ここだ!
涼しい風 ただ涼しく
二の腕を撫でた
翻弄は優しかった
いっせいに 草 揺れた
こんな歌で 枯れない朝の水を希う
一日ごとに 新しい風の誕生日
空が眠らず 守る
酸性の 苦味
少し 感傷的
どんな思いも 微かな錘
歩いている人々に迷った
「ここだ!」
静脈の音は朽ちない
橋の上の虹がなんども告げる
いつかアンナがまた微笑むなら
眼のこころを解き放って
街の景色 取り戻すなら
もう一度帰りゆく
七色の生き方が街角を横切る
探しているひと
地下水
語るひと 黙して生きるひと
報われるだろう
街の詩を切り取る
ここだ!
作風を少しずつ左右させたい。
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