夏の僕は

あの頃は幸せだった
記憶違いか
過去に戻りたいと思うほど
惨めなものはないさ
つまらない日常に病んで
目の下にクマができて
ちょっと格好いいなって思っていた

夏の夕僕は何をしていたかな
下らないことをして
ひたすら勉強をしなかった
あの夏の夕何処で何をしていたかな

ああ 呼んだって 誰も返事しない
ああ 笑ったって 誰もつられない
相手を殺め僕を生かした
他人と違う生き方をした運命なのか
暮れる 夕が暮れる 夜が来る
二度と来ない夏の夕から夏の夜へ

知らぬ間に生きたいと
思うようになった
未来へ行きたいと思うほど
怖いものはないさ
ここに生きている僕は
いずれ死んでしまうとしたら
今のうちに出来ることは何だろうか

夏の夜僕は今何をしているか
すら分からずにいるよ
何10年か後に見返せるほど
この夏の夜大して謳歌してる訳じゃない

ああ 叫んだって 誰も振り向かない
ああ 泣いたって 誰も心配しない
友達を捨てて僕を拾った
常識を捨てて非常識を取った当てつけか
暮れる 夜が暮れる 朝が来る
二度と来ない夏の夜から夏の朝へ

夏の僕は

夏の僕は

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-20

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted