夏に包まれる東屋にて

マチミサキ

某広域公園に来ています

この公園のウリである
桜並木の下を数キロ歩いて来たのです


すぐ頭上に延々と拡がる桜

遠いセピアの記憶に残る
あの時の幼なじみの泣き顔が
まるで無限にあるような
桜の葉に重なる



━━━間に合う…かな


桜の葉は緑濃く
もう
桜餅には使えない

虫食いだらけ

駄目だ
この葉はもう使えない



━━━きっと大丈夫だよ



そんな下を
きっと居るであろう
虫たちを無視して歩く

汗が流れ

桜並木の所々にある隙間を
チェックしながら

パワーをセーブし
絶妙なバランスを維持して歩く



━━━━約束のあの場所に …
きっと、そうきっと…たどり着ける


強烈な暑さ
まだまた
続く桜並木に
イラリとする

もう…少し…気持ち悪いけど

諦めないで少しづつでも
近づいてい…

あっ…


うん、だいじょ…ぅ…ぶ!


一歩、二歩、三歩・・・・・





☆☆━━トイレット到着(ゴオオオール)━━☆☆


しかも誰も使ってなかった!
紙もあるし汚れてない!

うん、

今日は良い1日になりそうだ!

夏に包まれる東屋にて

そして

この時はじめて

公園いっぱいに響き渡る
蝉の鳴き声に気付いたという…

夏に包まれる東屋にて

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
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