公立探偵高校活動記録 #4

 「えっ…どうゆことですか?部活名を当てたら返してくれるって言ったじゃないですか!」俺は強く訴えかけた。
そうでもしないと、一度しかない高校生活がやばそうな先輩に潰されかねない、それだけは阻止せねば…
 ¬ハハハ!見事に引っかかってくれたな!」なんとも腹立たしい部長の笑い声だ…
「なんとも府に落ちない顔をしとるなぁ、俺があいつに代わって説明したるわ」
後のうるさい笑い声は無視して俺は説明を聞く
「ホワイトボードに【新聞部】って書いてあるじゃないですか!」
「そうや、ここは新聞部の部室やから【新聞部】ってかいてあってもおかしくないやろ」うっ…それは、正論だが新聞部の部室に何故探偵部がいるのか、それはそれでどうなんだ…「何故公立探偵部が新聞部の部室に居るのかって?」こ、この人はエスパーか!
「それは、俺から言おう!まず、ケンジは、新聞と言ったら、なにをそうぞうする」
「し、新聞ですか?テレビ欄か四コマ漫画ですかね」俺は中日新聞の4コマ漫画は毎日欠かさず読んでいる。そんな事はどうでもよくて
「ケンジはそれでも公立探偵部か!」といわれても…
「新聞と言ったら、アイドルの密会のニュースだ密会のニュースと言ったら、スキャンダルだろスキャンダルを捉えるのは探偵だろ?だから新聞を作っているのは探偵のお陰と言っても過言でないだろ!」
「いやいや!スキャンダルを捉えるのと新聞を書くのは記者ですよね?」
「ええい!ごちゃごちゃうるさい奴だ!部長がそうだと言ったらそうなんだ!」どこの駄々っ子だ…

公立探偵高校活動記録 #4

公立探偵高校活動記録 #4

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-19

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