砂漠の旅 嘘の町
しかし心は半壊のまま
しかし僕は動く肉塊
夜に
たき火の光に
人
あぐらをくんで
僕をみていた
君が 望むのなら
君が
いきる
あり方を言う
可能性 に 過ぎないが
僕
ッ…
ガゴハァ
グ
たたき割ってく優しさが
僕の脳を洗っては
閉じなさいと声をかけるの
本当に僕はただ純粋に
どこまでも続く空白の中 陶酔の坩堝の中を
半壊のまま漂っていたい
甘く 白い 欠片を
温めては洗い 流し
残った水滴を小さくなめる
あの
ささやかな絶景を求めて
回り 回り 野原には
焼けた草を
焼けた土を
でも
どこまでもつきないから
見上げた
空を
ぽとん
砂漠の旅 嘘の町