気持ち

いつも、一緒だった。

お出かけの時も
ごはんの時も
寝る時も

嬉しい時も
悲しい時も
寂しい時も
怒られた時も

僕は、君の腕の中、
君は、僕を抱きしめて、
ずっと、ずっと、一緒だと思ってた。

でも、
君の身長が少しずつ大きくなって、
髪もどんどん長くなって、
お化粧もするようになって、
君は僕を忘れていった。

別に、最初から分かっていたのに
今思うと、涙が溢れてくる。

だから、いつか、また、
僕を思い出してくれるって、
僕は信じてる。
君を待ってる。

暗い、暗い、
押入れの中で。

気持ち

気持ち

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-08-12

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