、自分の要求のみを実行する様に成った。
京都の町中を目立つ様に智美を連れ回して、新大阪のマンションに連れて行くと、甲田が行きつけのスナックのママ西村小夜子が待っていた。
西村小夜子は三宮の東門で小さなスナックを経営している女性で四十三歳、数年前通い続けて関係を持った女性だ。
催眠術を習得するまでは、何度通っても関係を迫っても上手にかわされていたが、催眠術を習得すると嘘の様に関係を持てたのだ。
小夜子は一人で店を経営している女性で、頭の良い女性なので甲田は身体の関係が出来てからは何かと頼りにしている。
甲田は自分が信頼できる男だと催眠術で教え込む事で、小夜子の信頼を得ていた。
自分が遊んでいる女性を店に連れて行っても、小夜子は甲田の彼女だとは信じていない。
甲田の友人も多数店に来て、それらしき事を吹聴して自分との交際を迫ろうとするが、全く話を信じない小夜子。
客は甲田がその様な催眠術を使っている事を知らないので、心の広いママさんだと半ばあきらめ顔に成っている。
「綺麗な方ね、女優さんの様な感じがするわね」
「でも記憶が消えてしまって、自分が誰か判らなく成っているのだよ、名前は智美って言うのだけれど、それ以外の記憶は殆ど無い」
「社長はどうして?この方と知り合ったの?」
「静岡の仕事で行く美容院のお客様なのだけれど、京都、大阪に行きたいと言われて、少し預かる事にしたのですよ!記憶が戻れば良いのですがね!今日も京都を散策してきたのだが、思い出さない」
「一人で生活出来るの?私今日から三日間はお付き合い出来るけれど、月曜日からお店に行かなければ駄目ですから夜は居ませんよ」
「普通の生活には支障は無いけれど、自分が何処の誰か?それが判らないらしい」
その様に説明すると智美が「すみません、お世話に成ります!智美です」と心配そうな笑顔で会釈をした。
「智美さんは、普通でしょう?記憶を取り戻すのは関西だと静岡の社長が言うからな!頼むよ、一緒にしばらく生活をしてくれ」
「着替えは?」
「少しは有るけれど、下着とかは買わないと駄目だな」
「そうよね、私とはスタイルが違い過ぎて無理よ」
「今夜一旦自宅に帰るが、明日一緒に服を買いに行こう」
「私にも買って下さる?」
「仕方が無いな、お願いする身は辛い」と笑いながら言って、甲田は自宅に帰って行った。
翌日静岡県警では三回目の捜査会議が招集された。
朝早く出て行く伊藤が妻久美に「久美!昨日から何か変だな?」と言った。
微妙な変化を感じ取っていた伊藤だが、それ以上は聞かなかった。
その後美優と顔を合わせて「SGSクラブでお姉さんの事判った?」と尋ねると「殆ど覚えていなかったけれど、髪を整えて関西方面に行くと聞いた人が居たわ、関西に行ったのね」そう答えて、それ以上は姉智美の事は言わなかった。
「SGSクラブの雰囲気は?」の質問に「豪華で、綺麗なお店、高くて庶民には無理だわ」そう言って笑った。
イチが久美を見て「クオーン」と先日と同じ声で鳴いた。
早朝からの捜査会議で、各自の報告とモンタージュに対する反響の成果が発表されて「問い合わせは十数件有ったが決め手に欠けて、現在身元は判明していない。浜名湖の現場の近くの貸しボートが遺体を運んだと思われる事が新たに判った。聞き込みの成果は?」
白石刑事が「新幹線乗り場等では不審な人は居ませんでした」と発表。
浜名湖周辺の聞き込みでは、黒いワンボックスの車が駐車されているのが目撃されていたが、ナンバーまでは判らなかったと発表した。
「周辺の監視カメラで、その黒のワンボックスを探したか?」
「はい、監視カメラでは発見出来ませんでした」
「課長、美優さんの意見ですが、眉を太く描いて、黒髪のモンタージュを作成してはどうかと?」佐山次郎係長が発言した。
横溝課長は「そうだな、見込み違いかも知れないな」と半ば自分の判断の間違いを認める発言をした。
鑑識がその後の詳しい解剖の結果、SEXの回数は少なく死因はSEX時に興奮して、首を絞められたのかも知れないと発表した。
素人の女性で、身元を隠す為に全身の毛を剃ったと考えられます。
変質者の可能性も有りますので、捜査の範囲を広げた方が良いと進言した。
「その様な性癖が有るのか?」
「判りませんね」
「聞いた事は有ります」一平が発言した。
「女性の立場で、その様な事は。。。。。」と横溝が言い始めて、口を閉じた。
セクハラ発言だと、佐山が横から止めた。
女性の刑事が三人居たので、聞こうとした横溝。
「課長!私はその様な経験も有りませんし、独身ですから」桐生刑事が立ち上がって発言した。
先月下田警察署から転勤をしてきた三十五歳の、少し太めの女性で独身も頷ける容姿だった。
桐生の横に座って居るのが、今年入った美人の早乙女瑞紀だが、会議の内容で顔を赤くして座って居た。
「早乙女さん、貴女はどうなの?そんな経験有るの?」不意に桐生に聞かれて、立ち上がって「すみません、私は。。。。。判りません!」と真っ赤な顔で答えた。
ようやく判明
42-030
結局会議の結果、黒髪で清楚な感じのモンタージュを公開する事で決まり、翌日マスコミに発表された。
直ぐに、紗代の大学の友人から警察に問い合わせが届いた。
そして、間髪を入れずに紗代の両親から、娘と連絡が出来なく成って困っていたのに、この様な事に成っている何て信じられませんと泣きながら話した。
直ぐに静岡県警に来て下さいと言われて、夕方両親が県警を訪れて涙の対面に成った。
その後夜のニュースで、最上紗代が浜名湖全裸殺人事件の被害者だと発表された。
その後は情報が次々と寄せられて、対応に追われ一平達は夜中まで情報の分析に終始した。
①最上紗代は、名古屋の一宮出身、十九歳、血液型O型。
②過去には交際相手がいたが、大学進学と同時に自然消滅。
③両親の話では、有名な会社のモデルでTVCMに出演するかも知れないから、驚かないでねと電話をしていた。
④同級生の友人も同じ事を最近聞いて居るが、何処のCMかは「おたのしみ」と笑った。
⑤大学進学と同時にセキュリティ対策のされたマンションを借りて、安全を確保していた。
⑥友人の話では、美人なのでよく声をかけられていたが、殆ど相手にはしていなかった。
「以上が電話と両親に聞いた話だ。遊んでいる女性では無い様だ。これが生前の写真だ」
映された写真を見て、一同が「えーーーー」と驚嘆の声を上げた。
「私より少し長い綺麗な黒髪だったのですね!惨い殺し方ですね」早乙女が思わず話してしまった。
「身元発見を遅らせる為に、似ても似つかない姿にしてしまったと考えられる」
横溝課長が言うと一平が「変態が犯人だとは考えられませんか?」と質問をした。
「この様な事をする変態は過去に例が無いから、身元発見を遅らせる為だと考え様」
明日から、モデル関係とテレビCMの関係先を調査する事が決まって深夜の会議は終わった。
深夜帰宅した一平に「大変だったわね!清楚な感じの大学生だったわね」
「美優は犯人が変態だと思うか?会議で変態では?と言ったけれど課長に一喝されたよ」
「私は一平ちゃんの勘に一票」と笑うが、疲れた一平に風呂に入る様に勧める。
美優は既に入った情報から、色々な事を調べていた。
その中で、思った事が紗代は髪が長くて綺麗だった事実、顔も美人というより可愛い感じだから変態の仕業も充分考えられると結論づけていた。
翌日予測もしていない事が静岡県警にもたらされた。
万田丈一が、妻の失踪を聞いて日程を早めて帰国の運びに成って、弁護士を通じて静岡県警に捜索願を出したのだ。
静岡のSGSクラブに行ってからの足取りが不明な事と、妹久美に尋ねても曖昧な答えが返ってきたのが原因で捜索願いに踏み切ったのだ。
弁護士に来られて、朝から困る署長は横溝課長に頼み込み調べてくれる様に頼んだ。
殺人事件の捜査で多忙の横溝は、別の部署でと断ったが、警視庁のA氏の口添えなので頼むと押し切られた。
勿論伊藤刑事の妻久美の姉で美人だと知っていたので、渋々引き受けた横溝。
二つの事件が同じだと知るはずも無い横溝課長。
朝のミーティングの時に、横溝課長が「早乙女と鳥越!二人で人探しを頼まれてくれ」と命じた。
「えー、今事件の最中に人捜しをするのですか?」鳥越刑事が尋ねる。
「そうだ、捜すのは伊藤刑事の義理のお姉さん万田智美さんだ。詳しい話は伊藤に聞いてくれ」と伊藤に説明を任せた。
伊藤は申し訳なさそうに失踪の内容を二人に話した。
「えー、あのSGSクラブに行かれたのですか?お金持ちですね」鳥越が羨望の眼差しで尋ねた。
桐生が横から「課長SGSクラブに潜入捜査の時は私に行かせて下さい」と言うと横溝が「鳥越にしたのは。。。。」と言葉を濁して笑った。
鳥越摩耶は二十八歳、スタイルも顔も標準以上だと課内の全員が思っていた。
勿論、早乙女は刑事にするには惜しい程、スタイルも顔も美人だった。
百六十八センチの長身の早乙女と、百五十五センチの鳥越は、桐生の言葉で多少嬉しく成って伊藤の話を聞いて出て行った。
「桐生良いタイミングで言った!」と褒める佐山刑事。
「でしょう?捜査から外されたと思っていたから、良かったでしょう?」そう言って笑った。
すると再び二人が戻って来て驚く刑事達に「伊藤刑事!智美さんの写真は有りませんか?」
「忘れていた、これだ!」横から横溝課長が智美の写真を差し出した。
一枚ずつ貰った鳥越が「美人ですね」と言ったが、早乙女は写真を見つめて考え込んでいる。
「どうした早乙女!」横溝が尋ねると「この顔何処かで見たのですよ!最近」と言い始めた。
「何!お前が最近見たのは公務の時か?」
「多分そうだと思います、確かこの顔でした」
「思い出せ!白石刑事とペアを組んでいただろう?白石知らないか?」と白石刑事を呼ぶ。
写真を見て「知りませんね!駅の張り込みは沢山の人ですからね」と白石が言う。
「思い出しました、新幹線の下りの最終の時です!白石刑事がお婆さんの荷物が散乱した時です!茶髪では無かったですがこの人です」
「おおー新幹線で関西に行ったのか?」
『多分、新幹線を調べて見ます』二人は張り切って出て行った。
「関西に行くと聞いたのはもう少し前ですが、日にちが合いませんね」伊藤が妻から聞いた日にちと合わないと不審な顔をした。
話は最上紗代殺人事件に成って、今日は手分けをしてモデル関係、TV局、CM製作所を紗代の写真を持っての聞き込みに向う事に成った。
佐山と一平は東京方面の聞き込みに向うが、一平はどうしても変態の事が頭から離れないので、その様な人種も捜そうとしていた。
「一平!美優さんの考えか?」新幹線で尋ねる佐山。
「それが、今回は二人の考えが一致したのですよ!」と嬉しそうに話した。
「珍しい事も有るのだな」
「はい、ですから今回の無毛の女性は変態に殺されたと思います」そう言って微笑むと、丁度横に来た車内ワゴンで、コーヒーを買って佐山に手渡す一平。
SGSクラブに向かう美優
42-031
「何処で変態をみつけるのだ?」佐山が尋ねた。
「変態は見つけませんが、その様な情報に強い人がいらっしゃるでしょう?」
「神明会の清水会長か?」
「その通りです、実は美優から昨日電話をして貰ったのですよ、会長は留守で今日は偶然東京のホテルにいらっしゃるのですよ」
「それで、その手土産を持って来たのか?」
「何だか知っていますか?」
「小さな包みだな」
「お茶ですよ、それも癌の抑制効果が有る特殊なお茶です、中々手に入らないのですよ!美優と僕は毎日飲んでいますよ!美白効果が有るらしいですよ」
「その割にお前は黒いぞ!」
「僕は外を歩きますからね、美優は益々色白でもち肌に成りましたよ」
「お前は平和だ!」と笑いながらコーヒーを飲む佐山。
神明会は関東一の暴力団だが、静岡県警とは以前協力して難事件の解決をしてきた仲で、特に清水大治会長は美優には頭が上がらない。
(夏の雹、秋の靄等の作品に登場)
二人はテレビ局に行く前に品川の駅前のホテルに向う。
清水が昼飯でも食べながら聞こうと言ったからだ。
高級ホテルのレストランで待つ清水は、相変わらずチビで禿げのデブと三拍子揃った男だった。
「久しぶりです」と二人が挨拶をすると「本当だな!もう三年か?」と尋ねる清水。
昔話が終わって、食事が並べられると一平が「美優が、今回の事件の犯人は変態の男では?と言うので会長にその様な組織をお尋ねしたくて参りました」
「また変な事件に遭遇した様だな、浜名湖の事件だな」
「流石に耳が早いですね」佐山が褒める。
「俺では良く判らないので、高木から美優さんに直接連絡しよう!変な趣味で高額のお金を儲けている奴は結構多いと聞いている」
海外にもよく行く清水は、今高木に任せていると話して、その後は昔話に花が咲いた。
しばらくして二人は酒を少し飲んだので、ほろ酔い気分でテレビ局に向った。
しかしテレビ局も、GM制作会社も最上紗代のCM撮影の話も、CMの話も全く知らなかった。
「東京の主なCM製作所に尋ねて貰ったが、全く知りませんでしたね」
「テレビ局のCM担当者も全く知りませんでしたね」
「これで、静岡地区の放送局も話が無ければ、謎ですね」
「あの可愛い感じだから、騙して強姦したのが正解かも知れないぞ」
「それも、変態集団?」
「そうだな、清水さんの情報が重要に成るかも知れないな!またしても美優さんの判断が正解か!」
「違いますよ、今回は僕も同じ意見です」
二人は何も成果無く、夜遅い新幹線で静岡に戻って行った。
伊藤達の捜査も何も手がかりが無く、深夜の静岡県警は暗礁に乗り上げた状況に成っていた。
一方、新幹線を調べに行った二人は、最終の新幹線の車掌と話をする事に成功して、智美と謎の男は京都までのグリーンに乗った事を覚えていた。
明日京都に二人で行って、足取りを掴む様に横溝に言われて喜んで帰って行った。
深夜に帰った一平に智美の話を聞いた美優が、静岡駅から関西に向う日にちが合わないと疑問を持ち始める。
「もう一度、静岡での足取りを追った方が良いかも知れないわ」
「でも二人は明日から、京都に行くらしい、今人員は割けないからな」
「いよいよ、私の出番ね!お母さんに来て貰ってよ!」
一平の母に娘の面倒を見て貰って、自分が捜査に出て行く準備に入った美優。
翌日美優は智美の写真を持って探しに行く事を久美に話したが、気の抜けた様に「関西に行ったから、その内連絡が来ると思うのよ」と美優の話は上の空といった感じに、何か有ったのか?万田さんから連絡が有ったのか?と思ってそれ以上は言わないで、駅前のホテルからSGSクラブに行く事にした。
駅前のホテルでは久美が聞いた事と全く同じで、二泊を一泊にして関西に行くと言って翌日SGSクラブに行かれてから、関西に行かれたと思いますと答えた。
ホテルを出てSGSクラブに行こうとした時、神明会の高木が携帯に電話をしてきて、静岡で新しく売春組織が出来た様だが、固定の会員対象で広範囲に不特定の売春では無いので、それ以上は調査をしていないと言った。
それは趣味の様な組織だから、詳しく調べる予定も無いし判りにくいと話した。
関東方面で、変態趣味の噂の有名人はご存じでしょうか?の質問に、数人その様な人は聞いたな、後程連絡すると電話が終わった。
しばらくしてSGSクラブに到着した美優は、受付で写真を提示して「この人ここに来たと思うのですが?」と尋ねた。
受付の真弓は写真を見て、直ぐに店長を呼んできますと奥に消えた。
美容院の受付に入った美優は、奥の場所が大勢の女性が髪を整えに来ていると、話し声で判る。
噂の通り繁盛して、予約も中々出来ないと言う話は本当だと納得した。
受付から智美の写真を見せられた俊成が「どんな女だ!」と尋ねると「美人の奥様って感じですけれど、洋服は高級では無かったですよ」と話す。
「それは、智美の妹だな!静岡県警の刑事の妻が調べに来たのだよ」
俊成は気に入った女性か、金持ちの女性の髪しかカットはしないので、普段は自分の部屋で遊んでいる。
「応接に案内して、顔を見てやろう」俊成の悪い癖が顔を覗かせた。
しばらくして、美優を応接に案内する。
混乱作戦
42-032
「お待たせしました、お姉様に負けずにお綺麗な方ですね」笑顔で応接に入って来た俊成。
美優は自分が智美の妹だと間違われていると思った。
そして、智美の妹が刑事の妻だと知っていると咄嗟に判った。
「姉を覚えていますか?」
「勿論ですよ!お綺麗なお姉様ですから、忘れる筈有りませんが?お姉様に何かありましたか?」
「実はここにお邪魔してから、行方が判らなく成ったのです。それで何か変わった事が無かったのか?足取りを追っているのです」
「えー、お姉様と連絡が出来なく成っているのですか?」
「はい、関西に行きますと聞いたのですか?姉には関西に知り合いは居ないのです」
しばらく考える素振りをして「お姉様の髪をショートボブにセットしている時にも、関西に行かれる様な話をされていましたね、貴女の髪型もショートボブですか?」と尋ねた。
「はい、少し伸びてしまって」頭を掻きながら「姉は関西の何処に行くと話していましたか?」
「京都に行く様な話をされていましたね」
「京都ですか?心配ですわ、先日も浜名湖で女子大生が変な殺され方をしたでしょう?」美優はもしも浜名湖の事件に関連が有れば、何か反応を見せると思って揺さぶりをかけた。
「本当ですね、美容師として、あの様に綺麗で美しい長い髪を剃り上げてしまうなんて信じられませんね、しかも全身の毛が無かったのでしょう?」
「よくご存じですね」
「商売柄、気に成りましたから」そう言って微笑んだ。
御礼を言って帰ろうとすると「貴女のボブも綺麗にしてあげますよ!特別に予約無しで」
「その時はよろしくお願いします」御礼を言って店を出る美優は、早速一平に新聞に全身の毛が剃られていると掲載されたのか確かめた。
「普通の新聞には掲載されていないが、タブロイド紙には面白く書かれていた様だ」と返事が返り、SGS犯人説は頭から消えた。
しかし俊成は美優が帰ると、俊昭の帰りを待って美優が来た事を話して前後策を話し合った。
俊昭は智美の姿を京都に現すだけでは、自分達の身の安全を確保出来ないと考えて、甲田にもう少し派手に関西で智美の姿を決定づけて欲しいと頼み込んだ。
捜査の攪乱をしなければ、浜名湖イコールSGSクラブに繋がると思ったのだ。
自宅に帰った美優の元に高木からFAXが届いていた。
噂の有る有名人
元プロゴルファー、森恭平 洋画家 黒田茂樹 鮫島総合病院院長 鮫島敦
俳優 大河内彰 映画監督 京田哲三 の名前が書かれて有り。
この中でも髪フェチの趣味が有るのは、鮫島 黒田 京田と書かれて、連絡先とか住所が記載されていた。
流石にその道の情報は、素晴らしいと思い早速清水会長に連絡すると「これから、娘と孫を連れてヨーロッパに行く、美優さん帰ったら一度静岡に遊びに行くよ」と嬉しそうに話した。
清水も娘と孫には目を細めて、お爺さんを満喫している。
別の顔は、その道の人が震え上がる人物だが、美優にはお爺さんの顔を見せて応対する。
美優はこの中に、犯人が居るのだろうか?静岡の売春組織とは?
犯人が髪フェチなら、SGSクラブも怪しい可能性は充分あり得ると考えていた。
京都に向った鳥越と早乙女は早々に二人の宿泊先を突き止めて、監視カメラの映像から甲田の変装した姿と、智美の姿を手に入れていた。
その後の足取りを追うと、直ぐに利用したタクシーが発見されて、金閣寺、清水寺と二人が向った場所が判明した。
県警に報告する二人は、横溝課長に褒められて鼻高々で初日の捜査を終了した。
甲田には警察の目を関西に向ける役割が有るので、智美以外に誰か犠牲に成る女性が必要に成っていた。
去年知り合った姫路の居酒屋でバイトをしている井上美佐子に目を付けた甲田。
長身でセミロングの髪の美佐子を、今年から姫路店の受付のバイトを週に二日している。
近日中に髪を切って楽しむ予定にしていたが、この様な役割に使えるとは考えても居なかった。
姫路店が閉店後、隆子と二人で美佐子を虐めて楽しく事にしている。
いつの間にか隆子も甲田の趣味の手伝いをして、一緒に楽しむサド趣味にも成っている。
催眠術で美佐子は髪を切りたい衝動に成っているので甲田には簡単な事だが、問題は最上紗代の様にして写真を写して、世間に出さなければ成らない。
美佐子は催眠術の効果が非常に高い女性で、甲田には大変扱い易い女だった。
もう身体は何度か頂いたが、髪は一度切ると中々伸びないので温存していた。
美佐子は殆どパイパンなので、陰毛は剃る必要が無いのも甲田には楽だ。
その日の間に美佐子は髪を切られて、つるつるに剃り上げられて、鬘を被ってラブホに行くと、全裸にして甲田が数十枚の写真を撮影した。
眉毛も剃り落として、大股開きの状態で撮影をされても、微笑んでいるだけで怒る事は皆無の美佐子。
両手をベルトでベッドの足に結び着けられて、動けない状態で「社長、入れてよ!もう我慢出来ないわ」とお強請りをする。
「これを入れてあげるわ」甲田が持って来た太めのバイブを持って、隆子が大きく広げられた美佐子の膣に挿入すると「ああーーーーううー」光る青い頭を大きく動かす。
「社長!私の頭をこの様にしないでよ、美佐子は催眠術で意味不明に成っているから、つるつるでも怒らないけれど、私は怒るからね」
「隆子にはその様な事はしないよ、頼りにしている」
「私も何度も髪を切られたわよ!本当はこの様な頭が好きだったの?」
「一度剃ると、伸びないから面白く無い!もう美佐子は知り合いに譲る予定だ」
「そうなの?この女ともお別れね」そう言いながら、バイブの出力を一気に強くする。
「ああーーだめーーー、いくーーー」つるつるの頭を仰け反らせて喜ぶ。
隆子の記憶も仕事が終わると消す予定にしている甲田。
浮かび上がる犯人
42-033
夜の間に俊昭が依頼した連中が、美佐子を連れにやって来た。
一目で暴力団系の人間だと判るが、甲田は俊昭の指示に従う方が得策だと、美佐子の記憶を催眠術で消してしまうので、自分達の事は美佐子の記憶から消えていた。
「恐いわね、社長の催眠術って何でも出来るのね」
「そうだよ、この指を見て」隆子の目の前に指を立てて見せる。
「あっ、危ない!私も催眠術にかかるわ」顔を横に向けて、指を見ない様にする。
だが隆子は簡単に甲田の術にかかって、今日の記憶を全て消されて、久々に甲田に髪を切られて翌朝ラブホテルで目覚めた。
その時、甲田は風呂に入って美佐子の事を思い出していた。
久しぶりのラブホテルでの、一泊に成って隆子は上機嫌で風呂にやって来た。
「美佐子どう成ったかな?」と口走ると「社長また新しい女性を手に入れたの?」
全く記憶に無い事を確認すると、隆子の乳房を鷲づかみにして揉み上げる。
「あっ、うぅ」と声を出して、反応を示す。
「催眠術って知っているか?」
「テレビでは見たけれど、実際は手品の様な事をしているのでしょう?」
甲田の催眠術も全く記憶から消えている事も確認すると、安心した様に隆子をベッドで美佐子の使ったバイブをそのまま咥え込む隆子だった。
人の使ったバイブを抵抗も無く使えるとは、知らない事は恐いものだと微笑みながら操作をして楽しんでいた。
その日の夕方、甲田が予想していない出来事が夜のニュースで報道された。
琵琶湖で全裸女性殺人事件、身体中の毛が無い若い女性の死体が発見された。
甲田は直ぐに美佐子だと判ったが、まさか殺してしまうとは考えていなかったので、驚いて俊昭に連絡をした。
「その道の連中に頼んだら、始末をしてしまった」と平気な態度で対応して、逆に甲田の顔を警察がモンタージュ作成していると脅かした。
その様に言われると、美佐子が犠牲に成った事で捜査が攪乱出来ると思ってしまう。
翌日静岡県警は直ぐさま滋賀県警と連絡を取り合って、最上紗代の事件の資料を滋賀県警に佐山と白石に持たせて派遣した。
京都に居る鳥越と早乙女も死体発見現場にいち早く向っていた。
智美の死体では?の疑問が有ったからいち早く行ったが、全く異なる顔に安心した。
だが、浜名湖の遺体と全く同じ死体の形態に、真犯人は関西にいると感じてしまう。
佐山達と合流した二人も、滋賀県警の合同捜査会議に同席して死体の状況を聞いた。
①女性の年齢は二十歳から三十歳、血液型B型、慎重百六十五。
②浜名湖と同じで頭髪、眉毛が剃り落とされている。
③浜名湖の事件と異なって、アナルは全く手つかず。
④県内の失踪者で該当は有りません。
⑤SEXの形跡は有るが、弄ばれた様な形跡は無い。
⑥死亡推定時刻は当日朝の三時から九時。
⑦体内には精液等の残留物は無い。
「今の処以上で、浜名湖の事件との類似点も有りますが、異なる部分も有る様に思われます」
「例えば、どの様な部分でしょう?」
「最上紗代さんは、若い女性でSEXの回数も少ないが、琵琶湖の女性は過去に妊娠の経緯も有る様です」
「今の説明の中に、陰毛の事が無かったのですが?」
「この女性はパイパンなので、剃る必要が無かった様です」
答える神内捜査課長は、浜名湖の事件とは異なるのでは?の見解を示した。
その課長の意見は翌日の新聞に大きく取り上げられて、模倣犯との見解が掲載された。
美優はその記事と捜査記録を見て一平に「模倣犯では無いと思うわ、この女性妊娠の経験も有ると書いて有るけれど、同じ犯人若しくは近い人物の犯行の可能性が有るわ」
「何故?そう思う?」
「女性の頭を剃るのは大変だって、昔散髪屋に聞いた事が有るのよ!男性に比べて皮膚が柔らかいから大変なのよ!そんな労力を使わないわよ!もうひとつ決定的なのは、犯人が変態だと考えれば、陰毛の無い女性は狙わないと思うのよ、変態の趣味は共通しているのよ」
「美優は犯人変態説に決めているね」
「この清水会長が送ってきた資料の中に、今回の犯人の手がかりが有ると思っているのよ」
「しかし、凄い大物だよ!鮫島総合病院は池袋の個人病院、森恭平って大物プロゴルファーだろう?洋画家の黒田に、映画監督の京田。もう一人は大物俳優の大河内彰!信じられないよ」
「でもね、この中で髪フェチは黒田、京田、鮫島って書いて有るでしょう、この三人を探れば何か判ると思うわ」
「どの様に探るか?それが問題だよ!黒田は伊豆に別荘を持っていて、時々来ている様だけれど、京田監督も仕事で海外に飛び回っている」
「簡単よ、三人が紗代さんの亡くなった前日に、少なくとも浜名湖から車で行ける場所に居た事実が有れば判るわよ」
「成る程、流石に美優だ!天才だな!有名人だから比較的簡単に所在は判る訳か!」
「そうよ、一般人なら判らないけれど、取り巻きが把握していないと困るでしょう」
「智美さんの方は?久美さんと間違われたと聞いたけれど?」
「少し久美さんが変なのよ」
「それは伊藤も同じ様な事を話していたよ、智美さんが行方不明で気が滅入っているのだろうけれどね」
「美人の刑事さんは京都で何か掴んだの?」
「智美さんと年配の男性は、静岡駅を最終のひかりで京都まで行って、京都の駅のホテルに宿泊して、翌日タクシーで金閣寺、清水寺を廻った事は直ぐに調べた様だよ」
「その後は?」
「例の琵琶湖の全裸殺人事件の方に向ったから、その後は調べていない様だよ」
「どうも変ね、簡単に判る行動と琵琶湖の事件」
「同一犯は絶対に出来ないと思う、智美さんをもしも誘拐して連れ回して居るのなら、琵琶湖の殺人は出来ない」
「そうよね、複数犯よ、清水会長が教えてくれた静岡の売春組織なら?」
美優は「静岡の売春組織は変態の集まりで、少人数でお金持ちなら?」と自分で言って納得をしていた。
新たな会員は曲者
42-034
翌日一平が美優の推理を横溝に話すと、横溝が今回は美優さんの推理は外れているよ、社会的にも地位の有る人がその様な変態とは到底信じられないと一笑した。
事件が解決出来ない状況と美優の話を無視出来ない横溝は、鳥越と早乙女が戻ったら一応美優さんの推理の裏付け捜査をすると一平に言った。
完全に無視をして、反感を受けても困ると思う横溝。
その後の捜査も手詰まり状態に成っていたのも確かな事だった。
変質者の捜査、目撃情報、紗代の知り合いと調べて行くと、徐々に手詰まり状態でCM撮影の話も嘘だった。
琵琶湖の捜査も進展が無く、全国にモンタージュを発表したが、人物の特定が出来ない状況に成っていた。
井上美佐子は、元々は韓国籍で日本人と結婚をして日本国籍を取得していた為、日本人の知り合いが少なく、働いていた場所も短期間で中々身元の判明に至らなかった。
姫路の店の従業員とか、美佐子の知り合いには甲田が記憶を消してしまった事も、発見を大きく遅らせていた。
月が変わって、SGSクラブの俊昭は今月開催の女性の選択に苦慮していた。
一人は斉藤琴美で決まり、もう一人は甲田が呼ぶ美人なのだが、名前が伊藤久美で住所も判らないので、本当に現れるのか?心配の種に成っている。
甲田は必ず現れると自信を持っているのだが、俊昭は不安で一杯だ。
今月から大河内は除名で、新しく映画監督の京田哲三が参加する事が決まっている。
京田は大手の映画会社の所属で文芸作品も制作するが、女性のエロをテーマにした作品も多く、作り上げた作品が成人映画ぎりぎりのシーンも沢山有った。
映画会社が、その部分を削除してR15で上映された作品も多いが、映画の世界では有名な監督だ。
女優に対しても本物を求める為、本当に性行為をさせる場合も有ると噂が有るのだ。
京田は俊昭と面接で、自分の映画に出演させても良い様な新人に巡り会えたら譲ってくれと話した。
主役の女優は決まっているが、脇役の重要な役は新人を使いたいと話した。
大奥の映画では、敵対する腰元が捕まって仕置きをされる場面は迫力満点だった。
それでも有名に成りたい女優は、京田の作品に出たいと申し出る。
今度は戦前の遊郭を舞台にした作品の様だ。
その為に何故SGSクラブなのか?
京田のサド趣味が色々な作品に色濃く出ているのだが、評論家はそれを芸術、迫力の演技を引き出す素晴らしい技術だと評価する。
SGSクラブを京田が知ったのは、大河内が京田に耳打ちしたのは言うまでも無い事だ。
監督の映画にSGSクラブの女性を使えば、もっと迫力の有る作品に成りますよと囁いた。
「大河内君、私の作品で主役を食ってしまう程の脇役の演技、いや本気が欲しいのだよ」
「監督の作品は殆どが本物志向で、撮影場所も秘密のスタジオが多いですからね」
「それでなければ、気が散って良い作品は作れないよ」
大河内はSGSクラブの話は、絶対に他人に話してはいけないと云う規約を破って喋ってしまった。
京田はSGSクラブに直接電話をして、会員に成る事を願望した。
大河内に紹介を受けたと話し、本人が抜けたので困っているからと屁理屈を付けていた。
俊昭は京田哲三の作品が好きで、何度も鑑賞していたので、目を瞑って会員を受け入れたのだ。
その結果、予期せぬ方向に事件が向いて行く事に成るとは、俊昭も知るはずもなかった。
もう一人を智美にすると、関西での工作が無駄に成ってしまう。
関西で智美の姿をもう少し印象で残さなければ、安心が出来ない。
刑事の妹が先日乗り込んで来た事も俊昭の不安を駆り立て、滋賀県警が浜名湖とは事件が異なると発表した事も気に成る俊昭だった。
甲田に相談する俊昭に「まさか智美を殺すと言うのですか?」
「いや、智美を殺すと静岡県警が全力で捜査をして来るだろう?現役の刑事の妻の姉が、全裸で身体中の毛を剃られて殺されたら、死に物狂いの捜査に成るだろう?それは危険だ」
「それでは?どの様に、琵琶湖の事件を結び着けますか?」
「智美が京都に居る事は充分判らせた筈だから、琵琶湖の事件と関連させれば良いだろう」
「坊主にしてしまう?」
「そうだそれが面白い!催眠術で記憶を消せるだろう?犯人から逃げ出した事にすればどうだろう?」
「智美を介抱するのですね?」
「紗代と同じ様にして、逃げた事にすれば滋賀県警も琵琶湖の事件、浜名湖の事件と同じだと考えるだろう?」
「催眠術で記憶を消す訳ですね!我々の事を消せば充分だ」
「それは大丈夫です、解除の時、最初の状態に戻りますから、SGSクラブに来た状態で、その後は夢の中の話に成る筈です」
「貸しに成っている森恭平に、プレーに参加させてやろう!今日から関西のゴルフツアーに参加している筈だ!再三今度は大丈夫かと五月蠅いのでな」
「アナルプレーをするのですか?」
「あの森は好き者だよ!先生一人では無理ですね、道具を持って二人程行かせますよ、明日の夜で大丈夫ですか?」
「大丈夫ですが、場所は何処が良いですか?」
「先生の新大阪のマンションで、準備して下さい!森には聞いて見ます」
「判った、やってみよう」
甲田は自分のマンションでその様なプレーが出来ると思うと心が躍っていた。
智美はアナルプレーも浣腸プレーも慣れているので、失敗は無いだろう?
問題は坊主にして、放り出すタイミングが重要に成ると考えていた。
この様な計画が有る事を知らずに、静岡県警の四人は滋賀を後にして県警に戻る事に成って、明日静岡に帰る準備をしていた。
滋賀県警が事件の関連性を認めないので、合同捜査には成らなかったのが原因だ。
「私は、絶対に事件は同じだと思うのですよ」鳥越が言うと「私も鳥越先輩と同じです」と言い切る早乙女。
「まあ、仕方が無いよ!あの女性の身元も判らないからな、それより早く浜松の事件を片付けよう」佐山が二人を元気つけた。
京都の町から智美の足取りが消えて、一週間が経過していた。
捜査の基本
42-035
翌日戻った鳥越と早乙女に、横溝課長は美優の推理した事を調べさせる事にした。
「課長!私達は直接浜名湖の事件を捜査出来ないのですか?」鳥越が文句を言った。
「君たちも美優さんが、今まで幾多の事件を解決してきた事実は知っているだろう?彼女の推理の裏付けも必要なのだよ」そう言って、二人に美優が調べる様に言った。
二人は先月の十五日、十六日の行動を調べる様にと渡された資料を見て、目が飛び出す程驚いた。
「こ、この人達のアリバイを調べるのですか?」驚く鳥越の顔を見て、資料を横から覗き込む早乙女。
「えー、プロゴルファー森恭平!洋画家の黒田茂樹に鮫島総合病院の鮫島敦?」
「まだ有るわ、映画監督の京田哲三、えーーーあの大物俳優大河内彰!嘘でしょう!」
二人の声が裏返って驚いた。
「そうだ、美優さんが指摘しているのは、大物五人だよ!本人に会わなくても事務所とか付き人でも直ぐに判ると思うが、先月の二日間か前後三日の行動を調べて来てくれ!美優さんに直接教えて差し上げろ」半ば馬鹿にした様に言う横溝課長。
早速事務所に何も考えずに電話をする二人。
京田プロダクションに電話をすると、事務員が不思議な事を聞かれたと、そのまま京田監督に伝えた。
京田はその時期、海外に旅行を兼ねて映画制作の下見に出掛けていたので、完璧なアリバイが有った。
「何故?静岡の警察が?変な事を尋ねるのだなあ!」と立腹した。
「ほら、最初から間違いだわ!美優さんも調子に乗りすぎよ!」鳥越が笑いながら言った。
鮫島総合病院の事務局に電話をすると、その日から三日間は関西に出張に成っていますと答えた。
「ほら、ここも関西に出張だわ!関係無かった」早乙女が用紙に、関西出張と書く。
「どきどきするな、大河内さんが電話に出たらどうしよう?」鳥越が緊張している。
「会社でしょう?出る事無いわ」
そう言って電話をすると、事務員がその日は和歌山に友人と釣りに行かれていますねと答えた。
帰りは十七日の朝早く自宅に戻られたと聞いていますと答えた。
「大河内さんも釣りに和歌山だって、関係無いわね」
「黒田画伯は自宅に聞きに行かなければ無理ね」
「全部電話で終わるけれど近くでしょう?」
「最近は伊豆の稲取の別荘にいらっしゃるらしいわ」
「プロゴルファーの森さんは、富士山のゴルフ場でプレーをしていたから、完全にアリバイが有るわ」
「黒田画伯だけが、自由な時間が有るから、浜名湖に行ける可能性が有るのね」
二人は、車で伊豆の稲取に向う。
署を出る前に美優に調べた状況をFAXして、簡単よと鼻歌気分で稲取に向った。
貰ったFAXを調べ始める美優は、京田哲三の名前を蛍光ペンで消して、森恭平の富士山でのゴルフの記録を調べ始める。
初日のみの出場で、二日目から腰の痛みで危険の記事を目にして「馬鹿な刑事ね」そう呟きながら蛍光ペンで囲みを書いた。
三人目大河内のブログを調べる美優は、釣り仲間のタレントとテレビ局の重役を突き止めると、電話で先月の事を尋ねてみると、誘ったけれど急用で行かなかったと答えた。
「これも怪しいわね」同じく蛍光ペンで囲みを書いた。
結局病院も関西の出張先を答えられずに、鮫島敦も怪しいと思う美優。
美優は変態の集る場所が、浜名湖から一時間程度の場所だと目測を立てていた。
理由は、変態の誰かが最上紗代さんを絞め殺してしまったのだろう?
慌てて、夜明けまでに死体の遺棄を考えて浜名湖まで来て、ボートで運ぶ時に何かアクシデントが発生して湖に投棄したと考えていた。
普通なら、もう少し完璧に死体に重りを付けて沖まで運ぶ筈だと考えたのだ。
当初は美優も、死体の身元を消す為に全身の毛を剃り落としたと考えていたが、それ程用意周到な人間が最後の投棄で失敗をするのは考えられないと思った。
その為、全く逆の変態に絞って考え始めて、清水大治の知恵を借りた美優。
予想は的中して、今怪しい男が四人浮かび上がった。
髪フェチと神明会の高木さんが教えてくれたのが、黒田、京田、鮫島だが、京田以外は当日の行動が不可解だと思った。
美優は静岡に最近出来た売春クラブと、この三人の関連は無いのだろうか?疑問を持った。
警察の情報よりも清水大治の情報を重視する美優。
世の中には表の顔と裏の顔を全ての人が持っているので、中には表の顔が仮面の人も沢山いると思っている。
森はその日のゴルフを、体調不良を理由に午前のラウンドで試合を放棄してしまった。
久々に上位に食い込んで、往年の実力者久々の勝利とスポーツ紙が絶賛をした矢先の棄権に成った。
その頃伊豆の稲取の黒田画伯の別荘に鳥越と早乙女が訪れていた。
お手伝いの後藤喜和子が二人を迎え入れて、何事ですか?事件でしょうか?と尋ねた。
画伯は今日下田港にスケッチに行かれましたが?画伯に用事でしょうかと尋ねられて、鳥越は先月の十五日からの三日間の事を尋ねると、その日は休ませて頂きましたと答えた。
理由は画伯が本宅に帰られたので、世話の必要が無かったと説明をした。
二人は別荘を出ると「ほら、画伯も本宅に帰られていたわ!あの奥様探偵のとんだ眼鏡違いね」と半ば余計な仕事をさせられたと怒った。
「まあ、失敗も有るでしょう?私達が大勢で捜査しても解決出来ない事件を沢山解決した実績は大した功績よ!間違いも有るわ」早乙女と鳥越は、車に乗り込むと早速美優に電話をした。
「貴女達真面目に調べているの?鮫島も森もアリバイは崩れたわ、黒田画伯もお手伝いが出て来て、本宅に帰ったから休ませて頂きましたと言ったのでしょう?」
「えー、何故?それが判るのですか?聞いたのですか?」驚きの声に変わる鳥越刑事。
「本宅に尋ねたの?それが裏付け捜査よ!しっかりしなさい!」それだけ言うと電話が切れた。
「恐―い!何でも知っている」二人は美優の言葉に震え上がった。
智美無残
42-036
夕方、事件は意外な処から、情報が入って驚く美優。
神明会の高木が「関西の小さな暴力団が変わった事件を請け負った様だ」
「どの様な事件でしょう?」
「全裸の女性の死体を琵琶湖に遺棄したらしいが、目立つ様に遺棄する様に指示された様だ」
「えー、それって話題の事件、琵琶湖全裸殺人事件の事ね」
「まあ、少ない情報なのでそれ以上の事は判らないのですが、参考に成ればと思いましたので、連絡しました」
「ありがとうございました」美優は携帯にお辞儀をしていた。
だがこの情報には裏付けが無いので、美優の頭の中に入れられて伏せられた。
夕方に成って甲田のマンションに浪江が生島を伴ってやって来た。
「荷物届きましたか?」と浪江が甲田に尋ねた時、チャイムが鳴って荷物が届いて、しばらくして森が嬉しそうにやって来た。
「間に合いました!」開口一番笑顔で会釈をした。
目の前にゴルフ界のトップスターが居る事が信じられない顔で三人が挨拶をした。
「彼女は何処です?」森は早速智美の姿を捜す。
「隣の部屋で、待っていますよ」
浪江が扉を開くと、既に全裸で尻を突き出して座敷机に縛りあげられている。
「これから浣腸を始めますよ」生島がもう洗面器に石けん水を入れて準備を終わっている。
「智美さん、御主人が来られたぞ」甲田の言葉に顔を上げるが、アイマスクと革の猿轡が一体に成った物を被せられて、何も見えない状況にされていた。
「私に気を使ってくれたのか?」
「催眠術は施していますが、もしもの事を考えてこの様にしました」
「うぅぅぅうう」首を大きく振って反応をする智美。
「相変わらず綺麗な身体ですね」そう言いながら、両手で背中を触って、胸に手を入れて乳房を揉み始める森。
「感触が最高だ!一ヶ月前にSEXを出来なかった思いを、今夜は存分に味わおう」
森の手が、股間に行くと「もう随分生えていますね」と手の感触で言った。
「早く伸びる様ですね、後で綺麗にする予定ですよ」浪江が後ろで浣腸の準備をしながら言った。
太い浣腸器に石けん水を吸い取っている生島。
指にクリームを浸けると、智美の肛門を優しくマッサージを始める浪江。
「うぅ、うぅ」早くも喜ぶ声を出し始める智美の、生え始めた陰毛を触りながら膣に指を入れる森が「おお、もう愛液が流れてきた」と感嘆の声を出した。
「この子はアナルが好きだから、浣腸をされると思うだけで流れるのですよ」
「アナルSEXが好きか?」左手で乳房を揉みながら、右手で膣を弄る森は既にペニスが膨張を開始していた。
生島が浣腸器を持って浪江に手渡すと、直ぐに肛門に突き刺して注入を始める。
「うぅ、うぅ」の声を発して、背中に汗が噴き出てくる智美。
完全に条件反射の状況に成っている智美なのだ。
「流石に慣れているわね、簡単に一本を飲み込んだわ」
そう言うと直ぐにお腹を触って確かめる森は「本当だ!膨らんでいる」と嬉しそうに言う。
二本目が肛門に突き刺さると、顔を上げて「あぅぅ」と声を出しながら身震いする智美。
お腹が大きく膨れて触らなくても判る様に成った時、二本目の注入が終わる。
「まだ出したら駄目よ!」肛門を押さえながら、三本目を受け取る浪江は、指を外すのと同時に浣腸器の先を肛門に挿入する。
流石に三本目は中々注入出来ないで、お腹がグルグルと音を立てているのが聞える。
「これ位だね」少し残った浣腸器を引き抜きながら、素早くアナルキャップを押し込む。
「うぅ、うぅ」痛がる智美だが、顔の様子は殆ど判らない。
身体中に汗が噴き出して、ポタポタと滴り落ちている。
森は後ろに陣取って、糞が発射される瞬間を見ようと待っている。
しばらくして、ナイロンのゴミ袋を生島が智美のお尻を被う様に構える。
「さあ、思い切り出しなさいよ」そう言いながら、アナルキャップに指を持っていくと、少し触っただけで「ドーバー-」と音を立てて、ナイロン袋に黄色い糞が飛び散った。
アナルキャップも糞と一緒に勢いよく飛んで、行方が判らなく成った。
智美は慣れているので、最後まで糞を出し切る様にお腹に力を入れる。
しばらくして「出し切った様ね、拭いてあげるわ」ナイロン袋を始末すると、タオルで肛門から性器を拭き取る浪江。
消臭スプレーを部屋に振りまく甲田は「いつも思うが美人の糞は臭いな」微笑みながらスプレーを使う。
綺麗に拭き終わった時、甲田が智美の陰部に向けてスプレーを噴射すると「あぅ、うぅ」声を出しながら冷たいので大きく尻を動かす智美。
「尻ダンスが上手だな」と言いながら、早くも衣服を脱ぎ始める森。
スポーツシャツ一枚を脱ぎ捨てると、流石にスポーツマンの筋肉が還暦を過ぎても衰えは感じられない。
智美の肛門にローションが塗り込まれると、一層陰部に光る物が見える。
愛液が流れて床のカーペットを汚している程だ。
森はトランクスを脱いで、ペニスにゴムを装着しているが、アナルが好きなのが判る様な小振りのペニスだ。
「準備が終わったわ、森さんどうぞ可愛がってあげて」浪江が場所を譲る。
そして、甲田が今度は智美の頭の処に行って、ハサミを手に持つと茶色の智美の髪を掴んで、「ジョキ、ジョキ」と切り始めた。
嬉しそうな顔に成っている甲田とは対象的に、何が起ったのかと髪の毛を持たれた智美が反応をした時、森のペニスが智美の肛門を貫いて頭が大きく仰け反る。
その髪を再び「ジョキ、ジョキ」と切り刻む甲田。
肛門に挿入が終わるとゆっくりと腰を動かし始める森は「おおー良い感じだ、慣れている女は良いなあ」満足そうに智美の腰を持って動きを早くしていく。
「これを咥えるともっと良いわよ」浪江がバイブを智美の愛液で濡れている膣口に挿入した。
「あぅ、うぅ」と声が出ているが、猿轡でかき消されている。
甲田が短くボブの髪を切り刻むと、電気バリカンの音が大きく成って、智美の額から刈り上げ始める生島。
綺麗な茶髪がカーペットに、散らばって落ちると、智美の頭には青い筋が一本後頭部まで出来上がった。
射精
42-037
バイブと肛門に入った森のペニスで、久々のSEXの味に酔いしれている智美の頭は、生島のバリカンによって無残な姿に変身させられて、もう僅かで坊主の出来上がり状態。
大きく腰を動かし「おおーーーいくぞ!」の声と同時に森の身体が大きく前に落ちて射精が終わった。
智美も満足をしたのか、腰の力が無くなっている。
直ぐに森が起き上がって、小さく成ったペニスを肛門から抜き取ると、辛うじて先にゴムが萎んだ風船の様に成って付いていた。
「良かったぞ!」と満足そうに離れた森は、そのまま風呂場にゆっくりと歩いて行った。
坊主頭の智美の頭を今度は電気剃刀が、短い毛を剃り始める。
日本剃刀で剃るのは時間が必要と判断した様だ。
智美が暴れた時、危険だとも考えての事なのだった。
「ガリ、ガリ」と云う音がけたたましく聞えて、智美の頭を剃り上げると「うぅ、うぅ」の声を出して反応を示す智美。
しばらくして風呂から戻った森が「おおー綺麗な坊さんに成ったな」と言いながら青く剃り上がった頭を撫でた。
「今度は、生え始めたマン毛を綺麗にしてあげるわね」
縄を解き始める甲田に「先生も一発入れてやればどうです?」森が甲田に勧める。
甲田は初めからその予定で、勃起薬を飲んで準備をしていた。
森がアナルSEXの希望だと判っていたので、甲田は一度坊主頭の女性とSEXがしたかったのだ。
「隣のベッドでゆっくり可愛がってやりますわ」嬉しそうに答える甲田。
「それじゃあ、そこのソファに座らせて、男性の方に足を持って頂きましょうか?」
縄を解かれて、森と甲田が身体を持ち上げると「うぅ、うぅ」首を振って不安を滲ませる智美。
ソファに座らせると、左右から片足ずつ持ち上げて大きく股間を開いた。
「智美さん、恐くないのよ!マンコの毛を綺麗にしてあげるからね」浪江がそう言って、刷毛にシェービングクリームを浸けて、生え始めて来た陰毛に付け始める。
「うぅ、うぅ」今度は怖がる声では無くて、感じている様な声を発する智美。
白く塗られた股間を浪江が剃刀を持って「ジョリ、ジョリ」剃り始める。
「うぅ、うぅ」見えない智美は一層感じるのか、声を発している。
「隣の部屋では、全てを外して可愛がってあげましょう」甲田は白いクリームと一緒に剃り落とされる陰毛を見ながら優しく言った。
浪江は陰毛を剃るのに、指を膣に入れて伸ばして剃るので、智美はもう耐えられない状況に成っている。
「あぅ、うぅ」と声が絶え間なく出て、愛液とクリームが混合して、粘々した状況だ。
「ジョリ、ジョリ」と音がしていたのは最初だけで、滑らかな滑りの中で綺麗に剃り上がってつるつるの性器が露出した。
「後は先生に任せて、私達は退散の準備をしましょう」浪江と生島は片付け始める。
森も顔を見られて、もしも記憶に残っては大変だと、退散の準備に入る。
甲田が抱き上げて、智美を隣のベッドルームに運んで行く。
ベッドの寝かされると、早くSEXがしたい智美は無毛の股を大きく広げて閉じる気配も無い。
催眠術の世界とは思われても、信じられない変態女の姿に成っていた。
甲田は衣服を脱ぎ捨てると、ゴムを着ける事無く智美のマスクを外しに取りかかる。
目が見える様に成ると、部屋の中を見廻して猿轡が外されたら「貴方、待っていたのよ!早く入れて下さい」と自分から甲田のペニスを触って「チュパー、チュパー」音を立てて舐め始める。
驚いたのは甲田の方で、催眠術で自分を亭主だと思わせているが、アナルSEXをした事で完全に燃え上がってしまった様だ。
舐めながら嬉しそうな顔で微笑む智美。
「ああー、ああー」と腰を突き出しながら薬の効果も手伝って、一気に隆起する甲田のペニス。
智美は知っているのか知らないのか急にフェラを止める。
自分の膣の中で逝かさなければとの思いだろうか?甲田の脳裏に疑問が生まれる。
今度は自分が大きく足を開いて甲田を迎え入れようとした。
その行動に引っ張られる様に股間に入る甲田は、智美に遊ばれている様な状態に成っていた。
濡れた股間に自分の隆起したペニスを持って擦りつけると、智美は自分から腰を動かしてペニスを銜え込んでしまう。
積極的な行動に驚くのと同時に、咥えると自分から腰を突き出して、奥まで甲田のペニスを迎え入れてしまった。
今度は自分から腰を動かしながら、締め付けてくる。
「ああー、いいーわ」青い頭を輝かせながら、腰を大きく動かす智美。
「あぅ、うぅ」腰を動かされて必死に耐える甲田は、完全に智美に抜かれてしまいそうに成っていた。
もう我慢が出来ない状況が先程から連続で襲って来るのだ。
「ああーーあなたーーいくーーーいきそうよーーーー」悩ましい声を出し始める智美。
一層自分から腰を振って、青い頭をベッドに仰け反らせている。
「ああーーーだめーーーいつちゃうーーーーーー」その声と同時に甲田の動きが止って、膣内に発射をしてしまった。
「うぅ、うぅ」我慢が出来なかったのか、甲田は射精が終わる智美の腹に倒れ込んだ。
久々の膣内射精をしてしまった甲田。
しばらく心地よい疲れと、智美が抱きついて眠ったので、甲田は一緒に眠ってしまった。
しばらくして目が覚めると、浪江も生島も片づけて、マンションの部屋を出ていた。
勿論森は二人より早く、サングラスで隠す様にマンションを後にしていた。
「智美出掛けるぞ!シャワーを浴びて支度をしなさい」
「何処に行くの?」
「京都だ!」
「又、京都に行くの?」
そう言いながら、風呂場に行くと「あっ、変な人が見ている」自分の坊主頭が理解出来ない智美が鏡を見て叫ぶ。
「この指を見て!」智美の前に指を出して、智美を再び催眠術の世界に送り込む甲田。
消された記憶
42-038
その後智美を予め借りていたレンタカーに乗せて、京都の円山公園まで連れて行くと、全ての記憶をエステに来た状態に戻す。
「眠たく成って来ますよ!目が覚めたらSGSクラブに行く前の状態に戻りますよ」
そう言うと指を立てて、催眠術をかける。
しばらくして眠ってしまう智美を公園のベンチに座らせて、自分は少し離れた場所から監視している。
頭には鬘を被せて有るので、直ぐには誰も近づかないだろうと見張る。
しばらくして、酔っ払いの女性だと思った公園の人が近づいて来たので、甲田はもう大丈夫だと思いその場を去った。
翌日鳥越と早乙女は美優に指摘された黒田画伯の行動を調べる為に、昨夜は二人共黒田の本宅に向ったが、留守で今日再び行く事に成っていた。
栃木県小山市の黒田の自宅は、小山の駅からタクシーで半時間程の場所に在る。
「今日からまた伊豆の別荘ですよ」妻がぶっきらぼうに答える。
「先月の十五日はこちらに帰られていましたか?」
「帰りませんよ、若い女性の裸の絵でも描いているのでは?」
これだけの事を聞く為に泊で来たのかと思う程で、追い返された。
自宅を出ると「夫婦仲は大変悪いですね」
「本当ね、昨日は本宅に居たのね、今日が十四日でしょう?」
「一ヶ月に一度本宅に戻るだけで、絵を描いているのね」
「確かに黒田さんの絵は、裸婦画は多いけれど、奥様があの言葉ですからね」
「過去にはモデルと不倫も有ったのでしょうね」
「また美優さんに一本取られた感じだわ」二人は渋々報告をした。
美優は予想をしていたので、別段怒る事は無かった。
黒田の絵を調べて美優は、或る事に注目をしていた。
裸婦のモデルはどの作品も、陰毛が描かれていない事実と抽象画だが、頭髪が無い様に見える絵が数点存在していた事実だ。
智美は昨夜公園の人の世話に成って、老夫婦の自宅に泊めて貰った。
有村夫婦は、智美に殆ど記憶が無い事を知って、朝から車で京都の交番に連れて行った。
綺麗な顔立ちの智美を見て、警察官は何処かのお金持ちの奥様だと考えて、府警に問い合わせをして取り敢えず病院に連れて行く事が決まった。
京都府内の病院に連れて行かれて、検査を受ける時に毛髪が一本も無い事が初めて判って県警が急行した。
検査をした医師が、「全身の毛が剃られていますが、眉毛は剃られていません、記憶が殆ど無いので名前も住所も判らない様です。レイプされていました。昨夜強姦されて、膣にO型精子が残っていました。それと肛門でのSEXも行われた様です。この状況は浜名湖全裸殺人事件と同じだと考えられます」と説明した。
「身体は健康で、食事も上品な食べ方で、良い家庭の奥様だと考えられます」師長が説明をした。
記憶が無い、持ち物も何も無い、困ったと刑事が言うと「この女性は関東の方ですね、言葉が関西と違いますからね」師長が説明をした。
「本人に聞く事は可能ですか?」
「頭を剃られたショックで、今鎮静剤で眠っていますが美人ですから、写真を出せばご存じの方が直ぐに見つかると思いますよ」
「それでは、浜名湖の殺人に関係が有るかも知れませんね」
この時、この刑事大友と井田は、この智美が静岡県警から探しに来た女性だと気が付かなかった。
京都府警の管轄の病院で、担当刑事は智美の写真を見ていなかった。
午後事情を聞いて写真を撮影して、静岡県警に問い合わせをする予定にした。
この時間の遅れが、静岡県警の捜査に影響を及ぼした。
十五日の朝、伊藤が警察に行ってから(お姉様と関西に旅行に行って来ます、三日程留守にします。お母様にお願いしましたので安心して下さい)のメールが伊藤の携帯に届いた。
捜査でメールを見ていない伊藤。
鳥越と早乙女が栃木から戻り、美優の自宅を訪れた時、久美が「少し出掛けて来ます」と自宅の扉を開いて美優に声をかけた。
「久美さん何処に行くの?」
「関西に旅行に行きます」と言った時にトイプードルのイチが「クオーン」と久美に向って鳴いた。
「関西に旅行なの?」美優は久美の不思議な行動に疑問を持って尋ねた。
「はい、姉と三日程関西を旅行してきます」
「えー、お姉さん見つかったの?」笑顔に成って尋ねると、久美も微笑んで会釈をして、半袖のワンピース姿で小さな旅行バッグを持って、エレベーターホールに向った。
三日の旅行にしては小さな鞄だと、後ろ姿を見送った美優は一瞬不安を感じた。
「お姉様、見つかったのですね」鳥越が驚き顔で言う。
「そうみたいね、県警には連絡無かったの?」
「はい、朝の段階では何も聞いていません、今日は浜名湖のボート係留地の徹底調査に大勢行きました」
「最上さんが投棄された場所ね!何か見つかると良いですがね」
「ボートを預けている人を調べるらしいですよ」
「それは良い目の付け所だわ」
鳥越が、資料を渡してから、久美の事が気に成ると言う美優の言葉に、県警に戻って何か新しい情報が入っていないか調べて来ますと、出て行った。
「美優さんの指摘は素晴らしいと思いました。私達の捜査では見逃す部分が多かったです、反省しています」早乙女は美優に謝って、美優の推理を聞こうとした。
美優は、今回の事件は変態か?被害者の身元を遅らせる為の策か?と言えば前者だと早乙女に話した。
「怪しい犯人の目星が有るのですか?」興味有りと聞きたがる早乙女。
「私が思うには、理容、美容の人が関係していると思うのよ、それとこれは情報なのだけれど、静岡に最近高級売春組織が出来たらしいのよ!」
「売春組織ですか?今回の事件と関係有るのでしょうか?」
「まだ判らないわ、美容、理容関係を調べると何か出ないかしらね」
それだけ聞いて、早乙女も美優の自宅を後にして県警に向う。
捕えられた二人
42-039
美優の自宅を出た早乙女は、鳥越刑事に連絡をして戻って来て欲しいと言うと「大変なのよ!京都の病院で智美さんの様な人が見つかったのよ!」
「えー、本当ですか?それで久美さんは出掛けたのね」
「まだ確認は出来ていないのだけれど、午後には写真が届く予定よ」
「私、タクシーで戻ります」早乙女は少し待ってタクシーを拾って乗り込む。
女性の運転手が「県警の方ですか?最近は警察も美人がいらっしゃるのですね」と早乙女を見て言った。
無言で微笑む早乙女に「最近話題の美容とエステのSGSクラブって興味ありますか?」
「あの予約で一杯の店でしょう?高級だから公務員には無理よ」と笑うと「噂ですけれど美人は予約無しでも、予約を優先で入れて貰えるそうですよ」
「えー、そうなのですか?」
「先程もこの場所から、美人を乗せてSGSクラブに行きましたよ」
「ここから?幾つ位の女性ですか?」
「二十代後半のセミロングの黒髪美人、清楚な女性でしたね」
早乙女の脳裏に久美の姿が浮かび、京都に行くのに美容院に行ったの?変だわ!
