かえりみち
かえりみち
あの人と 歩いた
現実は 狂おしい
その道は 私の胸を締め付ける
夢にまで見た君の隣
誰もが寝静まった街を
談笑しながら歩く
てくてく
てくてく
とぼとぼ
とぼとぼ
喉の奥に溜まった熱
とことこ
とことこ
ゆうゆう
ゆうゆう
分かれ道まで言わなければ
ただ、ただしあわせで
こわかった
あなたといるのに
始めて帰り道がこわかった
着かないで欲しかった
えんえんと
えんえんと
この星が終わるまで
歩いてみたかった
私だけは、
生まれて初めて、
こんなにしあわせなことがあるのかと
今にも泣きそうな気持ちで
あなたと並んでいた
帰りたくなかった
あなたと別れることが
いやだった
かえりみち