an elegy
どうせ頭がクレバーじゃない
泥臭い心臓で
アンナに、ちゅーする
そんな詩だ
そんな日々です
誰かの心
誰かの先鋭
誰かなんて要らない
アンナの
白い部屋で赤や青で描く
最後の女で
最後の詩でいい
明日俺が死んだら
アンナへの遺言だ
アンナにだけ書く
いろんな詩を書いた
誰も愛さないインテリジェンス
気取ったスタンス
そんな俺を
忘れ去られていい
朴訥で のろけた俺だけでよい
人は流れていく
人が知る俺も流れていく
ぜんぶ必ず流れる
流れの先に
アンナが待っていてくれたら、いい
どうせなら
語らない
一行でいい
「おまえだ」
幸せかって?
幸せなんてちょろいもんじゃない
もはや
なんだって書いてやる
アンナを貫通する
生きる
ヘヴンまで
唇の味を覚えるように
アンナをここに残す
瞬間と、次の瞬間と、瞬間のあらゆる羅列に
アンナに、ぜんぶ、やる
こんな詩書きさ
わかったろう?
形見なんだよ、
人生への。
an elegy
7月の上旬ごろに書いた。
例のごとくタイトルは思いつかず、苦し紛れ。
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