「水色のワンピースの半袖で、小さな旅行鞄を持っていましたか?」
「そうです、その服装だったと思います」
「私も、その店に連れて行って下さい」早乙女は何か不安を感じていた。
病院に入院している姉に会うのに美容院に行くだろうか?
元々黒髪のストレートの綺麗な髪、自分より少し短い程度だと考えると、今美容院に行くのは不自然だと思った。
「興味が出ましたね?」と微笑みながら車を走らせる運転手。
店のVIP待合室に案内された久美は、コーヒーを飲んで待たされていた。
甲田が関西から到着していない状況で先に進まない。
甲田が到着して店に入るのと同時に、早乙女がタクシーで乗り付けて入店した。
「すみません!」甲田の背中を追うように声がして、振り返ると新幹線の駅で自分の目の前を長い髪が触れた美人だ。
驚く甲田は「予約の方ですか?」と尋ねたが、この女性が刑事で会った時の事を思い出す。
「いいえ、お尋ねしたい事が?」と言った時に、予約の女性が一人入店して「ここでは、邪魔に成りますね、僕の部屋に案内して下さい」と目の前の案内に伝える。
「あの?」と言う早乙女に「私も今来たので直ぐに着替えて、参りますのでお待ち下さい」と言う甲田。
早乙女は案内係に連れられて、甲田の部屋に向いながら久美の姿を捜す。
「ここに黒髪の美人が少し前に来ませんでしたか?」と尋ねる。
「あっ、お見えに成りましたよ!先程帰られました先生の予約のお客様です!その方にご用ですか?」
「その方はどちらに?」
「先生の部屋かも知れません、私が案内していませんので、判りません」
「先程の先生は髪?」
「エステ担当の先生ですね」
早乙女はエステと聞いて旅行は?尚更変だと思い始める。
甲田の部屋に案内されて、椅子に座ると部屋中を見廻して観察する早乙女。
「お待たせしました」と声が聞えるが、甲田の姿が見えない。
何処から聞えるのか?と捜すと再び「こちらですよ、お越し下さい」と聞える方向に、赤い蝋燭の炎が揺らめいて見える。
早乙女はその赤い炎を見てしまうと「お待たせでした」と甲田が反対側の扉から入って来た。
「今、赤い炎が見えましたか?」
「はい、あれは何でしょう?」早乙女が尋ねる。
「貴女がお探しの方が向こうの部屋に見えませんでしたか?」
再び覗き込む早乙女に「見えましたか?」
「いいえ、何も見えませんが?」と振り返った時、甲田の太い指が目の前に現れて「貴女の名前は?」と尋ねられる。
「早乙女瑞紀です」
「警察の方ですよね」と言うと頷くが、瞳は精気を失っていた。
「眠たく成りますよ!指を鳴らすと急に眠ります」
「パチン」と指を鳴らした甲田。
急に椅子にもたれかかって眠ってしまう早乙女刑事。
「瑞紀さんですか?」
「は。。。。。。。い」と答える瑞紀の顔を見て「催眠術が弱い様だな」そう言いながら内線で俊昭を呼ぶ甲田。
しばらくして俊昭が来ると「この女は刑事だ!美人だろう?伊藤久美を尾行して来たか?この店を怪しみやって来たか?今から少し聞いて見るが、この女は催眠術が少ししか効かない感じだ」
「刑事を捕まえて大丈夫ですか?」
「ここを怪しいと思って飛込んで来ているから、帰せないでしょう?この美人で黒髪ですよ」そう言いながら瑞紀の束ねた髪を触る。
「確かに、今回は二人しか女が居ないので困っていたが、女刑事を調教するのは悪く無いがな」
「今から少し聞いて見るよ!」
「パチン」と早乙女の目の前で指を鳴らすと目を開ける。
「ここが怪しいと思って来たのか?」
「はい」の言葉に顔を見合わせて驚く二人。
「警察が乗り込んで来るのか?」
「野平さんは、私が帰らなければ直ぐに来ると思います」
「いつまでに帰らなければ来るのだ!」
「夕方までに帰らなければ、来ると思います、美容、理容が怪しいと言われていました」
「早乙女さんは何故ここに一人で来た?」
「知り合いの伊藤久美さんがここに入るのを見かけたからです」
話を聞いて「夕方までにショーを終了するのは困難だろう?」甲田が言う。
「オークションで売りさばくのが、一番だな!警察が目を付けているなら、ここで夜までは無理だ!明日はもっと危険に成るな」
二人の話は完全に売春で売りさばく事に一致した。
不安
42-040
その頃会員が次々と入って来て、各自仮面を着けると応接で寛ぐ。
もっぱらの話題は年齢を重ねて、激しいSEXを行うと急死するから気を付けましょうと先月の八番の男の死を思い出していた。
「今日は、先日の女性ですかね」
「一人は、クリトリスを剝かれてビラビラを切除された斉藤琴美だったな」
「今日は感度が上がって、楽しめるかも知れないな」
「あの子も災難だったわね、亡くなって顔を見てしまったのね」
「顔を見てしまったら、催眠術の効かない子は始末しか無いですな!その点ここのクラブは会員の安全重視で信頼できますな」
「もう一人の智美って奥様は解放したのかね」
「私は楽しませて貰いましたよ!警察の手が伸びたので解放する前に!」
「中々親切ですね、確か先月智美とアナルSEXをする寸前で中止に成りましたね」
「そうですよ、穴埋めをきちんとしてくれるクラブですよ、ですから私は今回見学ですよ!年甲斐もなく張り切りすぎました」そう言って森は笑った。
その団らんの中に俊昭がやって来て、新しい八番の人物を紹介した。
名前も職業も紹介はしないが、皆様のお仲間に入らせて頂きますと京田は挨拶をした。
「実は今日の予定が少し変わりまして、お知らせ致します。今日の女性は三名で御座いますが、先日の斉藤琴美さん以外は全く新しい女性です。一人は二十八歳の若奥様伊藤久美さんで、黒髪セミロングの清楚な方で御座います。もう一人はこの久美さんを見て侵入した刑事で早乙女瑞紀二十二歳です」
「えー刑事ですか?恐いじゃあない?」咲代が驚いて声を出す。
「ご安心下さい、この刑事は全くの単独行動で、侵入して来まして催眠術で聞き出しました。
同僚の一人の刑事が、先日の犯行は美容、理容の関係者だと推理をしている様です。その為彼女が帰らなければ、ここにも捜査に来ると考えられます」
「それは大変だ!逃げなければ危ないのでは?」北村が言う。
「今回はこのクラブを目当てに来ていませんから大丈夫ですが、今日は夕方で解散にいたします」
「えー、今から夕方で終りですか?」
「他の刑事が来ると、この施設も見られる可能性が有りますからね、但しこれからご覧頂いた女性は会員の方に入札でお持ち帰り頂けます」
「持ち帰っても困るがな」
「持ち帰られて自由にお使い下さい!とは申しましても調教ルームとか設備が無ければ女性で遊ぶ事は出来ないでしょう?」
「その様な設備は無いから、私は無理だ!催眠術も使えないから誘拐と同じで、処分に困る」
「一部の会員様は、設備に近い物をお持ちだと思いますので、ご覧頂いてからご検討下さい」
「その刑事は美人なのだな!」京田が興味を持って尋ねる。
「はい、刑事にするには惜しい女性でしょうね、不要に成ればお申し付け頂ければ当クラブにて処分させて頂きます」
「そう云う事か、ここでは危ないので何処かに連れて行って遊んで下さいだな」森が嬉しそうに言う。
「はい、そうで御座います、何日お使い頂いても結構です!不要に成りましたらお申し付け下さい」
「それなら、私でも充分だな!調教の方法も器具も無いからどうするかだな!SEXするだけでは勿体ないな」
「それでは二人を紹介の後、入札に致しまして、夕方には指定の場所に移動の準備を致します。先程の調教、器具等は、SGSクラブ所属の者が出張致しますのでご安心下さい」と説明すると各会員は笑顔に変わった。
話を聞くと各自にメモ用紙が配布されて、女性の名前が書かれて空欄に金額を記入する様に成っていた。
早々と書き始めるのが黒田画伯で、鮫島と京田は隅の方でヒソヒソ話を始めていた。
早乙女瑞紀は後ろ手に縛られて、足首にも紐が巻き付けられて動けない状況で、ソファに横たえられていた。
甲田が催眠術の効果が薄い人間だと説明したので、俊成が縛り上げていたのだ。
甲田は久美の処に行って「これから、エステとカットを行いますが、何か希望はありますか?」
「エステ?カット?」不思議そうな顔に成を見て甲田が、再び指を顔の前に差し出して、一ヶ月も前の催眠術ではそろそろ賞味期限かも知れないな、そう思いながら「これから、エステで美しく成るのですよ!よろしいですか?全身のエステですよ」再び催眠術を施した。
「はい、綺麗に成れるのですね」と半分気の抜けた様に答えた。
「これで大丈夫だ!誰から順番だ?」
「入札で考えて貰うので、久美からだがあの女刑事、催眠が解けたら五月蠅いだろう?」
「時間的にまだ寝ているだろう?一時間程は大丈夫だ」
「先に久美で高値を狙おう」
そう言うと真弓が久美にエレベーターの方に案内をした。
その頃、横溝の処に写真が送られて来て「これは、万田智美さんに間違い無い!」と叫ぶと、鳥越に写真を見せた。
「万田智美さんに間違い無いです、伊藤刑事に連絡をしましょうか?」
「そうだ、連絡をして久美さんにも教えてあげたら喜ぶぞ」
「久美さん知っていましたよ!今朝鞄を持って関西にお姉さんと旅行に行くと出て行かれましたよ」
「えー、久美さん既に知っていたのか?智美さんが連絡したのだろうか?伊藤刑事に尋ねてみなさい!処で早乙女刑事は何処に行ったのだ」
「変ですね、随分前に電話が有ったのですが、迎えに行けないからタクシーで帰る様に言ったのですよ」
「美優さんに尋ねて、智美さんの事も伝えてくれ」
鳥越は伊藤に連絡して、智美さん発見の事を伝えたが、流石に坊主の話は出来なかった。
久美さんの事を尋ねると「メールが入っていました。僕が見ていなかったので先程まで知りませんでした」と答えた。
美優に連絡すると、同じ様に久美さんには連絡が有ったのねと答えた。
そして、早乙女の事を尋ねると随分前に帰りましたよと答えた。
「携帯は?」
「通じません!」その返事に不安に成った美優は「県警に行きます」と咄嗟に答えた。
久美にオイルマッサージ
42-041
「さあ、ここで施術着に着替えて下さい」真弓が久美に手渡す。
薄いピンクの高級なガウンを受け取って、脱衣の部屋に入る久美。
この部屋は会員の方からは丸見え状態で、生着替えを見せる為の部屋だ。
久美が初めて会員の目に止って「これは美人だ!」の声が出た。
もう黒田画伯は「清楚で美しい!これは逸材だ」と自分のモデル候補のナンバーワンだと決めつけた。
他の人も生唾を飲み込む音が聞える程の興奮に包まれている。
モニターを見ながら俊昭は「高値間違い無さそうですね」と甲田に話す。
「幾ら出しますかね、変態連中は?」
二人が話している時、早乙女刑事が眠りから覚めて「ここは何処なの?」腕と足が縛られている事に気が付いて「早く縄を解きなさい、警察ですよ!」と声を出すが誰も来ない。
モニターを見ていた俊成が、俊昭に連絡をすると「午後出演だから、例の薬を飲ませて準備するのは昼で良いだろう」
「五月蠅いですが?そのままにして置きますか?」
「何も出来ないし、外にも聞えないから疲れて大人しく成るだろう」
早乙女は変な炎を見て急に眠たく成った状況を思い出して、自分の顔の前に太い指を見て眠く成ったと考えて、催眠術か?と考えていた。
騒いでも何も出来ないと悟った早乙女は、手首か足首を解こうと必死に成っていたが簡単には解けそうも無い。
催眠術によって脱衣場に入った久美を、カメラで映しながら会員達だけが生着替えを見ている。
薄い水色のワンピースのベルトを外し、横の金具に引っかけると背中のファスナーに指を持っていく。
清楚な雰囲気の若奥様久美の生着替えは、会員達には物珍しいのか真剣に見ている。
直ぐに下着姿に成ると、同じ様に薄いブルーのブラジャーとパンティ姿が映し出される。
色白の肌に小振りの乳房が形良くブラジャーに収まっているが、少し俯くと胸の谷間が茂樹の形に会員の方向に見える。
「大きくも無く、小さくも無い、良い感じの乳房に見えるわね!子供居るの?」女性の目から見れば男性程この様な光景に興奮しないのか?咲代は一人喋っていた。
「久美さん、オイルマッサージを行いますので、下着は着けないで下さいね」外から昭子が伝える。
「はい、判りました」小さな声で答えると、ガウンを羽織ってしまった。
会員達は急に失望の顔に変わる。
ガウンを羽織って、反対方向を向いてブラジャーを外すとワンピースの下に忍ばせる。
同じくパンティも反対側を向いて、ゆっくりガウンの中で脱ぐと同じ要領で丁寧に隠した。
カメラに映ったかとモニターを見る会員達だが、映像には薄いピンクのガウンだけが画面一杯に放映されているだけだった。
着替えて久美が脱衣場を出ると、浪江を中心に女性三人がエステの部屋に待っている。
前室にいた男性の姿はこの時久美の前から消えて、安心感を与える。
催眠術によるエステを受ける指示だけなので、他の事に対して警戒感を持たれたら作戦が台無しに成るからだ。
施設台の天井にはカメラが設置されて、別の部屋からコントロールされている。
施設台の横に置かれた器具の中にもカメラが設置されて、移動式で撮影が可能に成っている。
「伊藤さんはオイルマッサージのエステは?」
「エステは殆どしません!姉は好きですが私は初めてです」
「珍しいですね、伊藤さんの様にお綺麗な方がエステも行かれないのは信じられません」
「はい、この様な有名なお店のエステを予約出来ると思っていませんでした」
「それでは、九十分コースの全身エステを始めさせて頂きます、私は成田浪江と申します。今日は伊藤様が蕩ける程のオイルマッサージを施してあげますわ」
昭子が「それでは施術台に俯せに寝て下さい」と言う。
ガウンと似た様な色の施術台にスリッパを脱いで上がる久美。
台の下には革のベルトが取り付けて有るが、久美からは見えない角度に成っている。
何も考えないで、エステを受ける事だけが頭にインプットされているので、上がると直ぐに俯せに成る久美。
顎の下には柔らかい布製の顎置きの様な物が在り、そこに顎を置く様に指示をする昭子。
ガウンはマジックテープで留めて有るだけなので、直ぐに外れる様に成っているので、横からガウンを脱がせる昭子、大きなタオルで身体を被うので、久美も気に成らない様子。
「それでは、リラックスして下さいね!腕から始めます」
両方の腕に同時にオイルを塗りながら、二人がマッサージを始める。
普通は一名で行うのだが、腕は時間の無駄と久美を安心させる為だった。
専門家だからマッサージは上手で、腕のマッサージの最中にも久美の白い上半身が茶色のタオルから垣間見られて、色気を感じてしまう会員達。
腕が終わると背中が完全に露出され、媚薬のたっぷりと入ったオイルが肩甲骨から背筋に流されて、久美の身体がびくっとしているのが二人には判った。
背中のマッサージを始める浪江、今度は足の裏をマッサージする昭子。
浪江の手が動く度に、身体全体が感じてくる久美「気持ちが良いですか?」
「はい、最高です」蕩ける様なマッサージを受ける久美の身体に媚薬の効果が、どんどん浸透していく。
その頃県警に到着した美優は、智美の無残な写真を見せられて驚きの表情に成った。
「記憶が殆ど無いらしい」
「それでは、久美さんが姉と関西に旅行とは考え難いですね」
「この様に成る前に、久美さんと連絡をしていたら、考えられなくは無いがな」横溝課長が言う。
「でもこの文章を見ると、昨夜の間に老夫婦に助けられたとすれば、暴行を受けたのは昨日の昼間ですよね、久美さんが出掛けたのは今朝ですから、時間的には変ですね」
「そうだな、記憶の無い姉が妹に関西に呼んで一緒に旅行は無いな」
「それより、早乙女刑事とは?まだ連絡が?」
「今、残っている事務員も手伝って、捜しているが連絡が無いのだよ」
「彼女も刑事ですが、髪が長くて美人ですよね!近くに犯人が居るのなら狙われる可能性も有りますよ」
「刑事を狙うだろうか?犯人も大胆な事はしないだろう?」
横溝課長もそうは言ったが、心の何処かに不安な風が吹いているのを感じていた。
逝かされた久美
42-042
「犯人は髪の長い美人を狙っていますから、早乙女刑事も美人で髪が長いので危険ですね」
「美優さんは犯人変態説ですか?」
「私が調べた段階ですが、静岡に小さな売春組織が存在する可能性が有ります」
「売春組織?その組織が殺人事件を起こしたと言うのか?」
「まだ確認は出来ていませんが、可能性は有るのでは?」
「美優さんの意見ですが、関西で智美さんも同じ様な事に遭遇したが逃げたと言うのですか?」
「逃げたのでは無く解放したのだと思いますね」
「何故だね!」
「犯行グループが、静岡では無いと思わせる為では無いでしょうか?何かのトラブルで最上紗代さんが亡くなって死体の遺棄に失敗した事が、犯人グループの誤算だったのでは、無いでしょうか?」
「もう少し智美さんの状況が判れば、犯行の真相が判るのだが記憶が無いのが不思議だ」
「余程恐い事が有ると記憶を失う事が有ると思いますが、私は他に何か理由が有る様な気がしますね」
「伊藤刑事に直ぐに戻る様に連絡しよう」
美優の言葉に、横溝課長も久美と早乙女刑事の行方が心配に成っていた。
その久美は媚薬のオイルマッサージで、陶酔の世界に身を任せていた。
背中から首筋、脇腹を浪江が蕩ける様なマッサージをして、足裏から足を昭子がマッサージをするので、久美は半分眠りの中で夢遊の中を彷徨う状態に変わっていた。
白い身体を衆目の中に晒しているが、本人は初めてのオイルマッサージの心地よさに酔っていた。
両足の太股のマッサージに成ると、自然に感じる様に変わっている久美。
今僅かに身体に残っているのは、お尻に少し残ったタオルのみで、次にはその尻のタオルも取り除かれると身体を被う物は何も無くなっていた。
白くて括れたウエストを波の様に揉み上げる浪江の技工に「うぅ、うぅ」の声が微かに出始める。
白いお尻にオイルが垂らされて、揉み始める昭子。
オイルが流れて肛門から、陰部に流れ落ちて「あぅ、うぅ」とオイルの動きに感じる久美。
お尻を鏡餅でも造る様に両手で腰から揉み上げる。
「気持ち良いでしょう?」
「は。。。いいです」久美は完璧にオイルマッサージの気持ち良さに酔う。
今度はお尻の谷間に指を滑り込ませると、肛門に指が届く程に動くと「あっ!」と声が出た。
「今度は仰向けに成って貰いますか?」そう言いながら再びタオルで身体を被うと、安心した様に身体を反転させる久美。
反転すると直ぐに、顔の上にタオルを載せて久美の視界を遮る。
早速足からタオルを捲り上げてオイルを塗り込んで、マッサージを始める昭子。
浪江は肩を揉み始めると、タオルを同じく捲り上げるので、直ぐに胸の隆起の近くまでカメラに映されて白い肌が見える。
腕もマッサージをする様にしながら、施術台に取り付けられているベルトに手首を固定してしまう真弓。
いつの間にか生島が小さな瓶を持って、視界の遮られている久美の鼻先に持って来ると蓋を開ける。
「うぅ」と声を上げる久美、昭子が太股を揉み上げて感じたのか、大きく呼吸をしてしまうと、小瓶の薬を吸い込んでしまう久美。
「麻薬を吸い込みましたので、気分は雲の上に居る様な感じに半時間程成ると思いますよ」俊昭が会員に説明する。
「性感マッサージを始めます」と説明がされると同時に浪江が、一気にタオルを腹の部分まで折りたたむ様に降ろすと、綺麗な乳房がライトに照らされて現れる。
「とても子持ちの奥さんの乳房では無い!美しい」黒田画伯が口走る。
セミロングの髪だけが、顔を被ったタオルから見える。
両手は固定されて動けない状態、今度は足首にベルトを巻き付け始める真弓。
乳房にオイルを垂らして、塗り込み始めると「うぅ、うぅ」感じ始める久美。
浪江が目で昭子に腰のタオルも取り払う様に、指示をした。
「色白の肌に濃い陰毛が目立ちますね」俊昭が意外と濃い陰毛を見て言う。
「よく見えませんね、本当は綺麗にするのですが今日は時間が御座いませんので、ご開帳のみにさせて頂きます」の言葉と同時に、あしを両方に引っ張って大きく広げる。
「あっ、うぅ」と声を出すが、足は左右に大きく開かれて固定される。
「さあ、先生の指で逝かせてあげましょう」
浪江が中指と薬指を一緒に特殊なサックを装着する。
交代した昭子が乳房をオイルで艶やかに成って、尖った乳首を指で持って先から刺激を与えると「合う、あー」声が出て頭が動き始める。
今度は浪江が特殊なサックを、真弓が差し出すどろりとした液体に浸けるとサックの色が茶色に変わった。
「美味しいわよ、食べなさい」そう言うと左手で太股を押さえて、サックの指を股間に近づけると、生島が両手で久美の陰毛と一緒に膣口を左右に大きく広げる。
「あー、あー」と声を発する久美だが、直ぐにサックの指が挿入されると「ああーーーーううー」首を大きく振ると、顔の上に載せられたタオルが顔から落ちて「あぅ、ううーーー」大きく口を開いて息をして仰け反る久美。
「さあ、奥まで咥えるのよ」浪江のサックが奥まで挿入されると「ああー、ああーー」大きな声に変わる久美。
「美人の喘ぎ声が始まりました」と俊昭が解説するが誰も聞いていない。
「ああーーだめーーーいっちゃうーーー」サックの指を動かす度に、声が上ずって仰け反る久美。
枕に成っていた物が、大きく施術台から飛んで落ちてしまう。
乳房を揉み上げる昭子の動きも早く成って、久美の身体は腰を浮かす程の刺激に変わって「ああーーーああーーだめーーーいくーーー」と益々声が大きく成っているが、浪江の絶妙の指の動きで逝く前に緩められて、段々久美の感情の高ぶりを誘う。
「だめーーー、いかせてーーー」大きく動かされる指に、吸い付く様に成ってきた膣の締め付けを感じる浪江。
「さあ、逝かせてあげるわ」指の動きを早くすると「ああーーーーだめーーーいくーーー」の声を残して大きく仰け反る久美は、力無く動かなく成ってしまった。
破格の入札
42-043
動かなく成った久美をカメラが大きく映し出して、久美の股間から液体が流れ出して居る姿を見せる。
黒い陰毛が濡れて白い肌にべっとりと海苔の様に貼り付いている。
白い肌はオイルで光輝いて、乳首は天井を向いて尖っている。
「久美さんは満足された様ですが、このマッサージで身体が燃えています。会員の方々今から入札をお願い致します。時間が許すまで自由にお楽しみ下さい」
俊昭が説明をすると、早速メモ用紙に金額を記入しているのが見える。
「連れて帰る場所が無いからな」と言う弁護士荒木は棄権の様だ。
黒田は既に描いているのか、そのまま胸のポケットから用紙を出して回収に廻る女性に渡した。
久美は女性達に連れられて、シャワールームに向う途中に我に返った様子に成っていた。
「如何でしたか?気持ちが良かったでしょう?」真弓に言われて「気持ちが良くて眠ってしまいました」そう言いながらシャワールームに消えた。
「素晴らしい女性だったが、相場が判らないな」そう言いながら微笑む加藤京介。
「SEXするだけだから、それ程出せないしなあ」と呟く服部。
しばらくして手元に届いた入札用紙を見て、自分の目を疑う俊昭が「これを見て下さい」とメモを甲田に見せる。
甲田が「これは凄い!」と驚きながら会員のモニターを見る。
それは黒田画伯が、自分の(湖畔の裸婦)(草原の道化師)の絵画を進呈と書かれていた。
「一枚数千万ですよね」と驚きの声を上げる甲田。
「他の誰も勝てない、桁が違う!少し内容を確認してきます」俊昭が会員の処に急いで行った。
しばらくして戻って来ると「間違い無いそうだ、浪江達を一緒に貸して欲しいと言われた、モデルに使いたいので、その様に催眠術を施して送りつけて欲しいと言われたよ」
「絵のモデルですか?何日程で描けるものですか?」驚く甲田。
「だが、こんなに高く売れるとは思わなかったよ、先生頼むよ」
俊昭に言われて、久美は催眠術に弱いタイプだから大丈夫だと思った。
シャワールームから、久美は控え室に連れて行かれて、その後シャンプーリンスを受けて、黒田画伯の別荘に連れて行かれる事に成っていた。
早乙女の部屋にようやく俊成が向って、一緒に真弓とカメラマンの二人が付いて行った。
「貴方達、私が刑事って知っているの?この様な事をすれば直ぐに逮捕されるのよ」恐い顔で言うと「知っていますよ、ここが怪しいと思って来たのでしょう?」
「久美さんもここに居るのでしょう?」
「今、楽しませてあげて、良い声を出した処だよ!今度は瑞紀さんの番だよ」
「何を言っているの、馬鹿じゃ無いの?」
「まあ、そんなに怒らずに気持ち良くさせてあげるから、行こうか」
そう言うと、男三人で早乙女の身体を持ち上げる。
「やめてー、罪が重くなるだけよ!最上さんを殺害したのもここね!」
「大人しくしなければ、猿轡をするわよ」横から真弓がタオルを見せて言う。
エレベーターに乗せられて、地下に運ばれる早乙女。
「もう直ぐ警察が乗り込んで来るから全員逮捕よ」エレベーターの中でも騒ぐ早乙女。
「五月蠅いわね」タオルを口に押しつける真弓。
「次は現役の女刑事さんですが、大変お美しい女性です!ご期待下さい!尚先程の久美さんは六番のお客様が三千万で落札されました」
「えーーーー三千万!」驚きの声が出たが、六番の黒田はもう地下の会場から姿が消えていた。
実際の値段は不明だが適当に言った俊昭。
響めきの中に早乙女瑞紀が、三人の男達に抱えられて入って来た。
「もう、諦める事だ!刑事だと言っても所詮女だと教えてあげましょう」
口を押さえていたタオルを取り除く真弓、瑞紀からは会員の様子は見えないので、女が数人と俊成、カメラマン二人だけが目に入るだけだ。
手足さえ自由になればこの人数なら、逃げ切れると考える瑞紀はチャンスをうかがっていた。
「五月蠅い女刑事さんには、この注射を打ってあげましょう」
浪江が注射器を持って瑞紀に近づく「何をする気、止めなさい」と身体を動かして逃げ様とするが半袖の右腕に消毒綿が塗られる。
「大丈夫よ、死にはしないわ、女を思い出させてあげる薬よ!刑事を忘れるわよ!」
身体を動かして逃げ様とする瑞紀の腕を押さえる俊成。
「止めなさいーーー」大きな声で叫んだ時、注射針が突き刺さった。
「うぅ」口走る瑞紀は顔を歪めて、注射器を見ている。
薬が腕に注入されて「さあ、終わったわよ!直ぐに効くからね」注射針を抜き取った浪江が言う。
天井からチェーンが垂れ下がって来て、先には革の手枷が取り付けられている。
横に成っている瑞紀の手首の紐を緩める真弓、その時を待っていた様に素早く横に居た真弓を突き飛ばして、素早く足の紐を外して立ち上がる。
突き飛ばされた真弓がようやく起き上がって、瑞紀を睨み付けた。
「元気が良いお嬢さんだ」と言いながら、取り押さえ様と掴みかかった高田カメラマンが、一気に投げ飛ばされて腰を床に打ち付けた。
同じくカメラマンの飯田も投げ飛ばされて、床に転んだ。
仁王立ちに成った早乙女瑞紀が、急に頭を押さえて「何!」と膝を付いて座り込む。
「薬が効いてきた様だわ、もう遊びはそれ位にすれば」浪江が言う声が遠くに聞える。
スラックスに半袖のワイシャツ姿の凜々しい姿は、そのまま取り押さえられて手枷を填められてしまった。
足首にも木枠の足枷が填められて、天井に両手を引っ張り上げられる、
足を少し開いた状態で、立たされているが瑞紀の意識は朦朧としている。
「女刑事さんも、薬の威力には勝てませんよ!」真弓が耳元で言うが、遠くに聞える瑞紀。
その頃浜名湖のボートの係留地で、一平達の懸命の捜査で稲田俊紀名義のボートを発見して、その人物がSGSクラブ創設の俊昭の父親だと判明していた。
「一平、美優さんが先日調べる様に言った店だな!」
「怪しいですね」数人の刑事を残して、県警に帰る準備に入った。
麻薬で遊ばれる女刑事
42-044
「伊藤は先に帰ったが、智美さんが見つかったら今度は久美さんが行方不明とはな!」
「二人共超が付く美人ですからね、変な奴らに狙われる可能性が有りますよ!」
「今回の事件は美優の推理では、静岡に新たに出来た変態達の高級売春クラブだと言うのですよ、特に浜松の死体を見ても美容、理容関係者が犯行グループに居るとの事です」
「その推理から考えると今回の稲田名義のボートの存在は大変怪しいぞ!」
「確かに辻褄は合いますが、偶然とも考えられます。船は親父名義に成っていましたから、息子が船で死体を運ぶか?は多少疑問です」
「確かにそうだ、調べた範囲では兄弟は船舶免許を持っていない」
佐山と一平は白石刑事と一緒に高速を静岡に向っていた。
早く戻った伊藤は自宅に戻って久美の行動を示す物を捜していた。
智美の夫万田丈一は、警察からの知らせで京都の病院に新幹線で向って途中から伊藤に電話をかけてきて、妹久美も行方不明に成っていると聞いて驚いていた。
「姉妹に恨みを持つ人間の?」と言って心当たりを尋ねる程だった。
静岡県警では残った人員総出動で、早乙女刑事の行方を捜していた。
美優は横溝課長に自分の推理を話して、静岡に最近出来た売春組織が今回の事件を起こしたと決めた様に話した。
横溝課長は「売春組織が何故女性の身体の毛を剃って殺すのだ?」と信じない。
「それは、変態専用の高級クラブだからです」と言い切る。
「それでは尋ねるが目星は付いているのか?」
「多分SGSクラブが関係していると考えています」美優は自信を持って言い切った。
それは久美の身が心配だった事と、美人の早乙女も彼等の毒牙に落ちた可能性が有ったからだ。
だが横溝課長は決断出来なかった。
証拠に成る様な物が何も存在していないから、美優の推理だけではこれ以上踏み込めなかった。
手枷を付けられて、両手を万歳の姿で足には木枠を填められた早乙女瑞紀の周りに、俊昭、俊成兄弟、甲田の三人が集り、手には大きな電マをそれぞれが持っていた。
「気分はどうだ!」俊昭が尋ねるが「う。。。。。。。」反応が殆ど無い。
「これからこれを味合わせてやるからな」
そう言うと直ぐにスイッチを入れて、ワイシャツの胸に電マをあてる。
同じ様に二人もスイッチを入れると、お尻から背中を甲田が刺激をする。
俊成が反対側の胸に電マを押しつけると「あぅ、うぅ、うぅ」虚ろな顔の瑞紀が声を出し始める。
束ねた長い髪が後ろで大きく揺れる。
「どうだ!無意識の中でも感じてしまうだろう?麻薬をして貰うと気持ちが良く成るだろう?女刑事さん」そう言いながら右の乳房を電マで押す俊昭。
「あぅ、うぅ」目が虚ろだが、充分感じ始めているのが判る。
「そうか、ここを責めて欲しいのだな」俊成が電マをスラックスの上から、股間を押して責め始めると「あぅ、あぅぅ」と声が変わってしまう。
「中々良い顔で、良い声に成って来たな、欲しく成って来たか?」俊昭が二台の電マで両方の乳房を責め始めると、大きく身体を動かして「ああー、ああー」と腰を動かしてしまう。
「中々、見応えが有りますな」京田が嬉しそうに、隣の鮫島に小声で話す。
「予定通りでいきましょう!」二人は何やら共同で計画を立てている様だ。
執拗に股間を責められる瑞紀は、もう声が大きく変わって「ああー、ああー」と腰を大きく動かしている。
「何かシミが見えてきたぞ」俊成が電マを外して、グレーのスラックスの股間を見る。
確かにグレーのスラックスの股間が色の変化しているのが見られる。
「おい、ハサミを持って来て」真弓が待っていましたと、ハサミを持って現れた。
「もう服は要らないだろう、切ってしまえ」
そこに生島がやって来て、同じ様にハサミでワイシャツを切り始める。
電マを止めて、見学をしている三人は横から服を引っ張って切りやすい様にする。
スラックスのお尻を引っ張る甲田、直ぐにハサミで「ジョキ、ジョキ」と切り裂くと白いパンティが見えた。
ワイシャツのボタンを上から順に、ハサミで切り始める生島。
早乙女瑞紀は放心状態で、何をされているのかを良く理解していない。
やいシャツの下から白いブラジャーが見えて、少し大きめの乳房の谷間が俊昭の目に飛込む。
真弓が今度は股間の色の変わった部分を切ろうとすると、俊成がスラックスを引っ張った。「ジョキ、ジョキ」と切り裂くと、白いパンティがグレーのスラックスの間に垣間見られた。
「流石は刑事だな、派手な下着は身に着けてないな」
「兄貴、下着に直接刺激を与えてみたら、どう成るのだろう?」
そう言うなり、直ぐにスイッチを入れて丸く開いた部分に、電マを入れると刺激を与え始める俊成。
「ああーーーーううー」首を大きく振ると、長い束ねた髪が甲田の頬を叩く。
その髪の動きに放心状態に成ってしまう甲田。
最高の気分を味わう甲田は自分が電マを動かす事を忘れていた。
俊昭が今度はブラジャーの上から乳房を電マ攻撃すると、益々大きな声を出して頭を振る。
催眠術の効果が少ないので麻薬を注射されて、完全に雌が解放されてしまった瑞紀。
真弓が腰のベルトを横から抜き取る。
生島がブラジャーのセンターにハサミを入れると「ジョキ、ジョキ」と切り裂く。
色白の形の良い乳房が支えを失って解放された。
「中々良い感じだな」
「乳首が大きく立っているわ」生島が今度は肩紐を切りながら言う。
真弓はスラックスを脱がせる準備に入ったので、電マを止める俊成。
少し腰を緩めるとハサミで切り裂く真弓。
ぼろ布の様に成って切り裂かれるスラックスを、左右から生島も手伝うと素早く床に落ちてしまった。
パンティ一枚にされても、放心状態が続く早乙女瑞紀を見て「この身体なら充分使える」と口走る京田が居た。
電マ地獄
42-045
半袖のワイシャツも背中を切られて、剥ぎ取られると瑞紀は白いパンティ一枚で、両手を上に万歳の状態で足は木枠の足枷で身動き出来ない。
「女刑事にして置くのは惜しい身体をしているな、鍛えているから肉も締まって括れも素晴らしい」そう言いながら身体を触る俊成。
「髪を束ねて要るから、女の子らしくないのよ」ハサミで束ねて有る紐を切る真弓。
一気に髪が広がって背中が半分以上隠れてしまうと「ほら,女の子らしくなったわ」
目が虚ろで、聞いているのか?よく判らないが次の瞬間有る程度の理性が有る事が判った。
生島が「もうこれも必要無いでしょう?」とパンティを引っ張った時、抵抗を見せて腰を引いて「いーーやーー」と声を出したからだ。
それを面白がる生島は容赦なく「ジョキ、ジョキ」と右足の付け根に向って切り裂く。
「もう見えちゃうわよ」揺れるパンティの切れ端を引っ張る。
「はいはい、不公平よね!こちらも切りましょう」真弓が左の方も「ジョキ、ジョキ」と切ると支えを失ったパンティは、股間を離れて床に落ちてしまった。
「い。やーーん」と腰を大きく歪めて見られる事への恥じらいを見せた。
「女刑事さんもエステに来るのは理解できるな!これでは水着からはみ出すよな!」
腰を屈めて覗き込む俊昭、陰毛が長いのか多いのか?密集してYラインからは完全に出ている。
「おい、鏡を持って来て見せてあげなさい」
薬の効果で朦朧としているが、多少の理性も残っていると感じた俊昭は、一層の恥を与えて楽しもうとしていた。
生島が直ぐに手鏡を持って来て、瑞紀の股間に角度を考えて見せる。
「どうだ!自分の物を見るのは?」
「い。。。。やーーー」顔を背けようとすると「よく見ろよ!」俊成が長い黒髪の頭を押さえて無理矢理見せる。
「う、い。。。。やーーー」無理矢理頭を押さえられて見せられて、嫌がる早乙女瑞紀。
「ははは、自分の物を見て驚いたか?浪江さんもう少し見え易くしてやれば?」
横から浪江が瑞紀の股間に手を持っていくと、陰毛と皮膚を一緒に持って左右に大きく広げる。
「あ、ううう、い。。。。やーーー」の声と同時に鏡を見せられる。
「ピンクの肉片が見えるでしょう?」浪江が瑞紀の顔を見上げて言うと「い。。。。やーーー」嫌がるが、動けないので自然と見てしまう。
一方滋賀県警は万田丈一に面会した事も手伝って、浜名湖全裸殺人事件と琵琶湖全裸殺人事件を同一犯の犯行で合同捜査本部を立ち上げ、記憶の無くなっている智美も同じ犯人の仕業で、全力で記憶の回復を試みる事に成った。
滋賀県警、京都府警、静岡県警の合同捜査本部を滋賀県警に設立する事に成り、横溝課長と佐山が向う事が決定した。
丈一は妻の哀れな姿を見て、病院を東京に移すと県警の反対を押し切った。
明日早朝より、車で東京の病院に移動させて、記憶を無くした原因の究明と精神的なケアに専念させると押し切った。
県警に戻る途中の佐山に、横溝が明日一緒に滋賀県警に同行を指示すると、佐山がボートを預けている人物に稲田俊紀の名前が有りましたと告げて、SGSクラブの俊昭社長の父親だと話した。
「美優さんはSGSクラブを疑っていたが、何も無かったので調査が出来なかったが、これで切掛けが出来たかも知れないな」
「美優さんがその様に考えて居るなら、一度乗り込んで見る価値は有りますね」
「後何分で帰れる!」
「事故で渋滞していますから、後一時間程で帰れると思います」
「よし、準備して事情を聞きに行こう、まだ任意だからな」
横溝課長もようやくSGSクラブの捜査に動き出す事に同意した。
電マ攻撃が素肌に始まって、気が狂う程の声を出し始める瑞紀。
「ゆ。。る。して」と電マ攻撃が中休みすると、片言の言葉を発するが無視をして、再び電マが乳房、クリトリス、下腹部に振動を与えて「ああーーー、ああーーー、ああーーー」の声が室内に大きく聞える。
「さて、みなさま!そろそろ入札をお願い致します。この女刑事への仕置きは入札された方にお譲り致したいと思います」俊昭がマイクで放送をした。
会員は「これから、浣腸?剃毛?バイブ、アナルSEXでは?」と不思議な表情に成る。
「自宅に連れて帰れないからSMホテルに連れ込んで遊ぶか?」
「あの長い髪を切ってから、蝋燭責めも良いな」
会員がそれぞれに話すが、俊昭が「警察の動きにも警戒が必要なので、斉藤琴美の解剖の時間が無く成りますから、致し方有りません」そう言って謝る。
「そうだった、女優の卵が居たな、クリトリスを剝かれて、ビラビラを切られたな」
その様な事は良く覚えている連中は、既に琴美の姿を思い出していた。
ぐったりした瑞紀の腕に再び注射が打たれると、しばらくして完全に気を失ってしまった。
「睡眠薬で眠らせましたので、数時間は眠った状態です。ご希望の場所にお届け致しますのでご安心を」俊昭が伝えると、早乙女瑞紀は部屋を抱きかかえられて出て行った。
四人で身体を持たれるが、大きく足を開かれて会員に見せながら退出をして行った。
金額を上げる為に見せた様だが、会員達はその姿に刺激を受けて、メモ用紙に入札額を書き込み、係の女性の回収箱に投入する会員達。
「例の手筈で、入札額を入れましたよ」鮫島医師が京田に小声で伝える。
「もう一人も一緒に使う予定にしましょう。女優志願ですから簡単でしょう」小声で話す京田監督。
京田は斉藤琴美が女優の卵だと聞いたので、催眠術が無くても簡単に自分の映画には出演するだろうと考えていた。
鮫島が入札で落札すれば、自分が説得して映画に出演させれば、女刑事と二人の素晴らしい映画が出来上がると自信を持っている。
主役は大河内彰、主演女優は目星が付いているが、この様な作品に出演するか?これから説得が必要だと思っていた。
エロと芸術は紙一重だと考えている京田監督。
ガウンを着て次ぎに現れたのは、斉藤琴美で「琴美さん、エステの施術台に上がって下さいね、そうそうガウンを脱いでね」生島に言われると抵抗も無く脱ぎ捨てるガウン。
下着は無く素肌の琴美は施術台に仰向けに横たわる。
「催眠術の威力は凄いですね、全く抵抗なく全裸で。。。。。。」と言葉濁す咲代。
危機一髪
42-046
「一ヶ月間、待ちに待った舞台の様なものですよ」
「この子先月から、ここに居たのかね」
会員が不思議に思うが甲田の催眠術で、手術後一週間で元の生活に戻って、二日前にここにやって来たのだった。
琴美は智美と同じく催眠術に簡単にかかる為、この様な事が行えると甲田が俊昭に告げたのだ。
智美も同じ様に出来るのだが、妹で刑事の妻が訪れたので難しく成って解放した。
その効果で、滋賀の県警に合同捜査本部が設置されたのも事実だった。
琴美の股間には短い陰毛が生えて、手術の跡がよく見えない状態だ。
施設台の上で直ぐに足を広げられる琴美。
生島が電気剃刀を持って、伸び始めた陰毛を剃り始めると「あぅ、うぅ!感じちゃう」と言う琴美。
「感じるのね!」生島が尋ねると大きく頷いて、腰を動かしてしまう。
剝かれたクリトリスに剃刀が刺激を与えると「だめーー感じちゃうーー」
「クリトリスを剝いたので、少しの刺激で勃起していますね」俊昭が解説すると、見え難いのでモニターのアップ画面を見る会員達。
前回琴美とSEXをした服部は「前回より感度が上がった様ですな!」と笑顔で覗き込んだ。
「綺麗に成ったので、電気のよるエステを始めます」
琴美の手首をベルトで固定する真弓、足を固定する生島。
全く抵抗を示さない琴美は、身体を任せた状態で、股間を大きく広げられて動けない状態に成った。
甲田は別の部屋に行って久美に再び催眠術を施して、黒田画伯の指示に従ってモデルに成る様に教え込んだ。
その後、久美は自分の服装に着替えて控え室で待機をする事に成った。
もう一人の早乙女瑞紀は、薄いピンクのガウンを着せられてベッドの上で寝かされていた。
浪江達の仕事が終われば、久美は一緒に黒田の稲取の別荘に運ばれる予定だ。
黒田画伯は帰る時に、持参する道具を決めて貰う為に、自分がこれから行う事をメモに書いて真弓に手渡した。
それを見て、真弓は黒田画伯が年齢的に見て、SEXはもう出来ないのかと思った。
確かに年齢よりは老けて見える事は間違い無い。
琴美の両方の乳房に弱電流パットが貼られて、お腹にも四カ所のパット、そして先程刈り取られて赤い豆が大きく成ったクリトリスにも、パットが貼り付けられる。
「はい、それではマッサージを始めましょう」スイッチを入れる昭子。
「あっ、あっ」と声が直ぐに出る琴美。
セミロングの髪を大きく振り始めたのは、浪江が持っている金属製のバイブを膣に挿入を始めたからだ。
「ああーーーーううー」首を大きく振って声を上げ、仰け反り始める。
「中々良いエステに成っていますよ」バイブの操作をしながら尋ねる浪江。
「もう少し電流を上げましょうか?」生島が尋ねると頷く浪江。
「腰の動きが良く成って軽く成りますよ」
「ああーーーああーーーだめーーー」大きな声を発して、足も手も大きく動かそうとするが全く固定されて逃げる事が出来ない。
「痺れが身体中に廻って来たでしょう、クリの電流を上げてみて」生島に指示をすると「ぎゃーーーー」の声と一緒に痙攣を始める琴美。
「あああーーーうぅーー」今度は口から白い泡をだして気絶をしてしまう。
「少し電流が強すぎたかしら」そう言って笑う浪江。
「さて、この斉藤琴美さんの入札ご希望の方はいらっしゃいませんか?」俊昭が呼び掻けると「来月は警察の様子次第に成るのか?」二番の北村が尋ねた。
「多分来月は中止に成ると思います、少し時間を空けて新しい人材を捜したいと考えています。目を疑う様な美人を一人だけにするとかを考えています」
「それは素晴らしい話だな、美人の乱れる姿は最高ですよ」
「そうだ、エステの枠を超えて、鞭とか蝋燭も使って欲しい」
会員は口々に言うが、先程の伊藤久美と早乙女瑞紀を見てしまったので、琴美に新鮮さを感じないのか、入札をしたのは三人のみで、京田、荒木、加藤のみだった。
当初の約束にしたがって、俊昭は京田が入札したので京田に落札をさせた。
金額も殆ど差が無かった事が決め手に成っていた。
「本日は、誠に申し訳御座いませんが、これで終了とさせて頂きます。皆様方の安全を第一に考えておりますのでお許し下さい」と締めくくった。
入札で落札した京田と鮫島以外は、早々にSGSクラブを後にして帰って行った。
俊昭達は警察の捜査に備えて、地下を完全に閉鎖して入れない状況に変える。
エレベーターのB1のボタンをカバーで隠して、固定してしまうと誰も地下には降りる事が出来ない。
京田の申し出により斉藤琴美は、或る言葉で催眠から目覚める事に成る。
同じ車に乗せて一緒に東京に向って走って行った。
同じく久美を乗せて、浪江、真弓、生島、昭子の四人がワンボックスに色々な道具を載せて、SGSクラブを出て稲取の黒田の別荘に向う。
最後に残った早乙女瑞紀は、鮫島が準備した寝台を載せられる特殊な車の到着を待っていた。
病人を運ぶ事が出来る車に、担架に乗せて運び出される眠った状態の早乙女瑞紀。
その時静岡県警の車が一台、SESクラブの玄関先に到着した。
佐山、野平、白石、伊藤の四人が玄関から入って「静岡県警だが、社長にお聞きしたい事が有るのだが」と言った。
一平と伊藤が建物の裏側に回ると、今まさに車が発車する時だった。
「待って下さい」車を止める伊藤。
「何でしょうか?貧血の患者さんで病院にお連れするのですが?」運転手が話した。
「貧血?」不思議そうに尋ねる一平に、助手席の鮫島が「エステで、時々貧血になられる女性がいらっしゃるのですよ、早く病院に連れて行って治療しなければいけませんので」
「一応どの様な状態か見たいのですが?」伊藤が久美かと思って尋ねると「若い女性が衣服を着ていないので、それはちょっと」と言う鮫島。
その時カーテンの隙間から、長い髪が寝台から流れているのを見て、伊藤は久美の髪よりは長いので違うと思った。
首を振って一平に合図すると「早く処置してあげて下さい」と車を見送ってしまった。
映画(落華の宴)
42-047
日頃から長い髪を束ねて要る早乙女を見ている伊藤と一平には、大きく髪を広げて長い早乙女が想像出来なかった。
「エステで、体調壊す女性も居るのだな」
「痩せる為の減量とかもするのだろう?美しく保のは大変なのだろう」
「久美さんはスタイルも良いし、美人だからエステは行かないだろう?」
「ここは特に高いから無縁の場所だな!でも智美さんがここに来たのは間違い無い事実だ」
二人は建物を一周してから店内に入った。
既に白石と佐山は応接に通されて、二人も遅れて入ろうとした時、甲田とすれ違う。
お互いが軽く会釈をしてすれ違うが、この男が自分の妻を催眠術で陥れたとは知る筈も無い。
応接で佐山が「単刀直入にお尋ねしますが、お父さん名義のモーターボートが浜名湖の係留地在りましたが、最近使われましたか?」
「もしかして、浜名湖の殺人事件の関係で?疑われているのですか?私も弟も免許は持っていませんので、時々友人に貸す程度ですが?」
「それは既に調べました。確かに免許が無いのは判りますが、最近浜名湖に行かれましたか?」
「ははは、その様な遊びをする暇が無いですよ、今でも予約のお客様で満員状態です、最近は全く使っていませんよ、お調べに成ったでしょう?」
入って来た一平が「先日の遺体遺棄事件の時に使おうとしたのでは?」といきなり話した。
「刑事さんも恐ろしい事を平気で言われますね」鼻で笑う俊昭。
その頃甲田は、SGSクラブを後に静岡駅に向っていた。
警察を見て、静岡から離れた方が得策だと考えて、予定を切り上げて関西に帰る事にしたのだ。
「ここの従業員さんを一応紹介願えますか?」佐山が唐突に言い出した。
「宜しいですよ、今まだ仕事中ですから、刑事さんが大勢店内を歩かれるのは困ります」
「判りました、エステの方は私佐山が行きましょう。美容の方は野平刑事でお願いします」
白石と伊藤に目で合図をして、佐山が俊成、一平が俊昭に連れられて別れて案内されて消えた。
伊藤は直ぐに受付の女性に久美と智美の写真を見せて尋ねる。
「この方は来られましたよ、一ヶ月程まえだったと思います。綺麗な方だったので覚えています」智美の写真には答えたが、久美は知らないと答える受付。
予め聞かれたら答えを教えられているので、本当の事は喋らない従業員。
一平も俊成の目を盗んで、美容の補助をしている女性に「店長は、カットする事有るの?」と尋ねる。
「店長は気まぐれですから殆ど。。。。美人は絶対自分からカットも。。。。シャンプーまでする時も有りますよ」と笑いながら答えた。
しばらく店内を調べたが、それ以上の不審な物は見当ら無くて、四人は一時間程で帰って行った。
京田監督の車に乗った琴美に、甲田に教えられた催眠術解除の言葉を発したのは、店を出てから半時間程経過してからだった。
「斉藤琴美さん、私が判るかね」助手席に座る京田が後部座席の琴美に話す。
「えー、もしかして映画監督の京田先生ですか?」
「そうだが、君をSGSクラブで見た人が教えてくれたので見に来たのだよ」
「えっ、私がSGSクラブでエステをしている事を知って来られたのですか?」
「そうだよ、今度の私の映画に副主演でお願いしたいと思ってね」
「えーー、嘘でしょう?監督の映画で副主演ですか?」
「そうだ、主役は大河内彰さんだよ」
「大河内さんですか?えーービッグな方ですね!お顔を見るのも眩しい程です」
自分が何故この車に乗っているのか?それさえもよく判らないのだが、京田監督の名前と大河内の名前に舞い上がる琴美。
「唯、私の作品は濡れ場が多い事で有名で、噂では本当にSEXをしているのではと思われている程なのだがそれでも出演するかい?」
「勿論です、先生の作品なら水の中でも火の中でも大丈夫です」
「そうかね、それだけでは無いのだよ、これを見ても納得するなら考え様」
京田が次回の作品のあらすじを書いた書類を琴美に手渡した。
「戦前の遊郭を舞台にした作品(落華の宴)と云う作品だよ!ハードな作品だ!合田大佐の役が大河内彰君だよ!君の役は神崎幸だよ」
落華の宴 (原作 杉山実)
昭和初期、日本が戦争に突き進む少し前の話。
各地に遊郭が有り、尾山晋太郎は遊郭の経営者で、奇抜なアイデアで集客を考えて従来の遊郭とひと味異なる尼御殿(遊女は全員つるつるの坊主)と呼ぶ遊郭の営業を始めた。
尾山の遊郭の常連で、陸軍基地の隊長の合田大佐はサドの好色男、友人にも丸菱銀行の頭取金子が同じ様な趣味を持つ男。
その二人の前に老舗の材木問屋檜屋の美人姉妹、華と幸が目に止まる。
我慢が出来ない二人は、あらゆる手段を講じて、この姉妹を自分達の快楽の道具にしようと試みる。
二人を捕らえて、性奴隷に仕立て上げ最後は尾山の店に売り飛ばそうと考える。
二十歳と十八歳の生娘を陵辱の限りで犯すのか?
