死後と死後の世界
初めて書いたので変だと思うけどがんばりました。。よかったら最後まで呼んでもらえたら嬉しいです。
死後の話です。内容は少しHだけれどどなたでも楽しめるような作品(だとおもいます)。
僕は死んだ。
ある日友達に押され電車に引かれた。
ここはどこなんだろう。
暗くて、狭い空間にいるようだ。
誰がいるのかもわからない。
手に力を入れようとしても入らない。もちろん声も出せない。
死んでるからか。
瞬きをした瞬間
青い空が広がっていた。
力が入る。
そしてなにより、いい匂いだ。
クンクンと匂いを嗅いだ。
なにか優しくどことなく懐かしい匂いだった。
うつ伏せになると。
「ん?肌?」
この状況を頭の中で整頓した。
おでこと、口元に肌が当たって、鼻に空間ができてい。
そう。つまり「膝枕」
これしかなかったのだ。
頭の中がぐるぐる回ってきもちわるい。
足を伸ばしたまま起き上がると、やはりふとももである。
ゆっくりとおなかへ、胸へと視線を送る。
胸が大きい!Fカップくらいあるだろう。マンガやらアニメやらに出てくるボインなおねーさんを頭の中で膨らませた。
そして顔の方へ視線を送った。
茶髪の前髪ぱっつんでロング。
そしてなにより、今までに見たことがない美人さんである。
寝ている。話しかけたいが寝かせておきたい。優しい僕である(自己満足)
だがなんでこんな所にいるのか聞きたいのである。なんであの時死んだのに生きているのだろうか、なんでそんなにおっぱいが大きいのか!などである。まぁ流石におっぱいがなんでそんなに大きいかは聞けないであろう。
約1時間が経過した。
起きねぇ…。叫びたい…今すぐ叫びたい…。
でも寝顔が可愛くて、唇をつんつんってしてみたい衝動が。もちろんおっぱいも触りたい!って魂の叫びがはいる。
少しくらいならいいだろうと、ドキドキしながら、手を伸ばす。
というかここはどこなのか未だにわからないままである。
やけに人通りが少ないような気もする。路地裏なのだろうか。
手を引っ込め、声で起こすことにした。
だがなんと言えばいいのだろう。
「おはようございます?」
朝か昼かわからない。
んじゃあ「あの〜とか?おい!とかか?」
悩んでると
「起きたんだ〜っ。ふわわ〜っ。」
(ビクッ)
とっさだったので思わず
「おはようございますでし!」
変になってしまった。恥ずかしい。
女の子はくすくす笑いながら
「かわいいねっ!」
からかわれた。そっぽを向き顔を手で隠した。
聞きたいことが頭をよぎった。
冷静になり、聞いてみた。
「なんでそんなにおっ…」
途中で言うのをやめた。選択ミスだったのだ。一瞬で土に帰りたい気分になった。
気を取り直して聞いてみた。
「ここはどこなんですか?なんで僕は死んだはずのに生きているのですか?僕電車にはねられて…。もし知っているのなら教えて欲しいです。」
すると、女の子は答えた。
「ここは死後の世界。だけど天国や地獄は存在しない。普通の暮らしと同じなんだ。学校もあるし仕事もある。ビルや建物も。だけど、家族と会えない。家族の人はいるよ。結婚してだけどね。」
何故か心が痛くなった。なんでかは分からない。だけど多分「家族」って言葉に反応したのかもしれない。
「僕、親がいない。だけど妹がいる。家で待ってた。いつも料理作ってさ。喧嘩ばっかりだったよ。だけど大切なんだ。今何してるのかわからなくて不安。帰りたい。帰りたいよ。死ねっていう日も、消えろっていう日もあるけど一番あいつのこと大切なんだよ。どーしたら帰れるんだよ。教えてくれ。どーしたら。」
涙がこぼれ落ちていく。そして女の子は答えた。
「っ。大丈夫だよ。妹さんいたんだ。ごめんね。けどもう帰れないんだよ。そこ…わかって…ください。」
女の子が涙をふいてくれた。頭を撫でてくれた。暖かった。
「お腹が減った」
「食べに行こっか!おでーとだよ!おでーとーーー!!」
「なんだよそれっ!初めてあって初めて話したばっかりじゃん!」
クスっとわらいながら。
「やっと笑ったね!」
頬が赤くなりそっぽを向いた。
「うるせ。ばーか。」
それから一緒にご飯を食べに行った。ゲームセンターでクレンゲームやホッケーをやって1日を過ごした。たくさん笑って充実した一日をおくった。
「そういえば僕の家ってどこにあるの?」
「君のポケットに入ってると思うよ?」
ポケットに手を突っ込んだ。一枚の紙が出てきた。
「どれどれ。」
顔が近い。いい匂いである。
「少し遠い所にあるんだ。もう遅いしさ、泊まっていって!」
頭を色んなことがよぎる。
泊まる。それも男と女ふたりきり。これは。最&高。
今に発狂しそうだ。抑えながら
「い、い、い、いいのですかぁぁあ!?」
「い、いいよ!?てゆーか、顔真っ赤だよ!?ど、どーしたの!?」
おでことおでこをくっつけられた。
見るところがなかった。何よりカワイイ子にこんなことされるの初めてだった。
気がだんだんと遠くなっていく。
立ったまま気絶をした。
目を開けると、明るい。あの匂いだ。このままねていたい。
「手…?」
まさかとは思った。そのまさかだった。
後ろを見てみると美少女が寝ている。そう。あのカワイイ子である。
何が何だかわからない僕である。
手があり…何より胸が…
あのボインボインの胸が。僕の背中に当たって…
けしからん!!揉みたい!!触りたい!!犯したい!!!!!
