渡せないラブレター

彼が勉強している目の前でこっそり書きました。


貴方に言いたいこと、1つだけある
でも決して口には出していけない
優しい貴方はきっと聞いてくれるけど
望んでない言葉だから
首を振り続けるしかない
だから余計に困らせてしまう
自分から呼びだしたのに
肝心なことが言えなくて
結局、貴方の頑張る姿を見ることしかできない
それさえ本当は迷惑なのかもしれない
自問自答して答えを探しているけど
今日もダメだった

こんな苦しい気持ちになるなら
会わなければいいのに
全てを消せばいいのに
今の私にはその勇気がない

前に進もうとしてる貴方を
止めてはいけない
辛い立場で貴方を見守るか
それが出来ない状況に追い込むか
どちらにしても涙を堪えなくてはならない

すぐ手を伸ばせる距離にいるのに
立場という言葉が邪魔をして
手をひっこめる。諦めるんだ

貴方は何を望んでいますか?
笑っていいのか分からない私に
どうか教えて下さい
この関係さえも終わる前に…

渡せないラブレター

渡せないラブレター

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2017-07-13

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