のもすとカタ

   はじめに
   2010-12-27 23:10:06

 これは花蛇の「のもす」と羽の生え揃わない何かの雛の「カタ」との、穏やかな日々の話です。
 穏やかな他は何も無い、退屈な草原で、彼らが出会った一時を綴ります。

1.12月

   12/27、よるのこと

「こんばんは、のもす」
「やあ、こんばんは、カタ」
 のもすは居眠りをしていました。一方の花は閉じていますから眠いのですが、もう一方の蛇は動き回りたいのです。それで彼はいつも眠いのです。
「カタ、手を貸してごらん」
「うん、冷たいよ。足の方がもっと冷たいよ」
「足はいいよ。私に上げんでくれ」
 カタは羽の生え揃わない何かの雛ですから、こんな足元の凍る日は苦手です。
「おお。冷たい。でもお前、来週は温かくなるだろう」
「何故? 来週は雪だ。大雪だって話だ」
「お前は雪を被って綿雪小人になると良いよ」
「それって雪だるまって言うんだ」


   12/29、あめのひ
   2010-12-29【01:00】ゆきのち雨

「静かに眠るんだ」
「雨たちと」
「雨音につぶされる!」
「雨に打たれて消える」
 二匹はとつとつと遊んでいました。何時間繰り返したでしょう。それでも夜の雨は透明で、数多ふっていて、語り尽くす事が出来ません。
「雨に虹がかかり」
「沢山のむしたち」
「我々は水車のように雨を受ける」
「のもすは半分お花でしょう、そうしたら雨は好きでしょう」
 カタは草で合羽を作りながら尋ねました。三着目の合羽でした。
 のもすは相変わらずうとうとと答えます。(これでも彼はしっかり目覚めているつもりです。)
「傘をおくれよ、風邪をひくから」
「今日はずっと雨なのかな」
「今度木を連れて来よう。鳥に頼んで種を撒いて」
「この草原に樹木は育たないさ」
「お前は種を運ばない鳥だ」
「鳥なんかじゃないのさ」
 しとしとしと、冬の雨に草原が揺れます。


   12/29、晴れた朝の幻聴
   2010-12-30【06:00】雨のち凍結

 その朝、シャンシャンと音がすると思えば、帰りのサンタクロースのそりの音でした。
「カタはまだクリスマス気分なのだね」
「いいや、いいや、君も聞いたろ」
 寝ぼけ眼のカタはえらく誇らしげです。カタもサンタクロースの話など信じていませんでしたが、二十五日の喧騒を忘れかけた今日この頃、開口一番この調子です。
「あれは白鳥じゃないのか。シャンシャンと綺麗な声で」
「白鳥は天上の鳥だろう。居るはずがないさ。ああぼくも蒼天に白くくりぬかれたあの鳥のように空の向こうへ行きたい」
「白鳥は空を飛んでいるのではないのかい」
「そうだと言うよ」
「となると空はそんなに深いわけではないのだろうか。ねえカタ。君はいつか空の奥を飛べば良い。何と言う場所だって?」
「天上」
「天井?」
「そうさ、天上」
「カタ、やめた方が良い。ネズミみたいだ。君はそんな寂しい場所に行くな」
「空の青、海の青にも染まず漂う」
 雨間の朝日に二匹は空を見ます。その先は見えません。不確かです。彼らもまた、氷粒を垂らした草の海に染まず漂う白鳥でした。
「サンタクロースの音はどこから聞こえたんだい」
「天上さ」
「まぶしいねえ」
「朝だもの。さあ、少し散歩して来るよ」


   12/30、ドライブのこと
   2010-12-30【14:30】雨返しのはずが晴れ

「どこへ行く」
「どこへでも。のもすはどこへでも行けないから、どこへでも連れていくよ」
 のもすは花蛇なので、にょろにょろと地を歩くのではなく、空へにょろにょろします。
「地平の広がりを私はいつか見てみたいんだ」
「ぼくが教えるよ。沢山歩くよ」
「カタ、一緒に空へ行こう」
「ぼくは飛べるかなあ」
「どこへでも行けるさ」
 それは素敵な時間の旅なのです。