昭和八年、江戸時代から続く大店の檜屋には美人姉妹の華と幸が年頃を迎えている。
血筋なのか?その容姿は群を抜く美しさで、両親の神崎弥太郎には目に入れても痛くない存在に成っていた。
二人には乳母の児玉と榊が絶えず側に居て、習い事は書道の先生、お花の先生が自宅に呼ばれて個別指導をする。
二十歳に成ってから正月の挨拶に従業員の前に初めて顔を出して、従業員の幹部と大手の取引先は華の存在を知った。
丸菱銀行頭取もこの正月、挨拶の席に現れた華に会って「良い婿さんがいらっしゃったら紹介して下さい」と母の麻から頼まれたのだ。
だが、金子は華の美貌と清楚な姿が瞼に焼き付いてしまった。
数日後、遊び仲間の地元の陸軍基地の隊長合田大佐に、檜屋の娘を先日見たのだが、今まで色々な女を見てきたが、あれほど綺麗な女性は始めて見たと語った。
その言葉は遊郭の女性に飽きていた合田大佐には恰好の話で、直ぐに見たいと金子に段取りをする様に頼んだ。
金子は自宅に訪問授業をしている美人書道家、工藤加代を使えば合田に見せる事が出来ると考えて段取りを始める。
それは丸菱銀行後援の工藤加代の個展を、文化ホールを貸し切って一週間行う計画だ。
勿論弟子の作品の展示をさせて、姉妹を公の場に引き摺り出そうと考えて居た。
父神崎弥太郎は姉妹を殆ど人前には出さない、外出の時も乳母が付き添い、屈強な男を運転手に付けて籠の鳥の様に育てていた。
特に二十歳までは、会社の人間の前にも殆ど出ない。
だが噂は会社の中では囁かれて、超が付く美人姉妹だと聞いていた。
それぞれの行方
42-048
「監督この超が付く美人姉妹の妹役ですか?」
「そうだよ、最後は姉の華と遊郭の主人尾山晋太郎が夫婦に成って、戦争の混乱を切り抜ける映画だ」
「美人の妹役が気に入りました。是非出演させて下さい」
「それは良いが、遊郭で坊主にされてしまうが、私は鬘を使わない主義だから本当に丸坊主にされるが?」
「坊主なら平気です!もの凄く有名に成りますよね!今から楽しみです」
そう言いながら後半のあらすじに目を向ける琴美。
しばらくして読み終わると「主役の華は誰がするのですか?」と尋ねた。
「一応尾山晋太郎には篠田圭介、華には森崎美奈を考えている」
「えーー、森崎美奈がこの様なハードな作品に出演するのですか?」
「これから交渉をする予定だが、出て貰う気持ちで考えている」
「例え他の出演者に成っても、私は出ますからね」言い切る琴美に京田が「それじゃあ。この本を読んでも考えが変わらなければ、琴美君の出演を決めよう」そう言って本を差し出した。
(落華の宴)脚本と書いて有る。
ページを開くと最初に出演者が並んでいる。
合田大佐(大河内彰)尾山晋太郎(篠田圭介)神崎華(森崎美奈)神崎幸(斉藤琴美)
金子真一郎(児玉誠二)菅野美代(早乙女瑞紀)。。。。。。。。。。。
出演者が並べられていた。
「監督この早乙女瑞紀って役者さん知らないですけれど有名な方ですか?」
「有名だよ!映画の冒頭重要な役で出る」
「そうですか」
京田監督は昔警察にわいせつ画像で、逮捕された経緯が有り警察を憎んでいるのも、この様なキャストにした背景なのかも知れない。
今回の映画は警察への挑戦でも有る作品なのかも知れない。
その後は、脚本を読む琴美と京田の間には会話が無く車は東京に向って走り続けた。
黒田画伯は、別荘に先に到着すると伊藤久美の歓迎の支度を行っていた。
一方車の中の久美は完全に頭の中は黒田画伯のモデルをする事だけが残って、他の事は全て消えているので、自宅の事も家族の事も完全に無く成っていた。
「久美さん、黒田画伯の要求がヌードでも大丈夫なの?」試しに尋ねる真弓に「はい、先生の要求なら何でも従う覚悟です。立派な作品を仕上げて頂く為なら何でもします」と答えて、催眠術の怖さを四人の女は味わった。
寝台車両に乗せられて、高速道路を東京に向けて走る早乙女瑞紀は、睡眠薬で熟睡状態にて鮫島総合病院に向っている。
「特別室の準備を頼みます、それから明日例の特別手術を行いますからそちらの準備も頼みます」
鮫島が電話をした相手は富山梓師長で、今までにも何度か院長の性癖に付き合わされている五十代の女性。
富山の手下の様な三人の看護師、佐々木、小笠原、本木にも直ぐに指示が行われた。
今までにも何人か自分の性癖の犠牲者は居たが、看護師とかで中々好みの美人を自由にした経験は無かった。
今回初めて手に入れた早乙女瑞紀でも、鮫島一人では絶対に不可能な刑事。
だが今回は京田監督の協力、SGSクラブの協力が有るので心強い気分で進めていた。
明日には京田監督、大河内彰さんも見学に来る予定なので尚更心強い。
県警に戻った四人は横溝課長に調査の状況を話した。
モーターボートが浜名湖には置いて在るが、兄弟は運転できないので乗らない。
現在店に勤める人間で、運転出来る人間は皆無。
店内を調べたが、怪しい道具設備等は存在しなかったと報告した。
一平が店に入った時、一人初老の男が居ましたが、その後は見ませんでしたと報告をすると、納入業者だろうと横溝は話しにしなかった。
その甲田に京田がお願いしたい事が有ると、直接携帯に連絡をしてきたのは静岡駅で新幹線に乗ろうとしていた時だった。
番号は俊昭に教えて貰ったと言う京田が「明日の夜、女優の森崎美奈と会うのだが同席して欲しいのですが」と話した。
いきなりの申し出に驚く甲田に、映画の出演依頼を承諾させて欲しいと頼む京田監督。
映画の説明を簡単にして、催眠術で映画を撮影したいと話した。
清純派の美人で売り出し中の森崎美奈を、変態映画に使うのも面白い企画だと、甲田は一気に乗り気に成った。
SGSクラブが警察に目を付けられた以上、再開は困難だろうと思うと甲田に異なる興味が湧き起こった。
下りの新幹線を上りに変更するのに時間は必要無かった。
夜に成って黒田の別荘に到着した五人の女に、黒田は料理を準備して待っていた。
バーべ-キューを別荘の裏庭に準備をしていた。
お手伝いの女性が、久々の来客に大忙しで準備をした様だ。
そのお手伝いが久美の顔を見て、久々に絵を描くのだと感じていた。
この女達はその手伝いをする為に来たのだと直ぐに感じていた。
だが今回の女性は過去のどのモデルよりも美人だから、先生も歓迎をしているのだと思った。
その日の黒田の別荘は女性の笑い声で大いに盛り上がった。
お酒も沢山飲んで楽しく夜も更けていった。
県警では伊藤が妻の手がかりが掴めない状態で、不安な時間を過ごしていた。
一平は深夜に自宅に戻ると、SGSクラブの話を詳しく美優に伝える。
美優は話を聞いて「店員の俊成と云う店長は美人の髪はシャンプーまですると言う話しは、何かに使えるかも知れないわね」と言う。
「美優はやはりSGSクラブが怪しいと思うのか?」
「最近出来たと云う点と、今の話で益々怪しいと思うわ!罠を仕掛けてみましょうか?」
「罠?」不思議な顔をする一平に、微笑む美優。
美女の囮作戦
42-049
翌朝、美優は一平が出掛けると美加を連れて、新幹線に乗って東京に向った。
向った先は日本橋の老舗和菓子店(雨月)の本店。
若女将の伊藤静香に今回の事件を手伝って貰う為だ。
静香は美優が見ても過去に会った事の無い様な美人で、今は隆史と二人の子供と楽しく暮らしていた。
デパートの売り場に週に二日、それ以外は本店に出てお客の応対と帳面を付けている事が多い。
デパートの売り場に静香が立つ日は、売り上げが二割程度多いと母親の照代がぼやく程だ。
着物姿はそれ程衆目を引いて、花が咲いた様に成ると地下の売り場の人達にも持て囃されている。
美優がその美人の静香を餌に、SGSクラブの悪行を誘き出そうとしてお願いに来たのだった。
静香は例の浜名湖全裸殺人事件と、久美の失踪に心を痛めたのと同時にSGSクラブがその様な事件を起こしているのなら許せないと、正義感も手伝ったのか引き受けると言ったが、今週はデパートのイベントが有るので無理だと言って、来週に一度店に乗り込んで見る事に決まった。
和服を着る為に長く伸ばした黒髪を束ねて「この黒髪を坊主にして殺す何て信じられない美容院ね」と怒る。
「静香さんも益々お綺麗で色気も出て来ましたね」と美優が言うと「主人あの腰でも大丈夫なのよ」と顔を赤くして微笑んだ。
身体障害者の主人と仲良く生活をしている事を滲ませる静香だ。
その頃鮫島総合病院では、特別室で早乙女瑞紀が目覚めて「ここは?」と天井を見上げて虚ろな顔をした。
「気が付きましたね!良かったわ、ここは病院よ!随分寝ていたわね!」
「警察に連絡をしなければ」
「大丈夫ですよ、先程まで野平さんって刑事さんがいらしたわ」
「野平先輩が、犯人は逮捕されましたか?」
「まだの様です、それで急いで行かれましたよ!早く病気を治す様にと言われました」
「私も行かないと。。。。。。」ベッドで起き上がろうとすると起き上がれない瑞紀。
「無理ですよ、これから色々検査をして、手術をしなければいけませんからね」
「手術ですか?」驚く瑞紀。
「そうです、性器とか子宮が相当薬を使って傷ついています。それと肛門にも傷が有るかもしれません」
「えー、気を失っていたのと変な薬でよく判りませんでした」
「ここは総合病院ですから、色々な病気の発見も治療も出来ます、安心して下さい」
「麻薬の成分は検出されていますから、精神の攪乱が起っていたのかも知れませんね」
『治りますか?』不安に成る瑞紀。
「もう直ぐ先生が来られますから、尋ねて下さい」富山師長の話が終わった時に扉が開いて、女医の木村佐江が入って来た。
四十代後半で眼鏡をした恐い感じの女医が「気が付いたのね、大変な事をされたのね!あのSGSクラブは変態の集り場だったのね!」
「はい、私も変な事をされた様で気を失いました」
「その様ね、今から検査をして手術をしなければ成らない可能性が有るわ、意識が無いと痛みも何も判らないから、意識が戻るのを待っていたのよ!」
「相当悪いのでしょうか?今も立ち上がれません」
「性器を相当傷つける様な事をしていますよ、無理矢理道具を入れた様ですね!男性のペニスも肛門から入れた様ですが、痛く有りませんか?」
「えー、アナルSEXをされたのですか?」大きなショックを感じてしまった瑞紀。
「今から私と専門の先生で検査を行います、悪いところは治療していきましょう」
「お願いします、犯人はもう逮捕されますよね」犯人逮捕だけが今の瑞紀の心の支えに成っている。
自分は静岡市内の病院に運ばれたと思っているが 「家族には連絡をして頂きましたか?」と尋ねた。
「野平刑事は病状が判ってから、自分が連絡すると言われていました」富山師長が直ぐに話して、瑞紀の不安を解消した。
その時病室にストレッチャーが運ばれて来て、看護師三人が瑞紀を抱え上げてストレッチャーに載せた。
足が痺れているので歩けないのだが、逃げられない様に薬が注射されていた。
病院の中を悠々とストレッチャーは手術室に向って移動して行く。
手術室には、既に京田と甲田に大河内が白い医者の衣装で、瑞紀が運ばれて来るのを待っていた。
ここに揃った大河内を除く三人は曰く付きの髪フェチだった。
京田監督は過去にも、有名女優の作品で尼に成るシーンを撮影している程好きな男だ。
その映画は京田の思いとは全く異なり話題に成った。
今回計画している(落華の宴)では少なくともスクリーン上で三人の剃髪シーンが登場する予定に成っている。
映画の中の遊郭の尼御殿の女性は、予め坊主にして登場させる事にしている。
その一人が菅野美代役に成る早乙女瑞紀だった。
原作では最初に売られて剃髪されるが、京田の映画では別の形で出演させる予定だ。
官能作品だが、本人は芸術作品だと自負している。
手術室に運ばれた瑞紀に鮫島医師が「足が動かないのが大変ですね、薬品で脳からの指令が遮断されている様ですね!申し遅れました!当病院の院長鮫島です」と瑞紀に言った。
「院長は脳の機能改善の権威です」師長が瑞紀に教える。
「先生、治りますか?」不安な瑞紀が尋ねると、不安を増幅する言葉を発する鮫島。
「このままの状況が続けば、歩けなく成る可能性も有りますよ」
「えー、刑事を続けられないのですか?」
「車椅子生活に成る可能性も充分考えられます」
「先生!何か方法は有りませんか?」
「電磁波治療が最も有効で、回復の可能性が非常に高いのですよ!脳の神経に電磁波の刺激を与えて治療する方法です」
「それをすれば治るのですか?」少し笑顔に成る瑞紀。
そこに看護師の佐々木が部屋の隅から、器具を押して中央に持って来た。
淫乱病院検査
42-050
「この道具は脳に弱い電磁波を与えて、途絶えている神経を蘇らせる器械です。脳溢血とか脳血栓にも使う器械です。それでも回復しなければ頭を開いて手術が必要に成ります」鮫島に言われて頭を開く話しに目が眩みそうに成る瑞紀。
「今の症状は足の感覚は充分残っているので、この器具で回復する可能性が高いと思いますよ」
鮫島の言葉に安心した様に「回復するのですね」と尋ねる瑞紀。
「ただこの器具をセットして、約十時間電磁波を流すのだが、早乙女さんの長い髪が邪魔をして使えないのですよ!ここの部分が頭皮に接触して電磁波が流れるのです」
「えっ、頭を剃らないと使えないのですか?」
「そうですね、綺麗な長い髪なのに気の毒です」
「。。。。。。。。。。」言葉を失う瑞紀。
「早乙女さん!髪はまた伸びるわ!足が動かなければ大変よ!頭を開いても髪は無くなるわよ!諦めて治療を受けた方が良いと思うわ!美人だから迷うの?彼氏に尋ねる?」
「本当に頭を開かないで治るのですね?」
「今なら確実に治ると思います。私も沢山の同じ様な症状の患者を治してきましたから、大丈夫ですよ」断言する鮫島の言葉に「それではお願いします」と言い切る瑞紀は諦めた様だ。
「それでは判りました、最後に器具を着ける準備にしましょう」そう言うと鮫島が手術室を出て行く。
「足の痺れはともかく、性器の状態を調べて治療をしましょうか?」富山が言うと頷く瑞紀。
昨日の出来事が薄らと蘇って、SGSクラブで捕えられて、変な注射をされて意識朦朧の時に責め続けられて気を失った後も、SEXをされてしまってアナルまで汚されてしまったのだと理解していた。
売春をされなかっただけ助かったと思っていた。
刑事だが一人の女性だから、医者の言葉にすっかり騙されてしまった瑞紀。
野平刑事の名前を聞いた事と、自分が目覚める前まで病室に居たと言われて完全に信用してしまって疑う余地も無い。
浜名湖全裸殺人の最上紗代と全く同じ様な姿にされるのに、全く疑わない瑞紀だった。
「SGSクラブから逃げるのが数分遅かったら、危険だったな」
「刑事の名前を教えて貰って、助かりましたな!完全にあの女刑事信用してしまったな」
手術室の横の部屋で鮫島と話す甲田。
検査が始まったら直ぐに、部屋に入って見学をする予定に成っている。
その頃稲取の別荘の久美は、黒田の指示で近くの温泉場の美容院で、浴衣の着付けと髪を仕上げて貰っていた。
四人の女性は自分達の出番は無いのに、何故連れて来たのか?と不満気味だったが、稲取温泉に連れて行って楽しませて貰う事に成って、毎日宴会だと大いに喜んだ。
黒田はこの旅館で時々過ごし、絵を描くので旅館の人達も心得ていた。
今回は綺麗な若奥様って感じの美人だと仲居達の噂に成る程だ。
その仲居に案内されて美容院に行く久美は、黒田画伯のモデルをすると云う言葉だけに反応する。
病院ではストレッチャーから三人に抱えられて、婦人科の手術台に載せられる瑞紀。
「婦人科は初めて?」木村女医に尋ねられて頷く瑞紀。
「少し恥ずかしいけれど、検査をしなければ治療が出来ないから我慢してね」
「はい」恥ずかしそうに答えると、直ぐに足を持って器具にベルトで固定されるが、足の感覚が殆ど無いのが瑞紀はよく判る。
「足先が感じないのね」看護師の佐々木に言われて頷く。
病院の手術着を着せられているだけなので、一切下着は無いので既に股間の陰毛が見え隠れをしている。
「早乙女さん初めてだから、恥ずかしいわね!富山さんアイマスクを着けてあげて」
「はい、判りました」富山師長がガウンのポケットから直ぐに出して、瑞紀の顔の処に持って行くと「それは必要無いです」と言って拒否をする。
「そうなの?それじゃあこれにしましょう」と瑞紀の胸の処にカーテンで遮る。
瑞紀は全く見えない事が不安に思えたのだ。
カーテンで遮られると直ぐに、甲田、京田、大河内が戸を開けて入って来た。
鮫島は別の部屋で、モニターを眺めて録画の準備に入った。
「台が動きますよ、楽にして下さい」富山が瑞紀の横で言う。
「ここを持って下さい、身体が動くと危ないですからね」そう言うと瑞紀の手を持ってパイプを握らせる。
この時点で手が動かない事をまだ知らない瑞紀。
台が上昇すると同時に頭上の無影灯が灯って、明るく瑞紀の身体を照らした。
足が左右に開き始めると必死で閉じ様と足に力を入れるが、容赦なく開かれて元から丈の短い施術着から既に下腹部は完全にはみ出して、黒い陰毛を明るいライトが照らしている。
眠っている間に充分に媚薬の薬を身体に流されている事を知らない瑞紀。
何も無い時は身体が少し火照る程度で、微熱が有るのだと思っていたが、今股間を見られていると思うだけで一層胸の高鳴りを感じていた。
木村女医の手が少し触れただけで「あっ」と声が小さく出てしまう瑞紀。
「どうしましたか?」木村が尋ねると「いえ、何でも有りません」と答えたが、木村女医が陰毛を両手で押さえて広げると「あっ、あっ」と声が再び出てしまった。
「もしかして、凄く感じてしまうのですか?」木村が尋ねる。
「。。。。。。。」何も喋らない瑞紀に富山が「先生に答えないと病状が判らないのよ」説き伏せる様に言った。
「早乙女さんは、彼等に薬を飲まされたか、注射されたでしょう?その薬が身体から抜けてないのよ、だから異常に感じてしまうのかも知れないわね、薬の成分を分析して解毒をする必要が有る様だわ」
「えっ、その様な薬を。。。。。。」
「この膣の中に塗り込まれてしまったのかも知れないわね、この様な麻薬成分の薬が膣内とか子宮に残っていると、将来妊娠した時に奇形の子供が産まれる事も有るのよ」
「えーー、そんな恐い薬品が使われているのですか?大丈夫ですか?」
「そうですね、早乙女さんは我慢が出来れば良いのだけれど、器具で搔き出しながら洗浄しなければ駄目でしょうね」
「そんなに大変なのですか?」
「今少し触っただけでも感じるでしょう?器具を使うと耐えられるかと心配です」
脅かしてその気にさせる恐い話しに、京田は自分の書いたシナリオは面白いと自我自賛だった。
瑞紀の危機
42-051
この時瑞紀の頭には完全に、二つの殺人事件の事は存在していない。
全く同じ様に長い髪を剃り上げられて、SEXドールとして髪フェチ、毛フェチの男達に遊ばれている事を微塵も思っていない。
「取り敢えず何処に塗られて居るか調べないと薬を洗浄出来ないわね、少し薬を注入するわね」
「はい、お願いします」
奥から佐々木看護師がガラスの注射器を持って来ると、富山に手渡して瑞紀に見せる。
浣腸器の様な太い注射器を見せて「これを注入して、下腹部に或る光を照射すると、異物の色が変わるので搔き出し易いのですよ」いかにも何も知らない京田が考えた台詞だと、苦笑いの鮫島。
瑞紀は太い注射器を見て、不安な顔に成って「そんなに沢山?」と尋ねる。
その言葉を遮る様に木村が「早乙女さん乳房は違和感有りませんか?」と尋ねた。
「少し張が有る様に思いますが、何か有るのでしょうか?」
「生理が近いとか、その様な感じに成った事が有りますか?」
「生理は先週終わりましたから、この様な感じに成るのは初めてです」
「何かされていると困りますね、調べておきましょう」
そう言うと直ぐに看護師の本木が、手術着の胸を開いて白い乳房を露出させる。
カーテンが遮っているので、瑞紀からは見えない。
いきなり木村女医が右の乳房を掴むと「あっ」と声が出てしまう瑞紀。
「痛いですか?やはり乳房に注射の跡が見られますね!何か注射されていますね」
「えー、どの様な薬ですか?大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ですよ!殺菌をする器具が有りますから、それをしばらく乳房に取り付ければ良いと思います。乳癌の治療にも使う器具です」
よくもまあいい加減な事を次々並べて、女刑事を追い込んでいくと呆れる台詞と道具。
瑞紀は首の下にカーテンが有って遮断されているが、肩に半袖の手術着が残っているだけで、身体は全てを無影灯の光に晒している。
そして、次には膣に浣腸器の様な注射器で、特製の媚薬を注入されようとしていた。
「後で綺麗にするけれど、取り敢えず薬を注入しにくいから、小笠原さん少し早乙女さんの 膣を広げて貰える」
看護師の小笠原が瑞紀の陰部に両手を伸ばして、陰毛を指で押さえながら左右に引っ張る。
「あっ、あっ」言葉を発した瑞紀の、皮膚が引っ張られて膣口が木村女医の目にピンクの肉片を晒すと、太い注射器の先が挿入されて「うぅ、うぅ」の声が再び瑞紀の口から出る。
「はい、直ぐに終わるから動かないで下さい」
注入される液体に「あっ、あっ、あっ」瑞紀が口走る。
注入される液体は瑞紀の膣内に火を付ける程の刺激が発生する媚薬で、膣の周りは今以上に敏感に成ってしまう代物を注入された。
直ぐに冷静さを失う程の敏感肌に変化する事を思い知らされる液体だった。
直ぐに注入が終わって、注射器を抜き取る木村女医。
「終わったわよ!薬の影響で少し刺激が辛いかも知れないけれど、我慢して下さい」
「は。。。。い」と返事をするが、早くも陰部に刺激が始まっていた。
「器具を使うのに邪魔な陰毛を綺麗にしますからね」
「えっ、剃るのですか?」
「器具で搔き出すのに邪魔に成りますからね、早乙女さん濃いから時間がかかるわね」
「器具って?」どの様な物なのか確かめたい瑞紀は不安で一杯だった。
「木元さん、早乙女さんに見せてあげて、例の器具を持って来て」
看護師に伝えると、本木がガードルの様な物を持って木村に手渡す。
手に取った木村女医が瑞紀の横に来て、革で作られた貞操帯を改良した物を見せる。
この品物は鮫島が開発した道具で、SMグッズ販売の会社の技術者と作り上げた品物だった。
「このガードルの様な物を履いて、毒素を排出して行くのですよ、この器具に本体の器具を取り付けて、電源をセットすればしばらくしたら、洗浄工程に入れますので毒素は全て無くなります」
「そうですか?」瑞紀はそのガードルの様な物を見せられて逆に安心顔に成った。
部分的にでも陰部が隠れると云う安心感だったが、木村女医が横から見せたので、丁度膣の接触する部分を見る事が無かった。
鮫島が作った物は、全面には膣口を広げる為の道具が付けられて、このSMガードルを履かされると、瑞紀の膣口は大きく広げられた状態に固定されてしまう代物だ。
陰毛が無く成る事で肌にフィットして、SMガードルに付けられた道具がもう一つ活躍する。
クリトリスに振動を与えて吸い出す部品が、SMガードルの中には付けられている。
女性の性器の位置を微妙に変えられる調整部分も有るので、履かせてから瑞紀のクリトリスの位置に合わせる事が出来る優れ物だ。
先日別の女性に使って、場所が適合せず失敗に終わったので改良した新作だった。
その様な恐ろしいSMガードルを履かされ様としている瑞紀は、衆目の中で長い陰毛を剃られる準備に成っていた。
一方県警は、佐山係長と横溝課長の二人が滋賀県警の合同捜査本部の会議に出席していた。
会議の中で琵琶湖の全裸死体の身元の問い合わせは有るのですが、有力な情報は大変少ないのですがひとつ姫路の飲食店の従業員からの問い合わせが有って、明日遺体を見に来る事に成っていると説明した。
佐山が「広範囲ですね、浜名湖、琵琶湖、京都、今度は姫路ですか?」
「同一犯なら余りにも広範囲だと思います」滋賀県警の監理官が答えた。
京都府警の係長が、万田智美の事件に付いて発言して、夫に連れられて東京の病院に入院して記憶の回復に努めているので、彼女の記憶さえ戻れば犯人逮捕に大きく前進しますと説明した。
京都の町で智美さんを連れ歩いた人物は、変装をしているのが監視カメラでよく判るので中々特定出来ないと説明した。
「何故?京都の有名な観光地を連れ歩いたのでしょうか?」監理官が尋ねる。
「変態の男は智美さんの様な美人を連れ歩きたかったのでは?そして変態なので最後はSEXをして坊主にして開放したのでは?」
「京都府警さんも犯人変態説ですか?」横溝が苦笑いで発言した。
美優の考えと同じで犯人変態説か?疑心暗鬼の課長だった
いたぶりの剃毛
42-052
浜名湖事件の進展状況に付いて聞かれた横溝課長は「当県警でも変態集団の犯行ではと、捜査をしています」と答えて、自分の考えと異なる話をしてしまった。
最初に発生した事件の進展が無い苛立ちが、この様な発言に成ったが後日この発言が横溝課長を救う事に成る。
佐山が小声で「静岡県警もこの方針で捜査を進めるのですね」と念を押された。
それ程横溝課長は捜査の進展が無い事に苛立ちを感じていた。
一方の伊藤久美は美容院で浴衣を着せて貰って髪をアップにして、稲取の旅館に戻ってきた。
既に部屋ではキャンパスを準備している黒田画伯。
「先生!久美さんの浴衣姿を描くのに、私達を呼んだの?」
「そうだよ、これからこの美人の奥様の七変化を描こうと思っている」
「成る程、そう言う事だったのね、先生の絵ってよく判らないのだけれど、私達にも判る絵は描けないの?」真弓が黒田の絵を見て言う。
「いや、絵は簡単に描けるよ」そう言うと目の前に座る久美を鉛筆で描き始める。
見ている間にスケッチを描き上げる黒田の絵に「凄い!無茶苦茶上手ね」と驚きの声をあげる。
「有名な画家の殆どこれ位は描くのだよ、でも自分では納得出来なくて、色々な画風が出来上がるのだよ」
「へーー、凄いわ!貰っても良いですか?」
「スケッチで良ければ、差し上げますよ」
黒田は直ぐに紙に描いた久美のスケッチ画を、真弓に手渡した。
真弓は直ぐに自分の荷物の中に入れてしまって、他の女性に見られない様にした。
その時三人の女が風呂から戻ってきて「わー、綺麗だね!久美さん」と浴衣姿を見て叫んだ。
その声に動じず絵を描き始めている黒田。
モデルに成る事だけをインプットされた久美は、黒田の筆の動きに目を向けながら指示に従っていた。
鮫島総合病院の手術室では、ワゴンに載せて剃毛道具が運び込まれて、富山師長が「安心して、私が綺麗にしてあげるからね、早く治ると良いのにね」そう言って瑞紀の長い髪を撫でて消えると、交代に木村女医が顔の横に来て「師長は上手なのよ、手術の時に何度と無く剃っているから安心よ」と不安顔の瑞紀を慰める。
「検査薬で何か変わってきたかな?」木村女医が尋ねる。
「はい、下腹が熱く成っています」と答える瑞紀は、恥ずかしいので陰部をマンコだとは言えなかった。
木村女医はそんな事は充分に承知をしているので、目で富山師長にもう初めても大丈夫だと合図をした。
これから美人刑事は狂う程逝かされて、身も心もぼろぼろに成るのだと微笑む木村女医。
後ろで見ている三人の男も興奮の眼差しで眺めていた。
この薬は相当慣れている売春婦でも、少し触られると逝かされてしまう程の効果が有るので、殆ど遊んでいない瑞紀が耐えられる筈は無い。
もし感度の良い女性なら、剃毛されるだけでも逝ってしまうのでは?と思う鮫島は画面に釘付け状態に成った。
ワゴンがふたつ置かれて、ひとつには洗面器とポットそして数枚のタオル。
もうひとつにはシェービングクリームを入れたカップ、日本剃刀、ハサミと先程のSMガードルとそれに取り付けるペニスの形をした梁型と、それを支えているモーターの付いたドリルが置いてある。
瑞紀が見れば直ぐに大暴れをしてしまう様な道具だが、知らない事程恐い物は無い。
横には取り替え用の細い先の長い梁型も準備されているのが見える。
これは通常のペニスの倍程の長さが有るので、膣の奥まで届き子宮口を刺激する道具に見える。
並べられた道具をゆっくりと見る京田監督は道具を見ながら、瑞紀の股間の陰部に目を移してニタニタと笑っている。
警察に余程の恨みを持っているのか、この提案をしたのもこの京田で、映画に出演させると言うのだから直ぐに犯行が露見すると思うが、本人は全く気にしていない。
鮫島達は楽しめて、逮捕されないのならこんなに良い遊びは他に無いと思っていた。
大河内に至っては殺人事件を起こしたにも関わらず、捜査の矛先が全く自分に向いてない事に逆に安心感を持ってしまった。
SGSクラブの存在に感謝をしてしまう三人だ。
初めは映画の事は誰も考えていなかったが、京田の話を聞いて現実味を感じている。
夜に会う予定の森崎美奈とプロダクションの関係者が、この現実を見れば気絶するだろうと思う甲田。
京田監督は今夜会う人々が、催眠術にかかる事を前提にキャストを考えているので、もし無理な時はヒロイン役を捜さなければ成らなく成る。
甲田の存在を知るまでは、森崎美奈の起用は全く頭の片隅にも無かったが、急に現実味が出て来て期待をしている。
集団催眠を施せば、他の役者も自由に動かせると甲田に聞けば一層力が入る。
色々な事を考えていると、カップでシェービングクリームが泡立てられて、刷毛に浸けているのが目に入って我に返った京田。
「始めますよ、よろしいですか?」の富山師長の声に小さく「お願いします」と口走った瑞紀はゆっくりと目を閉じた。
たっぷりとクリームが浸けられた刷毛が、富山の手で下腹部に付いた瞬間「うぅ」と口走る瑞紀。
次の瞬間刷毛はゆっくりと横に動く、黒い陰毛が白く塗られて盛り上がる。
再びカップに落とす刷毛が、同じ様にクリームをたっぷりと浸けて、今度は瑞紀のクリトリスの上に付けると「あっ、あっ」と声が小さく出ると、今度は刷毛が大きく膣口の方向に移動すると「あぅ、うぅ」と声が続けて出てしまう瑞紀。
今まで一度も自分の股間を刷毛が移動する事が無かったので、感じてしまうのかと思ってしまうが、身体に電気が走った様に成って、背中に鳥肌が一瞬の間に出来ていた。
三回目は膣の両脇を中心に、捏ねる様に刷毛が動き出すと、もう声が抑えられない程感じ始める。
「あ、あぅ、うぅーー」続けて四回目の刷毛が肛門から、膣口に移動して刺激を与えると「ああー、うっあっー」声が止らなく成っていた。
瑞紀の陰毛
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「気にしなくても良いのよ、女性ならみんな感じて声を出すのよ!」 そう言いながら、頬を触る木村女医。
声が出る事に不安と恥ずかしさを持っている瑞紀に、安心感と解放した気分にさせる言葉で教えた。
これで自分は普通の女性なのだと思い始めて、これから行われる様々な事に違和感を持たなく成ると知っている木村女医。
今度は白く盛り上がった陰毛を蒸らす作業に入る。
本木が洗面器の中からタオルを取りだし、軽く湯を絞ると富山師長に手渡す。
「剃り易くする為に、蒸らすわね!少し熱いかも知れないけれど我慢するのよ!火傷はしないので安心してね」そう言うのと同時に、タオルを畳んで股間の白いクリームの上に置くと「あ、あついー」大きく腰を動かしている瑞紀。
だが少しすると熱さに慣れた時、富山が指でタオルの上から膣口の上を擦り付けた。
「あぅ、あう」指の刺激に耐えかねて、自然と声が出ている瑞紀。
「中々感度が良い子だな」と小さな声で耳打ちする大河内。
蒸している最中に佐々木と小笠原が乳房に被せる器具を持って来て「先生これも取り付けましょうか?」と尋ねた。
「そうね、時間の無駄だから早乙女さん!胸の治療も同時に行いましょうか?こんな器具を乳房に被せるだけですよ、痛くも無いわ!気持ちが良いと評判ですよ!気持ちが良くて眠ってしまう患者さんもいらっしゃいますよ!どうしますか?」
樹脂で作られた器具も鮫島が大人の玩具の会社と共同で開発した代物。
中央に乳首に被せる器具が有り、それ以外の部分は空気の作用で揉んでいる様に刺激を与える。
乳首に被せる器具は吸い上げる作用をするので、乳房を揉みながら吸われる刺激が起る。
人間の場合は片方だが、器械は左右同時にでも吸い上げる事が出来る。
これも鮫島は数回実験をして、改良を加え乳房の大小の調節も行っていた。
これ程色々な道具も、精々来院の患者で遊ぶか看護師だから、SGSクラブの様に美人で自分好みの女性で試す機会は皆無だった。
静岡県警では大掛かりな捜索を朝から刑事全員、警官も多数参加して早乙女刑事と伊藤久美の行方を追っていた。
美優は一平に「あのSGSクラブ関係を捜すのは止めてね」と言った。
「何故だ!一番疑っていたのに捜さないのか?」
「来週早々、静香さんに探りに行って貰うから、今刺激すると罠にかからないわ」
「そう言う事か、油断をさせてか!囮に成って貰って大丈夫か?」
「警察が後は完全警備すれば良いでしょう?」
「そうだが、危険な気もするけれどな!」
「あの静香さんで反応が無ければ、SGSクラブは完全に白だけれど、そうなると犯人が判らなく成る」困った顔に成った美優。
「美優が囮に成れば良かったのに」
「それが、久美さんと私が間違われた様なのよ!だから絶対に狙って来ないと思ったのよ」
「智美さんの妹と間違われたのか?智美さんが捕えられたのはSGSクラブ関係?」
「私はその様に推理をしているのよ」
「それじゃあ、早乙女刑事も久美さんも敵に捕えられた?」
「可能性は高いわね」
「殺されるのか?」
「それは違うと思うの、殺しが目的では無いのよ!売春、変態行為の集団だから、二人共美人だから簡単には殺さないわ!それと警察が乗り込んだので自粛していると思うわ」
「何処かに監禁されているのか?」
「多分監禁されていると思うのよ、ただ時間が過ぎているので心配よ」
「SGSクラブ関係のマンションとか、従業員の自宅が怪しいな」
その様な話をして、美優と別れて一平は捜索に向った。
だが美優の予想とは全く別で、早乙女刑事は東京の病院で胸に樹脂の器具を取り付けられて「きつく無いですか?」木村女医の言葉に「大丈夫です」と答えていた。
股間を押さえていたタオルが取り除かれると、長い陰毛が水雲の様に絡まって、先程までのクリームは何処に行ったのかと思う程、しっとりとして肌に貼り付いている。
富山師長がその長い陰毛を左手で引っ張りながら摘まむと「うぅ、うぅ」早速刺激に声を出すが、ハサミで「ジョキ、ジョキ」と切って、臍の上に置いた白いトレーに無造作に置いた。
「早乙女さんの毛は長くて多い、そして堅いから短くしてから剃りますからね」
富山師長の声に「は。。い、お願いします」とか細い返事をする。
刑事だが所詮二十二歳の女性だから、恥ずかしい気持ちと、何か変に感じてしまうので戸惑っていた。
再び陰毛を掴んで引っ張ると「ジョキ、ジョキ」と切り刻むと、短い陰毛を白いトレイに並べる。
木村女医が合図をすると、乳房を被った樹脂の器具が作動を開始した。
最初は少し揉みほぐす様に動かすので、瑞紀には心地良いマッサージの様な感覚だった。
胸の動きよりも富山師長が引っ張る時の方が、感じてしまうのだ。
クリトリスの近くの陰毛を引っ張られると「あぅ、うぅ」目を閉じていたのに開けてしまう程刺激を感じていた。
「長い毛が無くなったわ、一気に仕上げて早く治療を始めましょう」
手渡されたシェービングクリームのカップを手に持つと、刷毛でクリームを泡立てて浸ける。
下腹部の短く成った陰毛の上に置くと、素早く塗り始めると白く成った陰毛。
直ぐにカップを置いて、剃刀を手にすると皮膚を伸ばしながら「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
下腹の滑らかな丸みに沿って、剃刀は素早く動いて「ジョリ、ジョリ」と音を立てて動き、目を閉じてその音を聞いて、乳房の刺激に心地よい気分が続く瑞紀。
木村女医はその様子を見ながら、乳房マッサージを変化させ様とタイミングを測っていた。
殆ど感じない部分は素早く剃り上げる富山師長だが、剃刀をカップと刷毛に持ち替えると今度は瑞紀が一番感じる部分の剃毛に入っていった。
「動いたら、傷が付くからね」そう言うと、佐々木と本木が瑞紀の太股を革のベルトで手術台に固定を始めた。
「何をするのですか?」驚いて目を開く瑞紀。
「感じて、身体を動かしてしまう女性が多いので、固定しているのよ!早乙女さんも動かない保証は無いので、危ないでしょう?大事な部分だからね」
木村女医が優しく諭す様に話した。
SMガードル
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「はい」と頷く瑞紀の残った陰毛に、クリームが一杯浸いた刷毛が押しつけられる。
「あー、うぅ」急に敏感に成っているクリトリスに押しつけられて、感じて声が出てしまう。
「ああー、うぅー、いゃーん」と言葉が変わったのは、乳房の器具が揉むと吸うのを繰り返し初めて、もう瑞紀の頭が空っぽに成ってきた。
富山師長は、直ぐに剃刀に持ち替えると「ジョリ、ジョリ」とクリトリスの近くの皮膚を引っ張って剃り始める。
「ああ、ああーだめーだめー、かんじちゃう」と言葉が変わって、甘えた言い方に変化してしまう。
富山師長は指でクリトリスを押さえながら、皮膚を引っ張って「ジョリ、ジョリ」と音を立てて剃り上げる。
「ひーーー、だめーーーだめーー」
「何が、駄目なの?」木村女医が尋ねる。
「みんなーーーだめーーーだめーー」身体を動かそうとするが、下半身は全く動かない状態で「ジョリ、ジョリ」と富山師長の剃刀が動く。
「だめーー、出ちゃう」の声に「待って」と木村女医が富山師長の手を止めた。
「カテーテルを持って来て!早乙女さんお漏らししそうよ」
直ぐに本木が尿道カテーテルを持って戻って来る。
「開いて!」本木に指示をする富山師長。
本木が口の周りに生えた髭の様な瑞紀の大陰唇を両手で持って左右に広げる。
「あっ、いゃーー」と口走ると、ピンクの肉片が覗き見られる膣口の上に尿道が小さな口を開いている。
そこに富山師長がカテーテルの先を差し込む「いたーい」今度は大きな声で目を見開いて言う瑞紀。
「だって、お漏らししそうに成っていたからね」木村女医が瑞紀に微笑みながら言うと恥ずかしそうに頷く。
「ほら、貯まっていたのね、流れてきたわ」
「恥ずかしいです」顔を真っ赤にして言う瑞紀は、人前で小便を垂らしていた。
「治療の途中で流したら、それの方が恥ずかしいでしょう?」
小便を流しながら、再び残りの膣の周りに刷毛でクリームを塗られると「あっ、あっ」と声が出てしまう瑞紀は、もう小便の事を考える余裕は無くなっていた。
乳房の器具の動きも相まって、どんどん自分を忘れてしまう状況に成っている。
刷毛は何度も何度も、大陰唇から小陰唇から肛門まで刷毛が動くと「ああーーーーううー」首を大きく振って感じる瑞紀。
刷毛で遊ぶと今度は剃刀で皮膚を引っ張って「ジョリ、ジョリ」と大きな音を聞かせながら剃ると「ああーーーーううー」首を大きく振ると長い黒髪が大きく揺れて、髪フェチの男達の気をそそる。
「だめーーーだめーー感じちゃう」剃刀が細かい部分を何度も動いて剃るので、指が膣に入る時も何度も有る。
肛門の周りを指で触ると声が止ってしまうので、富山が目でこの子お尻は駄目の様ですと合図をした。
「アナルは駄目の様ですね」小声で京田に耳打ちをする大河内。
京田監督は答えないで、瑞紀の股間をじっと見つめていた。
肛門の処にも生えている産毛を剃っても、それ程反応を示さない瑞紀の股間の陰毛は、時間を要して綺麗につるつるに剃り上がった。
「終わったわ、剃刀負けしない様に、クリームを塗って置くわね」
「。。。。。。。」全く放心状態の瑞紀が、クリームを塗り始めると再び「ああーああー」と口走って感じ始める。
「もう、火が点いてしまった様だわね」と富山師長が言っても反応名無しだ。
クリームを塗り終わると、SMガードルをいよいよ瑞紀に履かせる準備に入った。
ばらばらに成るので、腰の下に先にお尻に成る部分を滑り込ませる。
子供のおしめの様な感じで、革のガードルの横の部分を腹の横に引っ張り上げると、上から被せる部分と丁度性器を被う部分をセットするのだが、先に小陰唇を開く物を瑞紀の膣を中心に挿入しなければならない。
「そこを持って広げて」富山師長に言われて、左右に大陰唇の皮を引っ張る。
「あぅ、あっ」と言う瑞紀だが、そこに蓋を入れる様にねじ込む富山。
「ああー、ああー」膣口が自然と少し開いた状態に成って、固定された。
今度は上の部分を瑞紀のクリトリスを被う様に被せると、マジックテープで留める。
左右の部分もマジックテープで、固定すると最後に太股から上に上がった革とマジックテープで固定すると膣口が正面から見えて、尿道にはカテーテルが突き刺さった状態。
「素晴らしい眺めですな」小声で言う京田。
「早乙女さん、器具の取り付けが終わったわ、これから膣から子宮の洗浄を始めるけれど、刺激が強いと思うのよ!頑張れる?」
「は。。い!がんばります、治療お願いします」
「でもね、先程の剃毛でも相当声が出ていたから、この治療だともっと凄い声が出てしまうのよ、今まで何人かの患者さんで判っているのよ、それと恥ずかしいでしょう?だからこのアイマスクを着けた方が良いと思うのよ」
「えっ」と言う間も無く、白衣のポケットから取り出すと瑞紀の顔にアイマスクを着けてしまった。
カーテンが取り払われて、男達がようやく手術台の側に集ってきた。
勿論鮫島もいつの間にか股間の後ろに陣取り、開いた膣口を見て早くも挿入の梁型をドリルの先に装着して状態を見ている。
「早乙女さん、治療に入りますよ」
「は、はい」の言葉と同時に鮫島が、ドリルの先をぽっかりと空いた膣口に挿入する。
「あっ、あっ」ドリルの先のペニスの形状の梁型は、それ程太くは無く堅くも無い素材で出来ているので、それ程SEXの経験の無い瑞紀も容易に受け入れる事が出来た。
鮫島が考案した女性に優しい素材だと自慢していた物を咥え始めた瑞紀。
いつの間にか胸の器具は取り外されて、小さな乳首が隆起して手術室の天井を向いている。
京田が早速指で瑞紀の左乳首を摘まむが、今は神経が膣に入った物に集中しているので、全く反応も無ければ怒る様子も無い。
それを見て、大河内も反対の乳首を指で摘まむ「あぅ、うぅ」と声を出したが、それは乳首の違和感に出たのか膣にもう少し挿入したドリルの先なのか?
