“La fin” と打つ

“La fin” と打つ


   



   



   



   



   



   



 



たくさん眠った

長いしくじり 終わる

こんな僕に 朝は優しい

どこか汚かった

  まだ朝って涼しいんだな

  まだ心があった

「求められなかった人生」が

ありふれたら

ここにもどる  

       朝のラミクタール

世界ではなく

失ったのは

迷ってしまった僕かもしれない  歌

どれほどの敗退

予期せずに飛び込んでいきたい場所に ひとがいる

多すぎる人々

疲弊した “Ich und Du(私とあなた)”

フレーズ

また刻むのだろうか

誰かが愛したはずのストーリーが 

愛された誰かによってただ無惨に汚れた

撃ち抜いた

夜が去り

朝が散って

裏切った女たちへの過去が終わる

ありきたりに朴訥な 僕の日々は続く

本当は

嘘っぱちだったさ

膨大な物語に “La fin(おしまい)” と打つ

ある人々から愚劣と呼ばれたある人々のなかで生きている

陽射し

誰に撃たれるかわからない人生

撃たれるのもまたいいじゃないか

創造主の心臓より 犬の討ち死にを選ぶさ

人の街を 生き抜く

歌も寂しさも

汚れたように美しく淡い

今日も人を描く




アンナを描く。



   



   



   



   



   



   



 

“La fin” と打つ

気がついたら約8ヶ月、ほぼ毎日書いている。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq38

“La fin” と打つ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-07-02

Copyrighted
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