フェチタッチ
頑張って一話完結恋愛を書きたい!
私、匂いフェチ。
彼、足フェチ。
この2つに共通して言えるのはどちらも変態だということである。
***
彼は私の彼氏。私に合わないほどのイケメン。但し、足フェチ。これが彼女の足が好きだとか、何か訳があるとか、そういう俗に言う『ちゃんとした理由』とかだったら良かったのかもしれないのに。彼は本当にただの変態だった。今考え込んでみれば足フェチにロクな奴などいないと初めから気をつけていれば……。
「俺は君の足が大好きだよ。」
「やめてよ変態。私あんたが足フェチなんてしらなかった。」
「俺も君が匂いフェチなんて知らなかったな。」
やや棘のある言い方にイラッときたものの、寛大な心で許してやることにする。
「そんなとこ含めて大好きだけどね。」
「あたしも。」
あ、しまった。やられてしまった。
自分の失態に気付いた直後、体に妙な浮遊感を感じた。別に今更誰と問う必要はない。
「足、舐めまわしてやるよ。」
「鼻の穴膨らませて嗅ぎ取ってやるんだから。」
そのままソファになだれ込む。
私の足は汗たれたれ。
彼の匂いは一週間お風呂に入らなかった香り。
フェチタッチ
まさか、初めて書き上げたのがこんなものとは、自分の才能のなさが憎たらしい。