「早乙女さん、器具が入ったのは判りますか?」木村女医が尋ねる。
「は。。。。。。い」と曖昧に答える瑞紀の膣から、既に愛液が流れ出てSMガードルを伝ってお尻の方に垂れていた。
ドリルバイブの恐怖
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「早乙女さん!判りますか?」
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が連続で出る瑞紀。
鮫島がドリルのスイッチを一番弱で動かし初めて、木村女医が尋ねても返事も無くなって、喘ぎ声が断続的に手術室に響くと、我慢が出来ない大河内が乳房を揉みながら乳首に吸い付いた。
相変わらず京田は瑞紀の乳首を玩具の様に弄くっている。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」「だめーーーだめーー」身体を動かそうとするが、上半身は押さえられて手は固定されて動けない。
勿論下半身は膝と太股を革のベルトで固定されているので、全く動けない状態。
「膣の中を搔き出したら、子宮口まで伸ばしますから、頑張って下さいね」木村女医が告げる時、鮫島が動きを止めて瑞紀に聞かせる。
「はぁ、はぁ、はぁ」と息が荒く殆ど聞いて居ないが、微かに意志表示はまだ有る様だ。
「今度は少し早くして、一気に搔き出しますよ!頑張って下さい」
先程の動きは老人の腰の動き程度の、ピストン運動のドリルでも充分過ぎる刺激を感じていた瑞紀。
「は、は。。。。い」と見えない物を追う様に顔が動く。
「今度は全てを忘れさせて貰えますよ、乱暴された事もね」木村の言葉が終わったと同時に、再び動き始めるドリルに「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が大きく成った。
「せ。ん。せ。い。。。。。。だめーーーだめーー」の言葉と同時につま先に力が入って伸びてくる足の指。
同時にパイプを握る手に力が入っているのが見て取れる。
「ああーーーだめーーーーこわれるーーーーーー」
「もう少しよ、頑張って!」木村女医の言葉はもう聞えていない。
ドリルの出力が上がって、早いピストン運動に「いくーーーーーーーこわれてーーーー」
乳房を吸っていた大河内が思わず止めて、瑞紀の身体に見入ってしまう程の声が続いた。
「だめーーーーーーーーーーーーーーーー」の声と同時に反応が止る瑞紀。
「ふーーー」と大きな深呼吸をして、ドリルの止りを身体で感じる瑞紀。
「膣の方は上手く掻き出せた様ですよ!今度は子宮口の奥の方ね!もう少しで終わるわよ!大丈夫?」
木村女医の言葉に「。。。。。。。。。。」無言で何も答えない瑞紀の身体には汗が噴き出ている。
梁型ペニスが抜き取られたSMガードルの中央は、ピンクの肉片の中央が大きく穴が開いた状態で直ぐには閉じない。
ペニスドリルの凄さが見て取れる。
SMガードルの開いた部分には、瑞紀の愛液がたっぷりと付着して中から乳白色の液体も垣間見られた。
鮫島はカメラで撮影をして、看護師にビデオでの撮影もさせていた。
勿論自動の撮影も行われているのだが、自分の趣味の一環として楽しむのだろう。
「次の準備をしますね、休んでいて下さい」木村女医が瑞紀を休ませる。
その頃、温泉旅館では「先生のモデルさん見ましたか?」と仲居同士が話をしていた。
「見たわ、綺麗な若奥様って感じの女性ね、でもモデルって大変ね!」
「あの変態先生のモデルを務める人には見えないわね」
「そうよね、今までのモデルって、見た感じでモデルって判ったしね!肉体派って女性が多かったわね」
「そうよね!今回は異色のモデルさんね!今までと同じ様な事をするのかしら?」
「先生の絵を見ていると、モデルの顔は関係無い様に思えるわ」
「あれを抽象画って云うらしいわ」
「顔も身体も関係無いと思うのに、モデルは美人が良いのかね」
「先生の女性の裸婦画は、総て頭髪も下の毛も無いらしいわね」
「本当にびっくりしたわね、去年のモデルさん!鬘を着けて来て!先生が絵を描いている時に見てびっくりしたわね」
「そうだったわ、あの時は腰が抜ける程びっくりしたわ」
「あの付いてきた人達は何をする人だろうね?」
「あの顔とスタイルに年齢だから、モデルでは無いわね」
「美容師さんでしょう?」
「四人も連れて来る?」
「今、浴衣の絵を描いているらしいわ、少し見てきます!」一人の仲居がお茶を持って、黒田画伯の部屋に向った。
「失礼します」と入った時、久美の浴衣の胸元が開かれて乳房が飛び出した処だった。
「よし、それで良い感じだ!」左の乳房を浴衣の胸から少し出した姿を、スケッチ画に残している黒田画伯。
久美は団扇を右手に持って、風を胸元に呼び込んでいる姿でポーズをしている。
四人の女達はビールを飲みながらその様子を眺めて、時々黒田の指示で久美の浴衣とかポーズを直している。
仲居は黒田のスケッチを見て、何を描いているのかさっぱり判らないと首を傾げる。
少し休んだ瑞紀に再び恐怖のドリル責めが始まろうとしていた。
「少し楽に成った?」木村女医に聞かれて「はい、少し楽に成りました」見えない顔を声の方向を向く瑞紀。
「次は奥の方を掃除するから、もしかして気を失うかも知れないわよ!」
「えー、痛いのですか?」
「いいえ、気持ちが良く成りすぎてね」
「えー、そんな!」と頬を赤くして恥じらう瑞紀だが、これも目が見えていないので、自分の姿を見られないので成功した様だ。
まだ治療だと思っているのが不思議だが、実際病院に運ばれた経緯と先日の恥辱から、眠らされて医者に言われたら信じるのだろう。
「始めますよ、これが終われば頭の治療に入りますからね」
「はい、お願いします」
鮫島がドリルの先に、長いわかめの様な物が付いた同じ様なペニスの梁型を交換して取り付けている。
少し時間が経過しているが、瑞紀の膣口は滑らかさを残して光っていた。
「うぅ、うぅ」先が挿入されると声を出した。
哀れな美人刑事
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「ああー、ああー」の声が急に出始めると、鮫島がドリルの電源を入れていた。
そして奥に押し込むと「だめーーーだめーー」「こわれるーーーだめーー」の声が止らなく成ってしまう瑞紀。
再び大河内が乳房を吸い始めると、右の乳房を今度は京田が揉み上げる。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」連続で声が部屋全体に響き渡る。
「奥の洗浄が始まったわよ、頑張って!」耳元で囁く様に言う木村女医の言葉に会わせた様に、再び瑞紀の足先が大きく伸びているのが見える。
「ああーーーーだめーーもうだめーーいっちゃうーーーー」と叫ぶと、ドリルの電源を切る鮫島。
「ふーー」と大きく息を吐く瑞紀は、手の力も抜ける様に成った。
しかし、直ぐに電源が入ると再び「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」連続で声が出る。
同じ様に身体が伸びる様な仕草に成って「いくーーーーーーーこわれてーーーー」と口走ると電源を切る。
何度も同じ事を繰り返して、瑞紀を逝かせないで遊ぶ鮫島。
五回目で完全に気絶まで送り込もうと考えている。
「ああーーーわあーーーだめーーだめーーこわれるーーー」瑞紀の身体が汗を噴き出しながら、波打つ様に成っている。
手でパイプを握る力は最高に成り足の指は伸びて、身体が痙攣をおこし初めて「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」「だめーーーーいくーーーーー」とがくがくと成ると、急に静かに成って抜かれた尿道から小便が流れ出た。
「気絶してしまいましたね」
ドリルが抜かれると、今度はリモコンバイブを大きく開いた筒に挿入をして、SMガードルに固定して留める。
バイブの動きと同時に、今度はクリトリスにも振動が伝わって、狂うまで逝かす事が出来る。
気を失った瑞紀の固定ベルトを外して、ようやく手術台から解放するが、SMガードルは履いたままで、ストレッチャーに載せられる。
しばらくして、ようやく気が付く瑞紀は「私は治ったのですか?」と横に居る木元看護師に尋ねる。
「治療は終わったと聞きましたよ!これから頭の治療に成るそうよ」
「そうですか、終わったのね」
「脳の神経が治ると良いですね」木元に言われて頷く瑞紀。
「何処に行くのですか?」
「病院の中に在る散髪屋兼美容院ですよ!ここは大きな病院ですからね、患者さんの為に在るのですよ」
だが病院の中は閑散として、暗い廊下も有って人が見えない。
「患者さんは居ないのですか?」瑞紀が尋ねる。
「もう診察時間は終わりましたから、入院患者さんだけですよ、ここは入院病棟では有りませんから誰も居ないのですよ」
エレベーターに乗せられて、木本と佐々木が地下の散髪屋に運んで来た。
既に京田監督は散髪屋の服装に着替えて、甲田と待っていた。
「すみません、この患者さんなのです」京田と甲田に打ち合わせ通りに言う。
そこに鮫島がやって来て「この患者さん脳の神経が麻痺していて、歩けないのですよ!今から電磁波治療を行うので散髪をお願いしていたでしょう?」
「えー、このお嬢さんですか?長い髪で綺麗だから気の毒ですね」
「そうなのですよ、変な薬を注射されて、身体も乱暴されていて今治療が終わったのですよ」本木看護師が台本通りに喋る。
「脳の電磁波治療と、今行った治療のケアを一昼夜行うのですよ」今度は佐々木が話した。
その時瑞紀が、京田の服に書いて有る鮫島総合病院の文字を見つけて「あの?鮫島総合病院って静岡に有りましたか?」と尋ねた。
鮫島がしまったと云う顔をして、リモコンバイブのスイッチを入れる。
クリトリスに少し振動を与えると「あぅ、うぅ」と声を出して、下腹部を押さえる瑞紀。
「どうしましたか?治療した部分が痛みますか?」本木が驚いた顔をして尋ねる。
「何かが。。。。。。」と言葉を濁す瑞紀。
豆が疼いたとは言えないので、瑞紀は喋れなかった。
「抱えてここに座らせて下さい」鮫島が手術着の身体を抱きかかえる。
一緒に甲田が身体を持ち上げて、足を二人の看護師が持ち上げて散髪台に座らせる。
「足が痺れているのですね、それは大変だ!早く治して貰わないと」京田が気の毒そうに言う。
「御主人判っていると思うが、つるつるに剃って貰わないと、器具を被らせても効果が無いのでね、可哀想だけれどバッサリと頼みます」鮫島が急がせる様に言った。
瑞紀が少し怪しみ始めているのが気になり始めているのだ。
大河内は髪には興味が無いと、近くの居酒屋に行くと出て行ったが、池袋の風俗店に消えていた。
京田監督はこれまでにも映画に出演する女優の髪を自ら切ったと週刊誌に書かれた事も有るので、慣れているのか?自分から名乗り出た。
手術着の下はSMガードルだけを履かされている瑞紀は、胸元を気にしながら座ると、甲田が大きなマスクをしてカットクロスを瑞紀の首に巻き付ける。
京田が長い瑞紀の髪を上に持ち上げて、巻きやすい様にした。
早速、櫛で髪を梳ながら「本当に綺麗な髪ですね、惜しい事ですね」と語りかける。
「仕方が無いのです、悪い奴に捕らわれて変な注射をされて、足が動かないのです」と半ば泣き声に成っている瑞紀。
無念の気持ちがこみ上げてきたのだろう。
「犯人は捕まったのですか?」
「もう捕まっていると思います、野平刑事も駆けつけたそうですから、まだニュース出ていませんか?」本木の方を向いて尋ねる。
その時長い髪が甲田の頬を撫でると、興奮の表情に成っていた。
この綺麗な長い髪を切れる衝動が、甲田を異常な興奮が支配していた。
京田監督は異常に女性の坊主に執着している異常性欲者、その事実は彼の作品を見れば判るのだが、世の中で認められると、それは異常では無くなって芸術と評価されている。
過去にはわいせつ画像として、警察に逮捕された経験を持っている為、最近では用心をして、撮影スタジオを公と秘密に使い分けをしている。
その場所を知っているのは、京田が作った会社の人間のみで、映画関係者も知らない。
断髪
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「私、この病院に運ばれた時何も持っていませんでしたか?」急に尋ねる瑞紀。
「二人の刑事さんが救急車に付き添って来られました。既に衣服はガウンのみで、エステの最中だったのではと思いましたが!」
「そうですか?一度県警に電話をしても良いですか?」
カットクロスを巻かれて、自分の顔を鏡で見て急に思い立った様だ。
鮫島が再びSMガードルのスイッチを指で押して、クリトリスに振動を与える。
「あっ、あっ」急な刺激に声を出して、股間に手が向う。
「これは。。。なんで。。。すか?」
「治療の器具が入っているのですよ、明日まで定期的に殺菌作用と、再び菌が発生しない様に掻き回します」木本が平然と言う。
「明日まで?」
「そうですよ!明日の朝には脳の機能も回復して、歩いて退院出来ますよ!警察には先程の治療が完了して、脳の機能も今夜中には回復しますと、課長さんに富山師長が連絡しました」鮫島が安心させる様に言って、スイッチを切った。
「横溝課長に連絡して頂いたのですね」安心顔に成る。
「明日は十時過ぎに同僚の女性刑事と野平刑事が、お迎えに来られます」
「えー、鳥越さんかな?桐生さんかな?その時私、坊主なの?困っちゃうな!恥ずかしいわ」
急に明日の朝の事を考え始める瑞紀。
「大丈夫ですよ!これが有りますよ!」佐々木看護師が、奥から長い黒髪の鬘を持って出て来る。
「ここでは、患者さんの為に色々な鬘を準備しているのですよ!これが早乙女さんにはぴったりです」そう言いながら、自分が被って瑞紀に見せる佐々木。
「さあ、始めましょうか?遅く成りますからね」京田は次の待ち合わせの時間が気に成り始めていた。
「お願いします!」鬘を見て覚悟を決めたのか瑞紀は、背筋を伸ばして目を閉じた。
京田は時間の事も考えると、ゆっくりハサミで切って楽しむ余裕が無く成っていた。
いきなり電気バリカンを手に持つと、瑞紀の頭に近づける。
「ガーガー」の音に驚く瑞紀が目を開けると、頭を押さえつけて額にバリカンの刃を入れる。
「ガリガリガリ」と音を立てて、中央にバリカンが走ってしまう。
瑞紀の目から涙が一筋流れて、再び目を閉じる。
長い髪がカットクロスから床にこぼれ落ちて、中央に青白い筋が残った。
京田は瑞紀の頭を抱える様に押さえて、二本目、三本目とバリカンを走らせる。
流石に見ている看護師も、その無残な様子に目を伏せる程だった。
しばらくすると、長い綺麗な黒髪は総て床に落ちて、青黒い短い髪だけが瑞紀の頭に残った。
「綺麗に刈れたぞ!」と言った時に、富山師長がやって来て京田が「後は頼みます!急用が有りますので」と言った。
ようやく目を開いた瑞紀が自分の頭を見て「軽く成っちゃった」と負け惜しみの様に言った。
甲田が看護師に、髪を綺麗に集めて頂きたいと耳打ちしていた。
「総て?」と聞かれて頷く甲田は、これ程綺麗な長い髪が揃っている事が珍しいので、持ち帰ろうと考えたのだ。
「器具が装着出来る様に、綺麗に剃りますからね」と富山師長が作業を始めると、京田は甲田を伴って病院を出て行った。
日が長いので、多少外は明るい様な気がするが七時前に成っていた。
待ち合わせのレストランの中には、既に大河内が予約席に座って待っていた。
MMJプロダクション所属の森崎美奈は、今年二十三歳清楚な感じの女性グループに昨年まで所属してセンターを勤めていたが、昨年独立するとグループを卒業した。
今夜は森崎本人とプロダクションの社長、清水隆介とマネージャー小池洋子と付き人の向田圭子の三人が来る事に成っていた。
清水は独立した美奈に映画の主役をさせて、歌手から女優の道に進ませて、年齢を重ねても芸能界の有名人でドル箱に育てたかった。
ただ有名な監督では有るが、作品的には少し官能系が多いので心配には成っていた。
だが清水の気持ちを変えさせたのが、共演の人々で特に大河内彰から、直々の呼び出しを受けては断れないのだった。
話では美奈が主役で、大河内は準主役に成って美奈を盛り上げる約をしてくれると言う。
天から舞い降りた様な話に、清水は乗り気に成った。
本人の美奈も付き人向田も、マネージャーの小池も京田監督の映画には出演しない方が良いとの意見だった。
清純なイメージが崩れると言うのが理由に成っている。
三人は美奈が来るまでに、打ち合わせをして甲田は京田監督の会社の専務と云う役職に決まった。
テーブルには不気味に赤い蝋燭が置かれて、雰囲気を盛り上げる工夫にしていた。
個室だから、京田監督の自由の配置が出来るので、蝋燭の位置甲田との距離を考えての設定に成っている。
美奈はサングラスに、縁の大きな帽子を被ってレストランにやって来た。
この界隈に来る事は無いが、もし来る事が有っても相当変わった変装をしなければ来られない場所だ。
今回は京田監督と大河内彰に会うから、変装も出来ないのでこの服装に成った。
部屋に案内されて、外の感じと全く異なるので驚く四人に「さあ、こちらにお掛け下さい」と進める大河内。
天下の有名俳優に椅子を勧められて、中央に座る清水社長。
隣に美奈が帽子を脱いで微笑みながら座った。
「赤い蝋燭が三本も。。」と言うと同時に、天井の蛍光灯が消されて部屋が赤く染まった。
「驚く演出ですね、流石京田監督ですね、面白い事をされますね」
「ははは、紹介しましょう!我が社の専務の甲田です」
甲田が立ち上がって「専務の甲田です。監督の替わった演出で驚かれたでしょう?この蝋燭の明かりにも仕掛けが有るのですよ、よく見て下さい」と言うと四人は真剣に蝋燭の炎を見入る。
「それは、私が指で音を鳴らした時に、見えますよ!今度はこの指を見て下さい、そして炎を見て下さい」この時点で四人は完全に甲田の催眠術の世界に入ってしまった。
「ぱちっ」と指の音がして、炎を見る四人には急に炎が大きく成って見えたのだった。
「京田監督の指示に従って下さい!」そう言うと「ぱち、ぱち」と手を叩く甲田。
部屋の明かりが明るくなって「如何でしたか?」と尋ねると「天井まで蝋燭の炎が。。。。」と言って天井を見上げる四人だ。
映画の罠
42-058
料理が運ばれて来て「今回の映画はどの様な作品なのでしょう?」清水が尋ねる。
「戦前の遊郭をテーマにした小説(落華の宴)を映像化しようと思いましてね」京田が答えると「それは、官能小説でしょう?」付き人の向田圭子が驚いた様に言った。
清水社長が向田を制止して「その様な作品にこの森崎美奈を?」と怒った様に言った。
「この作品の原作は確かに官能作品ですが、私は芸術作品に仕上げる予定です!その為には是非清純可憐な森崎さんに出演をお願いしたいのです」とお辞儀をする京田。
京田は付け加えてギャラの提示を三千万と言った。
特に海外に日本の過去の文化を発信したいと語り、興行収入により上乗せも有ると説明した。
すると清水は「監督に頭を下げられたら、お受けしない訳にはいきませんね!森崎君はどの様に思う?」と引き受けたと思わせる発言で美奈に尋ねた。
「私も有名な京田監督の作品で映画デビュー出来るのは、とても光栄です」
そう言って微笑むと、思わず涎が出そうに成る甲田。
甲田の方を向いて微笑んだので、間近でアイドルを見ている助平な親父に成っていた。
「これがあらすじと、配役です」そう言って手渡すのが大河内。
「私は悪党の軍人役で、森崎さんの相手役で御主人役は篠田圭介君です」
「素敵な方ですね!私の役って処女のお嬢様、箱入り娘って書いて有りますよ」
「そうなのですよ、ですから森崎さんには戦前の箱入り娘を演じて貰わなければ成りませんよ」
具体的にはその時に成りますが、日焼けが心配で今年の水着は厳禁でお願いしますと付け加えた。
「えー、向田さん読んだの?原作!」マネージャーの小池が驚いて尋ねた。
「友達が作者のファンで勧められたのですが、私はこの作品は読めませんでした」
「その割には、よくご存じだ!」京田が微笑みながら言った。
「この作品は成人映画でしょうか?」清水社長が尋ねる。
「私は、この作品の中に有る芸術性を引き出したいのですよ!最後はハッピーエンドですからね、商才に長けた尾山晋太郎が華の実家の材木で財を成す話しですからね!当時の絢爛豪華な遊郭の中を存分にお見せしたい」
「社長私は是非出演したですわ」その言葉に付き人の向田は驚く。
「この様な映画はヌードシーンが付き物ですよ!良いのですか?」
「女優として生きて行くには、これまでの清純一辺倒では大成しません!脱皮しなければ駄目です」京田が説得する。
「そうよ!裸が何よ!有名な女優さんも脱いでいるわ!私も有名女優の仲間入りよ」美奈が言い切るのに
向田が貰ったあらすじを読んで「これって、悪党に材木問屋が放火されて、娘が遊郭に売られるのでしょう?それも尼さんスタイルの遊女が居る店に売られるのですよ!内容は変態小説だったと記憶しています」
驚く向田。
向田は催眠術に適していない人の部類だから、気を付けて下さいとメモを京田に渡した甲田。
甲田が「皆さん!京田監督の指示に従えば、MMJプロダクションは有名に成り儲かる。主役の森崎美奈さんは一躍大女優の仲間入りです」と手を叩いたそれは集団催眠の合図だった。
「そうよ!大女優の第一歩だわ」美奈が嬉しそうに話す。
「撮影はいつからですか?」マネージャーの小池が尋ねる。
「来月末から、森崎さんの出演部分の撮影を始めます。既に部分的には撮影は始めています」
「真夏の撮影ですね!」
「体調を整えて準備をして下さい。特に他の仕事は入れないで下さい」
「小池君、来月末からのスケジュールは調整して外す様に」
「鬘を着けると思うのですが、少し短い髪にして置いた方が良いでしょうか?」美奈が尋ねる。
「いいえ、そのまま長い方が大正時代の娘さんの髪型をしますから、鬘は判りますから駄目です」京田が言い切る。
横から向田が「社長もう出演決められたのですか?美奈のイメージが壊れますよ」と反対をする。
「圭子さん私の出世の邪魔をするの?いつまでも若くは無いのよ!大勢で歌っていても目立たないし、もう直ぐ年齢的にピークだわ」美奈が恐い顔で向田を睨む。
「そうだよ、美奈の人気が有る間に京田監督の作品に出て地位を築くのだよ」
「ギャラもアップするわ、役者としての地位も上がる」小池も同じ様に言って、完全に向田は発言力を失った。
その場で仮契約書にサインをしてしまうと、映画の話を肴に大いに盛り上がって、九時過ぎに解散に成った。
「あの向田と言う付き人を始末して置いた方が良いな」京田監督が口走る。
始末の意味は、MMJプロダクションを解雇させる事、翌日甲田が電話で社長に指示をする事に成った。
食事をしている間に、瑞紀は綺麗につるつるに剃り上げられて、夕食後意味の無い脳を刺激する電磁波の器具を着けて、睡眠薬を食事に混入されていたので、直ぐに眠りに入った。
SMガードルは結局活躍すること無く取り外された。
暴れた場合に使う予定だったが、意外と抵抗なく坊主に成ったからだった。
明後日、瑞紀は京田の秘密の撮影スタジオに送られる段取りに成っていた。
自分達の趣味を口実に、映画に出演させる為に、丸坊主にされたとは思ってもいない瑞紀は、綺麗な坊主頭で眠っていた。
久美もモデルの仕事を引き受けている意外は、総ての記憶が消えているので、食事をして黒田の言う様なポーズをして、モデルをしていた。
旅館は三日間借りているので、今日は浴衣姿、浴衣から乳房を少し出した色っぽい姿の二つのポーズで終わった。
明日また、朝から美容院に行ってセットをして貰う予定だ。
四人の女は何もする事が無いので、温泉に入って酒を飲んで過ごしているだけ、それでもお金がSGSから貰えるので、こんなに楽で贅沢な仕事は無いと喜んでいた。
黒田も四人が見ても判らない絵を見て「我ながらに良い出来映えだ」と喜んでいた。
美優と静香の打ち合わせで、SGSクラブに行くのは火曜日の午後に成った。
午前中綿密な打ち合わせをして、乗り込む段取りに成った。
県警は、行方の判らない二人の捜査を必死で行っていたが、足取りは消えた状態だった。
夜遅く横溝課長と佐山係長は滋賀から帰る新幹線の中で「全部同一犯なら、組織的だな」と話した。
「確かに、範囲が広いですね!姫路の目撃者で身元が判明すれば良いのですが!」
目撃情報に期待する二人に、まだ早乙女刑事と久美の消息は不明だと連絡が入った
恐怖の契約書
42-059
その日の夜早速清水社長に、甲田が向田を付き人から外す様に勧める。
甲田の言葉は、清水社長の脳裏に残り早速翌日には、別の付き人を吟味し始めて、新人の南里香が向田と交代させる準備に入った。
静岡県警は、翌日朝から聞き込みに署員全員が向った。
一平は白石刑事と組んでタクシー運転手の聞き込みに行って、静岡駅の新幹線側のタクシーに二人の写真を見せて聞いていた。
その中で、女性の運転手平紀代美が写真を見て「この女の人乗せたわ、いつだったかしら?」と証言した。
「こちらの写真は?」早乙女刑事の写真を見せると「この人も乗せたわ、確かSGSクラブに連れて行ったわよ」と証言した。
一平は白石に言う前に、美優に自分のマンションから二人を乗せたタクシー運転手を見つけたと連絡した。
美優は「これで、SGSクラブで間違い無いわ!でも報告すると、乗り込むから二人が危ないと思うわ!もしも売春組織なら、仲間が居るから危険よ」と言った。
「どうすれば?」
「火曜まで待った方が、証拠を掴めるので一気に逮捕出来るのでは?」
「この情報を伏せるのは辛いな、特に伊藤には教えてやりたいな!」
「駄目!絶対に駄目よ!暴走してしまうわよ!」
「そうだよな!愛しているからな」
一平は美優の意見に従って、誰にも話さない事にした。
同じ日に、平運転手は一平のマンションの前から久美を送って帰ると、再び今度は早乙女瑞紀を同じ場所に送ったと証言した。
二人がSGSクラブで消えた可能性が極めて高いが、何故二人が自分から進んで行ったのか?特に久美の場合は行く必要は?智美と関西に旅行に行くと言って何故?SGSクラブに行ったのだろう?
一平は美優に誰にも言わない事を言われたが、冷静に考えてみると理解で出来ない事が多かったのだった。
火曜日に静香さんが来た時が勝負に成るのだが、時間の経過が気に成っていた。
県警では毎日の様に複数の刑事が、SGSクラブを監視しているので、新しい行動が出来ないだろうとの思いも一平には有った。
黒田は翌日も同じ様に、久美を美容院に着付けと髪をセットに行かせて、午後から三枚目の下絵を描こうとしていた。
午前中は昨日の作品を制作しながら時間を過ごす。
旅館に宿泊するのは明日の日曜日までの予定に成っている。
その後は別荘のアトリエでの制作を予定している黒田は、ご満悦で四人の女性と雑談をしながら、二枚の絵を見ながら「こんなに筆が進む事は珍しいよ」とキャンパスに筆を落とす。
「何が描かれているか判らないわね!特に久美さんの顔なんて全く判らないわね」そう言って覗き込む。
「この絵は、乳房は判るけれど、モデルの顔は判らないわ」
「君たちにはこの絵の良さが判らないのか?良いモデルだから描けるのだよ」
黒田が微笑みながら言った。
「高いのよね!先生の絵!帰りに貰って帰る絵を見せて下さい」
「(湖畔の裸婦)と(草原の道化師)か?美術館には貸し出したが、気に入って持っていた絵だ。もう必要ないので持って帰れ」
「何故?要らないの?」
「今、最高傑作を描いているから、要らないのだよ!二千万はするだろう」微笑む黒田。
『えーーーに、にせん!』声を揃えて騒ぐ女達だ。
滋賀県警に姫路から琵琶湖全裸殺人事件の女性が、知り合いではと友人と二人でやって来た。
しかし目の当たりに坊主の美佐子の死体を見せられた二人は「知り合いだと思ったのですが、違っていた様です」と二人は目を伏せてしまった。
モンタージュで出された写真と実物の違いに、恐怖心すら出てしまった。
滋賀県警の配慮が足りずに、遺体と直面させた事が意外な結果をもたらせた。
甲田の姫路店の人達は全員、井上美佐子の記憶を催眠術で消されているので誰も言わない。
客の数人が「ここに居た子に似ていない?」と聞いたが、誰も知らないと答えるので、客もそれ以上詮索をしなかった。
滋賀県警では証言を得られずに、また振り出しに戻ってしまった。
病院では瑞紀の状態が、完全に治っていない右足がまだ痺れていますねと、入院を続けさせている。
月曜日にスタジオRに送り込む予定に成っている。
スタジオRは京田監督の秘密のスタジオで、久々にチームRが集って撮影が月曜日から始まる予定に成っている。
監督以外は、新たに鮫島院長が加わって、三人の看護師と富山師長に木村女医までスタッフに加わっている。
遊郭の婦人科医で木村女医が出演、重要な役絹代を富山が演じる。
全員メークと衣装で、殆ど判らないので楽しみに成っている
鮫島院長は特別に作られた尼御殿上客で米問屋、加西八十吉の役にご満悦、禿げ頭の鬘を着けると全く判らない。
縄師の長治郎の役には本物の縄師、安住誠一郎を起用、AV映画成人映画では有名な俳優だった。
SGSクラブの商売とは異なる世界が大きく広がっているが、俊昭も俊成も全く知らない。
映画監督がまさか自分の映画に出演させる為に、落札したとは考えていない。
警察に恨みを持っている事は知ってはいたが、大河内彰がこのSGSクラブを紹介して、京田が映画の制作を考えていて出演者捜しと催眠術師の甲田の利用を思いついて、京田はこの映画の制作を考えついたのだ。
スポンサーはアメリカ人で、日本の美を取り入れたハードな作品を制作する事で、数年前から契約をしていたが中々出演者に恵まれなかった。
今回甲田の催眠術で、MMJプロダクションと女優森崎美奈の二人と、完璧な契約書を結び美奈を自由に使える事に成った。
京田監督は最高の週末を過ごしていた。
この契約には仮面の紳士の一人、荒木喜一弁護士を巻き込んでいた大河内だった。
黒田画伯の絵
42-060
元アイドルグループのトップに居た森崎美奈。
初めての映画デビューが、強烈なポルノ映画に成っている事は、関係者以外は全く知らない。
日本での上映はハードな部分をそぎ落とし、肝心なシーンは暈かしが入る。
それでも成人映画に成る事は間違い無い。
海外ではハードな部分もそのままで、肝心な部分もそのまま上映される予定だ。
京田が脚本を書いてから二年の歳月が流れた映画(落華の宴)が明日クランクインする。
催眠術が無ければ、MMJプロダクションの社長も森崎美奈も絶対に承諾はしていないだろう。
甲田の催眠術で、この映画の話はその後MMJプロダクションからは発表されない様に成った。
翌月には向田も異なるタレントの付き人に成り、映画の話が消えたと思う様に成るのだ。
京田が目を付けている女優が、今年三十五歳に成った知的美人東海林祐子、最近御主人と離婚をして芸能活動を再開したのも目に止った理由の一つだ。
結婚生活は五年、子供無し、噂では亭主の浮気が原因だと言われていた。
もう一人の重要な役どころ工藤加代、美人書道家の役なのだが、半年前に一度アプローチをしたのだが断られていた。
だが今回は甲田が付いているので、自信を持っている京田監督。
明日、甲田と一緒に東海林祐子とプロダクション社長沼田に昼食を交えて、会う事に成っている。
沼田も京田監督の申し出を断れない事情も有り、東海林祐子が自分を再び口説いて映画に出演させ様としていると、断ったが「食事だけだよ!丁寧に断らないと、干されたら困るだろう!」沼田が説き伏せて食事だけ付き合う事に成った。
瑞紀は足の痺れが残って完治はまだしていないと、治療を続ければ二日程で退院は可能だと言われて、喜びながら食事を食べて薬を飲まされて眠っていた。
県警に連絡すると困るので、食事の時以外は直ぐに眠らせる。
「眠らないと治らない」と理屈を言われて、信じてしまう瑞紀。
勿論媚薬漬け状態にされているのは、月曜日に撮影に使う予定だからだ。
稲取の旅館では、久美が日本手拭いで口を塞がれた状態で、後ろ手に縛られてポーズをしている絵を描いている黒田。
「先生、今日も二枚描くの?」
「今日は一枚だけだ!浴衣の上から縄を乳房の上下にして、縛って欲しい」
先程まで描いていた下絵を破り捨てて、ポーズを変更だと言って女達に指示をした。
「久美さん、違うポーズにして貰うよ」黒田が言うと、頷いて全く逆らわない。
浴衣の上から、乳房に縄を巻き付けて締め上げると、痛い顔をする久美に満足そうな黒田。
上下に巻き付けると「ここをもう少し広げて、出そう」と自分から久美に近づいて胸元を広げる。
縄で絞められた胸元を広げて、久美の綺麗な乳房を鷲づかみにして外に出す黒田。
「あっ、あっ」と乳房を捕まれて声を発する久美。
日本手拭いは広げて口を被っているだけなので自由に声が出る。
「先生乳房が大きく見えるね!」真弓が縛られて飛び出した久美の乳房を見て言う。
「そうだろう、乳首も立ててくれないか!」
「はい、任せて!摘まんで立たせてあげるわ、無理なら舐めてあげる、薬飲ませているから簡単に立つわ」
他の女は露天風呂に入って楽しんでいるのか、真弓一人が絵を見ていた。
久美には毎日媚薬を飲ませて、いつでも準備をしている女達。
「あぅ、あっ」乳首を摘ままれて声を出す久美の姿に、興奮をしているのか?鉛筆で下絵を描き始める真弓。
「先生の絵ってもの凄く高いけれど、昨日貰った絵は人気無いの?」
「さあ、判らないな、何処かの画商にでも持って行けば価値が判るかも知れないな」
微笑みながら筆が進む黒田。
どうやら、今日はこの絵一枚の様な感じだった。
夜に成ると、全員で宴会状態に成って、久美も楽しく酒を飲んでいたのだから、変なメンバーの集りだ。
明日は片づけて、黒田の別荘に異動する事に成っている。
翌日朝から夜には別荘に帰ると真弓は先に稲取の温泉を出て行った。
黒田達は昼過ぎに温泉を引き上げて、温泉での三枚の絵の下書きを終わった。
真弓は電車に乗って、画廊を探して自分が貰った黒田のスケッチ画の値打ちを調べ様としていた。
スケッチ用紙に描かれた伊藤久美の絵が、高いのか安いのか?それが気に成る真弓だ。
真弓は結局静岡まで行って、画廊に飛込んだのは夕方に成ってからだった。
二三軒の画廊に行ったが「誰の絵?」「黒田画伯の絵なの?嘘だろう?」「上手な絵だが、黒田さんの絵では無い」と相手にされずに四軒目の画廊に飛込んでいた。
「この絵が黒田画伯の絵?」と相手にされない真弓は「目の前で描いたのよ!何故信じないのよ!」と遂に怒り大きな声を出した。
そこに、この画廊の上客小泉が驚いて「どうしたのですか?」と近づいてきた。
「この女の人が、この絵が黒田画伯の絵だと、値打ちを教えると言うのですよ」
小泉が覗き込んでしばらく見て「この絵はどうしたのですか?」と尋ねた。
「勿論、黒田先生に貰ったのよ、なのにこの人が信用しないのよ」
「そう、この絵をどうしたいの?」
「値打ちが有れば、売りたいのよ!」笑顔で言う。
「私に売って貰えませんか?」と言うと指を一本立てる小泉に「そんな値段では売れません、だって先生が自分の絵でこの様なスケッチは無いと言ったのよ」
「成る程それはそうだね」と小泉が言うと店主が「小泉さん本気で買われるのですか?嘘ですよ!黒田画伯の人物画で、確かにモデルの女性は美人だが、一度も見た事有りませんよ」
「そうなの?私(湖畔の裸婦)も見たわ、それと(草原の道化師)も見せて貰ったわ」
「えー、画伯の傑作で、売りに出ていない作品だな!知識は有るのだな」店主が言う。
小泉が指を二本出して「倍にしよう!」と言った。
「(湖畔の裸婦)って全く判らない絵より、この人の絵は綺麗でしょう?(湖畔の裸婦)なら幾らなの?」
「二千万近いだろう?小泉さんそれ位でしょう?」
「欲しい人ならもう少し出すでしょう」
「。。。。。。。。。。。。」真弓はその会話に呆然としている。
「仕方が無い、三百万出しましょう」小泉が言うと「さ、んびゃくーーー」真弓の声が裏返った。
指一本は十万だと思っていたので、驚いてしまった真弓は小泉に売りつけて、小切手を貰って意気揚々と帰って行った。
「小泉さん、本気だったのですね」店主が驚くが、小泉は「これは本物だよ!掘り出し物だ」そう言うと早くも額を探し始める。
「今度の店の開店の目玉に出来るよ」と微笑んだ。
クランクイン
42-061
夕方から中華料理店の個室で、京田監督と甲田が荒木弁護士を伴って、東海林祐子と沼田社長に会って食事を始めていた。
今までと同じく蝋燭が三本ゆらゆらと炎をあげて、会食後は契約書に二人共サインをして上機嫌で会食を終わっていた。
「中々色っぽい女優さんでしたね」甲田が言うと「長い黒髪が工藤加代のイメージに合うだろう!」京田監督は甲田に嬉しそうに言った。
「荒木先生、東海林祐子を間近に見てどうでした?」
「中々、監督の選ばれる女優さんは、何方も素晴らしいです」
三人は楽しそうに夜の闇に消えた。
改めて催眠術の怖さを知った京田監督は「私も甲田さんに催眠術をかけられるのか?」と笑った。
いよいよ月曜日、八王子の郊外に有るスタジオRにスタッフが大勢集って、撮影の準備を始めたのは朝早い時間だった。
外から見れば、農業関係の倉庫の様な建物に成っていて普段は誰も居ない。
都内には普通のスタジオが存在して、撮影はその場所で行う。
オープンセットが作られて、昭和初期の雰囲気を漂わし始めていた。
来月末からの撮影の為に、遊郭のオープンセットも建築中。
スタジオRは秘密の撮影を行う場所で、京田監督が集めた特殊な集団Rと呼ばれていた。
美優は県警で明日の伊藤静香さんを囮に、SGSクラブに乗り込む段取りを打ち合わせていた。
その時美優は自分が調べた様に、先日の一平が聞き込んできたタクシーの話を語った。
その話しに驚く横路は、何故自分の部下が探せない事を美優さんが探せるのだと怒った。
しかし、その話はSGSクラブが黒に近い事を実証していると、美優の囮作戦に力が入った。
美優と一平の思惑通りの展開に微笑む一平。
静香さんには、盗聴器を三個以上持たせて会話を逐一聞く事、SGSクラブの周辺には刑事が五人以上いつでも突入出来る状態で待機する事。
もしかすれば、何処かに移動する可能性が有るので、パトカー五台が常に発進出来る状況で待機等が決まり、人選も行われた。
黒田の別荘では浪江達が、食料を買い込んで別荘に戻って来た。
黒田は先日の絵をキャンバスに、久美を見ながら絵を完成させている。
「先生、新しい絵はいつから描くの?私達いつまで遊んでいれば良いの?」
「一応明日から、違う絵を描く予定だ!明日は久美さんを美容院に連れて行ってもう一度セットして、浴衣を着せて欲しい」
「同じ美容院に行くのだね」
「慣れているからその方が良いだろう、少し時間がかかるから早めに行く様にな!明日からは君たちの活躍を期待しているよ」
「もう充分、薬が効いていると思うわよ」
微笑む黒田は、再びキャンバスに筆を運び始めた。
久美はぼんやりと外を眺めているが、気力は感じられない日々が続いていた。
瑞紀は眠らされてスタジオRに運ばれて来た。
大河内彰との本番シーンの撮影を始める予定に成っている。
大河内は張り切って朝から勃起薬を飲んで、準備に怠りない。
遊郭で逃げ様とした菅野美代を捕えて、折檻をするシーンの二つのシーンが撮影される。
「長襦袢を着せて、大河内さんとのSEXシーンの撮影から始めます」助手の森本がメガホンを持って叫ぶ。
「衣装さん!猿轡を忘れないで下さいよ!急に変な事を喋られると台無しですよ」京田がマイクで指示をする。
ガウンを脱がされて全裸にされた瑞紀は、赤い派手な長襦袢を着せられる。
「竹に両手を括り着けて下さい」京田の指示で、青竹に瑞紀の両手を括り着けて、日本手拭いを中央で結ぶと口にねじ込みつるつるの後頭部に結び着ける。
「後何分で目が覚める?」
富山師長が「もう直ぐですよ」と答える。
やり手婆の絹代の衣装を身に着けて、鬘を着けて準備を始めている。
「米問屋の加西さんの、相手役の女の子も準備出来たかな?」
隣の布団では、加西役の鮫島が若い遊女と遊んでいる場面が撮影される事に成っている。
AV女優は、京田の映画に出演できると張り切って、坊主に成って長襦袢姿で鮫島と「スタート」の合図を待っている。
「合田大佐!美代の股間に身体を入れて、足を抱えて下さい!始まりますよ」
瑞紀の足を持って抱えると、褌を緩める準備に入る大河内。
「うぅ」と目覚め始める瑞紀を見て「スタート」の声が聞える。
シリコンの入った歪なペニスを緩めた褌から出して、瑞紀の膣に挿入の準備に入った。
「可愛い尼さんを成仏させてやるよ」
「うぅ、うぅ」驚きの表情に変わった瑞紀は、夢を見ていると思っていたが、次の瞬間大河内の歪なペニスが挿入されると「あっ、うぅ」と猿轡の中に声を落とした。
「どうだ!気持ちが良いか!」その言葉と同時に押し込む大河内。
瑞紀もようやく現実の事だと認識が出来、痛みを感じていた。
急に大きな歪なペニスを押し込まれて、手が動かないし声も出せない状況に驚く。
だが、腰を動かし始めた大河内の動きに、徐々に感じ始める。
抵抗をしようと思っていた下半身は、中央部に閂の様なペニスを入れられて、力が完全に抜けた瑞紀。
「どうだ!上手いか?美代」と知らない名前を口走る。
ライトに照らされて汗が噴き出てくるが、中々終わる事が無い腰の動きに、瑞紀は「ああーああー」の声が自然に出て来る。
「中々、良い感じだ!二番のカメラアップで挿入部分を撮影」京田がマイクで叫ぶ。
しばらくすると、腰の動きを早める大河内は、いつもの癖が出る様な行動に入ると「カット」と大きな声がスタジオに響いた。
役者の条件反射か?カットの声に我にかえった大河内は、ゆっくりとペニスを抜き取る。
そして瑞紀から離れると、カメラが大きく開いた膣口をアップで撮影をする。
瑞紀はSEXの余韻から足を閉じる事を忘れていた。
流れ出る愛液は布団に染みを作り、京田監督の満足のいく絵柄で始まった。
長芋の男根
42-062
付録の様に隣の布団で加西八十吉と遊女のSEXが撮影されて、鮫島院長は若いAV女優の悦技に本気に成っていた。
「次のシーン、美代が逃げて捕まって折檻を受けるシーンの撮影を準備して下さい」
放心状態の瑞紀を抱き起こして、三人の男性が隣の部屋に連れて行く。
木枠がギロチン台の様に作られて、首を木枠に両手と一緒に固定してしまう。
放心状態から脱していない瑞紀を、今度は蝋燭で責める様だ。
仰向けに固定されると、竹で作った猿轡に変更する為に口から外すと「何!」と叫んだだけで、直ぐに竹の猿轡を口にはめ込まれてしまった。
「刑事さん、夢を見ている様だろう?現実なのだよ!」スピーカーから声が聞える。
「早乙女刑事は今、映画の撮影に参加しているのだよ!楽しんでいるか?」
「うぅ、うぅ」と天井のライトに向って何かを言うが、判らない。
「マンコが壊れる程、今から弄くってあげるわ」
長襦袢からはみ出た足首に縄を巻き付ける縄師の安住「逃げられないのに逃げ様とするからだ」と言う。
「まだ、カメラが廻ってないよ!安さん」と助監督砂田が笑いながら言った。
「スタート」の声が響くと「逃げられないのに、逃げ様とするからだ」と台詞が始まった。
左の足首にも縄を巻き付けると、滑車を巻き上げ始める。
瑞紀の足首が徐々に床を離れて上がって行くと同時に、左右に広げられる。
絹代役の富山師長が「先程食べた物程美味しくないが、これを食べさせてあげましょう」木の桶を持って、左右に分かれた股間に入ってくる。
僅かに残った長襦袢を左右に払い除けると、無毛の陰部が大きく露出して、その中央に中腰で座る。
「この桶にはね、山の芋を擦った物が入っているのよ!痒く成るわよ」
そこに大河内が長芋をペニスの形に型をした物を持ってくる。
「俺の物と比べて味見をしてみろ!郭を逃げるとは掟を教えてあげなさい」と言って絹代にて渡す。
「美代に見せてあげないと駄目ですよ!合田大佐」
「そうか、忘れていた」長芋を持って、瑞紀に見せる大河内。
その時、瑞紀はこの男が俳優の大河内だと初めて判った。
本当に映画の撮影が?自分が出演しているの?有名な役者の大河内?なに?と考えていると、いきなり「うぅー」と考えが飛んでしまう様な物が股間に挿入されて、自分の中にどんどん入って来た。
「ああーー、ああーーた。。。す。。」と口走った時、長芋ペニスはピストン運動を始めてしまう。
「あああーー、やめーーああーー」喋れない口で喋り、鼻で大きく息をしなければ耐えられなく成った。
長芋に大和芋の擦った物を付けて、瑞紀の膣に挿入するのだから、瑞紀の下半身は直ぐに痒みと長芋の動きで気が狂う程の刺激が伝わっていた。
「もう二度と逃げ様なんて考えない事よ!判った!美代!」長芋を持った手を動かしながら台詞を言う富山師長。
「カット!良かったですよ」京田の嬉しそうな声が響いた。
カットに成らないのは、長芋のペニスを挿入された瑞紀で、全裸でギロチンの木枠に首と手を固定され両足を大きく広げている。
「少し大変な状態でしょう?」富山師長が尋ねるが、殆ど聞いていない瑞紀。
腰を動かして「あぅ、うぅ、うぅ」と痒みに困っている様子だ。
「もう一度入院して治療が必要だわね!次の出演まで訓練をしましょう」
そう言うと鮫島院長がいつの間にか注射器で、瑞紀の腕に麻酔薬を打った。
「直ぐに痒みは治まるわ、眠ってしまうからね」その声が遠くに聞えた時、瑞紀は完全に眠った。
その頃久美は黒田の要求に、浴衣の前を大きく開いて黒々とした陰毛を晒していた。
「綺麗な清楚な人妻も、催眠術には手も足も出ないわね」
「真弓、朝から何処に行ったの?」
「昨日から機嫌が良かったけれど、何かこそこそしてない?」
真弓は小切手を持って、地元の銀行に行ったが換金に時間が必要と言われて、自分の口座の有る下田の銀行に向ったのだ。
手続きをすれば数日で口座に入金されますと言われて、夕方機嫌良く戻って来た。
「先生にしては珍しいわね、女性の陰毛を描くのは久しぶりでしょう?」
「そうだな!初めてかも知れないな!久美の七変化の四枚目は白い肌に黒い陰毛、その中に隠れた女の性欲がテーマだ」
「綺麗に浴衣を着ても、直ぐに乱れて意味ないわね」
「それが良いのだよ、胸に手を入れてポーズをさせてくれ」
昭子が浴衣の胸元を開いて、久美の乳房を露出させると、横から生島が久美の右手で乳房を触らせて「先生これで良い?」と尋ねる。
「もう少し右に手を持って行って、乳首が見えない」注文を付ける黒田。
その描きかけの下絵を見て真弓が「相変わらず、何が描かれているか判らないわね!この絵が二千万も?」驚き顔で言う。
「真弓さん!今二千万って言った?」ビールを飲みながら小太りの浪江の声が裏返る。
「そうよ、先生のこの大きさの絵なら、二千万だって!」
「この絵の何処に久美さんが描かれているのかさっぱり判らないのに?私でも同じでしょう?」浪江が三枚の下絵を見て言う。
「馬鹿者!君がモデルなら、千円にも成らない!」急に怒り始める黒田。
「キャー、恐い」とテーブルの方に走って逃げる浪江。
浴衣の股間を広げ、右手で乳房を持ってポーズを決める久美。
その絵を描き始める黒田は、嬉しそうに筆が進み「この久美七部作は、これまでの(草原の裸婦)より出来映えが非常に良くなりそうだ」と口走る。
「えー、それなら三千万!ひえーーー」驚く真弓の言葉に半信半疑で、これまで描かれて途中の三枚の絵に見入る生島と昭子。
「昭子、この絵で誰がモデルか判る?」生島が尋ねる。
「全く判らない!浪江さんでは無理でしょうが、私なら遜色無いわ」そう言って半ズボンの裾を太股まで上げる。
「同じだ!君の絵を描いても千円だ!」と向こうから黒田の声が聞える。
久美受難
42-063
翌日早朝、静岡駅に美優は伊藤静香を新幹線の改札に迎えに一平と向った。
八時過ぎのひかりでやって来ると、沢山の乗降客の中で一際目に止る。
「こんなに、人が居ても直ぐに判るな!」一平が久々に静香を見つけて大きな声を出した。
「一平ちゃん!恥ずかしいでしょう」美優が怒るが、一平はお構い無しに手を振って静香に合図を送る。
静香はまだエスカレーターの上に居て、二人に気が付かなかったが、流石に「静香さん!いらっしゃい!」の一平の大声に気付いて、手を小さく振りながらエスカレーターに乗った。
「止めてよ!恥ずかしいわ」美優が再び一平に怒る。
周りに居た人達が、一斉に静香に目が行くと「女優さん?」「美人ね」の声が美優の近くから聞えた。
「サイン!」「撮影」と急にスマホを取りだして、写そうとする。
「皆さん、女優さんでは有りません!通路を開けて下さい」と急に警察手帳を出して、通路を開けさせる一平。
「馬鹿じゃないの?自分で騒いで、手帳を出すなんて」呆れてしまう美優。
改札を出て来ると「おはようございます。ご無沙汰しています」
「朝早くからすみません」お辞儀をして出迎える美優。
新幹線出口には既に覆面パトカーが停車して、佐山刑事が乗って待っている。
人混みを通り抜けて三人が歩くと「有名人よ!警察がガードしているわ」「でも綺麗な人」「女優さん?誰だった」と口々に言いながら、スマホのシャッターを切る人達。
最近ではデパートの売り場でも、時々この様な光景に成るので、写される事には少し慣れた静香だった。
白の半袖のブラウスに、小さなバッグ薄い水色のスカートで涼しげな服装。
駅の構内を一歩出ると夏の日光が容赦なく照りつける、
「静香さん色が白いから、直ぐに焼けるわよ」美優が言う。
微笑みながら佐山の出迎えを受けて、覆面パトカーに乗り込む三人。
県警に到着すると横溝課長が、静香の美しさに感動してしまったのか、言葉が上ずりながら説明をした。
盗聴器を数台持って、バッグの中にも下着の間にも忍ばせる静香。
盗聴器に成りたい!口から言葉が溢れそうに成る一平。
十一時に乗り込む準備を計画している県警に、SGSクラブを監視している刑事から、先程社長の俊昭が出て行ったが軽装なので近くだろうと報告を受けた。
俊昭はエステ担当なので、今日は関係が無いと横溝課長が決行を決める。
十時半に美優と一緒に、伊藤静香は佐山と一平と一緒に県警を出て行った。
既にSGSクラブの近くには伊藤刑事は張り込み、久美の消息を捜していた。
数日間交替で見張っているが、久美の存在を示す物は何一つ伊藤刑事の目には捜せなかった。
今日の囮作戦で、何とか手がかりを見つけて欲しい気持ちで一杯だ。
姉と同じ様な事に成っていても、身体だけ無事ならと願うのみだった。
久美の姉智美の容体は一進一退で、記憶を取り戻していないと昨日万田丈一氏から伊藤に連絡が有った。
記憶を失った原因が何か?それが未だに判明しないとの万田の言葉に、変な薬だろうか?久美の身体を心配する伊藤だった。
斉藤琴美がMMJプロダクションに電話をしたのは先月の末。
次回の映画の姉妹役で共演の挨拶と同時に、健康診断に自分と一緒に行きましょうと誘った。
それは京田監督が事前にMMJプロダクションに電話をしていたので、清水社長も本人も知っている。
京田監督は出演者で特に主役級の総ての人に、撮影前に健康診断を義務付けているとの話しだった。
途中で体調不良で降板はお互い大きな損失に成るのが理由、特に女性の場合時には妊娠の発覚も有ると説明した。
簡単な健康診断ですから、来月早々妹役の斉藤君と一緒に行って下さい。
病院は池袋の鮫島総合病院で、費用等は全く必要無いですと説明していた。
「流石に有名監督だ、役者の健康管理まで考えている。確かに大河内さんも結構な歳だから心配だろう」清水は電話が終わると小池に話した。
「でも、美奈は若いですから健康そのものですよ」
「最近は撮影の途中で、女優の妊娠とか降板の裏話も有るらしい」
「美奈は忙しくて、MMJプロダクションに移籍する前は恋愛をする暇も無かったって聞きましたよ、だから高校生の時には大学生の恋人が居たけれど別れたって聞きました」
京田監督の企みを善意と思う二人は、美奈に伝えて連絡待ちに成っていた。
琴美は明日迎えに行くから一緒に行きましょうと誘った。
小池は全く疑いもしないで、連絡を待っていましたと明日の正午に食事を抜いて一緒に行く事を了承した。
久美は今朝も昨日と同じく、美容院に連れて行って浴衣を着せて、髪をセットして午後から黒田は絵を描くらしいが、昨日の作品を朝から描いて帰りを待っていた。
十一時に戻って来ると「待っていたぞ!そこの籐の椅子に座らせてくれ」と中央に置かれた椅子に座らせる。
その久美の座った籐の椅子の横に「さあさあ!私の出番だわ」嬉しそうに床に座る浪江。
そこに、生島が洗面器に湯を入れて持って来る。
「さあ久美さん、下着脱ぐのを忘れているわよ」浪江が言うと、直ぐに立ち上がって「はい、忘れていました」と手を浴衣の中に入れようとすると「私がしてあげるわ、今日はもっと綺麗にして先生に描いて貰うのよ」
「はい」の言葉と同時に浪江が浴衣の裾から開いて、下から久美のパンティを降ろして足首から抜き取った。
「座って!」の言葉で籐の椅子に座る久美に、浴衣の裾を大きく開かせる。
昨日も同じポーズで描いているので、抵抗も全く無く大きく開かれた。
今日は右足を籐の椅子の肘置きの方に引っ張る浪江。
左の浴衣も大きく開くと、久美の黒々とした陰毛が大きく露出して腰を突き出させる。
「今から、ここの毛を剃るからね、先生が必要無いとおっしゃるのよ」
「はい、お願いします!私は先生のモデルですから、言われる通りにいたします」虚ろな目で答える久美。
剃られた久美の陰毛
42-064
京田監督のバックにはRKK財団と云う外資の組織が有りお金は潤沢に供給している。
日本の文化を持った官能作品を制作するのが、京田監督を指名した最大の要因。
京田監督の演出と芸術性は世界に認められているが、日本の国内では規制が厳しく自由に作品が作れないだろうと、RKK財団が京田監督に持ちかけた話だ。
二年も前に脚本を書き、財団は大きな期待を持ったが肝心の配役が決まらない。
殆ど目を付けた女優には、東海林祐子の様に相手にされずに断られていた。
AV女優なら直ぐにでも作れるが、それでは自分も財団も納得しないので、苦慮していた時、大河内からSGSクラブの話を聞いて実際催眠術を見て決めたのだった。
リチャード本木、財団幹部はこれで企画が前に進むと話を聞いて大いに喜んだ。
一方大きく開かれた股間を、恥ずかしそうにもせずに晒している久美。
「久美さん、感じている表情を作って下さい」黒田に言われる久美。
「先生、本当に感じなければ無理ですよ!」浪江が笑いながら言う。
生島がシェービングクリームを泡立てて準備をしていると「真弓さん!久美さんの胸を出して揉んで下さい」と注文をつけた。
毎日食事の中に媚薬を入れられている久美は、少しの刺激で燃える身体に変えられている。
黒田はSEXが出来ないので、もっぱら見て楽しむ趣味の人間だ。
SGSクラブに入会したのも見るのが大きな目的で、気に入った女性が見つかればモデルにしたいと考えていたのだ。
真弓が綺麗に着ている浴衣の胸元を一気に押し広げると「あっ」と声を発する久美。
いきなり白い乳房を鷲づかみにすると、大きく身体を動かして「あっ、あっ」反応を示す久美。
「先生乳房を揉むと、動いてしまって危ないです」浪江が動く久美の身体を見て言う。
「それなら、縛り上げろ!それの方が絵になる」
「そうね、縛りましょう」嬉しそうな浪江。
昭子が縄を持って来ると、籐椅子に直ぐに久美の膝を縛り付ける。
両手も椅子の後ろに持って行くと縛り付けると、胸が一層突き出した様に見えた。
左足の足首は椅子の下の足に縛り付けると、久美の股間を大きく突き出した様にした。
「これで動けないわね、充分揉んで吸っても良いわよ」浪江が嬉しそうに言う。
真弓が再び久美の乳房を揉むと「あっ、あっ」と声を出し始める。
「気持ちが良いの?」尋ねる真弓に頷く久美。
「素直ね、その顔が描きたいのよ!先生は!とは言っても私には判別出来ないけれどね」
笑いながら浪江がクリームを入れたカップを受け取る。
刷毛にたっぷりとクリームを浸けると、久美の陰毛に刷毛を移動させると塗り始める。
「あっ、あっ、あっ」声が上ずって、真弓に乳房を揉まれて股間を刷毛で刺激されると、久美の表情が完全に恍惚に成っている。
「良い感じだ」と鉛筆で下絵を描いていく黒田は目が血走っている。
久美の下腹部が白く盛り上がると、剃刀を持って「ジョリ、ジョリ」音を立てて剃り始める。
「ああー、ああー」声を大きくさせる久美は、真弓に乳房を吸われ初めて一層興奮をしていた。
「多いから、剃り甲斐が有るわね!全体的に毛深い訳では無いのに、陰毛と髪は多くて綺麗だわ!この感じ方は剃られた事が何度か有るのね」
「ジョリ、ジョリ」の音を聞いて一層「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が連続で出る。
右の乳首を舐めながら、左の乳房を揉み上げる真弓。
この女の絵が三千万なの?そう思いながら思わず歯を乳首に「あ!いたいー!」と急な刺激に我に返ってしまう久美。
再び声が出たのは浪江がクリトリスを指で押さえながら「ジョリジョリ」と剃り始めたからだった。
しばらくして、久美の陰毛は綺麗に剃られて「可愛い女の子に成ったわ」そう言いながら、指で濡れて潤った小陰唇を広げた。
「ああー、ああー」大きな声が飛び出る久美に「今まで剃られた事有るでしょう?」と尋ねると頷く。
「ご苦労さん、二人共久美さんから離れて下さい」黒田が近づいて、久美の股間を眺めながら下絵を描いているが、横から見ている女達には昨日の絵は中心部が黒くて、今の絵は黒が無い程度の違いしか判らなかった。
縛られて大きく胸を出して、陰部の無毛の部分を大きく広げた久美の姿を、脇目もしないで真剣に描く黒田。
午後に成って静岡県警が行動を開始した。
一平の運転で後部座席に美優と緊張気味の静香が座った。
ミラーで見る緊張の静香の姿は一際美しく見えて、一平の方が緊張をして運転をしていた。
しばらくして、SGSクラブの近く路地で車を停車。
「静香さんよろしくお願いします」と美優が手を握ってお願いする「万全の体制で監視していますので大丈夫です」佐山が説得力の有る声で言った。
一平が無線で「会話は聞き取れるか?」と尋ねると、数カ所から「鮮明に聞き取れます」と返事が返り、静香が車を降りて歩いてSGSクラブに向って行った。
普段は着物を着ている事が多く、アップの髪型をしているが、今日は後ろで束ねてポニーテールの様にしている。
襟足の綺麗さは、いつもながら惚れ惚れすると美優は後ろ姿を見送った。
伊藤刑事は一番SGSクラブの近くに陣取り、事が有れば真っ先に突入の構えだ。
勿論それは久美を救出が目的だが、犯人逮捕事件の一番手柄を狙っていた。
周りを見渡してからゆっくりと入って行く静香。
「いらっしゃいませ」と言った受付の女性の顔が固まった。
しばらくの間が有って「ご予約の方でしょうか?」と言葉が出た。
「昨日お電話をしました伊藤と申します。予約は出来ておりませんが東京から来てしまいました」笑顔で上品に話すと受付が「東京からですか?」と驚いた様に言うと「芸能界の方でしょうか?私では判断できませんので、店長を呼んで来ます。こちらでお待ち下さい」と長椅子に案内をした。
受付は急いで俊成の部屋に向う「店長!」と大きな声で言うと「うたた寝をしていたのに、大きな声でどうしたのだ!」とソファーから起き上がった。
「店長、今までに見た事も無い美人のお客様が来られました!」
「大げさな子だな!」受付の監視カメラを覗き込む俊成の顔が見る見る変わって「誰?」と声が上ずって尋ねた。
潜入囮美女
42-065
「これは美人だ!予約に来たのか?」
「昨日電話で問い合わせをしたのですが、直接東京から来たと聞きました」
「誰が聞いたのだ!兄貴が今居ないし、女共は絵描きの処だし!どうしたら良いのだ」
独り言を言ってもう一度見ると、静香が監視カメラに向って微笑み俊成は「ドキッとする程の美人だな!取り敢えず甲田の部屋に案内してくれ、私が会ってみる」そう言って受付に帰らせる。
来月ショーが有るなら、彼女一人で充分だが、今の環境では開催は困難だな!でもあの長い黒髪にあの顔とスタイル、このまま帰すのは勿体ないと考えてしまう俊成。
催眠術が使えたら、自由に成るが今は甲田が関西に帰っていない。
小さな台所に行くと、睡眠薬を取りだしてジュースの中に混入させる俊成。
もしもどうしても欲しくなったら、薬を飲ませて眠らせてしまおうと考える。
何度もこの方法で綺麗な客に悪戯をしている俊成。
「店長!お連れします」監視カメラに聞える様に受付が言う。
しばらくして甲田の部屋に案内される静香。
椅子に座る様に言われて、静香が座ると向こうの部屋から俊成が仕事着で現れて「すみません、昨日電話を頂いていたそうで、東京から来られたのですね」
微笑みながら前に座った。
案内の女性に「暑いから、ジュースを差し上げなさい!僕はいつもの特製の茶を入れてくれ」と指示をする。
「折角遠方から来られたので、特別に予約無しでカットでしたか?エステ?」と尋ねる俊成。
