残響

残響

最近上手に息が出来ない
まるで水中を歩くように

手足もうまく動かない

何をしていても悲しい気持ちが止まらない

好きな人はわたしを素通りする

もうどうやって歩けばいいのかもわからない

もうどうやって笑えばいいのかもわからない

わたしはおそらく病気です

前世から患った風邪みたいに

心がずっと咳をしている

睡眠、睡眠、睡眠

錠剤、錠剤、錠剤

いつか見た景色と字面

あの人はわたしを見ない

生きている意味がわからない

上手に息が出来ないと

会話もままならない

笑顔も引きつる

そんなわたし、価値はある?

だから朝日など願わない

でも月の光すら、わたしを追い立てる

昼も夜も好きになれなくて

どうしようもない日々で

誰からも愛されないで

好きな人にも触れられなくて

これは、きっと既に死んでいるのだと

そう、確信した

この部屋に響く

わたしの声は

何分前のものだろう

ぼんやりと聞いている

その声は…

キリキリしている

さめざめしている

ヒステリックな

悲哀のこもった

断末魔

すすり泣き

号泣し

わんわんと

遠吠えのように

…馬鹿らしい

「わたしの終わり」

満たされた日はあったのだろうか

カラカラになった口で問う

答えはない

朝が迫ってくる

きっとまた、逃げられない

涙も焦がして

「さあ笑え」と

高圧的で愛されたあの朝日が

わたしのことを追い立てる

残響

残響

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-07-06

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