自分自身。
渡される紙。
ふと、不思議に思ったけれど
嗚呼、私の人生は
こんな紙切れで
語られるほどの安さなのか。
と、理解した。
誰かに期待されてる訳じゃない。
誰かの期待に応える訳じゃない。
なのに、必死にその紙を
破こうとする私がいる。
ナンデ??
何で、破こうとするの??
何がしたいのか解らない。
何が出来るのか解らない。
何が正しいのか解らない。
何が本当なのか解らない。
でも、必死に紙を破こうと
もがく私の姿は、
キラキラ輝いて見えた。
目的も、
意味も、
世界も、
自分自身さえ、
見えないくらい必死なんだ。
取りあえず、必死に走っているだけ。
その姿が、とても眩しくて
私に足りない、勇気だった。
自分自身。