「はい、暑いので少しカットをお願いしたいと思いまして、こちらのお店が有名で私の知り合いに聞いて来ましたのよ」
「どちらのお客様でしょう?」
「一ヶ月程前にお目にかかって、こちらに行くと聞きまして、私も予約もせずに来てしまいました」微笑むと、俊成の気分はもう長い髪をカットして、強姦している気分に成っていた。
「お客様のお名前は?」
「万田智美さんですわ」
この言葉に俊成は安心して、あの事件の後この女性は万田智美とは会っていないと考えた。
智美も綺麗な女性だったが、目の前の伊藤と云う女性は上品な感じが有って清楚で物腰も柔らかい。
「奥様でしょうか?」
「はい、子供が一人居ますのよ、男の子です」
本当は二人居るが、適当に誤魔化す静香。
「とても子供さんがいらっしゃるとは、思いませんでした」
静香が突然立ち上がって、髪を解いて大きく伸ばして見せる。
急な行動に驚く俊成が、長くて綺麗な髪を見せられてもう我慢の限界に成ってしまった。
「随分長いでしょう?短く切りたいのですが、先生にカットして頂くと変身出来ると思いまして」そう言って微笑む。
「お待たせしました」と女性がジュースとお茶を持って現れた。
「暑いでしょう、まあジュースでもどうぞ!」受付嬢が勧める。
「ありがとう、先生の飲み物はお茶ですか?」
「静岡の農家が作った特別なお茶で、癌の抑制効果も有るそうです」そう答えると早速飲み始めて、静香にもジュースを勧める。
「そんな効果が有ると飲みにくいのでは?」
「いいえ、美味しいですよ」
「私も飲んでみたいですわ、静岡に来たのですから」静香は、ジュースに何か混入しているのでは?の疑念を持っていた。
「そうですか、それでは一杯飲まれますか?美白効果も有るそうです」
そう言うと自ら冷蔵庫にお茶を入れに行った。
グラスの底に薬を入れて、冷ポットのお茶を注いで見せて自分のコップにも注いだ。
「綺麗な色でしょう」紅茶の様な濃い色が鮮やかだ。
注ぐと俊成は自分のコップのお茶を飲み始める。
安心した静香もお茶を飲み始めると「飲みやすいですね」と微笑み「でしょう?」嬉しそうに言う俊成。
「遠方よりお越し頂きましたので、今日は特別に私がカットして差し上げます」
「本当ですか?ありがとうございます」軽く会釈をする静香。
立ち上がる俊成が「少し髪を見せて頂きましょう」そう言って静香の後ろに回った。
外に待ち構える一平達に刻々と会話が聞えるが、全く不思議な素振りが無い。
「ジュースに何か入れていた可能性が有りましたが、静香さんは飲まなかった様ですね」
「その様だ」佐山が一平の指摘に同調したが「今のところ何も無いな!だが油断したら危険だ」と気を引き締める。
静香の後ろに回って、髪を触ると「本当に美しいですね」陶酔の表情に成っている俊成。
「もう伸ばし始めて長いので、少し短くしたいと思いまして」静香が言うと「これ位?」と肩の辺りを触る。
気持ち悪いと思いながらも「もう少し短く」と挑発をする静香。
美優に「変態の集まりの巣だと思うのよ、浜名湖の殺人も変態達の仕業だと思うのよ、静香さんの美貌とその綺麗な黒髪に確実に反応が有ると思うわ」と聞かされているので、挑発を繰り返す。
「私にお任せ頂ければ素晴らしい髪型に、イメージを変えて差し上げます」そう言って、受付に髪型の本を持って来る様に告げた。
「エステも人気なのですが?受けられませんか?」
「今回は時間が有りませんので、次回には是非お願いしたいですわ」微笑むが、少し変な気分に変わっていた静香。
本が届くと「お気に入りの髪型をお選び下さい」本を手渡した。
「沢山有りますね、これは総て先生の作品ですか?」
「はい、そうですがモデルが悪いですね!伊藤様の様なお綺麗な方だと写真も引き立つのですがね」
「お世辞でも嬉しいですわ、私で宜しければモデルをお引き受けしても宜しいですのよ!」と言うと欠伸が出る静香は慌てて口を押さえた。
「ありがとうございます、是非使わせて下さい!気に入った髪型が有ればおっしゃって下さい」そう言うと部屋を出て行き静香は一人に成った。
「今出て行ったけれど、今の処何も無いわね」独り言を言う静香は、警察に教えていた。
再び大きな欠伸が出て、本を捲る速度が遅くなって行く静香。
張り込む静岡県警
42-066
しばらくして戻って来た俊成は、眠ってしまった静香を見て再び長い髪を触ると、完全にソファーの背もたれに身体を預けてしまった。
警察の車の中では「音が聞えませんね」一平が言うと美優が「先程扉の音が微かにした様な気がするけれど、本を見ている音かな?」と言った。
そして時計を見ながら「四分間何も音がしないわね、変だわ」と言ったその時「兄貴か?今何処だ!」の声が響いた。
「あっ、戻って来たのだわ」とスピーカーに耳を傾ける。
小さな音で「もう直ぐ帰るがどうしたのだ?」と俊昭の声が聞える。
「これって、静香さんの直ぐ近くで話しているわ!静香さん何も言わないわね」美優が不思議そうに言った。
「早く帰って来なよ、もの凄い美人が飛込んで来たよ」の声に「これは変だわ!静香さん眠っているのよ!」
「何!直ぐに救出に行こう」一平が言うと「まだよ!兄貴が戻るのを待ちましょう」美優が静止した。
「大丈夫か?」心配に成る一平に佐山が「今踏み込んでも寝てしまったで、終りに成る」
「でも薬が検出されますよ」
「その間に証拠は隠されてしまうわ」
「そうか、眠った女性が前に居るだけでは引っ張れないな」
美優達はもう暫く様子を見る事にした。
「親父が居ないから、どうしたものかと思案するよ」俊成が言う。
「兎に角もう直ぐ帰る!まだカットは始めないだろう?」
「店は無理だな!待っているよ」で電話が終わった。
「店でカットしないと話したな」一平が確認をする。
「店以外に連れ出すのかも知れないな!」佐山が監視している刑事に、店の周りを監視する様に伝えた。
俊成は静香を地下の美容室に連れて行こうと考えて、車椅子を取りに部屋を出た。
「扉が開いたわ!何処かに行ったわ、静香さんは完全に眠っている様ね」
しばらくして扉の開く音と同時に微かな異なる音が聞える。
「この音は。。。。。。車椅子だわ」
「静香さんを乗せて、何処かに運び出すな!」佐山がそう言うと再び配置の刑事達に連絡をした。
緊張が走る中、俊成が抱きかかえると「うぅ、うぅ」と微かに声を出す静香。
本当に美人だな!寝顔も可愛い!抱え上げた手から長い黒髪が床に着きそうに成る。
車椅子に載せると、バッグはそのままにして部屋を後にする。
バッグの盗聴器の位置情報は変わらないが、身体に着けている器具の位置は微妙に変わって、音は微かに聞えて車椅子が移動しているのが判った。
その時「今、社長が戻ってきました」と駐車場の刑事が連絡をして来ると、直ぐに伊藤刑事が「今入って行きました」と連絡をした。
中の様子に聞き耳を立てる美優が「エレベーターの音がするわ、連れ出すのかも知れないわ」まさか地下に向っているとは思っていない美優。
俊昭が俊成を捜して「あいつ、地下に行ったのか!」と独り言を言って向う。
エレベーターのスイッチを切っていたのを、接続しているのを見つけると再び元に戻す。
俊成の後を追って地下に行く俊昭。
美容椅子の場所に居た俊成に「ここは使うなと言っただろう」と一喝して、静香の顔を見て「美人だな!」急ににこやかな顔に成った。
「この美人をここで。。。。。。」と言葉を濁すと「勿体ないぞ、上手に話して会員に成って貰おう、来月ならおっさんが来るから、どうにでも成る」俊昭が話す。
「カットはどうする?俺はしたいが駄目か?」
「駄目だ、これ程の美人上手に使えば大金に成る、世の中金が余っている奴が一杯いるだろう!」
「目が覚めたら、会員に成る事を説得してみるか!」諦めきれない様子の俊成。
「少しの辛抱だ!紳士に売りつける前に味見をすれば良い!」
「やはり、ここが売春組織に間違い無いですね!踏み込んで下さい」美優がようやく突入を指示した。
その頃再び車椅子はエレベーターの中に在った。
「静岡県警だ!全員動くな!」と伊藤刑事が真っ先に入って言った。
「きゃーー」「何が起ったの」「事件!」客の女性達が一斉に騒ぎ始める。
一平達も遅れて店内に入って客と従業員を別けて、静香を捜すが何処にも見当たらない。
刑事と警官が数十人入って、エステの方も客と従業員を別ける。
客は連絡先と身分を示す物を提示させる様に話した時、俊昭が驚いて出て来た。
「何事ですか?警察の方が何事ですか!営業妨害ですよ!」大きな声で叫ぶ。
それは、携帯のスイッチを入れて俊成に連絡をしていた。
俊成は静香をソファーに寝かせると、直ぐに重要な物を処分するスイッチを押した。
「ドーン、ドーン」と大きな音が地下から響いて、客が驚きの悲鳴に変わった。
「何の音だ!」驚く一平達に向って「警察が何の容疑で乱入ですか?」
「売春容疑だ!」佐山が俊昭に捜査令状を突きつけた。
「伊藤静香さんを何処にやった!」
「誰ですか?そんな人知りませんよ」と嘯く。
「お前達兄弟の会話は聞かせて貰った、諦める事だ」
そう言った時伊藤刑事が「地下で何かが爆破された様です」と顔面蒼白で言った。
妻の久美が吹き飛ばされたと思ってしまったのだ。
「直ぐに地下を捜索しろ!爆発に気を付けてな!」
「何を捜しているのですか?地下は倉庫ですよ、何かが引火したのでしょう、アルコール類とかエステに使う薬品を保管しているのですが?」俊昭が爆発音に反応して答える。
「伊藤さん発見しました!眠っています。全く目が覚めません」
「美優さんの車に運んでくれ!病院に運ぼう」
「取り敢えず、ご兄弟には警察にご同行願おう」佐山が、俊昭の身柄をパトカーに連れて行く様に命じた。
「店長も身柄を確保しました」と一平が俊成を連れて出て来た。
「警察の囮捜査だったのか?」佐山に向って恐い顔をする俊成。
「色々喋って貰おうか?」佐山が俊成に言う。
ふてくされた様子で、外に出て行く俊成「他の従業員には、これから事情を聞く。お客様には帰って頂け」佐山の指揮の元、県警に戻る刑事と店に残る者が別れた。
二人の健康診断
42-067
「地下は機材の破損で一杯ですが、人が居る形跡は有りませんでした」と警官が佐山に報告をした。
遅れて伊藤刑事も地下から出て来て「美容器具の様な物の残骸が沢山有り、他には個室の様な物が在った様ですが、壊れ方が半端でないので判りません」
「故意に爆破したのだな!証拠隠滅だ」
鑑識が「ジュースの中から睡眠薬が出ました」と報告をした。
「地下にもパソコンが在った様ですが、破壊されてデータが判りません」と報告をした。
夕方まで捜索は続いたが、伊藤静香に睡眠薬を飲ませた事実と会話の録音以外に犯行の証拠は無かった。
県警に連行された二人は別々に取り調べを受ける。
店では佐山の取り調べで受付の女性が「毎月十人程度の紳士が来られますが、何をされているか知りません!私達は顔も見た事が有りません」
「そうですよ!特別な紳士の方は隣の入り口から入られます、真弓さんが殆ど応対していますので私達には判りません」と二人の受付は答えた。
「その真弓さんは?」
「先日の会合から姿が見えません」
「居なく成った人は他には居ませんか?」
「生島さんに昭子さん」
「浪江さんも見なくなりました」エステの従業員が答えた。
「四人が消えたって事ですか?」佐山が尋ねた。
店で夜まで続いた事情聴取が終わって、ようやく署に戻ると横溝課長が「佐山君、あの二人何も喋らないぞ!困った」と話した。
「どうやら、十人程の金持ちの紳士がお客として毎月来ていた様ですね!有名な人では無いですかね、従業員の一人がマスクと云うか仮面を着けているのを見たと証言しました」
「仮面の紳士が十人か?」と呟いた時、美優が電話で「静香さんが目覚めました」と連絡をして、眠った以外は何も身体に異常は無いと伝えて来た。
「明日から遺留品とSGSクラブの捜索を続けよう、何か発見出来るかも知れない」
「しかし、美優さんの読みは正しかったですね」
「全くだ!恐れ入ったが、伊藤の奥さんと早乙女の所在が判らない!困った」
「その紳士の中に最上紗代殺しの犯人が居るのでしょうか?」
「あの二人が変態売春を目的なら、絶対に殺さないだろう!十人の紳士の中に必ず犯人が居る、全力で捜そう」横溝は今日の成果を労って明日からの捜査に力を入れ様と檄を飛ばした。
だがこの事件は全く報道されなくて、逮捕もされない状況に成った。
横溝課長達が、犯人を油断させる為に敢えて報道をしなかったのだ。
勿論滋賀県警にも京都府警にも内密に成っていた。
真夏の太陽が照りつける十二時に、斉藤琴美がMMJプロダクションを訪れた。
運転しているのは京田監督のカメラマン、森崎美奈と一緒に日帰りの健康診断に行く事に成っていた。
病院では甲田が待ち構えて居て、新しい催眠術を施そうとしている。
それは京田監督の指示で、身も心も処女にしてしまおうとの企みだった。
即ち森崎美奈の処女膜再生手術を行うのだった。
元々鮫島総合病院には美容整形の施術は行っていないので、SGSクラブで使った小島医師を呼んでいた。
甲田はこの時SGSクラブが捜索を受けた事実は知らなかった。
小島医師が、鮫島総合病院で初めて甲田に教えた。
小島はSGSクラブの近くで開業しているので、騒動は直ぐに判っていた。
「兄弟は捕まって、店は営業停止で地下は自爆させたそうです」
すると「あの兄弟から我々の事が露見する心配は有りませんよ」甲田は呑気に構えている。
父親の俊紀が生前、この仕事は我が子から絶対に甲田さんの名前は露見しません安心して下さいと言われていた。
それは何故と尋ねると、一世一代の催眠術を我が子に施していますから、警察に逮捕された時点で甲田さんの事は忘れますと言われたのだ。
事実取り調べで「このおっさんって誰だ!」の質問に「誰だった?」と答えていた。
琴美と美奈は年齢が近い事も有り楽しそうに話しながら、鮫島総合病院に到着した。
まさか自分達が映画の為に手術を受ける為に連れて来られたとは、考えもしていない。
病院に到着すると美奈と琴美を巧みに引き離す富山師長。
琴美は甲田と面識が有るので、迂闊に今は会えない現実が有る。
多分本人は覚えていないだろうが、もしも覚えていたら面倒な事に成ると思っていた。
病院の院長室に案内されて、甲田が現れると「専務さんでしたね」笑顔に成っている。
年齢も親子以上に離れているので警戒心も無く甲田に接する美奈。
「森崎さんにお尋ねしたい事が有って、お待ちしていました」
「何でしょうか?」不思議な顔をする美奈を「斉藤琴美さんにはお聞かせ出来ないのですが、ギャラの話を絶対にしないで頂きたいと思いまして、二人のギャラには大きな開きが有りますので、うっかりして今日ご一緒に来られると聞きまして、急いで来ました」
そう言いながら美奈の目の前に甲田は自分の大きな分厚い手の平を見せて動かす。
「清水社長から具体的な話は聞いていませんし、琴美さんとはその様な話はしていません」すると急に「美奈さんの男性経験は多いですか?」指を動かしながら尋ねる。
「私は高校生の時に、大学生の方とお付き合いをしていましたが、その方と二三度です」
正直に答えると「美奈さんは明日から、完全な処女に生まれ変わります、SEXの記憶は今この指が鳴ると消えてしまいます。貴女は明日から映画(落華の宴)の撮影が始まるまで完全な処女に生まれ変わります」そう言うと指を鳴らす甲田。
元々集団催眠で映画の出演を受諾しているので、催眠状態なので関連事項には直ぐに反応をする。
「さあ、眠く成って来ましたね。今度目覚めたら、過去の体験も忘れますよ」そう言われると急に目を閉じてしまう美奈。
「ストレッチャーを持って来ました」と小笠原看護師が言う。
木本看護師と二人が、甲田の助けを借りて美奈をストレッチャーに乗せた。
病院は大勢の患者で一杯の中を、産婦人科の方に向って進んで行った。
処女膜再生手術
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その頃琴美は心電図を測ると言われて、順番を待っていた。
その前をストレッチャーに乗せられて、美奈が婦人科の手術室に入っていった。
木村女医が、診察の合間を小島医師に場所を貸した状態での処女膜再生手術。
一般の看護師も大勢居る中での手術に成るので、誤魔化すのも大変だ。
小島医師は森崎美奈の手術の為に来られたと、看護師達には秘密だからと言っていた。
マスコミが嗅ぎ付けて、自分の病院で森崎美奈の手術が困難な為、後輩の私が先輩を助けたと説明した。
看護師の中では、あのアイドルで清純そうな森崎美奈が堕胎手術を受ける為にこの鮫島総合病院に来たと聞かされて、驚きと興味が一杯に成っていた。
木村女医からは、絶対に秘密だと言われても見たいと、来るのを待っていた。
「あのストレッチャーが、森崎美奈よ!」「動かないけれど、堕胎手術で全身麻酔されているの?」と二人の看護師が囁いた。
「もう胎児が大きいのかも知れないわ!」
「お腹を切ると、ビキニ着られないわね!」
「でも信じられないわ!」
二人の会話の前をストレッチャーは手術室に入った。
小笠原と佐々木が、美奈に被せてあった布を取り去る。
小島医師が「時間が無いから、下着だけ脱がせて手術台に乗せて下さい。麻酔は局所にしましょう」
幸い美奈は裾の広いスカートに、半袖のブラウスで下着が透けて見える程だ。
三人で抱えると、婦人科の手術台に乗せて本木がスカートを捲り上げて、パンティストッキングとパンティを一緒に持って一気に脱がせる。
「少し濃いけれど、自分でカットしていますね」
「綺麗な陰毛よ!映画映りが良いかも」
「未だ撮影まで一月以上有るから、少し自然な感じに伸ばす様にしよう」
左右の足を持って膝を金具に載せると固定して、動かない様にすると台を上昇させながら大きく股間を開いた。
麻酔の注射器を持つ小島が「気が付いたら困るから直ぐにクロロホルムで、眠らせて手術が終れば直ぐに外せば気が付くだろう」注射の痛みに反応して、催眠術が解かれると考えた。
クロロホルムを染み込ませた布を準備して、小笠原が美奈の顔の処で構えると、注射針が陰毛をかき分けて突き刺す。
「うぅ」と反応する美奈の口と鼻を布が覆う。
直ぐに意識が消えると次々と少陰唇に突き刺して、今度はクスコで美奈の膣を広げた。
「綺麗な性器で膣内も使って無い!処女膜も残っているから、簡単に再生出来る」
「京田監督の見立てが正しかったのですね」
「監督に頼まれたので特別な育毛剤をここに注射しておこう、頭髪の薬は中々難しいが体毛は良い薬が有る」美奈の陰毛の状態を撮影用に仕上げる様に指示を受けていた。
「自分で手入れをしてしまったら、意味が無いのでは?」
「甲田さんが催眠術で、その様な事は出来ない様にすると話していた」
「催眠術は凄いですね」
「映画の見せ場は、この子が処女を奪われる場面と、陰毛を剃られる恥ずかしいシーンに残酷な剃髪シーンだからね」微笑みながら陰毛を触る。
「本物を求める監督の執念を感じますね!」
話をしながらクスコで広げた膣の中に器具を入れて、処女膜付近の粘膜を引っ張って作ると縫う小島医師。
数分間で簡単に「最初より頑丈に成ったかもだ」そう言って微笑むと、今度は本木が持っ て来た育毛剤の注射を、大陰唇に左右数か所に注射して「もう一本貰える」と木本に指示した。
直ぐに二本目を受け取ると、今度はクリトリスの近くに注射して、残りを膣から肛門のラインまで注射をしてしまう小島医師。
日本向けの映画は、二時間半だが海外向けは倍の長さの予定なので見せ場は重要になる。
特に三箇所には時間を充分さく監督の意向だ。
前後半に別ける映画に成る可能性が大きく、盛り上がる部分が必要なのだ。
日本向けの映画は、肝心な部分は暈しと編集になるが、先日までアイドルだった森崎美奈の全裸だけでも話題になる事は決定的だ。
小島は手術が終わると、甲田の待つ部屋に美奈を運んで目覚める催眠術を施すと、目覚めると同時に戦前の映画に出演するので撮影が終わるまで、髪も体毛も自然な感じに伸ばす様に言われる。
この催眠術の後、美奈は腋毛の手入れもしなく成って、ノースリーブの服を着る事は無く成った。
琴美は沢山の患者が居るので、美奈は極秘に健康診断を受けたので「有名な人は、大変ね!私も早くそう成りたいわ」と微笑む。
少し貧血気味なので薬を出しておきますねと、媚薬を渡される美奈毎日朝夕飲めば、撮影の時には完璧に敏感な肌に成る物だ。
美奈は甲田の催眠術で健康診断が終わった事に成り、二人は一緒に帰った。
京田監督に、予定通りに終わりましたと報告すると喜ぶ。
自分の趣味を実現する為に、事前に手術が出来るのは催眠術の効果だと、鬼に金棒の心境だった。
県警では十人の紳士を捜す為に証言の従業員に再び会ったが、女性の方一人居た事以外新しい事実は無い。
美優は一平に大河内、森、黒田、鮫島、四人の証言日の所在を調べて欲しいとたのんだが、いきなり大河内のアリバイが確認されてショックを受けた。
もう一人の京田監督は、美優の十人には入って無かった。
浜名湖事件の前後に海外たったのが対象外に成っていた。
森はアリバイが不確かで、鮫島は病院には居なかったが、静岡に来た事実も無い。
黒田画伯も稲取の別荘には不在で三人の行動を調べるが、美優の情報は高木からの話だから根拠は無い。
その黒田画伯は、六枚目と七枚目の前に五枚の絵の完成に取り掛かり、久美を含む五人の女性は夏の伊豆半島の観光を楽しんでいた。
最後の絵に取り掛かると修正が出来ないから、黒田は先にある程度まで完成させようとした。
事実久美が帰ると、アトリエに呼んで手直しをした。
紳士と催眠術師の存在
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翌日SGSクラブの捜索で十人の紳士の年代と、職業が簡単に書かれた資料が発見された。
一番と書かれて五十代 医者、二番六十代社長、三番六十代スポーツマン、四番六十代デザイナー、五番五十代弁護士、六番六十代画家、七番五十代大学教授、八番六十代芸能人、九番四十代社長、十番五十代デザイナー女性と書かれたメモの様な物だった。
「直ぐに美優さんにも、コピーを送ってくれ!何か判るかも知れない」横溝課長が言った。
二人が黙秘をして何も話さないので苛立ちの刑事達。
美優は自分が貰った資料と照らし合わせると、一番は鮫島医師、三番がプロゴルファー森、六番が黒田画伯、八番が大河内に当てはまるが先日の日には、大河内は完全なアリバイが有るので対象外だ。
この資料は、神明会の高木さんが噂の有る人物と送ってくれた物だから、警察には提出は出来ない。
美優は鮫島、森、黒田の現状を調べる必要が有ると考え始めていた。
他の人達は、見当もつかない特に女性が何故?このメンバーに入っている事も不思議だ。
このメモは、従業員に教える為の書類だと美優は決め付けて、このメモを知っている従業員に事情を聞く様に進言した。
一方病院の特別室に戻された瑞紀はようやく自分は騙されたと自覚して、脱出の機会を探る事にして従順な振りをしていた。
しかし、瑞紀の思惑は完全に京田監督の考えている範疇で逆に利用されていた。
京田監督は、映画の完成には瑞紀の存在は貴重な存在に成っていた。
麻薬系の媚薬を毎日の様に与えて、刑事から雌に仕立て上げる作戦だった。
お盆の頃には、黒田画伯は六枚目の絵の制作に取りかかる準備に入っていた。
黒田が五枚の絵をこれ程早い時間に完成させる事は、過去には無い事で自分でも呆れている。
最後の二枚は当然久美の全裸、身体中の毛を総て剃り落としての絵を描き上げる事に成る。
全裸の久美が恍惚の表情に成る絵と、緊縛された絵の二種類の予定。
黒田の(湖畔の裸婦)も体毛が一本も無い女性がモデルだが、全く素人には判らないし、モデルが誰なのかの判別は全く判らない絵だった。
その為、時々自分がモデルだったと名乗り出る女性が居たが、黒田は一切認めないので闇の中。
黒田には伊藤久美は過去に無いモデルで、自分の作品のモデルをする様な女性では無い事、催眠術でこの様に成っている事が最高の制作意欲をそそっていた。
自分は既にSEXをする事には全く興味を示さないが、見る事と描く事には未だ未だ意欲を見せていた。
「久美さん、明日から先生が最後の絵を描かれるそうよ!久美さんのモデルの仕事ももう直ぐ終りね!」
「はい、楽しかったわ!一杯遊べたわ!伊豆半島を網羅した気分よ」
五人の女性も久美が自分の名前以外に殆ど何も記憶が無い女として接しているので、気は楽で現実に戻った時にこの出来事を思い出すのだろうか?と不安に成る。
すると黒田は「甲田先生が、催眠術にかかった時から後は総て消えると言っていたよ!或る言葉を言えば久美さんの催眠は解けるのだよ」
「先生は知っているのですか?」
「譲り受けた時に聞いたよ、だから絵が描き終わったら現実に戻す予定だ」
「現実に戻って体毛が無いと気が狂うでしょうね」
「可哀想にね」
「芸術の為に、この様な素晴らしい女性がモデルに成ってくれた事に私は感謝しているよ!催眠術は凄い技術だ」
ニュースではSGSクラブ関係の事は一切報道しないので、この女達は全く実情を知らない。
お金を貰って毎日遊んでいるから、黒田が絵を描き終わるまでは気楽な感じだ。
真弓は事有る事に、黒田に絵を強請るが二度と描く事は無かった。
その絵を買った小泉は、二十日に静岡市内に新しく画廊喫茶を開店させる予定で、店の内装が終了して絵画の展示を始めていた。
小泉自身も黒田の絵は二枚程持っているが、今回のデッサンは自分には超貴重品として展示の予定にしていたのだ。
その日、万田丈一が伊藤に「智美は強烈な催眠術で、何も知らずに過ごしていた様だ」と連絡してきた。
その話は直ぐに一平に連絡されて美優に伝わった。
「催眠術なの!智美さんが抵抗も無く坊主にされたのはそれなのね!あの兄弟のどちらかが催眠術を使うの?」
「まだ課長には報告していないが、伊藤は先に美優に聞いてからと言ったのだ」
「あの二人が催眠術を使うなら、女性は抵抗もしないで髪を刈られてSEXもするのだわ!最上さんがそれなら殺されない筈よね、自分達の自由に成るのに殺したから事件が発覚したのよね」
流石の美優も催眠術の事は全く知識が無いので、それ以上は何も話せなかった。
その後横溝課長に伊藤が報告して二人の取り調べを急遽行ったが、何も知らないと言うのみで全く進展が無かった。
夜、一平が戻ると美優が取り調べの話を聞いて「その兄弟今まで行ってきた事に比べて警察では何も話さないのは、もしかして催眠術にかかっているのかも知れないわね」と言った。
「主犯が催眠術にかかったら、本星は誰なのだ?」
「SGSクラブの関係者で、催眠術を使う人とかその様な話をしている人を捜すのは?」
「あの二人以外に誰か催眠術を使える人が居るのか?十人の紳士の中に居るのか?」
「違うと思う、SGSクラブか関係者だわ」
「明日もう一度従業員に聞いて見るか!」
「相当高度な催眠術を使う人だから、判ると思うし噂も有ると思うわ」
「恐いな、それで久美さんがSGSクラブに行ったのだな」
「多分、最初に言った時に催眠術を施されて、誘導されてしまったのよ!」
「強姦されてしまったのかな?久美さんが消えてから催しは一度半日程有ったと従業員が証言している。その後四人の女性が消えているから、その女達と久美さんと早乙女刑事は何処かに連れ去られたと考えられるのだよ」
「十人の紳士の身元が問題だけれど、催眠術師が別に存在するなら、まだまだ事件が起るわね」美優は不安を膨らませた。
大胆な姿
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翌日マスコミ各社に京田監督の新作映画発表会が、八月末の日曜日に行われるとFAXが届く。
世界配給作品と書かれたFAXには、制作会社RKK財団、RKK事業、MMJプロダクション、R企画。
主な出演者 森崎美奈、大河内彰、篠田圭介、東海林祐子、児玉誠二と記載されて、作品名は芸術大作としか記載されていなかった。
京田監督作品としては約一年振りの映画に成る。
マスコミ関係者の間では、世界配給が気に成ったのと、RKK事業部はポルノ映画の配給では世界屈指の実績が有る事だった。
元々芸術とは言うが、京田の作品はポルノ色が強い作品が多いのも事実だった。
だが出演者が森崎美奈と東海林祐子だから、ポルノは考えられないと意見は一致していた。
早速MMJプロダクションに記者が殺到したが「発表の日に監督が話されると思います」としか答えなかった。
それは東海林祐子の事務所でも全く同じだった。
静岡県警は朝から、従業員に事情聴取を再び始めた。
意外と早く催眠術師の話は、昔からの美容院の従業員が二人の父親俊紀が上手な催眠術を使ったと証言した。
あの兄弟が催眠術を使えるのか?の質問に、俊紀は能力の欠片も無いと笑っていたと話した。
報告をした白石刑事に横溝課長は「そうか、身内に催眠術師が居たのか!決まりだな!親父を引張れ!息子達の変な術を解除させろ」と喜ぶ。
「課長!二人の親父俊紀は二年前に死んで居ません」
「何!二年も前に死んで居るのか?」落胆の横溝は、関係者で催眠術を使える人が居なければ、後は十人の紳士の手がかりを捜せと命じた。
盆の休みも返上で、早乙女刑事と伊藤久美の行方を捜索する刑事達。
黒田の別荘では久美が、全裸でベッドに横たわって「早く伸びるのね、もう短い毛が一杯生えているわね!足を開きなさい」と言われて、恥ずかしがる素振りも無く大きく広げる。
浪江の側に生島がシェービングクリームの入ったカップを持って来ると、直ぐに刷毛に浸けて塗り始める。
「気持ちよいの?」と尋ねると頷く久美。
「今日は、久美さんの髪も剃ってしまうのよ!良いの?」
「えー、髪を剃るの?モデルに成る為ですか?」
「そうよ、先生の最後の作品のモデルは坊主の女なのよ」
そう言いながら刷毛で、クリトリスを刺激すると「あっ、あっ」と早くも声を出し始める。
籐の椅子の横に電気バリカン、タオル数枚、剃刀数本、洗面器が真弓達によって揃えられている。
目の前では下絵を描き始めている黒田。
久美の姿を見ながら数枚の下絵を描いて、その中から良い物を選んで仕上げていく手法だ。
色々な角度から描き上げるので、ポーズが必要なのだろう。
白く塗られると、そのままの状態で黒田が鉛筆を走らせる。
「仕上げてくれ」の言葉と同時に剃刀が動いて、短い陰毛を素早く剃り上げていく。
「あっ、あっ」と声を出す久美は、一番感じる部分を剃り上げられていた。
少ないので、浪江は直ぐにつるつるに剃り上げてしまうと、そのままの状態で再び黒田が鉛筆を走らせる。
真弓がその絵を除きに後ろに行って見るが、全く何か良く判らない顔をして戻った。
何とか機会を得てもう一枚と思いながら、この訳の判らない落書きの様な絵でもお金に成るのかも知れないと思い始めている真弓。
「次の段取りに入ってくれるか?」
黒田が描き終わると、いよいよ久美の剃髪の準備をする様に指示をした。
美優は二人を捕えているなら、鮫島総合病院が怪しいと考え始める。
静岡県警には管轄外の東京の池袋、神明会に貰った資料だけが頼りだが、今はそれを信じて捜索する以外に手立ては無い。
催眠術を使う人間は相当な技術の持ち主なのだろう、兄弟が逮捕されると同時に事件に関する事柄が記憶から消えている。
県警では専門家を招いて二人の状態を調べていたが「相当高度な催眠術を施せる人物ですね」と答えた。
「有名な人物に心当たりは有りませんか?」の問いに「稲田俊紀さんが、静岡では有名でしたね」と答えた。
「この二人は、その稲田氏の息子ですよ」横溝課長が答えると「本当ですか?稲田さんは二年前に亡くなられていますよね!もし稲田さんがこの二人に催眠術を施していたら、誰も破る事は出来ませんね!」そう答えると、横溝は呆れてそして落胆の度合いを増した。
「死んだ人間が犯人なのか?早乙女も伊藤の奥さんも何処に行ったのだ」困り果てる横溝。
「私が鮫島総合病院に乗り込んで探ってくるわ」美優が昨夜一平に伝えた。
「危ないし、静岡の人間が池袋の病院に行くのも変だ」
「大丈夫、もう一度静香さんと行って見る、彼女を見ればあの兄弟でも網にかかったので罠に填まるわ」
「だが、東京だと警護が全く出来ないぞ、二三人の私服は行けるだろうが?」
「会長に頼んだわ!だから二人も居れば充分よ」
「いつ行くのだ!」
「明後日乗り込むわ、明日静香さんと打ち合わせして、高木さんとも会う予定」
「はやー、もう段取り決めていたのか?」
「これでも遅いわよ!久美さんと早乙女刑事の安否が心配よ」
「確かに、捜査が難航しているのは事実だ」
美優が日本橋の静香の店(雨月)に到着した頃、久美は籐椅子に座らされて「覚悟は良い?」と浪江に言われて「先生のモデルを務めるのが私の使命ですから」そう言って全裸で背筋を伸ばす。
白い乳房が前に突き出されて、隆起した乳首が天井を向いていて、とても子供が居るとは思えない姿をしていた。
久美は妖艶
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静香も久美が未だに行方が判らない事に心を痛めて、美優の申し出を引き受ける事にした。
(雨月)が盆休みに入る事で時間が出来た事で引き受けたのだ。
美優は自分の計画を話して、自分と静香が入れ替わる事で、相手を引きつけ様としていた。
美優が東京の人間で、静香が挑発の役割に成るのだ。
「診察の相談に行くの?」
「そうよ、不妊が最適でしょう?でも鮫島総合病院は女医なのよね、二人が捕えられていたらこの病院が怪しいと思うのよ!」
「何故不妊なの?」
「事実美加の後出来ないから、一石二鳥かなって思って」そう言って微笑む。
「女の子が一人だったわね、私は一男一女に恵まれたから、もう産まないけれどね」
明日の段取りを話して、その日は静香の家に宿泊の予定に成っていた。
二人も子供が居る女性とは思えない美しさに、美優も何か特殊な美容法でも有るのかと尋ねてしまうのだった。
久美も美しいが、静香の美しさは格別で異質の物に見えた。
結婚して、子供が産まれて一層色気が備わったのが原因だろうと美優は思っていた。
久美は黒田の要求に応えて、今乳房の上に縄を巻き付けられて後ろ手に縛られていた。
綺麗な乳房を見た黒田が提案して、下手な縛りを四人の女性がしている。
ようやく乳房の上に縄を縛れて、これから下に縄を巻き付け始めた処だ。
「こうやって縛れば、大きく見えるわね」嬉しそうに縛るが綺麗な形には成らない。
黒田が「もうそれで良い」と待ちきれないと言う顔で終わらせた。
右手には筆の代わりにハサミを持って待っているからだ。
「さあ、始めよう!」生島達が久美の側を離れると、黒田が久美に近づいて黒髪に頬刷りをして「本当に綺麗な黒髪だ」恍惚の表情で髪を撫でる。
「カラスの羽の様な素晴らしい髪の色と艶、惚れ惚れするな」手に持って微笑みながら自分でうっとりしている黒田。
その様子を見て「確かに綺麗な髪だけれど、完全に変態ね」小声で耳打ちする昭子と生島。
だが黒田は久美の髪を手に取ると、涎を流しそうな顔でハサミを持って切り始める。
「ジョキ、ジョキ」左手に持った手に髪が残って、切り裂かれた。
「おおーこれは綺麗だ」手に持った髪にうっとりしている黒田。
そして、今度は次々と「ジョキ、ジョキ」と手に髪を持っては切っていく。
籐椅子の横とか肘置きに次々と切られた髪が落ちて行く。
久美は黒田に切られる事に何も反応を示さない。
「ジョキ、ジョキ」セミロングの黒髪は切り刻まれて、短いショートの髪に変化してしまい床とか久美の身体に長い髪が纏わり付いている。
「おおーこれは綺麗だ!」突然切るのを止めて、絵を描き始める黒田。
白い乳房に長い髪が纏わり付いて、艶めかしい姿を黒田に見せている。
早い鉛筆の動きで、久美の裸体に貼り付いた髪をテーマに絵を描き上げる黒田。
しばらくして「描けたぞ、次ぎ進めてくれ!一気に刈り取ってくれ」
「久美さん先生が、次って言っているから、進めるわね」そう言うと頷く久美。
電気バリカンの音が久美の耳元で唸る様な音を上げるが、平然とした表情の久美は眉ひとつ変える事が無い。
「バリバリ、ガーガー」と音を立てて、久美の額に入って行くバリカンの刃先。
頭を押さえている生島の方が緊張をしている。
真ん中に青白い筋が出来ると、左右に久美の綺麗な髪が左右に別れて、松の葉の様に身体を伝って落ちて行く。
その様子に、興奮の黒田はまた何か絵を描いている。
電気バリカンは早い、見る間に久美の頭には髪の毛が無くなり、頭を押さえて後頭部の残りの髪を刈り上げてしまうと青い坊主頭が出来上がった。
「中々、頭の形が良いわ、美人はどの様にしても綺麗だわ」刈り上げた頭を触って感心する浪江。
洗面器に湯を入れて運んで来た真弓が「さっぱりしたわね」と笑った。
シェービングクリームをカップで泡立てる生島、タオルを湯に浸けて蒸す準備を始める昭子。
四人の女がてきぱきと動き、久美の頭を剃る準備を始めている。
「はい、クリームをつけるわ」生島が刷毛にクリームを浸けると、久美の頭に塗り始める。
見ている間に久美の頭は真っ白に成って、横では昭子がタオルを広げて準備をする。
クリームを頭全体に付けると、昭子が直ぐにターバンの様に久美の頭を包んで蒸し始める。
「気持ち良い?」と久美に尋ねると「はい」と返事をする。
頭を剃られる事に対して全く抵抗しないので、楽に剃れると浪江は数本の剃刀を見て、一番手慣れた剃刀を手にした。
最上紗代の陰毛を剃り落としたのも、頭髪を剃ったのもこの手慣れた剃刀だと考えながら蒸されるのを待つ。
しばらくして「ジョリ、ジョリ」の音と同時に久美の短い頭髪が綺麗な青のつるつるの頭に変化していった。
その頃地元のケーブルテレビが画廊喫茶の取材に入って居た。
小泉は素晴らしい絵画が集められて、非常に嬉しいと自画自賛して、特に地元に別荘をお持ちの黒田画伯の貴重なデッサンを手に入れましたと、自慢をしてカメラマンに撮影させていた。
「美しい女性ですね、最近描かれた絵ですか?」
「その様です、お手伝いの女性に自分は普通の絵も描けると言って貰ったそうですよ!黒田画伯のこの様な絵は殆ど手に入りません!今この女性をモデルに新作を描かれているのでしょう」
「静岡の玄関口にこの様な、芸術の鑑賞出来る場所がオープンするのは本当に嬉しい限りですね」
「はい私のコレクションを半月に一度の割合で入れ替えて、お客様に見て頂く考えです」
小泉のインタビューと店内の絵画を撮影して、ケーブルテレビは来週の開店に合わせて放送する予定だ。
つるつるの頭にされてしまった久美を、今度は少し足を開かせて立たせると、最後の絵を描き始める黒田。
「もう少し足を開かせて」と注文をつける。
後ろ手に縛られて乳房を突き出した姿は、黒田を興奮の中に誘った。
逝かされる青い頭
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少し足を開いて立ちっている久美は乳房を縛られ後ろ手の状態。
「そちらの床柱に立たせて、少し色気を出してやってくれ」黒田が女達に要求をする。
「ここに来てもっと足を開きなさいよ、先生の要求よ」そう言われると、床柱の処に連れて来られて後ろ手の場所に縄を巻き付けて、床柱に久美の身体を縛り付ける。
久美が直ぐに足を少し開くと黒田が「感じさせて、もう少し妖艶な表情を作ってくれ」と指示する。
「これで楽しませます」浪江がバイブを取りだして、黒田に見せると頷く。
「足をもっと開くのよ、先生が久美さんのよがり声を聞きたいそうよ」
そう言われると、直ぐに足を開いてしまう久美。
「たっぷりと媚薬も飲んでいるから、直ぐに燃えるわね」横から真弓が微笑みながら言う。
黒田の後ろに行って見る真弓が、描いている絵を見て「坊主は何となく判りますね」と微笑む。
浪江の指が久美の股間に向うと、クリトリスを指先で突く「あっ、あっ」と声が出る久美。
「感度が良いわ、これを咥えてもっと良い声を先生に聞かせてあげて」
バイブのスイッチを入れて、指で押さえたクリトリスに刺激を与える。
「あ、あ、あっ」声が出ると同時に腰を動かして、反応をする久美。
「流石に人妻だわ!反応が早いわね!御主人の物を思い出して咥えなさい」浪江がバイブの先を潤った久美の膣にゆっくりと挿入する。
「ああーー、あぅー」直ぐに反応をして、青いつるつるの後頭部を床柱に付けて声を出し始めた。
「おお、良い感じだ!そこだ!」興奮する黒田の筆が軽やかに進む。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が連続で出て「わあー凄いわ、奥さんの愛液でバイブが直ぐに濡れてしまうわ」
「本当ね、感じ易いのだわ」
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」「だめーーーだめーー」身体を動かして感じている久美。
「だめーーーいっちゃうーーーだめーー」
「先生、逝かせて宜しいのですか?」と浪江が尋ねても返事をせずに筆を動かしている黒田。
「先生!どうするのですか?」
「だめーーーだめーー」「いくーーーーーーーー」の声と同時に久美は静かに成ってしまった。
黒田の筆はそれでも止らない状態で描き続けている。
それは殺気さえも感じる気迫が滲み出ていて、女四人は声を出すのを憚って、項垂れた久美を残して座敷を後にした。
「恐かったわね」「ほんとだわ!あの様な先生初めて見たわ」冷蔵庫からビールを出して飲み始める四人。
「一度、SGSクラブに帰りましょうか?取り敢えず私達の仕事は終わった様だからね」
「しかし、綺麗な髪を丸坊主にして楽しむ変な連中に付き合うのも大変だわ」
「先生の絵って高いでしょう?でも全く何が良いのか判らないわ」
「モデルの違いが判らないからね」
「片づけて、戻りましょう!社長に報告してお金貰わなければ駄目だしね」
四人はビールを飲んで、真弓一人が運転をするので半分で止めた。
しばらくして戻ると、放心状態の黒田が久美の縄を解く様に指示をして、四人は床に散らばった久美の髪を掃除しようとした。
「そのままにして置いて欲しい」と黒田が言い始める。
浪江は黒田の気持ちを理解して「そのままにして、私達は今日帰るからね」と告げる。
「鬘を被せてやれ!彼女は帰られないだろう?」
「えっ、連れて帰るのですか?嫌ですよ!置いて帰ります」浪江が断ると「手直しに必要か?」と自分勝手な事で理解する黒田。
しばらくして浴衣を着せられた久美は、鬘を被って再び黒田の前に現れた。
「先生、お世話に成りました」「楽しかったわ」「素晴らしい絵を完成してね」「温泉も料理も最高だったわ、ありがとうございました」四人が各自に礼を述べると、久美に手を振って別荘を出て行った。
当初の約束が終わったら、直ぐに帰る事を条件に住んでいた四人は、これ以上付き合って事件に巻き込まれる事を懸念していた。
久美の始末でも頼まれたら、大変だと思ったのも逃げ出す原因に成っていた。
唯催眠術の威力は恐ろしい程感じていた。
四人が静岡のSGSクラブに戻ったのは夜の七時前、一応俊昭に報告をしてお金を貰おうと夕暮れで少し辺りが暗く成りかけた時刻だった。
「何か変よ!赤い物が見えるわ」取締の警察車両の赤色灯が、宵闇の辺りを照らしていたのだ。
「ここで、待っていて見て来るわ」生島が車を降りて、歩いてSGSクラブの近くに行く。
警官の姿を発見して不審に思うと、SGSクラブの前に小走りで行くと、数人の刑事が生島に気づき自分を見ている。
生島は慌てて、車に戻ろうと走ったのを桐生刑事が見て「怪しい女です!」と口走り追い掛けて行く。
同じく白石刑事も追い掛けて行く。
「行方の判らなかったここの従業員の女か!」桐生に尋ねる白石。
「判りませんが怪しい女です」息を切らせながら答える桐生。
「よし、応援を呼ぼう」白石は携帯で県警に連絡をする。
生島は車に戻って「急いで!警察よ!」飛び乗ると同時に真弓が車を発進させる。
車のナンバーと車種を報告する白石刑事。
直ぐさま緊急配備がされると、静岡の町中に一瞬でパトカーのサイレン音が響き渡る。
県警では「行方不明の女が戻って来た様だ」横溝の大きな声。
伊藤達も一斉に覆面パトカーで緊急で出発する。
その女達が久美を連れ去ったと考えると、アクセルを踏む足に力が入る。
「何よこれ、パトカーが町中に。。。」真弓は運転しながら不安が増大していく。
「真弓さん、もっと飛ばさないと捕まるわよ!」
「そんな事、言われても元々運転自信無いのよ!」
「私達が追われているの?」浪江は酔っ払っているのか?呑気だ。
無残な死
42-073
「真弓さん!びびって運転しているの?代ろうか?」
ビールを飲んでいる他の三人は真弓に比べて勢いが違う、路地に車を止めると昭子が運転席に座る。
「私達が追われているとは限らないのよ!」そう言って昭子が車を発進させる。
しばらくすると「前の車左に寄せて止りなさい!」のスピーカーの声。
「警察が少し後ろに来たわよ!私達の車の事?」ミラーを見て真弓が助手席から言う。
「違うわよ!止れば捕まるよ!飲んでいるからね!」浪江が後ろを見ながら言う。
「そうよ、今捕まったら飲酒運転で罰金よ!」そう言うと酒の勢いも手伝って、アクセルを踏む昭子。
前方に高速道路の標識が見えると、右にハンドルを急に切る。
慌てたパトカーが後続の車を避けて、右に曲がるのと同時に対向車に接触して止った。
「見て、見て!下手な運転だわ!」喜ぶ昭子は軽快に速度を出して、高速のインターに向う。
パトカーのサイレンが大きく聞える。
「高速に入って!」浪江の指示で高速道路の方にハンドルを切る昭子。
目の前に警察車両が、検問所を設けて車を停車させている。
「駄目よ!検問だわ!」昭子が止ろうとすると浪江が「横から高速に入って逃げないと、逮捕されるよ!」の声に昭子が一気に加速して、前方の車を横から追い抜き突入する。
驚く警官が身体を避けて車はゲートに突入して行った。
「ぴー、ぴー、ぴー」大きな笛の音を尻目に一目散に高速に入って行く。
「おい、反対車線に入った!」警官が大きな声で叫ぶ。
「追い掛けてこないわ!」後部座席から後ろを見て笑いながら言う浪江。
次の瞬間「わーーーーー」の声と同時に大きな爆発音が高速道路で起った。
大型トラックとワゴン車の正面衝突の一瞬だった。
火柱が夜空に上がり、高速道路はパニック状態に成った。
「SGSクラブの行方不明だった女性達の乗ったワゴン車が、高速道路を逆走大型トラックと激突して炎上しました」横溝課長に第一報が届き、顔面蒼白に成った。
「何人乗っていた?」
「数人乗っていた様ですが、多分全員即死ではとの報告が届いています」
「早乙女刑事と久美さんか?」声が引きつる横溝課長。
「現場に伊藤刑事と野平刑事が急行しました」の報告も遠くに聞える横溝。
そのニュースは直ぐに美優の元にも知らされて、明日の計画そのものが必要無いのでは?と思い二人の安否を心配していた。
美優はそれでも、車に乗せて二人をSGSクラブに連れ戻す事は考え難いと、事故とは関係無いと自分自身に言い聞かせていた。
捜査本部には次々と情報が届く「死体は損傷が多く性別の判断しか出来ませんが、今女性が四名だとの報告が届きました」横溝に伝えると一層落ち込む。
「行方不明の四人の女の可能性が高い!伊藤!久美さんは事故には遭遇していない!大丈夫だ!」と元気つける一平だが伊藤は「。。。。。。。。。。」全くの無口だ。
遺体の身元確認の為に病院に運ばれる四人の遺体。
二人はその確認の為に病院に同行して、身元の確認を待っていた。
一方の久美は浴衣を着て、黒田画伯の描く絵をぼんやりと眺めている。
時々久美の姿を見ながら筆を運ぶ、その姿は力感に溢れて最高の作品を完成させようと云う気迫が感じられた。
散乱した久美の頭髪はそのまま床に残り、無残な姿を想像しながら描く狂った画家の姿がそこに在った。
真夜中に成って、遺体の検死の結果がようやく発表されて、一平と伊藤刑事の顔に笑みが戻った。
身元は判らないが、身長が該当していないのと年齢が三十代後半から四十代後半との発表が有ったからだ。
「これで、四人は失踪の女性に間違い無いですね」伊藤が笑顔で一平に話すと「良かったな、明日美優が乗り込む病院に期待しよう」と元気に成った。
黒田は一睡もしないで絵を描き続けたが、久美はいつの間にか眠ってしまっていた。
芸術家の能力は自分の気持ちが乗った時は、異常な才能を発揮する様で、黒田画伯は食事も程々に眠る事も忘れて絵を完成させる為に必死に成っていた。
「この絵は完成したら、久美さんに進呈するよ!」翌日遅い朝食を食べると仮眠をする時に、久美に話す黒田。
久美の膝枕で眠ってしまう子供様な姿、何も考えていない久美。
モデルに成る事以外は、食べて飲んで眠るだけの日々に成っていた。
甲田が施した催眠術の影響は、黒田と甲田自身でなければ解かれる事が無かった。
解除の言葉を知っているのは二人のみで、久美は永久に黒田画伯のモデルなのだ。
美優は静香と一緒に池袋の鮫島総合病院に向っていた。
一平からの連絡で交通事故の四人に、早乙女刑事と久美が含まれていなかったと聞いて、足取りも軽く病院に向う。
二人が歩くと殆どの人が振り返って「女優さん?」と小さな声で言う。
病院に入ると一層その視線は釘付けに成ってしまう。
今日の静香は目立つ服装をして、病院の中に潜む悪魔を誘き出す役目なのだ。
運悪く鮫島院長は不在で、看護師の中だけでの話題に留まる。
婦人科の受付に美優が不妊の相談に来ましたと告げる。
カルテが木村女医に渡った時には、看護師の話が一緒に伝わっていた。
診察の呼び出しで「伊藤静香さん」と呼ばれる美優。
小さく手を振って、診察室に向と美優に木村女医が「一緒に来られて居る方ってお友達ですか?」と早速質問をした。
「そうですよ!お買い物にこれから行くのです」説明すると「日本橋ですか?」カルテの住所を見て尋ねる。
美優は自分の事を説明して、一人目が生まれてから中々二人目が妊らないと説明をした。
木村女医は一応基礎体温を 二週間記載させて再び呼ぶ事にする。
自分の目でも静香を見ようと、わざわざ一緒に診察室を出る木村女医。
美優も美人だが、静香の美しさに目を奪われる木村女医は、院長が喜ぶか?京田監督が喜ぶのか?と早くもよからぬ思惑を巡らせた。
「彼女はデパートのお店で、バイトもして頂いているのですよ!日曜日と木曜日です」美優は打ち合わせの事を木村に話すと、静香が木村女医に会釈をした。
美優は木村女医の行動に不信感を持ったので、打ち合わせの話をしてみたのだ。
救出された久美
42-074
「これで罠に填まるなら、次の日曜日にデパートに現れるわね」帰りに美優が静香に告げると「久美さんはこの病院の何処かに捕らわれているのね」静香が病院内を見廻した。
「全員は関与していないと思うわ!権力を持っている人だと思うわ!先程の女医は怪しいと思うわ」二人の仕掛けた罠に填まるかは日曜日まで判らない。
神明会の数人と二人の私服刑事が、美優と静香を絶えず監視していた。
二十日の日曜日に開店する小泉画廊喫茶の特集が、ケーブルテレビに流れたのは十九日の夜だった。
美加がテレビの画面を操作して漫画を捜していた時に「あっ、久美叔母さんだ!」と叫んだ。
台所に居た美優がその声に「どうしたの?久美叔母さん最近遊びに来ないわね!寂しいね」と言うと「今テレビに出ていたのよ」と画面を指さした。
「えー、何処に出ていたの?」リモコンを持って切り替えるがもう姿は何処にも無い。
「何が出ていたの?写真?」と尋ねると美加が織り込みチラシの裏に、先程見た絵を描き始める。
「絵が出たの?」と尋ねると大きく頷く。
もう一度チャンネルを切り替えると、小泉画廊喫茶の紹介画面が唯一該当すると思って「このチャンネル?」と尋ねると「これよ!着物を着た叔母さんの絵だったよ!」と答える美加。
美優は直ぐにケーブルテレビに電話をする。
しかし、一般人の問い合わせに冷たい返事に終始するテレビ局。
美優は直ぐに一平に連絡して、自分を連れてケーブルテレビに行こうと言った。
横溝課長は直ぐに、伊藤刑事と一平に許可を出して、美加を連れてテレビ局に乗り込む。
警察には簡単に応じて、先程流した画面をもう一度四人に見せる。
美加が「ほら、叔母さんだ!」と叫んだ場面で画像を止めると「本当だ!久美に間違い無い」今にも泣き出しそうな顔に成る伊藤刑事。
「この画廊は何処なの?」美優が尋ねるが担当は知らないと答えて、県警で調べる事にした。
調べて電話をするが夜の八時過ぎで、誰も電話には出る事が無い。
小泉画廊の自宅が判ったのは、もう夜の十時を過ぎていた。
美加が眠いので美優は同行を諦めるが、一平と伊藤刑事は小泉の自宅に押し掛けた。
迷惑そうな顔で応対していた小泉が事情を聞いて「この絵は昴画廊で偶然、絵の価値を調べに来た女性から買った物だ」と答えた。
「どの様な女性ですか?」の質問に「もしかしたら、その女性はもう亡くなったかも知れません」と答える小泉の言葉に驚いて『何故?ですか?』声が大きく成った伊藤。
「先日の高速道路で事故が有ったでしょう?その時の女性の写真に似ていました」小泉が話しながら、新聞を持って来ると「この佐藤真弓って女性だと思いますよ」と言った。
写真を持って来た女性は事故死、それだけを聞いて失望の伊藤は小泉の家を後にした。
「絵を持っていた女が死んでしまったら、久美は何処に居るのでしょう」伊藤刑事は半分泣いている。
慰めながら県警に戻って行く二人に美優が「何か判った?」と電話をかけてきた。
一平は絵を持っていた女の事を説明すると「久美さんの絵を描いた画家って居るのよね、私は黒田画伯だと思って調べたのだけれど、画伯はあの様な絵を描かないのよ!だから誰か知りたいの」美優の言葉に「画家が描いたのか?死んだ女では?」
「馬鹿なの?画廊喫茶に飾るのに無名の画家の絵を、しかも一番目に付く場所に飾らないわ」
「そうか、有名な画家の絵なのか?えー、それではそこに久美さんが?」
そう言うと先程貰った小泉の名刺の電話番号にかける一平。
「あの絵は何方が描かれた絵でしょう?」
「あの絵は有名な黒田画伯ですよ、彼があの様な絵を描く事は異例中の異例ですから、迷わずに買いました」
「ありがとうございました」
一平が直ぐに美優に電話をすると「繋がった!」と叫ぶ美優。
「明日、久美さんと会えるかも知れないわ」美優が一平に大きな声で話した。
翌朝美優は美加を一平の母親に預けて、警察に行く前に画廊喫茶小泉に向う。
大勢の客の中に入って行くと、本日は入場制限をしていますのですみませんと、女性の係に言われる。
美優は昨夜の事情を話すと、しばらくして小泉がやって来て「何かまだお聞きに成りたい事がお有りですか?」
「黒田画伯の事を聞きたいのですが?」
「画伯の何を知りたいのですか?」
「絵を拝見しましたら、裸婦の絵に髪が無い様に見えるのですが?黒田画伯はその様な絵が多いのですか?」
「はい噂ですが?モデルの女性の最後は殆ど全身毛が無いのだろうと聞きました。そこの絵もその作品のひとつです」指を差す抽象画も顔は誰なのか判らないが、頭髪と陰毛は無い様に見て取れた。
「黒田画伯は稲取の別荘で制作をされると聞きましたが?」
「その様です、本宅には殆ど帰られませんね」それだけ聞くと美優は先日の交通事故の車の中の遺留物が、電気バリカン、剃刀等が乗せられていた事と結びついたと考えて県警に向う。
「美優さん、久美さんが見つかった様だな」横溝課長がそう言って出迎えた。
美優は一平を呼ぶと、佐山と課長を交えて密談に入った。
それは久美の現状と事件の事を詳しく話す為だった。
伊藤刑事には余りにも酷な内容だから、どの様に話すかを話会った。
しばらくして県警のパトカーが二台、稲取の黒田画伯の別荘に向って走った。
車の中で一平が伊藤刑事に実情を細かく話して、久美さんは多分お姉さんの智美さんと同じ様に催眠術で何も覚えていないと話した。
伊藤刑事は覚悟を決めていたのか「久美が無事ならそれだけで充分です」と話すと無言に成ってしまった。
長い長い二時間のドライブで、静まりかえった別荘に二台の覆面パトカーが到着して、別荘に乗り込む伊藤刑事を始め五人の刑事。
「こんにちは、静岡県警ですが黒田さん!」の呼びかけに反応が無い。
「おかしいですね」一平が靴を脱ぐと上がって行く。
畳の部屋に女性の座った姿が目に飛込むと、横には寝そべった男の姿がそこに在った。
「久美!」と叫んで伊藤刑事が浴衣の後ろ姿の女性に抱きつく。
伊藤の顔を見て微笑む久美が「先生起きないの!」と膝枕の黒田画伯の事を言う。
一平が「亡くなられている」と画伯の脈を診て小さな声で言った。
「ここに置き手紙が有ります」白石刑事が座敷机の上の封筒を指さした。
封筒の宛名は久美さんへと書かれて有る。
全国発表
42-075
久美さんへ
私は人生最後の力作を貴女の様な素晴らしいモデルを得て、描く事が出来ました本当にありがとうございました。
私は幼少期より、女性の黒髪、陰毛に大変興味を持ち、これまでも沢山の女性を描いてきましたが、久美さんの様なモデルさんには巡り会いませんでした。
催眠術と云う特殊な事で、久美さんの絵を描く事が出来ましたが、本来は絶対に行っていけない事だと思っていましたが、誘惑には勝てませんでした。
書き残した作品の中からお好きな絵を一枚差し上げますので、この卑怯な画家をお許し願いたい。
久美さんの催眠術は「朝に夕焼けを見ましょうか?」と語りかけると術が解かれると聞いていますので、解くタイミングを見計らって解いて下さい。
丸坊主の頭を見て驚かれるので、気を付けて術を解放して下さい。
狂気の画家 黒田茂樹
「何を自分勝手な事を書いているのだ!」伊藤が読み終わって独り言の様に言った。
一平が手紙を読んで「催眠術を施した人物の名前書いてないな」と言う。
「久美帰ろう」と言うと「先生は?先生は?」と亡骸を揺らす。
「先生は死んだ」伊藤が教えるが側から離れない。
「催眠術を解くか?」伊藤が言うと「少し待て、美優に尋ねてみる」と制止した。
一平が別室で美優に電話で手紙の内容を話すと「駄目よ!病院で落ち着かせてから、私が言うわ!頭が坊主なのも考えないとショックで本当に狂うわ」と教えた。
「野平主任、七枚の絵が在りました。でも伊藤久美さんの姿は想像出来ませんがね」
「至急救急車と小泉さんを呼んで絵を見て貰おう」
そのまま五人の刑事は別荘の捜索を初めて「早乙女刑事の居た形跡は何処にも有りませんね」白石刑事が言う。
「別の事件なのか?SGSクラブの事も手紙には無かった。謎の催眠術師が全く浮かばない」
しばらくして救急車が到着して、伊藤刑事が一緒に乗り込んで静岡の病院に久美を連れて行く。
久美が素直に救急車に乗ったのは黒田の遺体を乗せたからと云う、皮肉な結果だった。
病院には美優が向い、医師と綿密な打ち合わせをして、久美の催眠術を解除する準備に入った。
夕方遅い時間に小泉は店を抜け出して別荘にやって来た。
七枚の絵を見て「こんなに素晴らしい絵を短期間に七枚も描かれる事が信じられません!特にこれは最高傑作ですね」と最後の絵を見て唸る。
一平が「この絵って幾らで売買されますか?」と質問すると「黒田画伯の最後の作品でしょう?それにこの出来映えだ!もしかしてモデルは例の女性?」
「その様な事がこの絵で判るのですか?」一平が覗き込む。
「あの鉛筆の絵を見ましたので、何となく判るのですよ」
指を三本出して「これ以上はするでしょうね、マニアなら糸目は付けませんよ」
「それって、三千万ですか?」一平の言葉に頷いた小泉。
一応絵は総て静岡県警が証拠品として保管する事にした。
黒田画伯の拉致監禁暴行罪に成るのか?SGSクラブとの関係が判明していないので、どの様な罪に成るのか?全く判らない。
その夜久美は鎮静剤で眠り、明日から一ヶ月以上入院する事に成った。
別に悪い箇所が無くても、陰毛が生える時間が必要との判断を美優と精神科の医者で判断をした。
頭を怪我して入院して意識が無かったとしても、陰毛の無い事に気が付けば不安に成るとの配慮からだった。
持ち帰った資料の中から翌日、制作日誌が偶然にも伊藤刑事の手で発見されたのだ。
メモ書きの様な物だが、久美の絵をどの様に描いて行ったかを克明に記録されていた。
稲取温泉から別荘での制作日誌は、久美が強姦等の被害を受けていない事が細かく書かれていた。
伊藤刑事と白石は翌日から、稲取温泉での聞き取り調査に向う事に成った。
夕方に成って意外な事実が病院から発表された。
遺体の解剖で黒田画伯は末期の癌で、半年も余命が無かっただろうとの発表だった。
SEXも数年前から不能だったとの解剖結果も発表された。
その日にもうひとつ意外な事が県警に伝わっていた。
それは、SGSクラブに送りつけた絵画が、運送屋から県警への問い合わせで判明したのだ。
毎回配送に行っても留守で、警官が常に監視をしているので不審に思って問い合わせに来たのだった。
送り主は成田浪江、受け取りは稲田俊昭SGSクラブ社長に成っていた。
発送は伊豆の稲取、絵画は(湖畔の裸婦)(草原の道化師)の二枚。
美優はSGSクラブから、黒田が久美を譲り受けたと考えたら、絵画で久美をモデルに買い取ったと理解した。
そうなれば、美人刑事の早乙女瑞紀も十人の紳士の誰かに売られた?
