天外の魔術
平原は死体でいっぱいだった。ここ、アフリカの戦いの場、その場では茜色の空を背景に無惨に多くの死体が残っている。彼らは結集して戦い、ある者は勝ちながら倒れ、ある者は負けて死んでいった。
そんな死体でいっぱいの平原を二人の人物が歩いている。それは、一人の男と一人女である。
その二人の内、男の方はいかつい体を持ち獅子のような鋭い目を持っている。名をアルフレッド・ランドロックと言う。その男は傍らのもう一人の女の方に話しかけた。
「お前の部隊は何人死んだ?俺のところは九人部隊長である俺以外全員だ」
天外の魔術