舐めた銃創
撃たれて
蜂の巣
身を伏せず
ただ最後の優しさで撃たれ続けた
“Je ne t'aime plus(もう愛してない)” だなんて
少年と少女に救いがないさ
“Salut!(じゃあね)” でよかった
良い人間じゃなかった
悪者ですらなかった
銃創だけを舐めた
歌や思い出の以前だった
いまはただ背負う
昨夜起こった 小さな審判の日
トマトのパスタ食べたいな
いままですべて 投擲してきた
パスタ食べたい
「人々」の正しさはどこにもなかった
「人々」が
「人」だけになった
「もうどこからも気持ちも勝ち目も生き残りも消えたんだよ」
Cloudy が 赤い
Elegy が 白い
誰にも黙して手のひらに秘め悲喜劇を閉じる
舐めた銃創
映画を撮るように書く。
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