一番と書かれて五十代 医者、二番六十代社長、三番六十代スポーツマン、四番六十代デザイナー、五番五十代弁護士、六番六十代画家、七番五十代大学教授、八番六十代芸能人、九番四十代社長、十番五十代デザイナー女性。
一番が鮫島、三番が森、六番は亡くなった黒田、他の六人は名前も判らない。
今考えられるのは鮫島が、早乙女刑事を監禁している事に絞る以外に方法が無い。
森は各地にゴルフに行くので監禁は不可能、もしも鮫島以外なら手がかりが無いのが現状だった。
美優の頭に大河内と京田監督の存在は無かった。
静岡県警ではメモを手がかりに捜査を行っていたが、世の中六十代の社長は無数に存在するし、性癖までは中々調べられない。
一番可能性が高いのがデザイナーの二人、大学教授、スポーツマン、芸能人で静岡に当日来た人間で全国の警察に問い合わせをしていた。
浜名湖全裸殺人、琵琶湖全裸殺人、京都の美人坊主女性と全国的な話題と興味は有った。
全国紙に浜名湖の事件に関係している人物として、スポーツマン、デザイナー、大学教授、会社社長、芸能人と大きく記載されて、各警察署に問い合わせが殺到し始めたのは金曜日だった。
映画の発表会
42-076
「感心の高さが証明された気がするな」
土曜日に全国の警察署から送られてきた資料に驚く横溝課長達。
「この中から、本当の情報を探すのが大変ですね」佐山が情報の多さに驚く。
「手分けして分析をしてくれ」この中に手がかりの有る事を期待していた。
日曜日の朝、京田監督の新作映画発表会に備えて、五人のAV女優の剃髪が行われていた。
一人は発表会の席上公開剃髪を行って話題を提供する予定に成っている。
AV業界でも有名なAZUNAと云う芸名の若い女優が、公開剃髪をされる事に成っていた。
普段は茶髪のAZUNAも前日に態々黒髪に染めて発表会に望む。
AZUNAには名前をAV業界から、一般に売る絶好の機会だから、頭を丸める事位簡単な事だった。
主役の美奈は琴美と同じく大正ロマン漂う衣装に、髪型も女子学生風にして清楚なお嬢様が出来上がっていった。
東海林祐子は長い髪を結い上げて若奥様風の髪型に仕上がり、色気もたっぷりの装いに仕上がった。
大河内は陸軍の大佐の凜々しい姿に、篠田圭介は実年齢の四十五歳よりも多少老けた役で、遊郭の店主らしい小粋な着物姿、金子頭取役の児玉誠二はこの日の為に頭を丸めて禿げ頭を作っての参加に成っていた。
制作発表側は京田監督を筆頭に、RKK財団のリチャード本木、MMJプロダクションの清水社長、日本の配給元、映画会社夢映像の社長竹内が出席した。
名前の通りスタジオRの資本も、RKK財団が一部出資しているのがよく判る。
司会の女性が会場を埋めたマスコミに挨拶をして幕が開いた。
「おーー」「すごいー」「わー綺麗」と会場から驚きとため息が入り乱れた反応が湧き起こった。
壇上の役者と関係者の横に並び立つ、青々とした頭の五人の女性に視線が釘付けに成る。
服装は少し乱れた感じの長襦袢のみで、素足で今にも乳房が長襦袢からはみ出しそうな感じだったからだ。
「映画のタイトルは昭和初期の遊郭を描いた官能小説(落華の宴)で御座います」と発表されて、再び会場が騒然と成った。
「昭和初期、商才に長けた尾山が経営する遊郭(尼御殿)が舞台に成る作品です。本日は映画でも遊女役で出演される女優の方々に、作品の中での尼さんの頭で来て頂きました。
「パチ、パチ、パチ」会場の男達から拍手が、五人のAV女優に送られた。
司会から一人一人役名を紹介されて、立ち上がってお辞儀をする。
「主役の神崎華を演じられます森崎美奈さんです」の紹介に割れる様な拍手が巻き起こる。
そして質疑応答に入ると森崎美奈に質問が集中した。
「初めての主役の映画が、官能作品で京田監督の作品に抵抗は有りませんでしたか?」
「はい、京田監督の指示に従って演じるだけです、歌の世界は経験が有りますが、女優は初めてなので、教えて頂きたいと思います」と優等生の答えで微笑む。
「監督、この作品はSMの描写、女性の肌が露出する作品だと思うのですが、規制映画に成るのでしょうか?」
「多分、映倫ではその様な区分に成るでしょうね、日本国内をターゲットにしていませんから、海外版とは相当異なる作品に成ると思います」京田が答える。
「それでは、女優さんの全裸シーンも有るのですか?」
「勿論です、私の作品には妥協、誤魔化しは有りませんので、その様なシーンも登場するでしょう」
その言葉に会場が騒がしく成った。
「それでは会場の皆様に、監督の本気度をご覧頂く為に、この映画にも遊女役でご出演のAZUNAさんに公開断髪式を行って頂きます。AZUNAさんどうぞ」舞台の袖から、いつもでは無い黒髪のAZUNA が現れて会場に向ってお辞儀をして「この度映画に出演させて頂きますAZUNAです。よろしくお願いします」とお辞儀をすると長い黒髪が前に垂れ下がる。
舞台の袖から椅子が運ばれて来ると、その椅子に腰掛けるAZUNA。
係がカットクロスを持って、直ぐに首に巻き付ける。
「さあ、AZUNAさん覚悟は宜しいでしょうか?」司会がマイクを向けると「はい」と力強く答えた。
「それでは断髪式は京田監督に行って頂きます」
京田が前に出ると、係から電気バリカンを受け取る。
スイッチを入れて、音を確かめると右手で上げて会場に見せる。
今度はAZUNAの横に行くと、髪の毛を持って描き上げる様にすると、SZUNAの頭が後ろに引っ張られると、いきなり額にバリカンの刃が入って「バリバリ、ガーガー」と音を大きく立てて後頭部に進むと、長い黒髪が左右に散らばって落ちて行く。
女性は特に目を皿の様にして見ている。
森崎美奈も、東海林祐子も一瞬自分の事の様に思って見守っている。
しばらくすると、すっかり坊主頭が出来上がって、床には無残に刈り取られた長い髪が散乱していた。
「剃髪には時間がかかりますので、今回はこれまでに致します。AZUNAさんに盛大な拍手を」司会が言うと坊主頭を触りながら、お辞儀をして舞台を袖に消えた。
「みなさま、京田監督の本気度をご覧頂けたでしょうか?明日から早速撮影が始まります、それでは撮影所の画像を見て頂きましょう。昭和初期の遊郭を再現した素晴らしいオープンセットで御座います」横の二台の大型テレビに映し出される遊郭の姿に会場が再び響めく。
「これは、凄いセットで綺麗だ」「昔の遊郭ってこの様な美しい場所だったのね」
画面には檜の風呂に入っている遊女の姿が映し出される。
本日参加のAV女優ではない別の女性だと直ぐに判る。
デモ用に撮影をしたモデルも、つるつるの頭をしていたのだ。
しばらくして「映画の完成を期待して、本日の発表会を終了致します」と司会が述べると会場から「清純派女優東海林祐子さんに、グループから独立した森崎美奈さんのヌードが拝めるのですか?」と大きな声の質問が飛んだ。
「期待を持って待っていて下さい」と京田が笑顔で答えたが、二人は殆ど表情を変えなかった。
二人の頭には映画に出演する事だけがインプットされていたので、拒否が出来ない状態に成っていた。
採取される愛液
42-077
「資料は美優さんにも届けたか?」横溝課長が尋ねると「はい昨日までの分は送りました」
情報はパソコンに入力してデータを美優の元にも届けた。
美優はその中にデザイナー夫婦の存在を見つける。
住所は東京都、名前は梶谷宜一、咲代夫妻。
早速もっと詳しい情報を調べる為にパソコンを操作すると、有名なデザイナー夫婦で生年月日とか、これまでの功績が記されていた。
「これだわ、年齢がぴったり合うわ」独り言を口走る。
① 鮫島敦 五十八歳 私立総合病院の経営者、
② 不明 六十歳代 社長
③ 森 恭平 六十歳 プロゴルファー
④ 梶谷宜一 六十二歳 有名デザイナー
⑤ 不明 五十歳代 有名弁護士
⑥ 黒田茂樹 六十八歳 洋画家
⑦ 不明 五十歳代 大学教授
⑧ 大河内彰 六十歳代 有名俳優
⑨ 不明 四十歳代 社長
⑩ 梶谷咲代 五十八歳 有名デザイナー宜一の妻
「この中で大河内はアリバイが有ったので対象外だとすれば、誰か別人が八番か?」
それでも送られて来た名前は圧倒的に大河内彰と書かれていた。
「この俳優は相当な変態なのか?」
捜す間に、変態教授の名前で女子大生からの密告を見つける美優。
名前が加藤京介、元洛北大学教授で今は関東共和大学教授、五十二歳、洛北大当時乱暴をされたと書かれた文章に興味を持つ。
「私を呼び出して、縄で縛って玩具で遊んだ!これ怪しいわね」
美優は一平に梶谷夫婦と加藤教授の行動を調べる様に伝えた。
逆に佐山達は、プロゴルファー森と四十代社長で会社社長の有力人物で服部クループの服部純一を有力容疑者として捜査に入った。
横溝課長はようやく事件が進展し始めたと喜んだが、実際最上紗代がSGSクラブで殺害された事は確定では無かった。
美優の元に静香から「今日一日警戒して見ていたけれど誰も怪しい人は来なかったわ」
「そうなのね、鮫島病院は怪しいと思ったのだけれどね」
美優は残念だったけれど、もう暫く警戒して欲しいと頼み込んだ。
その鮫島総合病院では、早乙女瑞紀が完璧に性奴隷の調教を受ける毎日を過ごしていた。
撮影の後、生理に成って一週間は休んだが、富山師長を筆頭に木村女医とのコンビで薬と性器に対する刺激を加えられる日々に成っていた。
「もう、逃げる気力も無く成ってきたでしょうね」
「はい、薬が効果を表わして廃人というかSEX人形に成り始めていますよ」
「一度、診察してみましょう、今日は少し暇だわ」
「連れて来ましょう」
しばらくして、ストレッチャーに乗せられて瑞紀が連れて来られるが、口には猿轡をされて手と足にはベルトがされて逃げられない様に成っていた。
「早乙女さん、久しぶりね!今日は身体の調子を調べてあげるわ!薬の効果も診なければね」
「うぅ、うぅ」猿轡で声が出ない瑞紀。
「少し髪が伸びたわね、マン毛も伸びたでしょう?今はね剃らないのよ、また映画で使うからもう少し伸ばそうね」木村女医に言われる。
診察室には佐々木、小笠原、本木の三人の看護師と富山師長が居て、他の看護師を入れない時間だ。
手術中の赤いランプを点灯させると、四人が瑞紀の身体を手術台に抱え上げて載せる。
足のベルトを外すと直ぐに膝を固定する場所に乗せて、素早くベルトで固定してしまう。
手術着を少し捲り上げると、瑞紀の生え始めの陰部が見える。
両足を固定すると、両手を万歳の格好で手術台に結び着けると、瑞紀の身体は完全に固定されて動けなく成った。
これからの調教が終わった時は力も抜けて、病室に運ぶのは簡単だろうと考えている。
「これから電気治療をしてあげるわね」そう言うと、手術台を上昇させる木村女医。
上昇と同時に両足は大きく開かれて、瑞紀の生え始めた陰毛が膣の周りに短く整列をしている。
「早乙女さん、最初に比べて少しクリトリスが大きく成った感じね」指で触ると「あぅ、あぅ」と反応をする。
「先生、毎日薬を与えていますから、反応は良く成っていますし、クリトリスの勃起も早く成りました」富山師長が報告をする。
「そうね、少し刺激してみましょう」先の細い棒の様な物でクリトリスを突く木村女医。
振動が有るのか、身体を大きく動かして「あぅ、あぅ」と反応をする瑞紀。
「もう、刑事だと云う事は忘れるのよ、雌に成りきれば楽に成るのよ」
再び突くと「あぅ、あぅ」身体を大きく動かして感じている。
「師長、早乙女さんのマン汁を調べる為に抜き取りましょう」
「はい、容器を準備します」佐々木が金属の容器を持って来る。
「電流を流す準備をして下さい」
コードの付いたクリップの様な物を数本持って来る本木。
「これで、肥大したクリトリスを摘まむのよ、少し刺激が強いけれど、マン汁の採取には最高なのよ」
木村女医がクリップの様な物を持って、いきなりクリトリスを挟む。
「うぅーー」と仰け反る瑞紀に「まだ電流流れてないのに、痛いの?」そう言って笑う。
「そんなに睨まないのよ、これを顔の着けてあげるわ」小笠原が鼻フックを持って、瑞紀の鼻に引っかけると短い髪が伸び始めた頭に付けた。
「わー、面白い顔に成ったわ、刑事さんの面影は無いわね」瑞紀の姿を見て笑う。
その頃太股にバンドを巻き付ける木本と佐々木。
バンドの先には数本のクリップが付けられて、瑞紀の膣を大きく引っ張って広げる道具の様だ。
クリップで小陰唇の肉を摘まむと、自然と引っ張られて膣が剥き出しに成ってしまう。
左右から引っ張るので、瑞紀の膣の穴まで丸見え状態に代ってしまう。
「凄い眺めよ!マンコの奥まで見えるわよ」
「師長、マン汁の採取を始めますよ」木村女医がクリトリスに低電流を流すと「ああーーうぅーーー」瑞紀は身体を硬直させて感じ始める。
猿轡の横から涎が流れ出て、目が虚ろに成るのに時間はかからなかった。
広げられた膣口から、愛液が本当に流れ出したのは数分後で、それを見た木村女医が「早乙女さん何度でも逝くでしょう?総ての愛液を出し尽くすのよ!狂う様にね」そう言って微笑む。
瑞紀は何度も痙攣を起こすが「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」と言い続けてやがて気を失ってしまうのだった。
「院長の趣味も変な事ですね、この様な物を集めて何に使うのでしょう?」瑞紀の愛液を容器に入れて保管するらしい、他の女性の物も院長が或る冷蔵庫に保管していると噂が有るが見た人は居なかった。
二ヶ所の撮影セット
42-078
翌日から京田監督の映画は本格的な撮影に入った。
時代は昭和初期、世の中は軍人の天下、世界恐慌が落ち着き、第一回日本ダービーが施行された時代のある町での出来事。
この時代の遊郭は軍人の遊び場で栄えていて、今この部屋で女と戯れる男性は五キロ程離れた陸軍の基地から遊びに来た合田重吉大佐。
この奇妙な遊郭を経営しているのは尾山晋太郎と云う商売上手な男だ。
この店は最近開店して、まだ日も浅く今夜はお披露目の初日で、合田大佐を特別に招待したのだ。
ここは晋太郎が持つ二軒目の遊郭で、斬新な趣向で客を獲得しようとしている店だった。
女がつるつるの坊主、そうここは名前も(尼御殿)と呼ぶ剃髪の女を集めた遊郭だ。
一時間程前まで、遊郭の地下でお客に見せて、女を剃髪してここの娼婦として働かせる儀式をしたのだ。
早速AZUNAの登場シーンの撮影が始まる。
絢爛豪華な遊郭の一室で、合田大佐達が見ている目前で、先日丸刈りにされたAZUNAの頭を剃刀で剃り上げるシーンの撮影。
隣のセットでは、華と幸が自宅の部屋で美人書道家工藤加代に習字を学んでいるシーンの撮影の準備をしていた。
美人三人の豪華なシーンで、良家のお嬢様と美人書道家。
丸菱銀行の金子が正月の挨拶に(檜屋)に行って華と幸を見てしまって、合田大佐に話すシーンの撮影が行われる予定だ。
八王子のスタジオRでは、合田の所属する陸軍の軍医の部屋と地下の秘密の拷問室が再現されて、撮影準備に入っている。
もうひとつのセットは、遊郭の調教部屋と本番シーンの撮影をする遊女の部屋が準備されている。
オープンセットとこのスタジオRでは、全く異なる撮影が行われている。
映画(落華の宴)のあらすじをもう一度説明しましょう。
陸軍基地で絶大な権力を持つ合田大佐は、サド趣味の絶倫男。
その権力に絡みつくのが丸菱銀行の金子頭取で、二人は毎夜の様に遊郭に遊ぶ仲間。
その遊郭に突如として開店したのが、尾山と云う商才に長けた人物で、他に無い遊郭を開店させてお客の驚きを誘った。
その店は(尼御殿)と呼ばれて、女性が全員尼さんスタイルで客を取るのだった。
特に選り選りの美人を選んでいたが、サド趣味の合田には無理矢理剃髪をして、仕事をさせる自分の趣味に走り出す。
丸菱銀行の金子が噂に聞いていた材木問屋(檜屋)の美人姉妹を正月の新年会で見てしまった事が、合田大佐の耳に入り美人姉妹を自分の物にしょうと画策する。
美人書道家工藤加代を罠に填めて、(檜屋)にも次々と罠を仕掛けて美人姉妹を手に入れる。
放火、誘拐、誘惑と魔の手が姉妹に伸びる。
最後は遊郭の主人尾山と華は相思相愛に成って、戦後の復興の中で財を成す物語。
普通では絶対に出演しない森崎美奈と東海林祐子が出演した事で、大きな話題に成り芸能ニュースで発表会の映像が流れて美優もその話題を見た。
だが、この時美優の頭には京田監督がSGSクラブに入っている事を考えてもいなかった。
出演者の中に大河内が出演していたのと、女性が尼さんスタイルで登場しているのに多少の不安が脳裏に残ったが、AV女優は仕事で坊主に成っているのだから、事件では無いと思って見ていた。
美人姉妹は智美が東京の病院に、妹の久美が静岡の病院に入院して、催眠術を解く日を待っている久美と、催眠術から目覚めない智美に万田は毎日を憂鬱の中で過ごしていた。
美優が急に「もしかして、智美さんも同じ言葉で催眠術が解けるのかも知れないわ」と一平に話した。
それは催眠術の事をネットで調べていた時に、或る催眠術師が「解術の言葉を色々変えると、忘れてしまって困りますから、殆ど同じ言葉を使いますね、僕は最高でも三つの言葉しか使いません」と書いていたのだ。
早速一平が伊藤に伝えて、万田丈一に連絡した。
すると、夕方「ありがとうございました。智美、智美が戻って来ました」と涙声で御礼の電話を伊藤にかけてきた。
「良かったわ、智美さんの術が解けて、後は久美さんだけね、智美さんには口止めした方が良いわね!久美さんの頭の事」美優が微笑みながら、一平との電話を終わった。
静岡県警は十人の紳士の正体を探る事に焦点を絞って、捜査を進めている。
プロゴルファーの森恭平、デザイナーの梶谷夫婦、大学教授の加藤京介、服部グループの服部純一の五人を含む十五人のリストを元に調査を始めていた。
特に美優は梶谷夫婦が十人に含まれている可能性が高いと、進言していた。
甲田は久々に自宅に戻って「今度映画の美容担当に成ったので、当分帰れない」と説明したが、妻淳子は「映画の美容担当って、口だけの仕事なのね!貴方は髪出来ないからね」と殆ど関心無し状態。
甲田が居ても居なくても、殆ど関係無くチェーン店は通常通りに営業をしていた。
この様に適当な言い訳をして、甲田は趣味の世界に没頭して行く事に成る。
華やかな芸能界の女性を相手に、楽しめる可能性に心を躍らせていた。
特に森崎美奈と東海林祐子の二人を、自分が陵辱する夢を見てしまうと我慢が出来ないのだった。
翌日は工藤加代の習字の展覧会で、文化ホールで丸菱銀行の後援で開催されるシーンの撮影。
そして展覧会に出品する作品を自宅で書き上げる華と幸のシーン。
華と幸を間違える金子の様子、振り袖姿の二人が画面一杯に映し出される。
数時間後、着替えて純白のドレスでの合田大佐との初めての体面シーン。
表彰式で合田大佐に握手をされて、驚く幸の様子を上手に演じたと京田監督が絶賛して琴美は大喜びに成った。
加代が頼まれた金子の罠に填まる漢詩の文章、憲兵が現れて加代を反逆罪で連行していった。
美優は内診台へ
42-079
京田監督は翌日に撮影する台本しか出演者には渡さない。
演じている人自身にも、小間切れ状態の撮影だから、全体の台本を渡しても仕方が無いと言うのが持論だ。
その為、加代が憲兵に捕えられた後の撮影は行われずに、次のシーンが翌日撮影される事に成っていた。
祐子には、その様なシーンを踏まえての演技を要求した京田監督。
共産主義を賞賛した文章を書いた罪で、連行されてからの撮影は行わないで、青柳二等兵を幸に近づけるシーンに進んだ。
この時甲田が自宅に帰っているので、催眠術での撮影は行う事が出来なかった。
甲田の力が無ければスタジオRでの撮影は進まないのが実情なのだ。
森崎美奈と東海林祐子をこの様な卑猥な映画に出演させる事事態、今まででは考えられない事なのだ。
後程、出演にクレームを付けても、荒木弁護士立ち会いの下交わした契約書が正当性を発揮するのだ。
誰も催眠術で契約を行い、出演を承諾しているとは信じていないだろう。
数日間で幸が青柳の誘いにのって、車で基地に連れて行かれるシーンまで一気に撮影をしてしまったのだった。
火曜日に成って美優は再び鮫島総合病院に乗り込む事にした。
今回は私服の刑事、桐生と鳥越を連れて病院内の捜索を兼ねての作戦に成っていた。
相変わらず盛況で患者さんも多く、二人が紛れ込んでの院内の捜索も出来ると考えていた。
だが偶然静香の健康保険データから医療事務の女性が、子供が二人居る不正を見抜いて富山師長に話した。
富山師長は咄嗟に、先日の美人が伊藤静香で治療相談に来た女性は別人だと決めつけて木村女医に告げた。
「何が目的?保険の不正使用?」木村女医は尋ねた。
「他に目的が有るのではないでしょうか?お金に困っている様子は有りませんでした」
「もしかして、警察?あの女刑事の同僚?一度デパートに探りを入れた方が良いわね」
「彼女今日診察に来る日ではないでしょうか?」
「そうなの?遊んであげようかしら」
「先生気を付けませんと刑事なら、危ないですよ!」
「男が欲しく成る治療をしてあげるわ、子供が欲しいのでしょう?」
美優が病院に行く前に二人の間でその様な会話がされていた事を、知らずに病院に向った。
美優も静香と一緒に居なければ充分可愛いが、先日は静香と一緒に来たので霞んでいた。
病院に入ると鳥越と桐生は、見舞いを装って病棟に向う。
この病院に同僚の早乙女刑事が捕まっていると思うと必死に成った。
その様子が監視カメラにキャッチされて、院長の鮫島に通報され入り口からの様子を録画再生で警備員が捜して「院長、三人一緒に病院に来ました」と報告された。
桐生が危険地域に入った為に、直ぐに警備員が急行して「ここから先は一般の方は入れません」と桐生を押し戻した。
鮫島が内部連絡をして「警察関係の人間が侵入した様だ!気を付ける様に」と富山師長に連絡した。
富山師長は直ぐに、木村女医に報告すると「やはり刑事の仲間が探りに来たのね」
「突き止めたのでしょうか?」
「違うでしょう、突き止めたなら令状を持って来るでしょう?それと管轄外に成るので確実で無ければ乗り込んで来ないと思いますよ」
「でも何かで、ここの事を知ったのですね」
「SGSクラブの捜査で判ったか、小島医師の出入りで悟られたか?」
「でも小島さんは逮捕されていませんから、別のルートですね」
二人が話していると美優のカルテが看護師から届いて、診察に来た事が判った。
「やはり刑事かしら?」
「でも不妊の治療には来ないでしょう?内診されるのでしょう?その様な無謀な捜査をしますかね」
「判らないわね、取り敢えず怪しいのは間違い無いわ!呼んで」木村女医は美優を診察室に招き入れた。
美優は桐生の捜索が見破られて、追出された事を知らなかった。
鳥越も何処を捜しているのかを、鮫島に監視カメラで見られていたが、一般病棟に居たので放置していた。
美優が会釈をして入ると富山師長が「基礎体温表は付けられましたか?」と尋ねると、バッグから書類を差し出す美優。
表を見て「別に悪くないわね、安定しているし何故妊娠しないのかな?卵管に問題が有るのかも知れないわね、最初の子供が出来ても卵管が詰まる場合が有りますからね」
「そうなのですね、生理も比較的正常なので尚更不思議で、子供が三歳を過ぎたので下が欲しいのです」
「富山さん、今日は患者さん少なかったわね」
「はい、予約の患者さんは伊藤さんが最後です」
「今日は空いている様だから、卵管の検査をしましょうか?この検査をすると半年間位は妊娠の確率が上昇しますからね」
「は、はい」美優は予想をしていなかった検査を言われて、曖昧な返事をした。
美優はこの病院が早乙女刑事を捕えているとは思っているが確証は無い。
この女医が犯行に荷担している可能性が有ると云う確証も無い。
事実静香のデパートの店には、日曜日にそれらしき人物の来店は無かった。
「院長先生は内科のお医者さんでしたよね」美優が急に口走ると「何処か他に悪い処か、気に成る事が有るのですか?今日は院長の診察は終わりましたよ」
そう言いながら富山師長が美優を診察台の在る部屋に案内した。
「下を脱いで診察台に上がって下さい」富山師長の他に小笠原ともう一人若い看護師が居る。
その為普通の診察形式に成っているが、若い看護師には検査の様子は直接見えない仕事をさせると富山師長。
持ち物の検査をして、何者なのかを調べたいと考えている。
捜索失敗
42-080
京田監督はRスタジオでの撮影に先に入るのは東海林祐子だが、甲田が戻って来ると再び催眠術で芸術の為に肌を晒す事を納得させる作戦だ。
ヌードシーンを納得させれば、後は自由に撮影が出来るから京田の自由に成る。
東海林祐子のこれからの撮影は、総てRスタジオでの撮影が残っている状態。
憲兵に連れて行かれて、丸菱銀行の支店長丸田との密会情報、丸田が共産主義者で漢詩を書かせたとの設定で祐子が憲兵の尋問を受けるが、丸田の子供を宿しているとの情報が入り、検査をされる事に成る。
京田監督達が撮影を楽しみにしている変態シーンの連続に成る事に成る。
「忘れていますよ!監督、加代が遊郭を逃げ出すシーンの撮影が落ちています」助監督が言う。
「それは大変だ!来週月曜日に撮影をしよう、Rスタジオの撮影が始まると戻れない処だった」京田も撮影が進むと興奮で段取りを間違えると笑った。
病院の診察室で、スカートと下着を脱いでバスタオルで隠しながら、診察台に上がる美優。
美加の妹か弟が欲しいのは一平も美優も同じ気持ちだから、今回事件の調査を兼ねての不妊検査は、瓢箪から駒でも良いとの気持ちも有った。
今目の前の木村女医が、悪党の場合は自分が犠牲に成っても捕まえてやろうとの気持ちも持っていた。
この病院の本当の正体は判らないのが現実、二人の刑事が病院内を調べて何か手がかりが掴めれば良いのだがと思いながら内診台に横たわる。
目の前がカーテンで遮られると、置いた足が自動的に内診台の上昇に合わせて開いてしまう。
手で押さえていたタオルを、富山師長が取り払うと美優の黒々とした陰毛が木村女医の目に飛込んだ。
「リラックスして下さいね」木村女医が言いながら、股間に入って早速「伊藤さんは濃いですね」と陰毛を触って言う。
木村女医が目で合図をして、若い看護師に仕事を言いつけて診察室から外に出す。
「力を抜いて下さいね」クスコにローションを塗り込むと、手渡す小笠原。
美優の多くて濃い陰毛をかき分けて、クスコを膣口に挿入する。
「痛く無いですか?」尋ねる木村女医に「はい」と返事をする美優。
ネジを廻すと徐々に大きく広がるクスコ、中にライトを照らして覗き込む木村女医。
富山師長が美優の持ち物を調べ始めると、膣の中に棒を挿入して刺激を与えて気を逸らしている木村女医。
美優は身元が判る様な物は一切入れていないので、富山師長は何も無いと木村の顔を見て首を振った。
木村女医はこれ以上変な事をせずに、信用をさせて次回に持ち越すのも得策だと考えて、卵管通気検査を始める事にした。
鮫島がこの美優の事を知ったのは、検査を終わらせて富山師長が報告をしてからだった。
「中々の美人でしたが、警察だと云う証拠の品は持っていませんでした。陰毛は濃くて院長先生の好みだったかも知れません」
「私の好みだったのか?監視カメラの映像では美人には見えなかったがな」
「また今日の検査の結果を聞きに来る様に言いましたから、二週間程後には来院しますよ」
「そうなのか?楽しみだな!人妻も良いからな」
「デパートの売り場には先日の美人が居るのですが?ご覧に成られますか?」
「今は撮影の楽しみが有るから、終わってから考え様」
美優は排卵誘発剤の薬と、SEXがしたくなる薬を貰って病院を出て行った。
病院を出ると桐生と鳥越が連絡をして、近くの喫茶店に入ってお互いの話を始めた。
美優は病院の診察は普通だったと説明した。
薬の袋を見せて「これは排卵を促す薬と、SEXを促進する薬だと思うわ、前にも貰ったから知っている」
桐生が「本館の五階に通行しては駄目な場所が在ったわ」と言った。
鳥越は私が捜した場所は普通の女子の病棟で、変わった所は無かったと言った。
「本館の五階が特別病棟の可能性が有るのね、次回来た時に探ってみるかな」
「野平さんまだここに来るの?本当にここが怪しいの?」
「多分、この病院に早乙女刑事さんは捕らわれていると思うのよ」
「でも、今度は危険かも知れませんよ」
「今度は入院して検査をして貰うかな?」そう言って微笑むと「駄目ですよ、守れませんよ!それに入院する検査って有るのですか?」
「一泊二日の卵管と子宮の造影検査って有るって聞いたわ」
「お腹に胃の検査で使う様な物を入れてレントゲン写すのでしょう?」
「よく知っていますね」鳥越の話に驚く美優。
「とにかく早く救出したいわね」三人は今日の成果が無かった事に失望して帰って行った。
京田監督はスタジオRでの撮影に強力な助っ人集団を準備していた。
裏撮影のプロ集団、闇プロだ。
裏の業界では有名な集団で闇プロダクションは、過激な本物志向のAVビデオを作る会社、バックには美容整形で大儲けをした松宮美容整形と、妻が経営する婦人科の存在が在った。
女優を沢山抱えるプロダクションでも頭打ちを打開する為に、今まで比較的大人しい作品にのみ出演していた女優を騙して過激な作品に出してしまう。
嫌がる女優にSM調教を施して、撮影を強要、その現場の監督が有藤で闇プロの専務兼監督。
当初予定していたSGSクラブの女性達が事故で亡くなったので、急遽相談を持ちかけると有名な京田監督のお力に成れるなら是非と自分から申し出た。
有藤に催眠術の話をすると、そんな面白い事が出来るなら有名な女優を撮影する事も可能ですね、実は頼まれている有名女優が居るのですよ、と言い始めて京田の興味をそそった。
「真壁綾子ですよ、DVDと写真集でのヘアーヌード撮影に使いたいのですが、中々本人が納得しません」
「プロダクションとの話は出来ているのか?」
「勿論ですよ、馬鹿な社長がギャンブルで大きな穴を開けて、穴埋めに約束をしてしまったそうです」
「真壁綾子は三十歳を少し超えた美人で、ドラマの主役もしていますね、私の映画でも東海林祐子とどちらを選択するか迷った女優さんですよ」大いに興味を持った京田監督。
強力催眠術の脅威
42-081
静岡県警の捜査会議で、捜査対象の十五人の捜査結果が集って、特に美優が指摘した梶谷夫妻の早乙女刑事と事件当日の行動が不可解で、最上紗代の事件の前後も静岡方面に夫婦で出掛けている事が判った。
大学教授の加藤京介、服部グループの服部純一のアリバイも不確かな状況が判明した。
プロゴルファーの森はツアーに参加しているとか、テレビ解説をしているのでアリバイが成立したと白石が証言した。
他の十人の疑いを持った人達も、半数はアリバイが有るが残りは不確かの為、新たに捜査の対象にした。
「加藤教授、梶谷夫妻を中心にアリバイの無い人を徹底的に調査して、SGSクラブの全容の解明をしてくれ!」横溝課長が激を飛ばして、会議は終わった。
会議が終わって一平に「美優さんが疑って居る鮫島総合病院は対象外だろう?」
「先日の桐生刑事が一緒に行って、入れない病棟が在ったそうです」
「鮫島院長のアリバイは有るのだろう?」
「はい、病院の事務に確かめた結果と、看護師長にも聞いたので間違い無いと思います」
「何故、鮫島総合病院が美優さんの頭に浮かぶのかが、よく判らない」首を捻る横溝。
神明会の情報の中に、記載されていたとは言えない一平。
京田監督は、スタジオRで撮影する以外の映像を次々と撮影して、絢爛豪華な遊郭の中から逃げ出す和代の映像も数日後に撮影を終わった。
華が車で誘拐される場面も、昔の車を数台準備して、その車内を改造して車内の様子も撮影してリアルな画面構成にしていた。
「近日中に、戦後の華と晋太郎の姿を撮影します」助監督が告げる。
晋太郎七十二歳、華四十三歳、戦後復興の材木供給で大きく成った(檜屋)の様子を描く。
原作には無い加代と華の再会シーンも撮影される事に成っている。
多少のお色気シーンは有るが、自分達が遊郭で原作の様に坊主にされるとは考えてもいない。
尼の鬘を被って、長襦袢を着て遊郭の格子から男性を誘惑するシーンが有ると、聞かされている美奈。
それを裏付ける様に、二つの坊主の鬘が準備されて、CM用の撮影を明日行うとの説明も有った。
二人を安心させて、甲田の催眠術を受け入れやすくする作戦で、甲田に言われて京田が準備した事で、マスコミ向けの宣伝効果も有った。
翌日の撮影には芸能記者も多数呼ばれて、絢爛な長襦袢姿に坊主の鬘で見せる美奈と祐子。
「可愛いですね」「一休さんの頭みたい」と記者から言われて満更でも無い二人。
「長襦袢の下は素肌ですか?」の質問に笑いながら「残念ながら水着です」と二人が答えて笑う。
甲田がその様子を眺めて京田監督に「今夜、東海林さんに催眠術を施しましょう、付き人と関係者にも同じく集団催眠が必要でしょう」と話した。
「判った、打ち合わせ会を行うと伝えて置く」
その日の夜簡単な飲み物が準備されて、東海林祐子と付き人及び関係者が呼ばれてミーティングが行われた。
集団催眠に入ってしまうと最後は「東海林祐子もいよいよ国際派女優に成るのね」
「でも衝撃は秘密にしなければ駄目ですよね、見る人に与えるインパクトが違います」
「私も見た事が無いですよ、祐子さんの裸は」とそれぞれに言い始める。
祐子は何故か目を閉じて眠っている様に見える。
関係者がミーティングを終わったと帰って行くと「東海林祐子さん、これから貴女は監督の言う通りに台詞を覚えて、撮影に臨みますよ!どの様な撮影にも耐えて世界的なスターに成ってしまいます!目が覚めるともう貴女は監督から台本を貰い覚えます」
「。。。。。。。。」
「困難な撮影にも耐えて、世界的スターに成って下さい。手を叩くと台本を貰って下さい」
「パチ!」と目の前で手を叩くと目を開く祐子が京田監督を捜す。
「京田監督!これからの台本を頂けませんか?」と言い始める。
「そうですか、これが三日後からの台本ですが?体調が悪ければ日にちを変更しますよ」
「体調は大丈夫です!元気です」
「違いますよ、生理とかに成られたら撮影が中断してしまいますからお尋ねしています」
「あっ、そうですね」貰った台本にヌードシーンが有ると表紙に書かれているのを見て「五日後にして頂けたら助かります」と答えた。
「判りました、この台本は部外秘ですから絶対に誰にも見せずに覚えて下さい」
「はい、監督判りました。監督の指示に総て従います。よろしくお願いします」そう言ってお辞儀をした。
東海林祐子が出て行くと京田が「凄い、凄いよ!甲田さんの催眠術は最高だ」
「前から催眠術にかかっているので、増幅させただけですよ、納得をしていても本能では拒絶すると思いますよ!監督の指示に従う気持ちと逆に貞操観念と云うか、拒絶反応が有ると思います」
「それが良いのだよ!素直に股を開くのでは面白味が無いだろう?」
京田は話のついでに闇プロの事を話して、真壁綾子の事を話してみる。
甲田が「真壁綾子ですか?私彼女のファンです!それも昔からです」と目を輝かせた。
「それは丁度良かった、力を貸して貰えるか?」
「喜んで、お手伝いしますよ」
「有藤さんの都合を聞いてみるよ!ありがとう」京田は甲田が真壁綾子のファンだった事に驚いたが、闇プロに貸しが出来ると喜んでいた。
真壁本人が納得すれば、直ぐにでも撮影が行える事は有藤から聞いていたので、催眠術さえ施術すれば真壁綾子のヘアーヌード写真集の撮影に成るのだろうと考える京田監督。
また楽しみが増えたと思う京田監督、幾つに成っても変態趣味は治らない。
翌日、県警の中で「伊藤刑事と鳥越刑事が、デザィナーの梶谷夫婦が変な趣味が有ると聞き込んできました」と報告した。
横溝が「どの様な事だ!」興味を持って尋ねる。
「昔新人のデザィナーに教育だと言って、縄で縛っていた事が有るそうです」
「何、それは夫婦で一緒になのか?」
「数人の証言が有りますから、そういう趣味が夫婦には昔から有ったのでは無いでしょうか?」
「任意で調べ様、もう時間も随分経過している早乙女が心配だ」悲痛な横溝課長の決断だった。
紳士がもう一人
42-082
佐山と一平の二人が梶谷の事務所に向って、直接夫婦に話を聞く事にした。
夫婦は簡単に二人を迎え入れて「SGSクラブの事でお越しに成ったのでしょう?」と梶谷宣一は簡単に答えた。
佐山と一平は余りにも簡単に自供をしたので、驚いて顔を見合わせた。
「私達夫婦はSGSクラブの会員でしたのよ、エステの様子を見せて頂いていましたのよ」 咲代が言う。
「それは違うでしょう?売春行為をしていたと聞きましたが?」
「その様な会員も居たかも知れませんが、私達には関係が有りません!会員に成るとショーの様な物を見る事が出来たのですよ」
「それはSMショーでしょうか?」
「見方によってはその様に見える部分も有りましたが、それは見ている人の気持ちでしょう?」
「それではお尋ねしますが、最上紗代さんと云う女子大生が浜名湖で、全裸で遺棄された事はご存じでしょう?」
「はい、知っていますよ!あの子がSGSクラブのモデルをしていた事も知っていますよ」平然と言う二人。
「誰が殺したのですか?」
「それは存じません、私達が聞いた話では、あの子とSEXを希望した会員が居て、その方が腹上死されたのですよ」
「えー腹上死?」
「誰が亡くなられたのですか?」驚いて尋ねる佐山。
「何方か知りませんが八番の札の男性でした。仮面を着けていらっしゃるので顔は判りませんでした」
「その後は一度もその方は見られませんでしたか?」
「次の時は八番の仮面は異なる人が着けて参加されましたよ」
「私達に何か罪が有るのでしょうか?」
「会員は何名ですか?」
「いつも十名です」
「この人はご存じの人ですか?」そう言って智美の写真を差し出した。
「知っていますよ、若奥様でしょう?」咲代が答える。
「髪は刈り取られましたか?」
「いいえ、少し切られた様ですが、カットの一環だったと思いますよ」
次ぎに久美の写真を差し出すと「この方も見ましたわ、綺麗な方でしたね」
「誰かとSEXを?」
「それは無かったと思います、確か六番の男性が高額で落札されて、連れて行かれたと記憶しています」と答えた。
結局梶谷夫婦は、SGSクラブが閉鎖された事を知って覚悟は決めていた様で、自分達は事件には関係が無いと言いたかったのだ。
一平が今度は服部の写真、森の写真、加藤の写真、鮫島の写真を並べて見せた。
二人が覗き込んで見て「この写真の人、琴美さんとSEXした人じゃない?」と咲代が言った。
「琴美さん?誰ですか?」
「芸能人とか聞きましたが、可愛い子でしたよ」
「それからもうひとつ、催眠術を使う人がいるのでしょう?」
「催眠術の話は聞きましたね、かからない人も居るとか言っていたな」宣一が言う。
「そうよ、確か亡くなった女の子がその子だったかも知れない」
「最上紗代さんは、催眠術が効かない!そして八番の人が腹上死してしまったのですね」
「そうです、確かその様に聞きました」
二人は重要な事を沢山聞き込んで梶谷の店を後にした。
犯罪には結びつかないので、逮捕は有りませんのでまた情報を教えて下さいと、名刺を置いてきた一平。
新幹線に乗り込むと早速纏める佐山。
①仮面の紳士は全部で十一人。
②八番の男が二人居て、最初の男は最上紗代とのSEX中に腹上死した。
③それが原因で殺されたのか?
