ひかり
はじめは、
小さなひかりでした。
それは、
たくさんのものとぶつかっていくなかで、
少しずつ、
大きくなりました。
大きくなったひかりは、
星となり、
やがていのちをはぐくみました。
ですがいのちは、
はじめは星となかよくしていたのに、
自分たちのためだけに、
星をきずつけるようになりました。
でも星は、
そんなことでは怒りませんでした。
『自分のつくったいのちを、
だれがまもるのだ。
自分しかいないじゃないか。』
星は、
彼らをまもろうと、
必死に生きるようになりました。
時にはいのちが、
いのちどうしを殺そうとしました。
時には星が、
あやまっていのちを殺してしまいまいした。
星は涙にくれることもありました。
でも星は決めたのです。
みんなのために、
生きると。
だから、
いまもその星は生きています。
苦しい時もあるけれど、
がんばって生きています。
自らのつくった『いのち』をまもるために、
ただひたすら、
生きています。
ひかり