報われない
短編。恋物語。
我慢は何故するのだろう。
我慢をして何になるのだろう。
我慢をしたら彼が手にはいるのか。
我慢しても、我慢しても、私は都合のいい女。都合のいい女を一回したら、ずっとそのまま。
私がさよならとひとこといえば、この関係は終わってまた違う誰かを彼は探すのかな。
奥さん以外はその他。
私はその他。
それでも貴方が好きな私は本当にバカ。
大きな声で貴方が好きと叫んで、涙が溢れた。
誰にも言えない好きを誰にも聞かれないところで叫んで、独り、子供のように泣いた。
泣いても、泣いても。
仕方のないことと思い知らされ、更に涙が溢れた。
このまま何もなかった頃に戻りたいと、しょうもないことを思い、あんなに泣いていたのに今度は可笑しくなった。
ただ好きって。
ただ好きなだけじゃ。
大人になるとそれだけではダメなんだよね。
子供の時みたく、簡単に好き、結婚するとか。
いってみたい。
好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き。
どんなに呟いても、思っても。
私の好きは一生報われない。
宙に浮いた私の好きはふわふわして。
このままずっと遠くにいって、消えてしまえばいい。
高く飛んで、弾けて、割れたら、嫌いになれるかな。
あー、報われない。
報われない