2.1月

   1/1、新しい年のこと
   2011-01-01【07:00】渡り鳥の声響く晴れ

「明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとう。カタ、大晦日は随分熱心に、何かを書いていたね」
「羽が生えますようにって草原のみんなに宛てて短冊を書いていたんだ」
「そうか、年賀状か」
 草原はざわめいています。新年は何かと忙しく、何かとそわそわするものです。
 今日は草原はおめでたく有り難い色に染まっていました。色の作り手である色虫の芸当です。彼らも喜んでいるのでしょう。朝日を拝むものと、今晩のお月さんを拝むものと、最初に仕留めた生き物を拝むものと、それぞれ違いますがみないつも以上に厳かに過ごします。
「のもす、今日は良い日だ」
「そうだよ、去った年と一番近い日だからね。沢山感謝し、今年もだらだら過ごそう」
「千歳老にお雑煮を作って貰うよ。のもすも食べるよね」
「蜂針の出し殻は少なめにしておくれ」
「ぼくは鳥羽の髄を多めにして貰おう」
「千歳老に宜しく」


   1/1、空と地の白
   2011-01-02【10:00】はれ

「北風が今日は大人しいね」
「のもす、地平を見て」
「ああ、地平が無いね」
「凄い雲だ。雲が地面に立っているよ」
「世界は平らなのかも知れないね」
 世界は緩やかに下っていますが、その日は本当に古い考えに浸っても良いなと思える、真っ白でもこもこな日でした。


   1/5、てつがくの風
   2011-01-05【18:30】かさかさした雪の暮れ

「カタ、私たちは存在しやすい形をしているんだ」
「のもすは雨風に吹かれて平気なの?」
「魂は極めて柔軟なんだ」
 時々のもすは目を瞑るようにして、空と会話するようにして話します。カタは密かに瞑想タイムと呼んでいますが、それほど大層なものではなく、てつがくタイムと言った方が良さそうです。
「私たちは風雨のために生きているんだ」
「雨はぼくたちのために」
 哲学は暇とも呼びますから。
「楽に生きよう」


   1/6、白
   2011-01-06【18:00】細かい雪と日射しの追いかけっこの日

「酷い雪だ。息が詰まる。のもすが咲いている場所も分からない」

「どこだいのもす」

「のもすー」
「のもすーー」

「埋もれる事もあるよね」
 そんな自然。


   1/9、静かな昼

「のもすが埋まってしまった」
 昨日から止まない雪に、草原は昼になっても眠っていました。雛のカタは元気に歩き回って、時々雪に埋まっては見慣れぬいつもの景色を観察していましたが、そろそろ寂しくなってきた様子。
「ここは平らで何もない。雪の下には豊かな起伏が広がっているのに」
「ああ、冬だな」
 冬は長く、昔語りの知識は雪の下。
「これは、のもすをたたき起こそうと思う」


   1/14、かまくら一つ
   2011-01-14【06:00】知らず降りしきった雪に驚く朝

 かいたそばから積もる雪と追いかけっこしながら、カタは雪を掘りました。掘った雪でかまくらを作りながら、小さな雪だるまを幾つも丸めながら、のもすを呼び続けました。
 こつん。宝物に赤い手羽先が当たります。
 光、とくぐもった声がしました。
「遅かったじゃないか、カタ」
「こごえてしまう!!」
「うん。よく頑張ったよ」
 雪の下から藍色の太陽ばかりを見ていたのもすの目はまだ眠そうでした。でもしっかりとカタを包んで、感謝の言葉を伝えます。
「雪の中で沢山の事を考えたよ。そして消えていった。冬は永遠を思い出す。でもカタ、君は永遠より長い時間を過ごしただろう」
「のもすがいなくてつまらないから必死だったよ。あっという間だよ」
「そう、永遠より貴い一瞬」
「冬は、寂しい」
「雪だるま、幾つ作った?」
「四十一」
「もっとお作りなさい。賑やかになるから」
 銀野に、かまくら一つ。


