あした


これが人ならつれない態度で離れてくれるが
この鼓動を止めるまで
朝日は私から離れてくれない

世を明るく照らすはずのそれは
却って影を濃くして私を孤独にする

個性のコピーライトを犯して
誰かの仮面を盗みかぶっては捨て
出来た道の果てに立ち尽くしている

蛇のように昨日を繋げた仮面が指差し嗤う
朝日はそんな私を冷やかすように照らす

いっそ次に仮面を剥いだら
白日の下に身を晒そうか

絢爛の仮面の下が
耐えられないほど無粋な面だとしても

あした

あした

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-07-06

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