雨と月と彼女

雨が降る中、木々に囲まれている湖のほとりに傘を差さずに彼女はいた。


緑色の葉が雨で濡れて月光でキラキラと光っている。


雨で水面が揺れ、水がはしゃいでいる。
湖自体が踊っているかのように。



長くカールがかかったまつ毛に水滴を乗せその水滴が楽しんでいるかの様に彼女の頬を伝う。



瞼を閉じ、口角を上げている彼女は水面に反射している月に照らされ淡く黄色に光る。

彼女は何を思って何を見て何を感じているのだろう。

雨と月と彼女

雨と月と彼女

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-07-27

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