   1/31 銀河鉄道
   2011-01-31【02:50】満月に近い明け方

 その夜は雪原が蛍光虫のように光を滲ませていました。空を見ても星はなく一面の灰色雲。星に見紛うは大粒の雪。カタが震える声で言いました。
「星が積もるよ」
「カタ、私たちは銀河鉄道に乗っているようだね」
 のもすが調子よく乗ってくれます。
 ひまなのです。
 本日は銀河鉄道にご案内。
「一面の雪原のここは天の川かな」
「宇宙という球に乗っているのかも知れないよ」
「星が収束する点かも知れない」
「星の帰る場所或いは目指す場所」
「銀河鉄道はアンドロメダへ」
「機械の体が欲しいのかい」
 ……脱線。
「雪はどこへ向かうのだろう」
「それはのもす、雪は何処へも行かないよ。循環しているじゃないか。この星を」
「万物は循環するのだろうか。星も循環するのだろうか」
「ぼくたちも循環しているの?」
「だとしたら、循環ではなく、我々は個なのかも知れないな」
「ぼくたちは宇宙であるということ?」
「そう」
「ぼくはのもすなの?」
「ふふ、違うだろうね」
「いいや、ぼくたちは一つの船に乗っているという事かな」
「そう、銀河鉄道にね」
 カタの想像とのもすの遊びの子守唄。カタはいつしか眠りにつき、眠らぬのもすは鉄道を見守り続けます。
夜は長く。

3.2月

   2/8、星空のこと
   2011-02-08【22:00】凛と澄んだ夜

 一瞬の晴れ間に当たりました。
 長くて高級そうな雲の絨毯に一ヶ所、蜘蛛が穴を開けました。そこがちょうどのもすの上を飛んでいます。
「のもす、実はぼくたち、銀河鉄道に乗らなくても沢山の星を見られるんだ」
 実に久しぶりの星空でした。それでカタは星を忘れていたのです。星は雪より冷たくて、もっと鋭い光を放っていて、金平糖みたいにカチカチの物でした。
「硝子の空だなあ」
「雪も星の光を受けて光っていたかも知れないよ」
 のもすがあくびを噛み殺しながら囁きました。


   2/16、春眠にはまだ早いこと
   2011-02-16【6:30】少しだけ暖かい冬の朝

「ねむいなあ」
「よく眠れなかったのかい、カタ」
「冬眠暁をおぼえず……」
「それでは永遠の眠りについてしまうよ。さあ、起きて」
 のもすが起こしてくれる、平和な朝です。

4.3月

   3/10、冷凍木のこと
   2011-03-10【08:00】眠い朝

「この間ね、水脈に穴が開いて噴水になっていたよ。水が朝も晩も噴き続けるんだ。それで周りの樹木が凍って、冷凍木になっていたよ!」
 晴れた冬空を見上げてカタが言いました。眠い目をしています。鳥のくせにカタは朝が苦手です。
 この間、の、夢の話だろうか。のもすが考えています。何しろカタは夢にも現実にも生きています。時折夢を現実にしてしまうのです。難しいお年頃なのです。
「木は、どんなだった」
「湯気を上げて、朝日に一瞬煌めいて、驚くほど若々しかったよ。のもすみたいに何年も生きている木だった。きれいだったけれど、寒そうだった」
「負けないさ、植物たちは」
  眠そうな目をこすって、カタはまた散歩に出掛けていきました。


   3/29、夜か昼かも知れぬ中にて
   2011-03-29

「わっ揺れた」
 地面のゆれに合わせて雛鳥がよろよろと視界から消えるのを、のもすはすんでのところで受けとめました。
「いなくならないでおくれ」
 ここ何日か、二匹は身を寄せて過ごしています。お互いが少しずつあたたかいのでした。