吐息が止まらない。そしてこの変態ぶりである。キスは何回もあるけれど触ったことがないというステータス。
起き上がろうとするとくっついてくる。酔っているのか起きているのかわからない。
とりあえず、手を解き足も何とか解除。
立ってあたりを見渡す。
色々なものがあった。
パンツ、ブラジャーに靴下。鼻血が出てきた。
そういえばこの女の人って…なんて名前だ!
寝てるし起こさない方がいいか。それより胸に目が行く。でかすぎんだろ。。
「はぁ。」
ずっしりと重いため息をする。
それよりお腹が減って頭が回らない。
「冷蔵庫をあさるのもしつれいな人だよなぁ…」
と小声で呟いた。すると。
「お腹減ったの〜?」
と眠そうな声が後ろから聞こえた。あの女の子だった。
「びっくりした〜!」
いきなりだったのでその勢いで立ってしまった。
「なんか作ってあげよっか!」
美少女の料理…食べたことがない。
「お願いします…」
待つこと約20分。
見たことのない料理ばかりだった。
見るからに毒がある料理。
「魚の丸焼き…?なんでこんなに紫色…。」
匂いも食べれるような匂いではなかった。正直いえば臭かった。
だがせっかく作ってもらった料理なので食べるわけには行かなかった。
「料理というのは味だからな…」
と震えた声で呟く。もちろん手も足も震えている。
「ん?♡」
優しい顔で僕を見てくる。
その優しそうな顔で満足なのに…。
「いた、いただきます。」
「めしあがれーっ!!」
何故かノリノリである。怖すぎる。
魚の身を少しとって恐る恐る口元へ運ぶ。
チラッと見てもニコニコしている。
誤魔化すために聞きたいことを聞いてみた。
「そ、そういえば!おねーさんのなまえって!?」
「っ。私の名前?私の名前は…りさよ。りさって呼んでくれたら嬉しいなっ?」
気を紛らせた。さらに追い打ちをかける。
「何歳なのですか?」
「私は19歳よ!そういえば君の名前は?何歳なのかもね!」
そういえば僕の名前って…なんだっけ。思い出そうとしても思い出せない。
「ぼ、僕の名前は…しゅんっていいます。18歳です。」
適当に言ってしまった。18歳なのはほんとなんだけど。
「しゅんくんだね!私のいっこしただね!若いなぁ!」
「それともう一つ聞きたいことが。」
そうもう一つ聞きたいこと。それは。
「死後の世界にも死ってあるんですか?」
「あるよ。刺されたり、車に引かれたりすると死んでしまう。噂で聞いた事があってね、死後の世界。つまりここで死ぬともう次はないんだって。ここはもう一度チャンスを与えてくれた場所なんだって。どうなのかは分からないけどさっ!今生きてればそれでいいでしょっ!?ねっ?」
「そーだったんですね。なんかすいません。」
どんよりとした空気になった。すると。
「ご飯食べてみてよ!!!なんで食べないの!!冷めちゃうじゃん!!」
と怒りっぽい口調でいわれた。
「ふ、普段はどんなご飯食べてるのですか?」
汗が出てきた。やばい。
「普段はコンビニ弁当なの!作る暇ないのー!」
「よし。コンビニ行こう。」
即決した。
おにぎり5個とジュースを2本。もちろんあの料理は…捨てた。
今日の夜の分と明日の朝のぶんである。
「明日自分の部屋に行ってみますね。」
そう。自分の部屋がどこにあるのか探さないといけなかったのだ。
まず、ここはどこなのか聞いてからだな。
変なところじゃないといんだがな。
「私もついてく!ひとりだと不安でしょ?それに迷子になりそうだし!!おねーさんにまかせなさいなっ?」
胸が急にいたくなる。どうしたのだろうか。
「ありがとうございます。」
優しい人でよかったと心の奥底で叫んだ。
死後と死後の世界
最後まで読んでくれてありがとうございます!!
よかったらコメントとか評価とかおねがいします。。