世界観
世界観だけで好きになるものがある
映画や音楽 小説など
僕は君から好かれようと世界観を創っている
顔を顰めた時
鏡に映せば自分のことを嫌いになって
顔が凛とした時
写真に映せば自分のことが好きになって
そんな単純なものに 毎日を狂わせられている
顔が浮腫んだ時
疲れているのだと早く床について
顔が青ざめた時
落ち着こうとして深呼吸をして
そんな簡単な動作に 将来を預けている
僕の世界を見てほしい
息を吸ったり吐いたりする理由は
きっと命が惜しいから
僕の本体には触れないでほしい
大切に守ってきたものだから
侮蔑されると許せなくなってしまうから
地球上で何人僕のような人間が生まれて
生き方に悩み自己嫌悪に陥り何かに縋り
同情の的になっただろう
なんて考えるだけ無駄
いちいち気にしていちゃ夢は見れないし
自分らしくという言葉の意味が
薄れてしまって
僕がどこかに消えてしまうから
偏見だけで嫌いになるものがある
友人や先生 政治家など
僕は君から嫌われないようにと
偏見の目で見ている 周囲に流されて
人にされたくないことを人にしている
誰かが失敗した時
手を叩いて馬鹿笑いをして
誰かが躓いた時
振り向かずに走り去って
そんなどうしようもないもので
1日を費やしてる
誰かが反省した時
下がいると調子に乗って
誰かが成長した時
気付かないで寝そべっていて
そんな下らないもので
自らの価値を下げている
君の世界を見せてほしい
息を吸ったり吐いたりする理由は
順調に物事が進んでいるから?
君の本体には触れたくはない
知らない過去が凝縮されているから
きっと魅了を感じて真似をしてしまうから
何年か前は余裕があって目に飛び込んでくる景色はどれも新鮮で毎日が楽しかった
今では熱中しているものに時間を奪われて
後悔することの繰り返しだ
だけど過去を憎むのは無駄
いちいち気にしていちゃ明日へ進めないし
昨日生きていた実感も無くなってしまって
君がどこかに消えてしまうから
現実逃避をして不幸せを知った
想像や妄想から不似合いを知った
人生において学んできた事が
不釣り合いだということを知った
だから一人で生きるのだ
休み時間 ため息を吐いて頰杖をついている
青春時代 削って身を削って鉛筆を削る午後
世界観