5.次の年

   12.01.01新年のあさの事
   2012-01-01

「あけましておめでとう」
「あけましておめでとう。良い新年の空だよ、カタ」
「本当に、そうだね」
 のもすとカタはしばし言葉を休ませ元日の空気を吸いました。空は実験ビーカーで見たように美しい白。空気は昨日の宴会の音楽の余韻から新しい一年への震えにつながってびりびりと電気を発し、心は想いで溢れ、泉のように澄みきって。
「ああ、新しい年だ」
「ああ、また始まっていく」
 そうして二人はお昼までぼんやりするのです。
 いつもと同じ、ちょっとだけ厳かな、一日の始まりです。


   2/5、ある雪の日の独り言を拾う
   2012-02-05

 きみは強い。
 大丈夫。


   12.05.12平原のこと
   2012-05-12

 白い草原も緑の地平も、
 黒い凪も、見上げた空も。
 一日に安らぎの言葉、ありがと、お休みなさい。

 のもすとカタが見続ける平原。
「世界が見えるよ」
「ぼくたちは神である」
「我々は卵である」

「なにも見えないよ」
「ここは平原である」
「どこまでも続く平原である」
「神様はさぞ寂しかろう」


   12.09.10、空を求めること
   2012-09-10【曇り空の下、土を泳ぐような午前3時】

「のもす。きみの高い目線の世界を教えて」
 その日、カタは真剣でした。背伸びしては両足を震わせ、羽の生え揃わぬ腕を不器用にパタパタさせ。
「君はどこへ行こうとしているんだい」
 真剣さに追われて崖から飛び降りやしないだろうか。のもすが心配します。この子はあの気だるく優しげな雛鳥か。のもすは揺らぎます。大きな翼で滑空する成鳥のカタを想像して。
「教えてほしいんだ」
 わかったよ、のもすは言いました。
 君が自分に近付こうとしている。君が自分を越える日が来る。蛇を恐れぬ雛が空の王になる。それは、ただの想像だけれども。
「カタ、私はときに、ひどく小さくもなるんだ」
 地面に長く這うように伏せたのもすは、カタの目線より少しだけ下に、殆ど同じ高さになりました。
「さあ、おいで。地面でみつめ合ったなら、次は私の空を教えるよ」
 頭に雛鳥を乗せて、花蛇はゆっくりと頭を空に伸ばします。
「落ちるんじゃあないよ」

「のもす。ぼくは空を飛びたい」
カタがぽつりと秘密を囁きました。二人にしか聞こえない、のもすの耳もとで。

6.その後

   2015-04-17

 のもすとカタは今日もゆらゆらと揺れています。雨上がりを待っているのです。
「のもす、鳥が飛んだよ」
「そうだね、じき晴れるね」
「雨雲一つ食べてみようよ」
「そうだねカタ、羽が生えたら、きみはそれを叶えるといいよ」
「のもすは雨雲の味を知っていそうだね」
「きみが食べたら教えるね」
 花蛇のもすと、いつまでも羽の生え揃わない鳥の雛カタは、遠くの山をみつめています。
「カタ、きみ、夢を見ているの」
 カタは開ききらない目でのもすを見て「起きているよ」と言いました。のもすが何かを言い出すのを待って息をつめてみましたが、やがてふーっと吐き出しました。
「のもすは眠らないものね」
 また一息、今度は短めにはいて、「のもす、夢を見ているの?」聞き返しました。
 大きなのもすの背を登って、花蛇の頭の上で、カタは天を見上げます。今日もそのようにしていましたが、たまに耳元で囁くのです。
「大きく大きくなったら、翼でのもすに日陰を作ってみたいんだ」
 のもすは風に合わせて体を揺らします。カタはそろそろ眠るようです。日の下で。


   12/24、春の雪のこと
   15-12-24【07:59】

「ひっくり返って世界を見てごらん」
 のもすは仰け反りながら神妙に勧めました。雪の少ない年のことです。気温はだらだらと上がり下がりし、狂い咲きの桜やら、芽吹いたばかりのような柔らかい草が、朝露を抱えています。クリスマスの前の日の今日、ソリを滑らせる雪が無いことを、カタは心配しておりました。
「ソリは雪上だからいいんだ。トナカイを解雇して軽トラックを借りなければ」
 のもすも、それは大変だなと言って空を見ておりました。二匹だけでなく、草原の者がみな空を見上げ、雪の気配を探っているようでした。
 のもすの姿を真似て、カタはひっくり返って空を見てみました。
 雪を待つ草原。息をつめる生物たち。朝の光が体に浸透してきます。毛の生え揃わない鳥の子が、脚の間から空を見て、バランスを取れずでんぐり返りました。雛が転がりかさりと一つ、音を立てました。
「どうだい、カタ」
「雲が雪のようだ」
「そうさ」
 のもすも長い蛇の体でアーチを作りながら、地に頭をつけて一言。
「今日はこのようにして過ごそう」
「トナカイも安心だね」
 頭に血が上り、あたたかな気分になるのでした。
「のもす、やっぱり、だめだ! でも、トナカイも解雇しちゃだめだ!」

のもすとカタ

-.のもすとカタについての呟き

   12月27日-1月2日

■ノモスはギリシア語で法とか掟を言います。でもそちらは特に意識はしていません。突然降って沸いたものがたまたまその名前だったのです。でも、何かの縁、少しずつ語の意味に馴染ませていきたいです。
12/29 0:58

■のもすが平仮名なのは、最初浮かんだ時に地元の方言っぽいなーと思ったから。音を伝える事は出来ませんが、のもすの人から雪の里を感じて下さい。
12/29 1:00

■カタはつるっつるの鳥です。鳥肌たっているよとか、目が透けて見えるよとか、気持ち悪いです。でも可愛いんです。因みに羽はいつまでも生えません。
12/31 11:55

■まだ世界は彼らの周辺しか決まっていません。そこはどこまでも続くくさはらという事と、沢山の生物がいる事と。それくらい。
12/31 11:58

■この世界は現実世界です。私がより日常を描きやすい形の日記の場という意味で、現実です。それが世界のきっかけです。
12/31 12:03

■のもすとカタは私の中では自然な存在ですが、それゆえに今はキャラクターが定まっていません。アウトラインはあるけれど、これから徐々に煮詰めていきます。
12/31 12:06

■のもすは蛇です。鳥雛のカタを食べたくならないのでしょうか。
12/31 12:08

■カタも成長したらのもすを食べちゃうかも知れません。
12/31 12:09

■でも大丈夫、それを含めて二匹の穏やかな日々です。
12/31 12:09

■のもすは花蛇なので、地面から栄養を取る事も出来ます。
12/31 12:10

■のもすは成長すると(偉そうでダンデイで紳士な蛇ですがまだ伸び時です)最終的に立ち木になります。
1/17 9:59

■木になったらもう花蛇じゃないですね。まあ、猫だって猫又になるので、似ています。
1/17 10:01

■カタは沢山のものになる可能性を秘めながら、何にもなりません。ちょっと慎重(臆病とも)で優しい、小さなヒナのままです。
1/17 10:03

■カタの名前はひっくり返すと鷹になりますね。ひっくり返らないと鷹になれないカタ。
1/17 10:05

のもすとカタ

花蛇の「のもす」と、羽の生え揃わない何かの雛の「カタ」との、穏やかな日々のお話。 穏やかな他は何も無い、退屈な草原で、彼らが出会った一時を綴ります。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-07-22

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 1.12月
  2. 2.1月
  3. 3.2月
  4. 4.3月
  5. 5.次の年
  6. 6.その後