冬がやって来た

冬がやって来た
ひとりぼっちの僕は
相変わらず
多摩川の河原を
ひとりうろつく
晴れの日でも
冬の晴れまは
どんなに暖かくても
どこか寂しさを感じさせる
コバルトブルーの空と
所々に浮かぶ雲
それは一人の連続だ。
それらに見守られながら
僕は一人で散歩する
時折しゃがみこみ
水が流れるのを
じっと見る
それがほんのすこし楽しい
水は常に流れながら
誰かの人生のように流れ続ける

冬がやって来た

冬がやって来た

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-27

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