ガンダムZ  0078 四話

ガンダムZ 0078 四話

「…い、おいレオン、起きろ。」
「ん…」
「そろそろMSを見てきたらどうだ」
「はい、そうですね」
俺は今、先日撃退した敵MSを追撃する任務に駆り立てられている
と、いってもサラミスに乗って反応した敵の戦艦をおっている
「もしかして敵と戦闘になるかもしれない。」
「「前方に反応有りMS隊は発進準備お願いします。」」
「いってるそばから」
俺は急いでジェラミーとMSハッチに向かった。
「急げよ!」
整備兵だ叫んでいる。
「言われなくても」
皮肉を言いながらMSに乗り込んだ。
「ジェラミー C出るぞ」
「レイミー ハイザック出る」
「レオン ハイザック行きます。」
俺の所属するMS隊は隊列を崩す事なく発進した。
ちなみにレイミーとはMS隊に所属するもう一人だ。
いつも無口で孤立している。
自己紹介では「俺に構わないでくれ」と言われ、驚いた。
しかしMS技量は凄いらしい。
「レオンやられるなよ。」
「分かってます。」

「アーロン、敵の足を止めるだけだぞ」
「落とすなって事ですね?」
「そうだ。」
追っ手はしつこいと読める。
そうでなけれは、諦める筈だ。
しかし、いつもアーロンと出撃するのは疲れる。
あの暴走癖がなければいい男なのに
「下手に撃墜すると更に追っ手が増えるぞ。」
「分かってます。」
試作機とアーロンの機体、それとリックドム2だけで勝てるのか?
「「発進どうぞ」」
「ユキ、ガルバルディ出るぞ」
「アーロン、J出るぞ」
「しっかり、援護しろ。アーロン」
「足だけ撃てば良いですね。」
「そうだ。」

「来るぞ。」
遠くから光が近づいてくる
「レイミーは後続を頼む。」
「はい」
「レオンは俺と来い。」
その直後、遥か彼方からビームが走った。
「どこから」
「レオンくる。」
新型がビームを撃ちながら、しかししっかり距離をとっている
俺は盾を使って勢いよく突っ込んだ。

「何だと?」
敵が突っ込んできた。
確かに虚を付かれたが、馬鹿としか思えない。
「中佐どいてください。」
私はとっさに機体を翻した。
直後、アーロンのスナイパーライフルのビームが
敵MSの脚部を打ち抜いた。
「それで良い。アーロン」
「ありがとうございます。」
が、しかしリックドム2は光を放ちながら散った。
「やられたか。」
どうすれば敵を撃退するか…
そうだ…さっきアーロンが打ち抜いて動かないMSを使って…

「クソ、動力ケーブルがやられた」
「大丈夫だ。助けてやるからな」
確かに助けを待つしか出来ないか…
だが、敵の新型がジェラミーの攻撃を避けつつ近づいてくる。
「「動くな、部隊を引けばコイツは助けてやる。」」
何を言ってる?
おれが人質?

ガンダムZ 0078 四話

ガンダムZ 0078 四話

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-08-11

CC BY-NC-ND
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