④琴美と云う芸能人の卵がSGSクラブに居て、服部純一とSEXをした可能性有り。
⑤催眠術を使う男が確かに一人いる。
⑥森、鮫島、加藤の写真には反応が無い。
⑦久美さんは画家の黒田がモデルにする為に連れ帰った。
⑧智美さんはSGSクラブでは、坊主にされなかった。
「こんな感じだな」
「そうですね、最初の八番の男が大河内彰は完全に消えましたね、僕の大好きな美奈さん主演の映画に出演していますからね」
「一平が好きな女の子って、どんな女性だ!」
「知らないのですか?去年までYGグループのセンターをしていた可愛い子ですよ」
「知らないが歌手を辞めたのか?」
「そうなのですよ、女優を目指すらしいですね、でも少しイメージ合わない映画なのですよ」
「どんな映画だ!」
「官能映画ですよ、あの可愛い美奈ちゃんが何故その様な映画に主演するのか?」
「ヌードに成るのか?」
「成らないでしょう?戦前の遊郭を舞台にした映画ですよ」
「その映画に大河内彰も出ていますよ」
「他には誰が出ている?」
「東海林祐子、篠田圭介だった様な」
「東海林祐子って知的な美人だな」
「佐山さんも知っている女優さんいたのですね」
「東海林祐子、真壁綾子は好きな女優さんだ」
二人の会話が後数週間で一変する事に成るとは、この時の二人には想像も出来ない事だった。
智美は順調に回復して、久美は入院してから半月以上経過して、もうしばらくして催眠術は解除出来る状態に戻っていた。
一平達の調べた結果で、伊藤刑事も妻久美が誰にも乱暴されていないと知って安心をして毎日の様に病院に顔を出していた。
甲田が闇プロの有藤と一緒に真壁綾子の事務所に向ったのは、明日からスタジオRでの撮影が始まる一日前だった。
ヘアーヌード写真集
42-083
甲田を連れて、真壁綾子の事務所に行った有藤。
「暴力団から、催促されているでしょう?このままだと殺されますよ」
大越社長は有藤に言われて低姿勢で「本人ももう歳だから、今しかチャンスは無いのだよ!裸でお金に成るチャンスだよ」
「それは社長が変なギャンブルに手を出すからでしょう?」
「三千万も負けるとは思わなかったのだよ!暴力団に真壁綾子のヌード写真集を作って返済すると証文を取られたからな」
「今日は説得させる人を連れて来たので、横やりは入れないで黙って見ていて下さいよ」
「この人は誰だね、暴力団には見えないが?」
「この人は催眠術の先生で、これから真壁さんに催眠術を施術しますから、黙って見ていて下さい」
「えー、催眠術でヘアーヌードを撮影するのか?その様な話し聞いた事が無い」
「いつ来られるのですか?」と尋ねると時計を見る大越。
「もう直ぐ来る頃だ!マネージャーの女も五月蠅い女だ!好きにしてくれ!志方組は恐いから、俺はもう知らん」相当志方組に脅かされているのか、投げやりな態度の大越。
綾子がマネージャーの大隅京子と事務所に来たのは丁度その時だった。
「社長、何度言われても無理ですよ!綾子にはその気も有りませんからね!水着の写真集をこの歳で出しても意味ないでしょう」そう言いながら京子が入って来る。
二人の姿を見て急に会釈をする京子。
しばらくして、花が咲いた様に綾子がサングラスを外して、半袖の服にスカートで入って来ると同じく軽く会釈をした。
「まあ、条件を聞いてくれよ」大越が言って、真ん中の椅子に座る。
「貴方カメラマンさん?」有藤に尋ねる京子。
「有藤プロダクションの有藤と申します」と名刺を差し出す。
甲田を京田監督のスタジオRの専務だと紹介する。
「えー、京田監督の専務さん?」急に態度が変わる京子。
「今、撮影中ですよね!私にはお声がかからなかったけれど」綾子が残念そうに言う。
「監督は悩まれていましたよ!東海林さんと真壁さんのどちらにするかでね!私面白い物を持ってきました」と急に万華鏡の様な物を出して来て見せる。
「これは何?」三個を紙袋から取りだして「まあ、ご覧に成って下さい!中に真壁さんが入って居るかも知れませんよ!監督が作られました」そう言うと直ぐに手に取って覗き込む。
同じ様に京子も覗き込むと、大越まで同じ様に手に持って覗き込んだ。
「何も無いわ!綾子さんは見える?」
「どれだったかな、三個の中にひとつ有ったけれど小さな真壁さんの写真が有った様な」
「無いぞ!」大越も同じ様に言う。
「交代して捜して下さい」と言う甲田が、三個目を見ると写真が見えて来ると教える。
蝋燭の炎の代わりに万華鏡の様な物を見せる事で、催眠状態の構築を図った。
三個目を見る事で、催眠状態に陥った三人に「見えましたか?」と尋ねると見えない物が見えていた。
「見えました、綾子さんの顔です」二人が答える。
綾子は「私が二人見えます」と答えたので、催眠術に適した人間だと甲田に見抜かれた。
「不思議でしょう?最初は見えないのに見えるのですよ、簡単な手品ですよ!一斉に瞼が重たく成って来ましたね」そう言われると既に眠ってしまう綾子。
瞼を必死で開こうとする二人に「真壁綾子さんは今が旬です!ヌードを発表する事で有名になれて、不動の地位が築けます」教え込む。
「不動の地位。。。。。。。。」その言葉を呟く京子はそのままの状態で眠る。
「今度は、綾子さんを起こして、頭にすり込みます」
「さあ!綾子さん目覚めて下さい、これからしばらくは京田監督の指示に従って、撮影をしましょう!ヌードも平気ですよ!世界的に有名なスターを目指しましょう!手を叩くと目が覚めますよ!」そう言って目の前で手を叩くと目を覚ます綾子。
「どうしたの?京子」と揺り動かすと目覚める。
「夢を見ていたわ!綾子さんが有名に成って、海外の賞を貰うのよ」
「えー、私も同じ事を考えていたわ、京田監督に呼んで頂けるのかも?」
「その通りです、今日お邪魔しましたのは、私の会社では無く京田監督の依頼で来たのです」
「やはり、映画の出演依頼ですか?」
「その前にカメラテストに来て頂き、次回作の主役に相応しいか決めたいとおっしゃっています」
「えー、次の映画の主役!今の作品の次ぎを。。。。。。」と言葉が詰まる。
「それは是非行きたいです!東海林さんには負けません」ライバル意識を剥き出しにする。
「社長!居眠りしている時ではないですよ!」京子が怒ると、ようやく目覚める。
大越に説明をする京子の言葉に理解をして、大賛成に変わる。
三人は完全に甲田の催眠術に落ちてしまった。
明後日、有藤が迎えに来る事で時間調整が終了して、二人は自信を持って引き上げた。
外に出ると「京田監督はスタジオRで撮影でしょう?」
「そうですよ、撮影現場を見せるのですよ!綾子さんにね!それが監督の作戦です!後は私が催眠術で上手く運びます」
「大越社長が、撮影の為に綾子さんのスケジュールを故意に入れてないのですよ」
「それが撮影のチャンスでしょう?面白い写真集が出来ますよ」
二人は意気揚々と帰って行った。
「監督!真壁綾子は相当東海林祐子にライバル心が有りますね、監督の思惑通りに運びそうです」
「甲田さんの催眠術が無ければ、実現できない企画ですよ」
電話で話す二人は、明日からの撮影でどの様な事態に成るのか楽しみだった。
服部純一に事情聴取する為に会社に電話をすると、来られては困るので静岡県警に出向くと話した。
佐山が「地位の有る人間は脆いですな!服部も色々教えてくれますよ」
「新たな事実が判れば、早乙女刑事の救出に繋がる」横溝課長は早乙女刑事が殺害されていない事を祈っていた。
美優の元に久しぶりに清水会長が電話で「まだ事件が解決してない様だな」
「はい、今回は仮面の紳士が中々判明しません、高木さんに教えて頂いた以外に居まして、全員で十一人だったのです」
「変態の金持ちは困るな!これは良い情報に成るか判らないが、東京の芸能事務所ジョイプロの社長が関西の志方会でギャンブルをして借金が出来たらしい、タレントが被害を受けるかも知れんな」
「ありがとうございます。調べて見ます」美優は何故態々清水会長が教えてくれたのか?その事が気に成って調べ始めた。
始まった撮影
42-084
ジョイプロのタレントは有名な人は二人で、女優の真壁綾子と若手の歌手男性で他は新人と古い役者数名だと美優はネットで調べた。
もしも今の事件と関係が有るなら、真壁綾子さんだがSGSクラブの事とは結びつかない。
仮面の紳士の一部と何か関係が有るのだろうか?の疑問を持ちながら、頭の片隅に置いていた。
一平から聞いていた琴美と云う新人タレントが、所属しているかと調べたが痕跡は無い。
SGSクラブの被害者女性、最上紗代、琴美、万田智美、伊藤久美の四名の中で判らないのは琴美だけだが、手がかりが皆無だった。
スタジオRは朝から準備万端で、東海林祐子も早朝からスタジオにバスで運ばれて到着。
髪をセットして展覧会時の着物を着る。
勿論現在の和装用の下着は御法度の指示が京田監督から出ている。
「何だか、涼しい感じがするわ」着付けの女性に微笑みながら言う祐子。
関係者以外は控え室で撮影が終了するのを待つ事に成る。
「今日は、加代が罠に填められて、習字の展覧会の会場から憲兵に陸軍の基地に連れて来られた場面から撮影に入ります」
合田大佐役の大河内が嬉しそうに待っている。
軍医役で闇プロの松宮美容整形の院長が出演している。
「祐子さん準備は宜しいですね、撮影を始めますよ」京田監督の声に頷く祐子。
横から甲田が祐子の様子を見て、京田に大丈夫だ!催眠術は万全だと合図を送る。
陸軍基地の秘密の拷問部屋と横には診察室が準備されているが、何故か中央には婦人科の診察台が置かれて、カメラが真横に設置されていた。
「はい、スタート」のかけ声で撮影が始まった。
憲兵に連行されて基地に連れ込まれた工藤加代の顔は強ばっていた。
噂で憲兵の怖さを知っていたから、何故この様な処に連れて来られたのか?今も理解に苦しんでいた。
「今から、町村曹長の取り調べが有る、包み隠さず正直にお答えするのだ」と連行した上官らしい男が加代に言った。
町村曹長も髭を蓄えた五十歳位の男で、加代の着物姿を好色の目で見ていた。
そして、展示会場から押収した漢詩の書を取り出して「これは、共産主義を称える文章だ、この様な物は禁止に成っているのを知っていて、掲げたのか?これは重大な反政府運動だ!」と強い調子で言う。
「えー、その様な事は存じませんでした、頼まれて書いただけで私は何も存じません」と答える。
「貴様には、赤の考えは無いと言うのか?」
「はい、全く有りません」気丈に答える。
「反逆の輩はみんなその様に言うのだ!公共の場を使って同士に連絡をしたり、同士を募ったりの行為を行う、貴様もその先導者だろう?」
「いいえ、全く身に覚えは有りません、丸菱銀行の頭取さんに頼まれまして、書きました」
「何!丸菱の頭取だと、直々に頼まれたのか?」
「いいえ、支店長さんを通じてでございます」しばらく押し問答が続いて「貴様が潔白だとの証拠もない、今聞いた丸菱には当方で取り調べと調査を行うが、貴様が赤の手先でないとの証拠も無い、時間を要して取り調べをさせてもらう」と言うと「何か反乱者の証拠を持って居るかも知れない、持ち物とかを厳重に調べよ」と言う町村曹長。
「私には、身に覚えの無い事です」と必死で訴える加代。
「最初はみんなその様に言うがやがて口を割る。丸菱の調査と平行してこの女も調べよ!」と伝えると町村曹長は退席した。
「私はどうなるのですか?無実です」と訴えるが「取り調べが終わる迄、お泊まり頂く事に成ります」
「えー、そんな」と恐怖の面持ちに成る。
「丸菱銀行の調査も直ぐに始めるが、貴女が潔白の証拠も今は無い」と上官の男は加代に告げると「医務室に連れて行け」と部下に命令をした。
「悪い処は有りません」と言うが「身体検査です」と連れて行く憲兵が加代に伝える。
閉会式の為に着飾った着物、髪も綺麗に結い上げて、本当は今頃お礼の挨拶を述べて個展が終了していると思いながら薄暗い廊下を、憲兵に連れられて医務室に歩いて行く。
「次、医務室の撮影に入ります」の声。
廊下に比べて明るい部屋、診察室と隣にも部屋が垣間見られる。
手術、治療の為の部屋で、加代が入った部屋は問診と診察が出来る場所に成っていて、年配の看護婦が三人に、助手の様な男が医務官だ。
机に向かって背中を見せているのが、軍医で五十代の好色そうな眼鏡をした男だ。
医務官は神経質そうな、インテリ風の医者で三十歳位、この部屋では一番若くて、医療の人間に見えた。
「軍医殿、後はよろしくお願いします」と憲兵が加代を残して、医務室を出て行った。
「松本君、憲兵さんの取り調べが終わる迄、泊まって頂く準備を始めて下さい」
「私は何も知りません、丸菱銀行の方の依頼だったのです」と訴える加代に「私に言われても困る!取り調べは憲兵の仕事だ!ここで取り調べが終わる迄お泊まり頂く為の準備を頼まれただけだ」と言う。
「まだ、反逆者と決まった訳ではない!明日からの取り調べで、明らかに成るだろう?そんな綺麗な着物ではここに泊まれませんので着替えて貰いなさい」と言うと、国防色の衣服を持って「さあ、これに着替えて下さい、ついでに先生の検診も行いますから」と言われて、身体を後ろに逃げる体勢をする加代。
顔は恐怖の色が滲み出ているが、直ぐさま後ずさりをした。
「逃げると云う事は、何か調べられたら困る物をお持ちなのですか?」と背後から言う。
「何も持って居ませんわ、それに私は共産主義者でも反乱者の一味でも有りませんわ」と気丈に言う加代の顔は強ばっている。
「それじゃあ、素直に取り調べを受ければ二、三日で解放されるわ」と微笑みながら言う。
「さあ、くその綺麗な着物を脱いで、着替えなさい」
「手伝ってあげるわ」と加代の前に行って帯び紐に手をかける。
それを払い退けようとする加代の身体を後ろから、抱え込む様に持って手首を持つ。
「何、するの」と怒って振り払おうとする加代。
「忙しいのよ、貴女の相手をしている時間は無いのよ」と言うと手早く帯び紐を取り去る。
今度はもう一人も手伝って帯を緩めて、着物から下に落としてしまった。
「いやー、やめて下さい」と暴れて抵抗をする加代だ。
「暴れると、憲兵を呼ぶわよ、見世物に成るわよ」と言うと驚きの顔に成った。
「そうよここには血の気の多い若者が沢山居るから、大変な事に成るわよ」と言うと、少し動きが止まって着物の紐を取り払うと、着物の前が外れた。
「さあ、脱いでそこにかけて置きましょう、汚れると困るでしょう」と脱がせると、近くの壁に木製のハンガーで吊した。
水色の長襦袢姿にされてしまった加代に「先生に診察を受けて下さい」と診察の椅子に座る様に指示をした。
聴診器を首にかけて、好色の顔で待つ軍医の前に背中を押されて座る加代。
「カット!中々素晴らしい演技ですよ!東海林さん」京田監督が賞賛をした。
SEXは演技?
42-085
ここから素直に撮影に応じるのだろうか?京田監督は不安半分で「続きスタート」のかけ声をあげた。
「胸を広げなさい」と聴診器を持って加代に言うと、躊躇う加代。
「早くしなさいよ」と後ろから長襦袢の前を左右に開くと、慌てて手を持って行く加代だが、直ぐに後ろから長襦袢を肩から後ろに脱がせてしまう。
手が動かなく成って一気に上半身が軍医の目の前に露出して、白い大きめの乳房が飛び出した。
「あっ」と言ったが直ぐに聴診器を胸に宛がうと、顔を背けて耐え様とする加代。
美しい肌で乳房も大きくて、形も良く乳首も小さい。
「子供は産んだのかね」と問い正す軍医に「いいえ」と小さく答える加代。
「背中を向いて」と言われて後ろを向く加代に「結婚は?」と尋ねる。
「しましたが、直ぐに離婚しました」と答える加代。
背中を聴診器が猫の舌の様に、何度も複数の場所を這う。
タイミングを待っていたのだ。
「先生、彼女の着物の袂にこの様な物が入っていました」と着物の側で言い出す看護婦。
「何が入っていたのだ」と聞き正す。
「手紙です」と軍医の処に持って来る。
「手紙?」とその看護婦の手を見る加代。
小さな紙切れが軍医に手渡されて、読み始めるが「これは大変だ、直ぐに憲兵に届けてくれ」と言い出す。
「何が、入って居たのですか?」と身に覚えの無い事態に上半身裸を忘れて、聞き正す加代。
「貴様が丸菱銀行の支店長丸田に貰った恋文だろうが!」
「えー」と驚きの表情に変わる加代に「忘れたらしい、見せてやれ、本人も納得するだろう」と恐い顔で言う。
小さな紙切れの様な手紙を広げて、加代の目の前に持って来る。
急いで読む加代が「こんな事知りません、出鱈目です」と大きな声で叫ぶ。
「この手紙には、貴様に頼んで書いて貰った漢詩のお礼が書いて有るではないか、初めから知っていた証拠だ」と言うと「届けて来ます」と看護婦が医務室を出て行った。
「知りません!私は何も知りません!丸田支店長が赤の人だった事も初めて知りました」動かない両手で、上半身を剥き出しにして訴える加代は、恥ずかしさも忘れて必死だった。
机の横に在る木製の電話が鳴り響いて驚く加代。
「判りました、連れて行きます」と話している軍医が電話を終わると「この女を取り調べ室に連れて来いと言われている」と三人に言った。
「カット!良かった!続けてスタート」
京田は何の抵抗も無く乳房を晒した祐子に喜びを隠さなかった。
「連れて来ました」と部屋の前で憲兵が叫ぶ。
「入れ」の言葉に聞き覚えを感じる加代。
小さな部屋の机の向こうにサングラスをかけた軍人が座っていて「まさか、先生が赤の手先をされていたとは思いもつきませんでしたな」と言われて「貴方は合田大佐様でしょうか?」軍服を着ていないので、声と髭で判った加代。
「私は、無実です合田様お助け下さい」と縋る加代に「今、先生の言っている丸田支店長をもうすぐ連行するでしょう」
「そうです、私は頼まれただけです!何も知りません」
「それじゃあ、この手紙は何ですか?貴女の着物の袖に入って居たのですよ」
「私は、何も知りません」
「丸田支店長に尋ねるから直ぐに事実が判明する」と話していると電話が鳴り響いて、合田が受話器を耳に当てて聞いている。
「そうか、自白させろ」と言う言葉で電話が終わる。
「先生と支店長は男女の仲だと聞いたが本当か?」
「いいえ、違います、個展の準備で何度かお会いしましたが、その様な関係はございません」と必死で言う加代。
「そうか、支店長に尋ねてみる」と言うと再び電話をする合田。
「何!以前からの知り合い!妊娠!」と大きな声に成る合田。
電話を終わると「支店長が、先生とは以前からの知り合いで、妊娠しているので手荒な事はしないで帰して欲しいと訴えているそうだ」と驚き顔で言い出した合田。
「えー-、その様な事実はございません!お付き合いもしていません!まして子供が出来る事は有り得ません」と訳の判らない話に困惑の加代だ。
「本当なのだな、調べれば判るのだぞ」と念を押す様に言う。
「はい、絶対に有り得ません」と言い切る加代だが、罠だとは気が付かない。
「軍医!先生が妊娠しているか検査をしてくれ!嘘なら極刑だ!」
「はい、判りました、準備を致します」と出て行く軍医。
隣の部屋には女性を辱める器具、責める道具、そして医療設備を整えた部屋が独立して備え付けられて、別の部屋には女性を閉じ込める場所も造られて、合田が遊ぶ為の部屋も用意されている。
「カット」大きな声が響く。
「大変スムーズに撮影が進むな、次のシーンからが問題だろう?」京田が甲田に尋ねる。
「大丈夫でしょう、台詞も完璧でしょう」
二人の楽しそうな会話の中、隣のセットに連れて行かれる祐子。
中央の診察台を見て大きなため息をつく祐子、多少は恥じらいも有るのだろう。
外国製の婦人科の手術台が備え付けられていたのだ。
「スタート」の声に撮影が始まる。
「さあ、長襦袢を脱いで、台に寝て下さい」と看護婦が言うと「えー、ここに寝るのですか?」
「検査出来ないでしょう?」と言うが、長襦袢を脱ぐと云う事は全裸でここに横に成れと云う事だと、加代は身体を硬直させていた。
躊躇う加代に「どうしたの?妊娠が暴露されるのが恐いの?」と看護婦が言う。
「この様な、場所で。。。。」と怯える加代、天井から白熱電球が筒の様に金属の台を照らして、不気味な光沢を放っている。
「何をぶつぶつ、言っているのよ、ここは病院の治療室よ、恥ずかしいとかの問題では無いでしょう?」と看護婦が強い言葉で言う。
「そうよ大佐に嘘を言ったと報告すると、首が飛ぶわよ」と脅かす三人の女だ。
好色の目で眺める三人の男、その中の一人は金子頭取だとは加代に判る筈も無い。
それでも躊躇する加代に「君達、手伝ってあげなさい、始めてで恥ずかしいのだろう?」と軍医が助け船を出すと「経験が無いのよね、妊娠をした事もないし、この様な病院で検査を受けた事も無いのよね」と言うと、頷く加代は恥じらいを漂わせていた。
「そうなのね」と言うと直ぐに長襦袢の紐に手をかけて解きだした。
「い、いゃーん」と身体を動かして、抵抗を見せる。
紐が解けるのを待っていた様に、背中から水色の長襦袢を取り払う。
祐子の身体は括れた腰で、腹にも贅肉が付いていない。
撮影と実際が混同している京田監督達、祐子は演技をしていると信じているのだ。
本気度
42-086
赤い腰巻き姿に成って慌てて胸を押さえる加代だが、看護婦の手は既に腰巻きの紐を解き始めていた。
「あっ、いゃ、やめて」と小さく抵抗を見せる加代。
直ぐに取り払われると、腰を屈めて座り込んで手で陰部と胸を隠そうとした加代だ。
「そんな場所で、座られると困りますよ」と笑うと「手伝って、寝かせてやって」と言うと今度は医務官が後ろから抱き抱えて「あっ、いやー、やめてー」と言う間に抱えあげられて手術台に運ばれる。
台に上げられると、直ぐに足を片方ずつ二人の看護師が持ち上げて皮のベルトに固定を始める。
上半身を押さえられて、両手も皮のベルトで固定されていく。
「あっ、いや」と小さな声で反発するが、四人の動きは早く直ぐに手術台に固定されて動け無い状態に成った。
足の白足袋だけが異様な感じに見えるが、両膝の関節で固定されているので全く動く事が出来ない。
白熱電球に白い裸体が照らされて、顔を横にして恥じらいの表情に成っている。
膝から下の足は、ブラブラとしているのが不思議に見える。
両手は横に広げられて十字の磔の様な姿で、結い上げた髪が多少乱れていた。
「それでは、検査を始めますね」と言うと台の下に有るハンドルを廻し始める。
「あっ、あぅ」と声を出す加代の身体が少し上昇して、両足が大きく広げられたのだ。
ライトが下半身を明るく照らして、黒々とした陰部の毛を光らせている。
十字の両手の腋の下にも黒い毛が縺れて伸びている。
乳房は乳首を立てて天井を向いて、見られている興奮からなのだろう。
「乳房は張って居るか?」と尋ねる。
「はい、調べます」と二人の看護婦が直ぐに左右の乳房を掴む。
「うぅ」と口走るとゆっくりと揉み始める二人の手は感じる様に揉みほぐしていた。
揉むのを見ると「どうだ、張りは有るか?」軍医が尋ねる。
「少し、張っていますね」と言うと「何、妊娠の可能性が有るのか?」とが言うと「違います」と口走る加代は多少恥ずかしさが少なく成っていた。
突然「どうだ、妊娠しているのか?」と覗き込む合田の声に「いやー-、見ないで」と急にやって来た合田に驚きながら、言い始める加代。
白衣の人間は医者に見えるが、大佐は別の人間に思えて拒絶の態度に成るが、身体は動け無いのでどうする事も出来ない。
「恥ずかしいのか、我慢をして証明をしなければ極刑に成るぞ」と脅かす合田。
「恥ずかしいのでしょう、目隠しをしてあげなさい」と軍医が言うと、黒い布を持って加代の頭の処に行く。
「えっ」と驚きの表情に成るが直ぐに、加代の視界は遮られて、微かに明かりが判る程度に変わる。
今度は合田が変わって乳房を揉み出して「うぅ」と加代が声を出す。
「それでは、器具を入れて調べるから、少し痛いかも知れないから、解しますから我慢をして下さい」と言う。
「は、はい」と小さく返事をする加代だが、意味がよく判っていない。
濃い陰毛をかき分ける軍医の指先、横から看護師が指にクリームを付けて、加代のクリトリスに塗り始める。
「あっ、うぅ」と声が出る加代に、合田の揉み上げる手の動きが速く成る。
少し濡れ始めている加代の陰部、黒い陰毛に露の様な物が見えて感じ始めているのが判る。
「解れて来た様だな、それでは入れますよ」男根の型をした物をゆっくりと挿入を始める。
「うぅ、うぅ」と声を出す加代に「痛く無いですか?」と尋ねる。
クリトリスへ再び指を持って行って、クリームを塗り込むと「あっ、あっ」と声が大きく成って来る加代。
ブラブラしていた足先が、伸びて足袋の先に力が入り出す。
合田が乳房を揉むのを終わって交代をすると、ズボンを脱ぎ始める合田だ。
下半身は褌姿に成って軍医の後ろに行って「良いだろう」と言うと軍医は張り型を抜き取る。
直ぐに合田が場所を代わって自分のペニスを褌の脇から出して、加代の膣に挿入をする。
「うぅ、うぅ」と首を振り「あっ、あっ」と合田の動きに声をあげる加代。
腰を動かして「ああー、ああー」と腰の動きに合わせて声が出る加代。
しばらくして合田が興奮して外に射精すると、金子が待っていましたと同じスタイルで挿入する。
「ああー、ああー」と加代は完全にペニスだと感じて、興奮で首を大きく振り髪を乱して仰け反る。
二人が終わると、加代は元の状態に戻って足に力が無くなって、股間が緩んだ状態で黒い陰毛に愛液が付着して情事の名残を残していた。
「貴方方は私を騙して、強姦したのね」と急に言い出した加代に驚く軍医達、考えて見れば四十歳前の女がペニスが判らない筈が無いと「妊娠はしていない様だな」と軍医は平気な顔で言った。
目隠しを外すと、加代は急に明るく成って見えにくいのか目を何度も瞬きさせた。
「感じていただろう?」と言う合田に「卑怯者!」と詰る加代。
「自分の立場が判っていない様だな、もう少し虐めてやれ」と言う合田。
「いやー、帰して」と言う加代の股間に再び異物が挿入される。
「今度の物は美味しいぞ」と笑う合田に「何、いやー、やめて」と声が大きく成る。
「もう判ったか?痒いだろう?」と最上が笑いながら手を動かす。
「いやー、許して」と頭を大きく振って動かす加代。
「美味しいだろう?男の物が嫌いの様だから、長芋さんを食べさせてやったのだよ」と合田が加代の乳首を摘んで引っ張る。
「いやー、痒いー助けて」加代は狂った様に首を振って訴える。
陰部はむず痒く、気持ちが良いのか悪いのか判らないが、痒みは増幅していた。
何処までが撮影でどこからが本当なのか判らない状況で、東海林祐子は二人の男とSEXを行い。
撮影をされてしまったが、自分では演技をしたと今も思っている。
綺麗に陰部を洗浄されて、初日の撮影が終了して、満足そうな表情の東海林祐子に京田監督が「今日の演技は最高でした、明日はもっとハードですが頑張って下さい」と声をかけると「はい、明日は責めを受けるシーンですね」そう言って冷静な表情に戻っていた。
「久々に咥えて満足したのだろうか?」京田が甲田に尋ねると「そうでしょう、二人の俳優さんに本番をして貰ったのですから、満足でしょう」と笑った。
新たな証言
42-087
「中々良かった」合田役の大河内が喜ぶ。
金子頭取役の児玉誠二も「東海林祐子さんがここまでやれる女優さんだとは思いませんでした。先輩の後を頂戴しましたが良かったです」
二人共上機嫌で宿舎の方に帰って行った。
八王子のホテルを貸し切り状態で、出演者とスタッフは宿泊している。
ロビーで東海林祐子を見ると、思わず裸体を思い出してしまうスタッフも多かった。
翌日も昼前から撮影が始まる。
いきなり祐子は全裸で昨日の手術台に固定されてしまうと、長芋責めが待っていた。
だがこのシーンは長芋を使用しないで、祐子の演技に頼る撮影に成っている。
「認めれば許してやろう」と合田が言うと「何を!ですか?」と苦しそうに言う。
「赤だと認めれば、それとも丸田の女と認めるか?」合田が強く顔の側で言う。
「いやーー」と叫ぶ加代。
「今度は趣向を変えて、これは?」と軍医は陰毛をかき分け始める。
「いやー、何、何なの?」と驚く加代の陰部に洗濯ばさみで大陰唇を摘む。
「痛い-」と大きな声を出すと二個目が再び摘む「痛い-――」三個目、四個目と次々と肉を摘む。
六個の木の洗濯ばさみが黒い茂みに隠れた様に見えている。
それぞれのはさみに細い糸が付いているのでそれを纏めて引っ張ると、右の方に陰部が広がってピンクの肉片が見える。
「痛い-」と叫ぶ加代、容赦なく左の糸も引っ張って広げると、先程の芋の残骸がピンクの肉片に纏わり付いて、垂れて床に流れ落ちている。
「いやー、痛いー許して、痒いの」と大きく頭を振って痛がる。
「かいてあげよう」と細い棒の様な物を中に挿入している。
棒にはギザギザが付いているので、動かすと刺激がもの凄いのだ。
「いやー、ああー、だめー」と大きな声を出して身体を動かそうとする。
「痒いのだろう?」と弄ぶ軍医だ。
合田が「早く認めないと、次は木馬に乗って貰うぞ」と指を指す。
加代が指を指す方向を見ると、木製の木馬が近くに転がされてやって来た。
木馬が何を意味するのか判らない加代だが、今責めを受けているよりも激しい事は判る。
「ああー、ううー」と激しく棒を動かされて仰け反りながら声をあげる。
棒を抜き取ると「ふー」と大きな溜息を吐く加代。
「折角だから、乗せてやれ」と合田が言うと、手足のベルトを緩める看護婦達だ。
疲れた様子の加代の身体を抱き起こすと、四人が手足を抱えあげる。
「いやー、許して」と騒ぐが容赦なく木馬に連れて行く。
木馬の背に跨がらせるが、中央が丁度加代の陰部に当たって、クリトリスから膣、肛門に満遍なく木馬の背がフィットする様に造られている。
両手を木馬の首に抱き着いた様に固定されて、動け無く成って自身の身体が完全に木馬の上に乗ると、重量で大きな刺激が陰部に加わる。
「うぅ、痛い!」と言うと腰を浮かそうと力を入れる加代だ。
すると、足首に小さな砂袋をベルトで巻き付ける二人の看護婦。
「いやー!辞めて、壊れる」と叫び出す加代。
手をゆっくりと離す二人、浮かした腰が自然と木馬の背に沈んでいく。
「痛いーー」と叫ぶ加代の陰部に完全に突起物が当たって痛みが伴っている。
本来の木馬責めは股間から血しぶきが出る程の角度が有るが、この拷問室では女性を虐める事が目的なので使えない様には絶対にしない。
だが加代は判らないので、股間が裂けてしまいそうな刺激を感じていた。
すると目の前にもう一つ同じ形の木馬が富岡の手で運ばれて来た。
「先生、その木馬に飽きたら、あれに乗り換えますか?」と指を指す合田。
痛みに慣れて来た加代が見たその木馬の背には大きな男の張り型が付けられていて、木馬が動くとその張り型が上下に動いているのが見える。
「どうです、乗り換えたいでしょう?」と合田は嬉しそうだ。
「いやー、いやーよ」と叫ぶ加代。
「自白したら助かりますよ、自分は丸田支店長の女で共産主義者の同士だとね」そう言って、加代の乱れた髪を掴んで引っ張ると益々乱れて、綺麗に結い上がっていた髪の面影も無く成ってしまった。
「何とか、言わないのか!」と言うと鬼の様な眼差しで睨み付ける加代。
痛かった股間には慣れと刺激が伝わっていたので、余裕が生まれていたのだが、ここの人間はその事実を知っていた。
「おい、乗り換えたいらしいぞ」と合田が言うと、木馬を近くに押して来る。
近くで見る張り型は大きく、目の当たりに見た加代が「い、いやー壊れる、許して」と叫ぶが、既に足首の砂袋は外されて、両手の固定も解かれて身体を持ち上げられていた。
「さあさあ先生、こちらのお馬さんは動くから楽しいわよ」と足を持って乗せる。
張り型は馬の背から下に沈んでいるのだが、加代は「いやー、いやー、壊れる」と必死に動く。
抱えて跨がらせて、両手を同じ様に固定されると、今度は木馬の横腹に膝を固定する。
腰が動かない様に固定されて、膣に張り型が入っても身体を動かして抜く事が出来ない様に成っていた。
「許してーー」と加代は合田の顔を見て懇願する。
「認めれば、楽に成れるぞ」と笑う。
「。。。。。。」加代も認めればもっと残虐な責めに成ると思うと、迂闊に返事が出来ない。
「そうか、動かせ」と言うと「いやーー」と叫ぶが、股間には何も挿入された感じは無い。
木馬は一段高い場所に登って止まる。
丁度馬を繋いで置く様な場所に入ると、松本が横の踏み台を上がってきて加代の顔の横に来た。
手には日本手拭いを中央で結んで、持っている。
「口を開きな!」と恐い口調で言う看護婦を睨み付ける加代。
「バシー」と平手打ちが加代の頬に炸裂して、加代の頬が赤く成る。
突然の衝撃に恐怖の顔に変わった加代に「逆らうと、綺麗な顔に傷が付くよ、責め具はいくらでも有るのだよ」と言われて、口を小さく開くと「大きく開くのだ」と開いた口に日本手拭いが押し込められて「うぅ」と頭を仰け反らせる加代。
木馬の下から、張り型の先が挿入されたのだ。
声が消えると同時の出来事に苦痛の表情に成る加代だが、手拭いを乱れた髪の後ろに強く縛ると「何処まで頑張るの?諦めた方が良いよ」と肩を叩いて踏み台を降りる。
木馬が動き出すと張り型が加代の膣にぐさりと突き刺さる痛みが、加代の身体を仰け反らせて「ぎやー」と叫んでいる。
木馬が動くと上下を始めて、深く浅く成るのだが、最初の深くで加代はもう絶えられなく成ってしまった。
木馬を止める合田は加代の顔の処に行って「認めるか?」と言うと虚ろな眼差しで頷く加代に変わっていた。
その撮影の途中に入ってきた真壁綾子が放心状態で動けなく成っていた。
生唾のシーン
42-088
休憩に入ると京田監督が真壁綾子の側に来るが、綾子は今見た東海林祐子の演技に身体が硬直していた。
「どうです、東海林さん今までと違うでしょう?」
「はい、驚きました!信じられません」
「世界に羽ばたく為には、裸に拘っては駄目ですよ!綾子さんも如何ですか?カメラテストを受けられたら如何ですか?」
「監督が撮影指揮をして下さるのですか?」
「それは当然ですよ!この撮影の合間に行いますよ」
「お忙しいのに、そこまで言われたらお願いしなければ失礼ですね」
「明日の撮影で一段落ですから、明後日以降でしたら時間が出来ます」
「そうですか、それでは週末お願いします。私も東海林さんに負けられません」
「でも、東海林さんには中々勝てないかも知れませんよ!」
「何故ですか?」
「彼女はこの映画に女優生命を賭けていますからね、この映画の原作読まれましたか?」
「いいえ、読んでいません」
京田が近くに居たスタッフに、台本を持って来させると手渡す。
「それは、明日以降の台本ですよ、東海林さん絡みのね」
早速読み始める綾子の顔色が変わってしまうのがよく判る。
「この様なシーンを撮影されるのですか?驚きです」横から京子が台本を持って読み始めると「えーー、東海林祐子さんが坊主に成られるのですか?」声が変わった。
「凄い勇気ですね、今日の裸でも驚きましたのに、坊主って私と同じ位の髪の長さなのに、切るだけでは無くて剃るのですよね」
「綾子!台本にはあそこの毛も剃られるって書いてありますよ」京子が読んで驚く。
「映らないから、誤魔化しですよね」微笑んで言う綾子に「海外はそのままですから、本当に剃りますよ」京田が涼しい顔で言う。
「勝てませんわ、そこまで無理です」と諦めた様に言う綾子。
二人が帰る時に甲田が来て、今見た事はここを出ると忘れると言って見送った。
「甲田さん、忘れてしまったら駄目でしょう?ライバル心が消えますよ」
「大丈夫ですよ、ここに来ると思い出しますから、明後日はハードな綾子の撮影が出来ますよ!闇プロの面目躍如ですよ」そう言って笑う甲田に、恐怖さえ感じる京田監督。
休憩の後は合田と加代の布団でのシーンが撮影されて、再びSEXを行う合田役の大河内。
歪なペニスを銜え込んで喜ぶ祐子は、演技か本心か判らない演技に監督は上機嫌だった。
幸を誘惑して睡眠薬を飲ませるシーンは既に撮影が終わっている。
一週間の休みに後、神崎幸が合田達に処女を奪われて狂うシーンの撮影を、斉藤琴美で撮影する事に成っていた。
琴美には催眠術が必要無いのではと思う程だが、浣腸シーンも有るので不安に成る京田監督。
明日の撮影には女刑事をここに連れて来て、もう一度剃髪剃毛の撮影を行う事に成っている。
加代が遊郭に連れて来られて、これまで居る遊女の剃髪と剃毛を見せて脅かすシーンの撮影だ。
鮫島総合病院で、媚薬と麻薬で完全に雌に変えられてしまった瑞紀は、もう逃げる気力よりもSEXを楽しむ事に喜ぶ様に変わっていた。
静岡県警に出頭した服部純一は、供述の前に会社には内緒にして欲しいと何度も言って、佐山と一平の質問に答えた。
マジックミラーの後ろには、美優と横溝課長が陣取り準備を整えた。
開口一番「私がSGSクラブの会員だった事は認めます。一人女優の卵だった琴美を抱きました。でも嫌がる様子も無く恋人の様に接してくれましたよ」
「その琴美さんの事で他に覚えている事は無いですか?」
「髪はセミロングの黒い髪で、若い二十歳過ぎだと思います」
「催眠術を施されていたと思うのだが、知っていたのか?」
「ご存じでしたか、そうですよ!催眠術の男が居る様です」
「顔は見ましたか?」
「どの男が催眠術を使うのかは知りませんね、社長では無かったのですか?」
全く知らない様なので質問を変えて十人の紳士の事を尋ねると、同じ様に八番の男が最上紗代さんとのSEXの時に腹上死をしたと答えた。
次回の集まりには同じ様な年齢の男性が八番として、新しく参加したと答えた。
今度は女性の写真を見せると、紗代、智美、久美、を知っていると答えて、後二人居て一人が刑事だと言い始めた。
直ぐに早乙女の写真を持って来る一平。
「この女か?」と尋ねると頷く純一、そして最初の時は居なかったとも答えた。
そして久美を落札して連れ帰ったのは三千万出した六番の男だと話した。
「この刑事さんは催眠術の効果が薄いと、説明が有りましたよ!その日は警察の目が有るので、落札者がそれぞれを連れて帰りましたね!その後どの様に成ったか判らないです」
「何番の男性が刑事を連れて行きましたか?」
「よく判らないのですが、新しく参加した八番の男性が二人共連れて帰ったと思いますよ」
「えー、それでは新しい八番の男がその琴美さんと早乙女刑事を連れ去ったのですか?相当な金額でしょうね」
「それよりも連れ帰って、住まわせる場所が無いでしょう?催眠術で自由だとしても無理ですよ」
「そうですね、二人も連れ帰ってどうするのでしょう?」
「爺さんでしたから、遊べませんよ」そう言うと笑う。
美優が横溝課長に「予想外の話ですね、二人を連れ帰ったのが八番の男って話は!」
「それも高齢の様だな!SEX目的で無ければ何だ?久美さんは画家のモデル、二人もモデルには要らないだろう?」
その時服部が「琴美って子は自分から付いて行った様ですが、もう一人は眠らされて寝台車を待っていましたね」と聞えた。
「寝台の車は特殊だ!これは手がかりとしては最高だ」急に喜ぶ横溝は、直ぐに当日その様な車が走っているかを調べる様に指示した。
「レンタカーも調べろ!」と言った時、伊藤があの時見た髪の女性が早乙女刑事だと思い出していた。
撮影か調教か?
42-089
「私達がSGSクラブに行った時、寝台車が止っていました!レンタカーだったと記憶しています」伊藤が直ぐに答えた。
「それだ!直ぐに借りた人物を捜せ」捜査本部は一気に活気付いた。
「腹上死した最初の最上紗代さんとSEXをした八番の男性が誰なのか?その後の八番の男が何者か?少なくとも後の八番の男性は年寄りらしいですね」美優はそう言った。
当初は八番の男性は大河内彰と予測していたが、実際は腹上死しているのだから、予測が外れたと思っていた。
その早乙女刑事は鮫島病院総合病院から、スタジオRに運ばれてセットの椅子に全裸で座らされて、口には木の猿轡ががっちりと填められて、椅子に縄で縛られて身動き出来ない状態だ。
「逃げ様として、連れ戻された加代に見せしめの為に、遊女の剃髪と剃毛を見せるシーンから始めます」
「準備宜しいですか?」
縄師が瑞紀の足首に縄を巻き付けて「スタート」の声と同時に引っ張り上げる。
殆ど生えそろっている陰毛が剥き出しに成って、カメラに映される。
「よく見ているのだよ、今からこの子のマン毛を燃やしてやるのよ!逃げたたらこの様にされるのよ」富山師長演じる絹代が股間に蝋燭を近づける。
「うぅ、うぅ」驚きの声をあげる瑞紀は、自分の股間に来る蝋燭の炎に驚異を感じている。
富山は容赦なく股間に蝋燭を移動させると、顔を背ける加代。
「よく見るのだよ!逃げるとこの様にされるのだよ」
陰毛が炎に燃えて、臭いが鼻をつくと気絶してしまう瑞紀に「カット」の声が響いた。
「次は、少し伸びた髪を剃ってくれ」と指示をする監督。
闇プロの井上が、助手の小池泉と衣装と鬘を着けて今日の撮影に参加していた。
井上の本職は散髪屋で、最近は闇プロの専属で女性の頭を刈ったり剃ったりが主な仕事に成っている。
東海林祐子の髪を刈り取れると、今日は興奮して参加をしているのだ。
知的女優の東海林祐子のSEXと剃髪、剃毛シーンは今回の映画でも目玉のひとつで、失敗は許されない。
昨日は既に二度のSEXシーンを撮影されて、二人の男優と本番行為をしてしまった祐子。
洗濯ばさみで遊ばれて、今日は剃毛から剃髪までされてしまうのに、本人はそれ程抵抗を見せない。
催眠術が無ければ決して実現する事が無い卑猥で、濃厚なポルノ映画だと見学のリチャード本木も興奮している。
日本のポルノの奥深さとエロに驚嘆して、世界的ヒットは間違い無いと自信を深めた。
気絶した瑞紀の頭を半分以上剃り上げて、股間の剃毛も終わらせると京田監督が「準備が出来た様だ!仕上げからスタート」メガホンで告げた。
「うぅぅぅ」瑞紀が頭を剃られて、呻き声を出している。
長い髪を後ろで束ねてリボンで留めている加代。
白いブラウスに紺のスカート姿、東京に行く予定が遊郭に連れ込まれて逃げ出したが、見回りの若者に捕えられて地下の部屋に連れて来られ、若い女の剃髪と剃毛を見せられて恐怖の顔に成っている。
瑞紀の頭は少し伸びただけだが、加代は長い黒髪を後ろに束ねている。
しばらくすると瑞紀の撮影が終了して、混乱の加代だが今は遊郭の地下で両手を万歳状態で捕まっている事実だけだ。
「ここで働くのは承知なのね」と黙ってしまった加代に尋ねる絹代。
鋏でブラウスのボタンを切り落として行く。
「脱ぐのは面倒臭いね」と笑いながら五個のボタンを総て切り落とすと、床に音を立てて転がっていった。
開いたブラウスの合間に、白のシミーズに白のブラジャーが見える。
それを見ていて「着物の時と違って、乳バンドが眩しいわ」と合田が嬉しそうに言う。
着物を着る女性が多く、少し前までブラジャーを乳バンドと呼んでいたので、合田にはその響きが心地よいのだろう。
スタイルも乳房も大きいので尾山が「これは、充分お客さんが喜びますよ」と言う。
「親方さんにもっと良く見て貰おうね」と言うとそのブラウスに鋏を入れる絹代。
「。。。。。」何も喋らなく成った加代。
背中の加代の見えない場所に、お湯の入った真鍮の洗面器が二つ運ばれて置かれた。
中には変な形のヘチマの小型の様な物が一つと、小さな歪な物が数個浮かんでいる。
もう一つの洗面器には、木綿の布が浸かっている。
遅れて金属のお盆に日本剃刀がひとつ、シャボンの入った陶器の入れ物が置かれた。
最近はここ(尼御殿)では頭髪も剃るので、二人は常に研ぎ師との連携で複数の剃刀セットを用意していた。
どうやら何か趣向を用意している様な雰囲気が漂っている。
絹代がブラウスを切り刻んで、加代の身体からボロ布の様に抜き取った。
両手を万歳にしているので、脇毛が剥き出しに成って黒々としている。
「先生、予想通り毛深いわね」加代の腋の下を見ながら言う。
「。。。。。」何も答えない加代は、この連中に何か言えば挑発する事に成って、喜ぶから危険だと思って何も言わなくしていた。
「大佐、いつもその立派なお髭をお手入れされているでしょう?今夜はこの先生の腋を綺麗にして差し上げて下さいな」と絹代が言う。
立ち上がって加代に近づいて「俺が、先生のこれを綺麗にするのか?こちらの方が良いがな」と加代の下腹部の処を触る。
「いや、大佐に綺麗にされるのは恐いわ」と今まで黙っていた加代が急に拒否の態度を示す。
「大佐にマン毛の処理を頼みますと、使い物に成らなく成ります」と尾山が笑いながら言う。
「そうか、俺が剃ると傷物か!」と声を出して笑う合田だ。
「大佐、腋なら練習だと思って、剃ってやって下さい」と絹代が剃刀を手渡す。
「いやー、止めてよ、恐いわ」と身体を動かして逃げる加代。
「バシー」と絹代の平手打ちが加代の頬に炸裂した。
「大人しく従うのよ、ここでは許されないのよ、憲兵を呼んで貰おうか?拷問を受けるよ、その綺麗な顔が傷だらけに成って、丸田支店長の様に逆賊として新聞に載るよ、長崎のお母さんが泣くよ」と言う絹代の言葉に顔色が変わる加代。
「何故?知っているのですか?」と不思議な顔をする。
「此処に来る女の素性は総て調べて有るのよ、お金は以前と変わらず、いやそれ以上送れるからね、でも逆らうとお陀仏で新聞記事と一緒に里帰りだ」と言う絹代に「お願いですから、母には内密にお願いします」と懇願する加代。
「じゃあ、始めて」と絹代が言うと、シャボンを刷毛に付けて加代の腋の下に塗る。
合田が剃刀を持って「これって切れ味良いのか?」とシミーズの肩紐を切る。
直ぐに切れて、前後に落ちると「おお、良く切れるな」と言うともう一つも切ってしまう。
「あっ」と口走る加代の身体からシミーズが床に小さく成って滑り落ちた。
「おお、良く切れるな」と言うと剃刀を加代の腋毛に当てると、皮膚を引っ張りながら「ジョリ、ジョリ」と音を立てて剃り落として行く。
「大佐さん、上手よ」とつねが褒めると左手の腋に塗り始めるお婆だ。
右を剃り終わって白い半紙に乗せると、左手の腋を剃り始める合田「ジョリ、ジョリ」と大きな音がする。
「先生の毛は硬いのよね、頭髪を見た時に判ったわ」と言う。
しばらくして、剃り終わると半紙に乗せて「ほら、こんなに沢山だよ」と加代の目に前に持って行く。
「これからは、私が時々剃ってあげるわね」微笑みながら言う。
京田が「良かった!カット」の声が響く。
逝かされた裕子
42-090
「流石に大女優だ!東海林さんは素晴らしい!この調子でクライマックスまで、撮りますよ!スタート!」京田が言うと頷く祐子。
縄師が縄を持って加代の側に来て跪くと、縄を加代の左足の膝に結び付けている。
「何をしているの?」と下を見る加代に「気にしなくていいのよ、今度はここを綺麗にしてあげるからね」とズロースを触る絹代。
加代の気を逸らせる為にしているのだが「これも必要無いわね」と鋏でブラジャーの紐を切る絹代。
肩の紐を直ぐに切ると、直ぐに胸の谷間に鋏を入れて切ってしまうと、ブラジャーが布切れに成って床に落ちた。
縄師は加代が見ていない時に、膝と足首にも縄を蒔いて準備を終わる。
少し大きめの乳房に、形の良い乳首が幾分立っている様に見える。
縄師が加代のリボンの付いた髪の毛に紐を結びつけている。
「嫌よ、髪は触らない約束よ」と言う加代、髪を剃られたら逃げる機会を失うと思っていたから必死だ。
「切らないよ、面白い物が見られるわよ」と微笑む絹代。
準備が整ったのを見届けると、絹代の鋏がズロースを切ろうと刃先が腰に入る。
目を閉じる加代「観念したのね」と言うと直ぐに切り裂く。
一箇所を切って、二箇所目も簡単に切り落とすと、加代の白のズロースが床に落ちる。
「濃いわね」と言いながら、近づいて来るとが「仕込み甲斐が有りそうね」と加代の背中に廻って、真鍮の洗面器の中の物を取り出して「良い感じに成っているわ」と言うのと同時に縄を引っ張り始める。
「あっ、痛い」と加代が言うと加代の左足が床から離れる。
右足一本で立って、左足が吊り上げられると、陰部が丸見え状態に成ってしまう。
「良い眺めだ」と合田が言うと加代が「いゃー、見ないで」と叫ぶ。
「もっと見える様に、今からつるつるにしてあげるよ、その前にこれを食べさせてあげるよ」手に持った随喜の筒を見せる。
「それ何よ、変な事しないで」と片足立ちで言う加代は、随喜を初めて見たので判らない。
跪いて、加代の陰部を触り出すと「嫌!何をしているの?」と見えないので不安な加代だ。
指が陰毛をかき分けて、小陰唇を広げると側に絹代が来て、手渡された随喜の挿入を始める。
随喜はハスイモの葉柄の皮をむいて乾燥させたものである。
これは食用にもなるが、芋そのものは固くて食用にはならない。
これに含まれる成分サポニンが男女の生殖器、とりわけ女性の膣に刺激をもたらして性的快感を与える。
また、この有効成分により陰茎に流入する血流が増加し、陰茎も一時的に増大する。
腐敗させなければ、製品から有効成分がなくなってしまうまで何回か使用できる。
「本物の随喜に媚薬の成分が入っているので、狂う程感じますよ」有藤が甲田に囁く。
「演技が本気に成りますね」甲田は微笑む。
全く知らない加代の膣にゆっくりと挿入をするが、まだ加代の膣は愛液が出ていないので入り難い。
「頭取、乳房を揉んでやって下さい」と加代の下半身に手を宛がいながら言う絹代。
「任せておけ」と喜び勇んで、加代の処に来ていきなり唇に接吻をしようとする。
「うぅ、いゃー」と口を閉じて顔を逸らす加代。
「嫌か、これならどうだ!」と二つの乳房を鷲づかみにする金子。
「頭取、虐めてはいかんぞ、優しくしなければ、先生も濡れないぞ」と向こうから合田が叫ぶ。
「そうか、そうか」と今度は優しく揉み解す金子だが、加代は奥歯を噛んで我慢というか、感じない様に身構えている。
「どうだ、駄目か?」と尋ねながら揉む。
「頭取、頑張って」と絹代に言われる。
指で小陰唇を広げて、絹代が随喜を膣口に当てているが、強く挿入はしていないで、入り口で持って居る状態だ。
金子が「これでどうだ?」と加代の乳首にしゃぶり付いた。
「うぅ」と初めて声を出す加代、左手で優しく右の乳房を揉み、口で左の乳首を吸い上げる金子。
次第に方法は変わって、舌で乳首を転がして舐めて吸う。
流石に反応が「うぅ、うぅ」と声を出し始める加代。
それを待って居た様に、クリトリスに刺激を与える絹代「あぅ、うぅ」と声が変わって来ると、随喜をゆっくりと挿入していく絹代。
「あぅ、あぅ」と膣の奥に侵入した異物に反応をする加代。
「入ったわ」と言うと、小池が随喜の先を持って、膣圧で戻って来るのを押さえている。
絹代が立ち上がると「良い気持ちかい?」と加代の耳元で言う。
「何でもないわ」と言いながらも「うぅ」と金子の乳首を吸う行動に反応をしている。
「始めましょうか?」
「綺麗にしてやって」と微笑みながら加代に言う絹代だ。
腰を屈めるが「濃くて、堅そうね、頭は大変よね」と小声で言うが加代は聞いていない。
洗面器からお湯で温めた布を手に持って、加代の陰毛を熱で解す。
しばらく持っていた布を取り払うと、再び小池が随喜の先を押さえて飛び出さない様にしている。
「頭取、ご苦労様」と絹代が言うと「そうか、気分が良く成ったか?」と嬉しそうだ。
「はい、愛液が出て潤ってきました」と答える。
カメラがアップで祐子の陰部を映す。
「角度を変えて、剃り難いから」と言うと加代の手の縄が緩む。
手首の入った木が取り外されて、腕を降ろされてほっとした加代だが、直ぐに縄師が後ろ手に縛り始める。
両腕を後ろに、乳房の上下に縄で強く締め上げて縛っていくと、乳房が飛び出した形で背中に縄が集まって今度は天井の縄と結び付ける。
すると左足が直角に、天井まで引っ張り上げられて、加代の身体が横に成って水平に成る。
だが、加代の陰部が大きく開かれて、肛門までみんなの目に曝されて凄い姿で固定された。
「素晴らしいな、先生」と合田が言うと「卑劣な人達ね」と恐い顔をする。
「気持ちが良くない様だ、早くつるつるにしてやれ」と合田が言う。
髪に繋いだ紐も天井に引っ張られて、加代の顔の角度も固定された。
「さあ始めましよう、先生肛門までオケケが生えているわよ、綺麗にしてあげるわ」と言いながら刷毛でシャボンを塗り始める。
「ここが良いでしょう」とクリトリスを刷毛で刺激する。
「うぅ、うぅ」と言う加代は、みんなの顔が目の前に見えて、恥ずかしい限界に成っている。
小池が押さえている随喜を時々動かすと「あっ、あっ」と声が出始める加代。
身体は全く動かない状況で、全員の自由に成る。
剃刀がいきなり肛門部分から剃り始めるので、驚き顔に成る加代だ。
つねは肛門が使える女かを確かめていたのだ。
「うぅ」と少し反応が有る事を確かめながら、剃りあげていくつね。
今度は小陰唇から大陰唇の陰毛を剃り始めるが、随喜が邪魔に成るので小池が持って動かす。
「ジョリ、ジョリ」と剃られるのと同時に随喜の刺激で「あっ、あっ」と加代の声も顔も変わってきた。
「頭取、先程のお礼にしゃぶらせてあげたら?」と絹代が言うと「そうか、それは良いな」と直ぐにやって来てズボンを脱ぎ捨てる金子が、褌からペニスを出すと加代の口元に持って行く。
慌てて口を閉じる加代だが、絹代が鼻を摘むと「口を開いて、奉仕をするのよ」と強く言う。
我慢をしていた加代が大きく息を吸う為に口を開くと、金子が自分のペニスを加代の口に押し込んだ。
「うぅ」と言いながら咥え込んだ金子のペニスを、はき出そうとするが腰を動かす金子。
陰部は婆に「ジョリ、ジョリ」と剃りあげられて、クリトリスの廻りに成っている。
刺激を与える小池の動きは、加代の口の動きを滑らかに変えていった。
「うぅ、うぅ」と腰を動かす金子に合わせる動きに変わっていたが頭は動かない。
裕子無惨
42-091
「ジョリ、ジョリ」と大きな音をさせて、下腹部の残った陰毛を剃りあげていく婆の手さばきは早い。
刺激の無い部分は、本職なので剃りあげるのに時間は必要が無かった。
でも加代の顔面は金子の精子で、白く汚れてしまった。
「カット!児玉さん原作の通りじゃないの!」京田が汚れた祐子の顔を見て笑う。
頭を掻きながら微笑む金子役の児玉。
祐子の股間は綺麗に剃り上げられて、随喜だけが咥えた状態に成っていて、苦しい体位を続けている。
「祐子さんの逝き具合を見せて貰いましょうか?続けてスタート」と撮影が始まる。
加代の膣に突き刺さった随喜を抜き取ると、もう随喜は愛液でべっとりで、抜き取った膣口はぽっかりと口を開いていた。
「もう、許して」とか細い声の加代に「貴女はまだ終わってないでしょう?」と言われて無言の加代だ。
随分長い間股間を大きく広げて、疲れの方が強い加代だが、股間は何か物足りない状態に成っている。
洗面器の中に手を入れて皮の指サックを取り出すと、右手の中指と薬指に装着する様に被せる。
「先生、あれが何か判る?」と顔の側で言う。
「あれはね、先程貴女が咥えた随喜で作った道具でね、女を泣かせる物なのよ、一度これで掻き回されると殿方の物で無ければ、終われなくなるのよ」と言われて「そんな物。。。。。。」と言葉を濁す加代だ。
「せせりと呼ぶ大昔からの道具よ」
随喜には指に巻きつけて、女性器の中を捏ねまわす”せせり”というプレイが随喜汁まみれになった女性器はかゆみとえぐみで気も狂わんばかりに成り、男性のペニスでようやく収まると言われている。
婆が大きく開いた股間の緩んだ加代の膣口に、随喜のサックを蒔いた中指を簡単に挿入する。
「うぅ」と言う加代だが、平静を装うが指を動かし始めると「あっ、あっ」と声を発し始める。
しばらくして、薬指も一緒に入れると「ああー、ううー」と大きな声を出し始める加代だ。
縄師が胸の谷間の縄に、天井の縄を結んでも全く判らない加代は段々大きな声を出し始める。
たねが二本の指を大きく動かして、加代の膣内を掻き混ぜる様に動かすと、もう「ああーだめー、だめー」と大きな声を出して、廻りを気にしていない状態に成っている。
「ここ!」と尋ねながら、掻き回す。
「ああー、だめーだめー」と大きな声に合田も金子も近くに来て見守る。
今度は寸止めを始める。
何度も逝く加代を今度は逝かせないで止めてしまうから「いやーーーー」と言う加代。
「そう」とまた動かす「いやーーー」と動かすのを止める。
指の動きに反応している加代をみて、そろそろ良いだろうと指を抜いてしまう。
身体が燃えてしまった加代は「早く、入れて」と小声で言っているが、絹代が「聞こえない何?」と尋ねると「入れて、入れて」と言う。
縄師が左足の縄を解いて、胸の縄を引っ張ると、加代の身体は足を下に仰向けの状態に成っている。
身体が楽に成って益々加代は「入れて、入れて」と口走る。
「何を入れるのよ」と尋ねる絹代に「男根が欲しい」と口走る。
頭が下がって胸が引っ張られて、足はだらしなく広げて童女の様な陰部は丸見え状態だ。
「大佐に、入れて貰うか?」と尋ねる。
「はい、はい、はやく下さい」完全に雌に成っている。
祐子の理性は何処に行ったのかと疑いながら見ている金子。
加代の頭の紐を外して、束ねた髪が床に流れる。
長い黒髪で多くて堅そうな髪だ。
バリカンと剃刀のセットを台の上に並べて、用意をしているが加代には全く判らない。
合田が衣服を脱ぎ捨てて、褌も脱ぎ捨てて全裸に成って加代の足を持った。
「欲しいのか?」と尋ねる合田に微笑んで頷く加代。
足を持つと、大きく成ったペニスを加代に見せると「頂戴!」と嬉しそうに叫ぶ。
加代の愛液で塗れた膣口に挿入すると、目を瞑って「うぅ、うぅ」と言う。
直ぐに井上の持ったバリカンが加代の額に入るが、気が付かないのか「あっ、あっ」と嗚咽を出す。
額に何度もバリカンを入れて、刈り取ると長い黒髪が床に落ちる。
後ろは刈れないので、額の部分だけがどんどん髪が無く成っていった。
「ああーー、いくーー」と大きな声を上げて、終わる加代はそのまま気を失う程逝った。
合田も同時に終わっていた。
「中々面白い趣向だったな」と褌を着けながら微笑む合田。
目の前の加代は額の髪が無くなって異様な頭に成っている。
絹代が腕に注射をして「これで朝まで起きないわ、綺麗にしてやって」と言うと縄を解いて、瑞紀が剃られた椅子に加代を座らせる。
バリカンで残りの髪を刈り上げていくが、誰かが身体を支えていないと頭が落ちてしまう。
しばらくして綺麗に坊主にされた加代は、剃髪はされずにそのまま布団に寝かされて朝まで眠るのだった。
「カット!本当に寝た様だな!何処までが本当か判らない状態で眠ったので、井上さん綺麗に剃ってしまえ!」京田は撮影が終わって、楽しみで眺める。
「これが知的女優東海林祐子ですかね」甲田が言うと「所詮女はこんな物だよ!我が社に送られる女も似た様な物ですよ」有藤が白く塗られた祐子の頭を見て言う。
「ジョリ、ジョリ」と大きな音と一緒に白いシャボンが剃り取られて、青白い頭が見えてくる。
「明日の真壁綾子も、坊主にしてしまいましょうか?」有藤が言うと「股を剃ってしまうとヘアーヌード写真には成らないが、坊主の緊縛写真なら売れるだろう」そう言って笑う。
「ライバル同士が坊主対決ですな」甲田が今度は大笑いをした。
「一応、緊縛ヌードは撮影する予定だ!東海林祐子の姿を見せてやれば、ライバル心に火が点く」
三人が話している間に青々とした頭に出来上がった祐子。
「明日、どう言うか?楽しみですね」
三人はそのまま、居酒屋に飲みに出掛けて明日以降の話しに花を咲かせた。
新たな犠牲者
42-092
「課長!寝台車を借りた男が判明しました」伊藤刑事が大きな声で捜査本部に駈け込んできた。
「美優さんが言う鮫島総合病院か?」
「いいえ、近くの美容整形の医者で小島と云う医者です」
「美容整形の医者?」
「はい、野平主任と白石が小島医師に聞きに行きました」
意外な人物の登場に驚くが、エステと美容整形は近いから付き合いが有るのか?と話していた時、一平が電話で俊昭に頼まれて寝台車を手配したので、何に使ったのか判らないとの答えだと伝えた。
レンタカーは東京で乗り捨てられて、静岡から東京まで走った事は明白だ。
横溝課長はレンタカーを提供して貰って、内部に早乙女の痕跡が残っていないか調べる指示をした。
「東京の何処かに早乙女は運ばれたな!」
「美優さんが言う鮫島総合病院でしょうか?」
「あの規模の病院なら、自分で車を調達するだろう?小島整形に頼まないだろう?」横溝課長は鮫島総合病院が犯人だとは信じられなかった。
院長は医師会の理事も経験した紳士だったからだ。
人は肩書きに騙されるので、横溝課長も完璧に信じている。
美優も神明会からの連絡が無ければ決して疑う事は無かっただろう。
先日の清水会長の電話も気に成って、毎日芸能ニュースには目を光らせる美優。
①逮捕した俊昭、俊成兄弟は記憶が無く、全く取り調べに成らない。
②主に地下で活躍した女性達は交通事故で即死。
③最上紗代とSEXをした八番の男性は腹上死。
④その時に何かのトラブルが発生して、最上紗代は殺害された。
可能性は八番の男の顔を見てしまった。
⑤次ぎに参加した八番の男性は高齢でも、琴美と早乙女刑事を連れ帰った。
⑥仮面の紳士は十一人で、四人の正体が判明して、後二人が候補に残っている。
⑦久美さんは六番の黒田画伯のモデルとして、伊豆稲取の別荘に居た。
⑧二人に記憶が無いので、紗代はどの様にして誰に殺されたか不明。
ノートに書きながら「問題は催眠術師が何処の誰かだわ!」と口走り、関西の事件を思い出して、もしかして関西の人が催眠術師?の疑問が湧いた。
スタジオRではその頃、女優同士の睨み会いに成っていた。
「何故?ここに真壁さんが来ているのよ!映画に出ない人がここに来るのは変よ!」
頭には鬘を被り今後の撮影の打ち合わせを平然としている祐子。
「私もここで今からカメラテストなのよ!次の映画の主役候補よ!」
「えー次の映画の話が有るの?京田先生は厳しいから貴女が付いて来られるの?」
「私も女優よ!監督の指示に従うわ」綾子が言うと「こんな事が出来るの?」鬘をいきなり外して見せる祐子。
「えーーーー」綾子と京子が祐子の光る頭に仰天の表情に成った。
「。。。。。。。。。。。」無言に成ってしまった綾子。
「ヌードも濡れ場も演じたわ、貴女の様なお嬢様女優には絶対に出来ないでしょう」
しばらくの沈黙の後「私も、主役を貰う為なら何でもしますと、監督に言うわ」
タイミングを測った様に、京田監督と甲田が入って来て「美人が二人で何を言い争っているのだね、隣の部屋まで聞えたよ」笑いながら尋ねる京田監督。
「監督!私もどの様にされても文句は言いません!監督の言われる通りに致します!カメラテストでも何でも主役を頂けるなら、存分にして頂いて結構です!」と言い切る綾子。
思惑通りだと甲田と顔を見合わせる京田監督。
催眠術でライバル心に火を点けられているとは、思いもしていない二人。
本来持っていた気持ちが増幅されただけだが、この様に成る事は予想していた二人だった。
有藤が「監督準備出来ました!」と呼びに来る。
「スタジオに入るのは、監督と甲田そして真壁綾子さんにして下さい」そう言われて、京子と祐子は入室を拒否された。
祐子は「綾子さんでは中々大胆な監督の要望には応えられないわ」鼻で笑いながら鬘を着けて休憩室に向った。
スタジオに入ると、中央には散髪屋の椅子が設置されて、井上と小池が準備を整えて待っていた。
「これが次回作の台本です!合格すればカメラテストの撮影分はそのまま本編に使いますが、失敗とか取り直しは出来ませんので、注意して下さい」
京田監督が綾子に告げながら台本を手渡す。
表紙には(尼僧の葛藤)と書いて有る薄い本を見始める。
「それは恋人に捨てられた女が、仏門に救いを求める為に頭を丸めるシーンから始まるのですよ」京田が説明をする。
「それで、散髪屋なのですか?」
「台詞がそこに有りますが、簡単ですから直ぐに覚えられますよ!向こうに居るのが住職役の方と仲間の尼僧です。既に準備は整っています」
軽く会釈をする三人は、既に坊主頭で衣を纏っている。
「あの二人は女性の方ですよね!」
「そうですよ、既に先日長い髪を剃り上げて準備されました」
甲田が「候補の女優さんは二、三いらっしゃいます!特に先程の東海林祐子さんは強力なライバルですね」と話すと顔色が変わってしまう綾子。
催眠術でライバル心を煽っているので、その言葉を聞くと負けん気を出す。
「昨日の撮影の画像をご覧に成りますか?」有藤がタブレットを持って来て見せる。
「えー、何ですか?この様な事まで撮影したのですか?彼女理性を失ったのですか?」
綺麗に剃り上げられた陰部の画像を見て驚きの声をあげるが、理性とは別のライバル心が心を支配してしまう綾子。
「この様な事私でも平気ですわ、彼女はバツイチでしょう?私は年齢も彼女より若いし独身ですよ!お客様の視線も違います!監督主役は私に下さい」懇願の顔に変わった綾子。
「それでは、今からカメラテストを兼ねて、冒頭のシーンを撮影してみましょうか?」京田監督が嬉しそうに言う。
黒に近い茶髪でセミロング、毛先がカールして肩よりも随分長い髪。
甲田と京田監督には、美人女優の剃髪が次々出来る楽しさに酔いしれていた。
住職役は志方組の志方組長、元々禿げ頭なので少し剃ると全く違和感が無い。
二人の女は、松宮の看護師前田と杉本、志方組長にお金を貰って頼まれてので、昨日思い切って剃髪をしたのだ。
この二人サドの典型の様な女で、真壁綾子を虐めると聞いて直ぐに参加を決めていた。
写真集とDVDの撮影で儲かれば、志方組長にもお金が入る。
出演させただけで、大越社長の借金は消える。
昔から志方組長は綾子の大ファンで、社長に違法ギャンブルに誘って、ヘアーヌード写真集を作らせようと企んでいたのだ。
だが、今回大越社長からの話はエスカレートした話しに成ったので、それなら自分が自らDVDに出演させて欲しいと申し出たのだ。
写真集の撮影には立ち会わせて欲しいと予てから頼んでいた事が、この様な事が急に決まって薬を飲んで準備をして待っている。
無惨なライバル心
42-093
「この作品は結婚適齢期を逃した女性が、三十代で恋をした男性に捨てられて自暴自棄に成って尼寺に逃げ込むが、女の性との戦いに苦悩しながら芸術家として目覚めるまでの物語だから、最初のシーンでの女性の気持ちを真壁さんには表現して頂きたいですね」京田監督が台本を読む綾子に話す。
「この様な作品は心の表現が難しいのですね」
「そうですね。私はこの作品には東海林君よりも真壁さんだと考えているのですよ」京田のその言葉に完全に舞い上がる綾子。
「衣装はこのままで?」自分の長袖の薄いブラウスを見て言う。
「次のシーンでは尼層の衣装が、準備されていますから大丈夫ですよ」
「決心が出来ましたか?外で東海林さんが自分を主役にとアピールしている様ですね」
甲田が背中を突くように言うと「やります!」と自分で言って大きく頷く綾子。
「撮影の準備を始めて下さい」助監督が指示をすると、照明が一斉に点灯される。
「木檜碧が意を決して理髪店に入ってくる場面から撮影します」京田監督が指示をすると、闇プロの男優が先客として散髪の椅子に腰を降ろして、洗髪用のクロスを首に巻き付ける。
「始めるぞ!スタート」京田監督が笑みを浮かべながらかけ声をかけた。
助手の小池が男優の頭を洗い始める。
DVDと同時に写真集を出版するので、カメラマンが二人写真の撮影を始める。
「いらっしゃい」入って来た綾子に気づいて小池が挨拶をした。
奥から井上が出て来て「何か御用ですか?」と綾子に言う。
「あっ、お願いしたくて」
「は、はい!少しお待ち下さい!顔そりですね」そう言って待合の長椅子で待つ様に言う。
何も言わずに座る綾子は暗い表情だ。
「カット!中々良い表情ですよ!流石真壁さんだ!」京田監督が褒めるが、本人自身まだ不安が大きく表情に出ていた。
「頭を乾かして、セットして下さい」客役の男優の頭を乾かしてセットする井上。
「次、客が帰って行くと、散髪の椅子に座る場面からスタート!」京田監督が告げた。
「ありがとうございました」と小池が言って男優が帰っていって「お待たせしました!どうぞ」井上が言うと椅子に座る綾子。
鏡に映る姿に不安の顔が映し出される。
「顔そりですよね!」井上が台詞を言う。
「いいえ、私気分を変えたいのです」
「どう言う事でしょう?散髪屋に来なくても美容院に行かれたら宜しいのでは?お綺麗な方で長い綺麗な髪ですから、気分を変えられるなら色々な髪型が出来ると思いますよ」
「いいえ、私はもっと大胆に変えたいのです!その為にここに来ました!お願いです私を変えて下さい」
「どうすれば良い?小池君!」と尋ねる。
「何か思い詰める事が有ったのですね、判る気がします!失恋ですか?」
急に涙ぐむ綾子に驚く二人。
「悪い事を言ってしまったのね」小池が言って「気の済む様にしてあげれば?」と付け加えた。
カットクロスを持って、小池が首に巻き付け様とする。
直ぐに長い髪を持って井上が上げると、首に直ぐにカットクロスを巻き付けて広げた。
「どうすれば宜しいでしょうか?」井上が尋ねると、涙ぐむのを止めて「大胆にお願いします」と言う綾子。
カメラが後ろ姿を映し出して、カメラも綾子の名残惜しいセミロングの髪を写した。
カットを入れずに、一気に撮影をしてしまう京田の手法。
「これ位にしましょうか?」少し髪を持って十センチ程にハサミで位置を確かめる井上に「もっと!」と言う綾子。
二十センチ程度の処で頷く綾子は台本通り、惜しむ気持ちを表わしている。
井上が髪を持つとハサミを入れると、一斉にカメラがジャッターを切る。
「ジョキ、ジョキ」と切り始める井上のハサミの音を聞いて、目を閉じて聞いている綾子。
その様子に興奮の京田監督と甲田は、台本通りに進むと中々面白い撮影に成ると見守っている。
首が見える程度の場所で、切り揃えられる綾子の髪。
「こんな感じで宜しいですか?」
「実は私仏門に入るのですが、思いが断ち切れません!もう直ぐここに迎えに来られるのですが。。。。。。」と言葉が止った時に、尼僧が二人店に入って来た。
「カット!」京田の大きな声が響く。
「私が思った通りだね!真壁さんは芝居が上手だ!次のシーンは本気で抗って下さいよ!最後は諦めて連れて行かれる重要な場面ですから、真壁さんに飲み物を持って来て、ライトとクロスで暑い」
直ぐにジュースが運ばれて、暑いので一気に飲み干すと、メイク係が化粧を整える。
ジュースには特製の媚薬がたっぷりと入れられて、この後の撮影をスムーズに行う準備に入った。
「スタートしますよ!」京田の声に緊張が走る。
「はい、スタート」
「貴女方は?」尼僧に驚く理髪店の二人。
「この女ね、お寺に入信するのに?まだ終わってないの?」
「やはり、辞めようかと思って。。。。。。」と言葉を濁す綾子。
「そんな曖昧な気持ちだから男に振られるのよ、男を忘れて、仏門に入って俗世を断ち切り!男を断つのですよ」前田が強い言葉で言う。
杉本が、外に出た様にして二人の若い坊主が入って来る。
闇プロの男優が同じく頭を丸めて、撮影に参加している。
惨撮DVDは得意の連中だから、この様な撮影は大好きだった。
「この女、優柔不断で未だに頭を丸めていないのよ、住職がお待ちなのに困ったものです」
「私、やはり仏門に入るのは辞めます!許して下さい」
散髪の椅子から立ち上がろうとすると、前田が肩を押さえてしまう。
「今更じたばたされても困るのよ!小牧君縄持って来た」杉本が言うと、手に持った縄を見せる。
「私達が諦めさせてあげましょう」
小牧が縄を持って、椅子に近づくとカットクロスの上から、縄を巻き付けて散髪椅子と一緒に縛りあげた。
「何をするの?許して!私仏門には入らないわ」と叫ぶが、前田が早速ハサミを持って綾子の髪を持つと「ジョキ、ジョキ」と切って目の前に放り投げた。
「いやーーーー」大声を出す綾子に「五月蠅いわ、これでも咥えていなさい」杉本が今度は持参した小さなタオルを綾子の口にねじ込もうとした。
惨撮DVDへの道
42-094
「いやー、やめてー」大きく頭をうごかして、髪を切られるのを嫌がってタオルをねじ込まれるのも嫌がる綾子。
「もう遅いわよ、諦めるのよ」
「いあやーーーーー」と叫ぶと「バシーー」と平手が杉本の手で綾子の頬を叩いた。
急に大人しく成る綾子の口に小さなタオルをねじ込む。
筒の様に成ったタオルをねじ込まれて、そのまま口から出せない様に押さえると頭も動かなく成った。
台本には声をあげるとタオルで口を塞がれると書いて有り、頬を叩かれるのも書かれていたが、頬は痛い程叩かれて、唖然としていた綾子は本物志向の京田監督の演出なのかと思っていた時にねじ込まれて、戸惑っていると髪を持たれて「ジョキ、ジョキ」と切られる髪。
杉本に顔を持たれて声が出せず前田が次々と髪を短く切り刻み、クロスの上には髪の毛が一杯の成っていく「ジョキ、ジョキ」の音と切られた髪の多さに目が眩みそうに成っている綾子。
「こんなものね」とハサミを置く前田が「バリカン貸して」小池に言う。
鏡に映る自分の頭が杉本の身体が無くなって見えると「ああー」と外されたタオルの口からため息が漏れた。
それは映画の為とは思いながらも、余りにも無残な姿に成っていたからだ。
「もう、大人しくしなさいね」前田が電気バリカンのスイッチを入れると、容赦なく額から刃先を入れて「ガリガリガリ」と大きな音で刈り上げて行く。
横から杉本が頭を押さえて、動かない様に手伝う。
青白い筋が黒い髪の中央に出来上がって、丸坊主姿が見る見る出来上がっていく。
カメラの撮影とビデオカメラがアップにして撮影をしている事を、すっかり忘れている綾子。
軽快に電気バリカンは綾子の頭を丸刈りにしてしまう。
頭を下に押さえられて、後頭部を刈られると完全に坊主頭の真壁綾子が出来上がった。
「綺麗に刈れたわ、頭の形が良いから綺麗よ」電気バリカンのスイッチを切ると、微笑みながら言うと、場所を井上と小池に譲る。
直ぐにシェービングクリームを刷毛で、綾子の頭に塗り始めると、直ぐに真っ白の頭が出来上がった。
小池が蒸すタオルを持って、その白く成った頭に巻き付けてターバンの様にした。
「カット!」京田がようやく撮影を止めた。
「良かったよ!真壁さん最高でした」
「飲み物を持って行って、飲ませてあげて下さい!暑いでしょう」
「はい、もう少しですね」綾子ももう諦めたのか開き直って明るい。
ジュースを持って行って、ストローで飲み始める綾子。
勿論麻薬入りの媚薬を今回は飲まされる綾子は、美味しそうに飲み干した。
「美味しそうに飲んでいるな、この後の乱れ方が楽しみだな」
「この女優はマゾでしょうか?」
「昔聞いた事が有るのだよ!表面はサドで本性はマゾらしいぞ!先程のタオルを口に入れられて表情が変わっただろう?頬を強く叩けと指示をしていたのが良かった様だ」
「流石は監督ですね」
「あの親分が、どうしてもSMで綾子と遊びたいと言うのでね」目で志方組長を指す。
「悪いプロダクションの社長に売られた訳ですね」
「それだけでは無理ですよ、甲田先生の能力が無ければこの様な女優を次々と思い通りに出来ませんよ」
「私の能力と監督の人脈が合体した怖さを感じました」
「まあ、お互い歳ですから趣味で楽しみましょう」そう言って微笑む。
少しの休憩の間に、井上が綾子の頭を「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
「はい、スタート」京田監督の声が響き渡って、撮影が始まった。
ここでは綾子は無言で頭を剃り上げられて、尼僧達に連れて行かれるだけの撮影だ。
「ジョリ、ジョリ」の音だけが響き渡って、目を閉じている綾子の姿が大きく映し出される。
いつの間にか頬が赤く紅潮して、媚薬の効果が身体に表れ始めた事を京田監督が見て微笑んでいる。
井上は専門家だから、頭を剃り上げるのは早い。
しばらくすると青々とした頭が剃り上がって、クリームを塗り込むと「終わりましたよ」と井上が言うと「カット」と大きな声が流れた。
縛ってあった縄が解かれて、カットクロスを外すと床には盛り上がった綾子の髪の毛が散乱していた。
「さっぱりしちゃった」微笑みながら坊主頭を触る綾子。
「頭の形が良いので、もの凄く可愛い感じに成りましたよ!」京田監督が褒めると微笑む。
「当分鬘で仕事に成りますわ」そう言って微笑むが、縛られていた腕を摩って散髪椅子を立ち上がった。
「しばらく休んで、次の撮影に入りましょう」そう言うと再び今度はアイスコーヒーが綾子に手渡された。
「暑かったでしょう?カットクロスは通気性が悪いですからね」有藤がコーヒーを飲みながら綾子に話した。
隣のセットではお寺の部屋の中のセットが組まれて、縄師の梶原が準備をしている。
元々短髪の梶原も坊主に刈り上げての出演に成っている。
男の坊主が三人、女性が二人、住職役に志方組長、裏方には松宮咲江が待ち構えて写真集と同時にDVD二種類が制作されようとしていた。
表向きのヘアーヌード写真集とヘアーヌードDVDだが、志方組長が望む撮影は完全に真壁綾子のSM過激DVDの撮影に成る。
催眠術を手に入れた京田監督の横暴が、次々と犠牲者を増やしていった。
先日までアイドルグループのセンターを勤めていた森崎美奈を、信じられない映画に出演させ、知的女優の東海林祐子の全身の毛を剃り上げて、強姦させる映画を撮影。
今度は今、東海林祐子のライバル女優の真壁綾子を陵辱して、DVD撮影をしているのだ。
弁護士の荒木喜一を使って、正式契約を行っているのだから、誰にも文句は言われないと天狗に成りつつある。
ただ早乙女刑事は契約も何も無い、警察反抗の気持ちが暴走させたと思われた。
しかし、最終的には自分は刑事だと知らなかったSGSクラブで買ったと信じ切っている。
「お寺でのシーンは、尼衣に着替えて住職から、俗世を忘れる様に諭される場面ですよ」
「はい、台本を読みましたので、大丈夫です!男性を断つ事が出来るかの葛藤ですね」
畳の部屋が準備されて、座布団に正座をする綾子。
企み
42-095
綾子には撮影のカメラマンが多少多い事は全く気に成らない。
映画の撮影、テレビの撮影と数多く経験が有るので、多い程演技に力が入る。
カメラテストの予定なのに、かなり撮影部隊が多いとは思っていたが、自分が初の濡れ場を演じるからだといつの間にか考えている。
「撮影を始めます!住職との体面シーンですよ」
「はい、スタート」
座布団に正座をして座る綾子の前に、二人の若い僧と一緒に志方が入って来る。
「今度仏門に入られる木檜碧さんですか?」
「はい、今度お世話に成る木檜碧と申します。よろしくお願いします」とお辞儀をする。
「既に頭を丸められて、風体は仏門に入られる準備は整っている様だな」
「はい、先程お手伝い頂きまして、ようやく決心が出来ました」
「それは表面上の事では無いのか?話しに聞くと木檜さんは男性に惚れて振られて自暴自棄で、仏門に入ると決められたと聞きましたが、もう未練は無いのですか?」
「はい、もう未練は御座いません」
そこに二人の尼僧が衣を持って入って来る。
「そうなのか?それでは今持参した尼僧の衣に着替えなさい、それが最初の儀式です」
「はい」横に置かれた尼僧の衣を手に持つ綾子。
「何処で、着替えてくれば宜しいでしょう?」と衣類を持って立ち上がる。
「そこで、着替えるのですよ」前田が横から言う。
「えー、ここで着替える?」
「そうです!もう恥ずかしい気持ちも捨て、我々を男と見なければ気に成らないと思いますが?無理ですか?」
「でも、この様な場所で着替えは。。。。。。。」
「それでは仕方が無い、手伝ってあげなさい!梶原も呼んで手伝わせなさい」
「私達を男性だと意識する気持ちが、恥ずかしさに繋がっているのでしょう?お風呂の脱衣場なら気に成らないでしょう?仏門とはその様な処です」意味不明の台詞を言う。
「カット!」京田がここで止めて、次の台詞を覚える時間を与える。
横に黒子の様に男が組長に教えているが、長い台詞で止ってしまう。
「真壁さんは抵抗しながら、着替えさせられるのですよ!」
「はい、判りました」と言ってしまう、身体が益々火照って、ブラジャーに違和感を感じ始めている綾子。
身体が敏感に変わっているのがまだ判らない。
梶原が縄を手に持って部屋に入って来ると「はい、スタート」京田が声を出して撮影が再開された。
「木檜さん、私達が再び手伝ってあげましょう」
前田と杉本が、立ち上がって着替えの衣を持って呆然としている綾子に近づいた。
直ぐに腰のベルトを緩める前田に「いやー、こんな処で。。。」そう言うと直ぐに「バシー」と平手打ちが頬に炸裂して、左の頬を押さえる綾子。
「ここまで来て、辞められるの?頭を見なさい!」前田がブラウスのボタンに指を。。。
押さえた左手を梶原が持つと、直ぐに縄を手首に巻き付ける。
「何をするの?」横を見ると梶原が縄の先は滑車から垂れ下がった物で、直ぐに引っ張られると左手が上に伸びてしまって動けなく成った。
「あっ、聞いて無い」そう言う綾子だが、別に支障は無いのか撮影は続行する。
右手も直ぐに梶原に持たれて、縄が手首に巻き付けられると同じ様に上に引っ張られると両手が万歳に成ってしまう。
ブラウスのボタンを簡単に外した前田が「良い下着を着けているのね!ここではブラもパンティも御法度なのよ」そう言って微笑む。
「自分で着替えます、腕を外して下さい」そう言った時に、杉本がスカートを緩めて床に落ちてパンティストッキング姿に成ってしまった。
「ここでは、これが下着に成るのよ!」目の前で腰巻きを広げて見せる前田。
「これを巻いてあげるわ」パンティストッキングの上から、白の腰巻きを巻き付ける前田。「こんな感じよ!もう下着を脱いでも大丈夫でしょう?」
腰巻きの間から手を入れて、パンティストッキングと一緒にパンティを降ろす杉本。
腰巻きの下から抜き取ると杉本が、目で京田監督に合図を送った。
小さく成った下着を足で、隅の方に蹴飛ばしてしまう。
「甲田さん、期待通りの身体と云うか?陰毛らしい」小声で京田が言うと「良かった、撮影が出来ないのかと心配していたのですよ!流石にパイパンヌードは写真集としては良くないでしょう」有藤が言う。
「意外と売れるかも知れませんよ!ギリギリ迄のカットならね」甲田が言う。
すると京田が突然「それは面白いかも知れないな!頭も髪が消えた!マン毛も消えた!それは良いアイデアだ!沢山ヘアーヌード写真は出ているがその様な作品は無い!売れるぞ!真壁綾子の全身剃毛写真集!それは最高だ!」自分で言って自分で喜ぶ京田監督。
直ぐに松宮咲江を呼んで、何やら話を始める京田監督に助監督が「監督撮影が?」と言うと「カット!」と大きな声で止めた。
直ぐに冷たいお茶を持ってメイクが綾子の処に行く。
両手を万歳の状態なので、ストローで飲ませて化粧を整える。
「身体が少し暑いのよ!クーラー弱くない?」と尋ねる。
前田と杉本に梶原も監督に呼ばれて、何やら相談をしばらくすると、元の位置に戻って「スタート」と大きな声で始める京田監督は元気一杯。
「上もブラは着けられないのよ!」背中に手を廻して、ブラジャーのホックを外す前田。
両手が万歳で外せないと判ると「高級品の様だけれど、もう必要ないわね」ハサミを梶原に手渡されると、直ぐに「ジョキ」「ジョキ」肩紐を切り落としてしまうと、乳房の前でぶらぶらとしてしまう。
「止めて下さい」の声が小さく聞えると今度は中央を「ジョキン」と切り裂く前田。
「意外と大きいわね、でも子供を産んでないから綺麗な乳房ね」と言われて顔を背ける綾子。
残りの紐も直ぐに切ると床にブラジャーがばらばらで落ちた。
光に照らされて乳房が輝いて見えるが、ブラウスが邪魔をしてよく見えない。
それでもカメラは見え隠れする綾子の乳房を連続で撮影をする。
「これを身に着けるのよ」長襦袢を見せる杉本。
「カット」の声が響いて撮影が止る。
「じゃあ、ブラウスも邪魔ね」梶原が右手の縄を緩めて結んだ縄を外すと、手首に付いた短い縄と一緒に手が下に降ろされる。
直ぐにブラウスの袖を脱がせて、長襦袢に袖を通す前田。
終わると直ぐに縄の先を元の縄に結び着けてしまう梶原。
結局数分間でブラウスから白の長襦袢に着替えさせられて、同じ姿で撮影の再開に成った。
大股開き
42-096
再三に渡る媚薬の投与で綾子自身も変な気分に成っている。
それは自身がマゾの性質を持ち合わせていた事も、起因しているのだった。
両手を万歳の様にされて、乳房を衆目に晒している事の恥ずかしさも手伝っている。
「次の撮影に入るぞ!木檜碧が男を忘れる為に尼僧達に責められるシーン」
「スタート」の声。
「この身体が男を忘れられるの?仏門に入っても忘れられないと困るわよ!」
「梶原さん、身体に聞いてみましょうか?」
「えー、そんな事!されなくても忘れられます」
台本では無理矢理猿轡をされて、台詞が無くなる。
梶原がボールの付いた猿轡を持って、綾子の鼻を摘まむと口にねじ込む。
「いゃーうぅ」咥えさせられると、後頭部に結び着けると綾子は言葉を失う。
いきなり、腰巻きを捲りあげる前田。
いきなりの行動に足を閉じる綾子は、驚きの表情に成ってしまう。
「これは要らないか?」腰巻きを取ろうとすると「色っぽいポーズを下さい」とカメラマンが要求する。
腰巻きの間から垣間見られる黒い陰毛、すらりと伸びた白い長い足。
「素足よりも足袋を履かせて下さい」急にカメラマンが色々注文を言い始める。
今が、ヘアーヌードの撮影会に成っている事を知らない綾子。
三人のカメラマンが色々な角度から撮影をする。
白い足袋を履かせる杉本、京田監督はもう微笑んで眺めているだけで、映画の撮影は一時中断状態に成っている。
「長襦袢を右にして、乳房をもっと出して下さい」矢継ぎ早な要求が次々出る。
「真壁さん、カメラマンの要求に応えて下さいよ!映画のCMに使いますからね」メガホンで大きな声で教える京田監督の声には、直ぐに反応をしてポーズを決める綾子。
催眠術は恐ろしいと、言った京田監督が一番驚いている。
もっと驚いているのが、甲田自身だったのかも知れない。
有名女優の裸を拝めるだけでは無く、自分の趣味の髪、毛フェチの趣味も存分に満たしてくれる。
真壁綾子の長襦袢に、剃髪、猿轡姿でヘアーヌードの写真の撮影が終わると「カット」と言う京田監督。
ようやく猿轡と両手を解放された綾子が、運ばれた椅子に腰掛けると、咲江が京田監督の処に来て「この薬を注入すると、非常に高い効果が有ります」と話す。
「先生これは何処に注射するのだね」
「肛門から注入すれば、身体中の性感が燃えるので、剃毛プレーでも、もの凄く感じてしまいます。彼女も陰毛は多い方ですね!水着も着ませんから手入れもしていませんので、効果は高いでしょう」
京田は催眠術で処女だと信じている森崎美奈の撮影にも使えるのか?と考えていた。
整形で処女膜を再生して、陰毛を多くして万全の撮影準備をしている京田。
今月末には撮影を始めるが、今日の結果は参考に成ると思う。
処女の森崎美奈を剃髪、剃毛をして強姦するクライマックスに興奮している京田。
「監督、次の準備が終わりました」助監督の声に我に返る。
座って居る綾子の後ろから梶原が「京田監督が縛る様に言われています」と言うと「えー、また縛られるの?」そう言いながら椅子を立ち上がる綾子。
催眠術の威力で監督の指示には直ぐに従ってしまう。
「腕を後ろにして下さい」梶原に言われると後ろに手を廻す綾子、後ろ手に縛ると乳房の上と下に縄を長襦袢の上から巻き付け、乳房が飛び出した状態で縛り上げる。
その縄先を天井の滑車から垂れ下がった縄に結び着けた。
「始め様か?今度は日本手拭いで猿轡をしてくれるか?」京田が綾子の顔を見て言う。
梶原が日本手拭いを手に持つと、前田が布を丸めて持っている。
「さあ、口を開くのよ」そう言われても反応が無い綾子に「監督が口を開いてと言われているわ」と言い直すとゆっくりと口を開く。
直ぐに布をねじ込む前田を待っていた梶原が、日本手拭いで口を被うと後頭部で縛る。
「準備オッケーだな!始めるぞ!これからの撮影は惨撮だ!」
その言葉と同時に滑車が動いて、綾子の身体が床から離れて固定された。
「うぅ、うぅ」驚きの表情に成っている綾子。
ここからは台本が無いのは、猿轡で台詞が無いと思うが吊り下げられるとは思っていなかった。
背後に咲江が先程の注射器を持って近づいた。
前田が、いきなり長襦袢の裾を捲り上げる。
「うぅ」と振り返ろうとすると、」今度は杉本が前に来て帯び紐の無い長襦袢の前を開くと、腰巻きの紐を解き始める。
「うぅ、うう」驚く綾子だが、何もする事が出来ない。
足が三十センチ程床から離れている状態で、身体を動かす事も出来ない。
直ぐに腰巻きは紐が解かれて、床に滑り落ちた。
下半身が剥き出しの状態に成ると、咲江が尻の肉を持って広げようとする。
前田が横から白いお尻の肉を左右に広げて、咲江が肛門に指でクリームを塗り込む。
「うぅ、うぅ」驚きの声が漏れる綾子。
次の瞬間、肛門に咲江の持った注射器の先が挿入された。
「うぅ」と身体を硬直させる綾子に「力を抜きなさい!浣腸では無いのよ」咲江が言いながら注入が終わって、注射器を肛門から抜き取った。
「これから、良い気持ちに成れる様にしてあげたのよ」そう言って軽く白い尻を叩いた。
「うぅ、うぅ」の声を出して振り返るが、前も後ろもカメラマンが撮影を始めていた。
梶原が足首に縄を巻き付け始めて、益々不気味に感じ始めるが如何する事も出来ない。
両足首に縄を巻き付けると、後ろに机が用意されて滑車が動くと綾子の身体が上昇を始めた。
「うぅ、うぅ」驚きの声を出す綾子の身体が、床から二メートル近く上に上がると、今度は下からカメラが撮影を始める。
「これは凄い!」「見えるぞ」股間を捕える画像には、綾子の陰部が写されている。
しばらくすると今度は徐々に降ろされ始めると、両足を二人が持ってしまうので、自然とお尻が机の上に降ろされる。
同時に今度は足首の縄が同時に滑車で引っ張られて、左右に広げられた。
「うぅ、うぅ」大きく首を振りながら、机の上に大股開きで固定された。
「凄い格好だわね、今から男を忘れさせてあげるからね」前田が笑う。
カメラが大股開きの股間を狙って撮影を始めて「少し見えるから、使えないな」と肉片を見て困り顔に成る。
綾子の股間
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「そりゃ申し訳無い、梶原取り敢えず開きすぎだ!少し閉じろ」有藤が指示をして、少し股間が閉じられると「良い感じです」カメラマンが一斉にシャッターを切る。
背中の縄を緩めて、机に結び着けられると上半身も固定されて、前田が長襦袢の胸を開いて乳房を見せる。
隆起している乳房に尖った乳首が、綾子の興奮を示している。
両方の乳房が露出されると、カメラのシャッターは益々多彩な角度から撮影された。
「充分撮影が終わった様ですね!次のシーンの撮影に入ります」京田の声に、再び綾子の股間が大きく広げられて、肉片まで見える状態に変わった。
「さあ、準備が出来たわね、男を咥えた場所をもう少し調べてあげるわ」と言う前田は大きく広げられた股間の中央に立って、綾子の陰毛を逆撫でする。
「うぅ、うぅ」驚きの声が出ると「ここの毛剃った事有るの?」尋ねると大きく首を振る。
「じゃあ、見納めね!ゆっくり見なさいよ」鏡を股間に置いて、綾子の目線に杉本が立って角度を合わせる。
「見える?これが今の姿よ!覚えて置きなさいよ!今から綺麗にしてあげるからね!男を忘れられるか調べるのだからね」
前田が鏡からハサミに持ち替えると、いきなり陰毛を引っ張って「ジョキ、ジョキ」と切り始める。
摘まんだ陰毛を綾子の乳房の部分に載せると「ほら、沢山切れたでしょう?」と言うと顔を背ける綾子。
「だって、頭の毛が無いのに、ここだけ密林って変でしょう」そう言いながら再び摘まんで「ジョキ、ジョキ」と切ってしまった。
「うぅ、うぅ」何かを言いたいが、口の中には布が入って何も喋れない。
杉本が横でシェービングクリームを泡立てて待っている。
「この刷毛は高級品なのよ、狸の毛で出来ているのよ!肌触りが最高なのよ!試してみようか?」そう言うと上半身の方に来て、長襦袢からはみ出して尖った乳首と乳輪に塗り始める。
「あっ、うぅ」一瞬で綾子の身体に電気が走った様に成って、鳥肌に変わった。
薬の効果が完璧に性感帯を支配しているのが見られて「ほら、電気が走ったでしょう?おっぱいでこの様に成るなら、この刷毛でマンコとクリちゃんを刺激されたら、どう成っちゃうのかしらね」そう言って笑いながら左の乳輪と乳首を白く塗り始める。
しばらく刺激を続けると「あぅ、うぅ」目を虚ろにさせてしまう程の感じ方に成った。
「杉本さん、短く成ったわ、早く塗ってあげて、撮影のみなさんも白く濡れたら、いや塗れたらカメラで写してあげてね、もう気に成らないから碧は夢の中よ」
杉本が前田と交代して股間に入ると、クリームをたっぷりと浸けた刷毛を綾子に見せて、いきなりクリトリスの上に刷毛先を落とす。
「あっ、うぅ」身体を大きく振動させて声をあげると、全身に電気が走った様に成る綾子。
「身体が感じきっているな、媚薬効果と先程の肛門から注入した薬の効果が良く出ているよ」松宮院長が有藤に話す。
森崎美奈を京田に持ちかけたのも闇プロで、数ヶ月前突然アイドルグループを脱退して、女優を目指したいと話して来て、説得をしたが既にMMJプロダクションと話が終わって、苦々しい思いを闇プロにぶつけてきた。
しかし、森崎美奈をいきなりAVビデオに出演させるには大物過ぎるので、機会を模索していた時、京田監督と出会い話が進んだのだ。
監督には理想的な逸材の森崎美奈、催眠術師の甲田を得て万全の作戦を考えついた。
そこからは話が早いのと、京田監督には次々と欲が湧く。
信じられない東海林祐子の起用、その祐子の撮影は殆ど終わって、燃えに燃えさせて淫らな姿を撮影した。
今目の前に大股開きで、喘ぎの表情をしているのも女優の真壁綾子、水着姿もテレビに出した事が無い女優がヘアーヌード写真集から、性器の奥まで画面に晒しているのだからまさに恐ろしいと言うべきだろう。
杉本が再びクリームを刷毛に浸けて、クリトリスを刺激する様に毛先で突く。
「ああーうぅーー」身体を大きく痙攣させて声を発して仰け反る綾子。
「電気が走って大変でしょう、これで男を忘れられるの?」再び突くと大きく仰け反る。
青い頭がライトの照明で一層光輝いてしまう。
クリームを再び刷毛に浸けると、荒々しく陰毛の上に塗り始めると黒い部分が白く変わって盛り上がるクリーム。
「マンコが見えるわね」そう言うと杉本は再びクリームを刷毛ですくい取る様に浸けると、小陰唇を中心に擦りつける様に、塗り白いクリームを盛り上げて、膣口を隠してしまうと「早く撮影して、愛液でクリームが消えちゃう」とその場を退く。
カメラマンが大きく広げられた股間に次々とシャッターを切って写し始める。
「もう駄目です、肉片が見えます」の声に再び股間に入って刷毛で塗り込む。
「ああー、うぅーー」仰け反る綾子には耐えがたい刺激が続いて、この作業が数回繰り返されて、ようやく撮影が終わった。
「随分遊ばれた様ね、綺麗にしてあげるからね」
前田が股間に入ると日本剃刀を持って、皮膚を引っ張りながら「ジョリ、ジョリ」と剃り始めると、身体を動かして「うぅ、うぅ」と言い始める。
「動かさないのよ!」そう言うのは杉本で、横から身体を押さえて乳首を指でねじあげた。
痛みで急に身体を動かすのを止める綾子。
「そうよ、動くと貴女の大事な物が使い物に成らなく成るわよ」そう言いながら、皮膚を大きく伸ばして「ジョリ、ジョリ」と剃り上げ、しばらくすると大陰唇の陰毛を膣に指を入れて皮膚を引っ張りながら剃るので、どんどん愛液が流れ出して恍惚の表情で、綾子は身を任せて「あぅ、うぅ」目を潤ませて、剃毛されるのはこんなに気持ちが良いのか、少し恥ずかしいけれど今までに味わった事が無い屈辱が快感に変化してしまった綾子。
綾子のマゾの本能が完全に現れてしまえば、この連中の世界に引きずり込まれるのに時間は必要無かった。
「気持ち良いでしょう?もう少しで終りだからね、もっとして欲しいでしょう?」そう言いながら残り少ない陰毛を剃り上げると、タオルで綺麗に拭き取った。
「よし、撮影だ!閉じてくれ」有藤の合図に縄を緩めて、足を閉じさせる梶原。
写真集では陰毛と無毛の股間を撮影するが、流石に性器は写せないので閉じた。
カメラマンが童女の様な綾子の陰部を撮影するが、青く成っている剃り跡が卑猥に見えて、逆に色っぽい裸体を作り出していた。
神埼幸の撮影
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写真の撮影の間に、横では洗面器に映画で使用した随喜が湯の中に浮かべられていた。
指サックの形をした随喜が数個浮かべられているので、せせりを行う事が見て取れるが、四個の指サックが湯を含んで頃合いが良く成っている。
「組長、お待たせしましたね!綾子を冥土に送って頂く準備をしますよ」有藤に言われて頷く志方組長は興奮の頂点。
閉じていた綾子の足が再び大きく開かれて、天井に吊り上げられると「お待たせね、これから二人で検査をしてあげるわ!男を欲しがったら貴女の負けよ」右手の薬指と中指に随喜ノサックを着けると、早速左手で綾子の小陰唇の皮を引っ張って、膣口を露出させる。
「うぅ」声を出す綾子の膣は充分濡れて、簡単に中指が挿入される。
「簡単に入ったわ、二本は入りそうね」そう言うと中指を前後させて、膣の様子を見る。
右手の中指がすっぽりと挿入されると、ゆっくりと前後に動かし始めると、直ぐに綾子の表情が変わってくる。
「もう、感じて来たのね」直ぐに二本の指に変えると、膣口を押し広げて勢いよく挿入する。
「ああーーうぅ」若干いたい表情をしたが直ぐに、喘ぎ声に変わって光る頭が仰け反り始める。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が連続に出て、止らなく成ると動きを早くする前田。
カメラは数台絶えず総ての姿を撮影しているが、流石にカメラは写していない。
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が出ているが、猿轡でかき消されているので小さい。
「杉本さん、そろそろ交代して、随喜のサックが取れそうな程締め付けているわ」前田が疲れた表情で交代を指示した。
「はい、準備良いですよ!逝きそうですが?大丈夫ですか?」
大きく仰け反る綾子の頭と虚ろな目を見て杉本が言う。
「もう何度か逝った様だわ、随喜は腰が抜けても男のペニスで抜いて貰わないと収まりはしないのよ」そう言いながら指を膣から抜き取ると、白く色が変わる程愛液が染み込んでいる。
「凄い色ね、糊みたい」指を見て前田が言うが、綾子は殆ど聞いて居なくて、膣の中がむず痒く成って腰を振り始めた。
「さあ、第二ラウンドよ」杉本が大きく開いて緩んだ膣口に二本の指をいきなり挿入すると、一気に仰け反って逝く綾子。
「いきなり逝ったよ!凄い」
「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」直ぐにまた声を出して腰を動かしている。
勢いよく指を動かすと再び仰け反ると今度は痙攣を起こして、ぐったりとした。
「もう出来ないのか?」褌一枚に成って近づく志方組長。
「大丈夫ですよ、すぐに痒くて目が覚めて腰を振り始めますよ」
「このせせりを処女の女に使うとどう成る?」
「狂うかも知れませんよ」そう言うと杉本が場所を譲った。
虚ろな眼差しでぐったりしていた綾子が、目を見開いて腰を動かし始める。
「猿轡を外してやれ」有藤の指示で梶原が塗れた日本手拭いを外して、口の小さくなった布を取りだした。
「住職さん、入れて、入れて欲しいの!お願いします」と言い始める。
すると「そうか、それじゃ先に私の物をしゃぶって貰おう」そう言うと直ぐに机に上がると、綾子の胸を跨ぎ褌から自分のペニスを出すと、綾子の頭を持って「さあ!咥えろ」と口に押しつけた。
綾子は躊躇いも無く、志方組長のペニスを口に頬張る。
「おおーこれは最高だ!」今度は自分で綾子の頭を持って動かしている。
しばらくして、立派に勃起したペニスを見て「早く入れて、変に成っているの」と綾子が言うと「何処が変なのだ?」と意地悪く尋ねる志方組長。
「お、ま、ん、こ」と途切れ途切れに言う綾子は、膣内がむず痒くて何かを入れて貰わなければ気が狂う様に成っていた。
机から降りるとそのまま「綾子のここに入れて欲しいのか?」
頷く綾子に「よしよし、見てやろう」指を無毛の陰部を触る。
「これは大変だな」濡れ具合を調べると、薬で立派に成ったペニスを膣の入り口に宛がう志方組長。
直ぐに入れて貰えると待っている綾子だが、じらして挿入しない。
「はやくーーー」お強請りの声を出す綾子を待っていた様に、腰に力を入れて一気に押し込むと「あぅーーーうぅーーゆるしてーー」一気にペニスが奥まで入って驚く綾子。
直ぐに慣れたのか「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」声が連続で出て、志方の腰の動きに会わせる様に「ああーううー」と声が出て、綾子は陰部のもやもやが解消されて、すっきりとしていた。
しばらくして志方の腰の動きが早く成ると「ああーーうぅ」「ああーーーうぅう」「だーーめーーいくーーーいっちゃうーー」青い頭をこれ以上仰け反らせられない程にして、そのまま力が抜けると、同じ様に志方組長も綾子の腹に顔を埋めて果てた。
「あら、組長中出ししてしまった」前田が二人の様子を見て話した。
「パチパチパチ」とスタジオの各所から拍手が起り、撮影の終りを告げた。
ゆっくり綾子から離れた志方が「久々に興奮したよ」上機嫌で言ったが、褌の前は愛液と精液でべたべた状態に成っている。
勿論綾子の大きく開いた膣口からも精液と、愛液が流れ出てその様子をレンズが撮影をして終了した。
翌日は休養日に成って、斉藤琴美の撮影も行われない。
理由は生理で、不規則な生理に撮影の段取りが狂う京田監督は、久々に甲田を伴って鮫島総合病院を訪れて、日曜日の昼木村女医と院長の四人で昼食をした。
その時、美優と静香の事を聞いて興味を持つ京田監督。
「甲田さん暇だから、その美人を拝みに行くか?」
「そうですね、木村女医が言われるなら間違い無い美女でしょうね」甲田も言う。
「顔だけでは無いですよ、素晴らしい黒髪で長いですよ」
二人は食事の後、デパートの売り場に散歩を兼ねて向う事にした。
美優が罠を仕掛けてから随分経過して、美優も静香も完全に油断をしていた時に二人のフェチ男が、(雨月)の売り場に足を運んだ。
着物を着て接客する静香を見た二人の視線が完全に固まって、動けない状態に成っていた。
黒髪を纏め上げて、着物を着た静香に二人の意見は直ぐさま一致、近づくと白い襟足が目に入って眩みそうに成る甲田。
こんな女性を陵辱している姿を撮影したいと思う京田監督。
果てる二人
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「監督素晴らしい女性でしたね」甲田が話すと「そ、そうだったな!プロの女優には絶対に無い清楚な感じと気品が備わっていたな」と絶賛した。
「上手に話して、催眠術を施せないか?」
「個別に話を出来る環境が有れば可能性は有りますが、あの売り場での立ち話では到底無理ですね」
「木村女医の診察を受けている女性を使えば可能性が有るか?」もう捕える事を考えている京田監督。
静岡県警では寝台車の中に、早乙女刑事の毛髪と指紋を発見して、東京に連れ去られた事が確実に成った。
警視庁の協力を、これで自由に頼める環境が整った事に成った。
そんな時美優の携帯に富山師長が電話をかけてきて、先日の通気検査の次の造影検査の日程が取れましたと連絡をしてきた。
確かに卵管子宮造影検査を行うとは聞いてはいたが、少し早い様な気がした。
美優は直ぐさま静香に何か変わった事が、昨日とか最近無かったか尋ねて見たが、昨日の日曜日も普通で忙しく働きましたと答えた。
今度は警視庁の応援も期待できるので、鮫島総合病院に早乙女刑事が捕えられているなら、一泊入院なので捜す機会が有ると考えていた。
① 鮫島敦 五十八歳 私立総合病院の経営者、美優が決めつけている
② 北村 忠臣 六十歳代 社長
③ 森 恭平 六十歳 プロゴルファー、美優が決めている。
④ 梶谷宜一 六十二歳 有名デザイナー
⑤ 不明 五十歳代 有名弁護士
⑥ 黒田茂樹 六十八歳 洋画家 死去
⑦ 加藤京介 五十歳代 大学教授
⑧ 不明 六十歳代 有名俳優 死去
⑨ 服部純一 四十歳代 服部グループ社長
⑩ 梶谷咲代 五十八歳 有名デザイナー宜一の妻
⑧ 不明 高齢 琴美と早乙女刑事
その後大学教授の加藤も事情聴取で直ぐに、自供を初めて二番の社長は別の秘密クラブで会った事が有る名古屋の北村建設のオーナーだと、簡単に自供をして自分は映画を見る様に見学をしていただけだ。
北村さんも同じだと思うと買春の事実も否定した。
判らないのは五番の弁護士、亡くなったのが俳優でも芸能ニュースで亡くなった俳優は居ない。
十一番目の二人を連れ去った男が全く判らない。
その頃ようやく神崎幸の撮影がスタジオRで始まっていた。
二枚目の軍人青柳に惚れてしまった幸は、転属する青柳に会う為にジープに乗り込んで、薬の入ったお茶を飲んでしまう。
しばらくして腹痛に苦しみだした幸は陸軍の基地に連れ込まれて、盲腸で緊急手術が必要だと軍医に言われて困惑する。
「先生、急性盲腸炎の様です、お願いします」といきなり青柳が決め付けて軍医に伝えた。
「それは大変だ、直ぐに手術室に運びなさい、君はここで待つ様に、終わったら呼ぶのでな!」と軍医が目で、ご苦労さんと青柳に告げた。
「頑張って」と担架の中の幸に言う青柳は微笑んで、幸を見送った。
この後二度と青柳が幸の顔を見る事は無かった。
女性専用拷問部屋の扉が再び開いて、軍医が先頭に担架を運び込んで「急性盲腸炎の患者だ、緊急手術の用意をしてくれ」と大きな声で告げる。
「はい」と三人の看護婦が声を揃えて返事をしたが、用意は総て整っていて、獲物を手術台に乗せるだけだった。
担架が横の台に置かれると、純白のワンピースの幸が横たわってお腹を押さえている。
「可愛いお嬢さんですね」
「この年齢に急性盲腸炎は多いですね」と話を作る。
「痛くて、服が脱げないわね」と言うと「手伝って、脱がせて手術台に乗せてくれ」と軍医が白いマスクを着けながら言う。
「少し横に成れる?」と言いながら幸の身体を横に向ける。
背中の留め具を外して、ファスナーを降ろして、美しいワンピースを脱がせる準備をする。
「お腹、まだ痛いの?」と尋ねる看護婦に頷く幸。
「痛み止めの注射を準備して」と告げる。
既に麻薬で作った媚薬の混入された薬と、痛みを和らげる薬が用意されている。
純白のワンピースの袖を脱がせると、上半身は同じく白のブラジャーにスリップが露出して、胸の色も白いので尚更清楚な雰囲気に成って見えるが、恥ずかしそうに手で胸を隠す仕草をする。
注射器を持って「準備出来ました」と手渡した。
「取り敢えず痛み止めを、注射しましょう」幸の腕を持ってアルコールの脱脂綿で消毒をする。
直ぐに突き刺さる注射針、痛みに顔を横にする幸。
本当に注射がされるとは思っていなかった琴美が驚くが、栄養剤と書かれた紙が目の前に見えた。
薬が幸の体内に注入されて一息着いた時、腰までワンピースが降ろされて靴を脱がされていた。
スリップの肩紐を外して、脱がそうとすると「恥ずかしい」と言い出す。
「痛みが無くなったのね」と言うと頷くが「痛み止めで和らいだのよ、直ぐに痛く成るわよ、今の痛みの無い時に早く準備をしましょう、立てる?」と尋ねると立ち上がる幸。
黒髪を後ろで束ねて、白いリボンで結んでいる。
総てを白で統一している様だ。
立ち上がると間髪を入れずに、ワンピースを足元まで一気に落とす。
「あっ」と言う間も無くシミーズ姿にされてしまった幸は、胸を押さえるが「脱がないと手術が出来ないのよ、脱げる?」と言われて、手でシミーズを胸で押さえていたのを、離すと待っていたかの様に一気に下に降ろしてしまう。
ブラジャーとズロース姿に成ってしまって、再び前を手で押さえて、座り込んでしまう幸だ。
「盲腸は何処に在るのか知っているの?」と言うと頷く幸だが「何処よ、自分の指で押さえてみて」と言われてズロースの右上を押さえる。
「違うでしょう、ここよ」とズロースの右下を強く押す。
「痛い!」と声を出す幸に「ほら、痛み止めでも痛いでしょう?早く手術をしないと腐るのよ、死ぬわよ、お相撲さんでも盲腸で死ぬのよ」と脅かす。
このいたぶりが、合田達には堪らない刺激に成っていた。
「カット」京田監督がにこやかな顔で、琴美の演技を称えた。
琴美は京田監督に微笑み返した。
仮面の紳士