Fate/defective c.07
幕間 Ⅱ
日本、東京都、世田谷。
3月20日、春分。午前2時。
彼女はその家の玄関の前に立った。長い坂を上がった先にある洋館。古い門と手入れされていない小さな庭の先に、大きな両開きのドア。向こうに続くのは裏庭だろうか。暗闇は建物の後ろの鬱蒼とした雑木林まで続き、深夜のひっそりとした空気が彼女と家を包んでいる。
彼女は門扉に手をかけ、ゆっくりと押した。きいいい、と耳障りな音を立てて、門はちゃんと開いた。よかった、錆付いていたらと心配だったのだけど、わざわざ直す必要もなさそうだ。
魔術師のつてを辿って、日本で聖杯戦争が行われると聞いたのは1週間前。今日から聖杯戦争が終わるまで、両親が遺したこの場所が彼女の拠点になる。
建物の中は比較的綺麗だった。古洋館と聞いていたから、てっきり蜘蛛の巣やら埃やらが酷いのかと思ったけれど、そうではないらしい。フローリングの床は丁寧に磨かれ続けたのか独特の光沢をもち、金属には錆びがない。照明も壊れていない。両親はよほどマメな人間だったのだろう。故郷から遠く離れたこの建物にすら絶え間無く手入れをしていた痕跡がある。
彼女はそのまま更に奥に進んだ。背負っている鞄の紐を握りしめる。奥に行くほど薄暗く、寒くなる廊下を進んで、最奥にひとつのドアを見つけた。
古い木の扉で、鍵はない。冷たい真鍮のドアノブに手をかけ、思い切り開く。
「これは……」
扉の向こうには、月明かりに透かされた虹色の光が舞っていた。壁には隙間なくステンドグラスが並び、数々の雑貨を色光が照らしている。複雑な模様のスクロール、わずかに埃をかぶった宝石たち、かごの中に並べられた透明な硝子瓶、色あせた孔雀の羽、無数の書物。魔術のための部屋だったのか、様々な道具がところせましと並べられ、壁に掛けられた古い時計は午前2時半を指している。部屋の中央には床板が焼け焦げた跡が模様のように残っていた。
「魔法陣……じゃあ、あのライダーはここで……」
少女の白く細い指が、うっすらと埃をかぶった床板に触れる。長い睫毛に縁取られた金色の瞳がゆっくりと焼け跡をなぞるように見つめる。
少女――アリアナは、脳裏に浮かぶ、幼い頃のわずかな甘い思い出を振り払った。今は必要ないものだ。魔法陣の跡があるなら話は早い。今すぐにでも召喚の儀式に移ろう。
両親が死んでから一緒に暮らしていた叔父夫婦の目を盗んで持ってきた、唯一の触媒。鞄の中を漁り、それを取り出す。古びた布に包まれた平べったい棒状のもの。それが何なのか、アリアナは知らなかった。叔父たちが「決して封を解いてはいけない」といって、地下室の最奥に隠していたからだ。
その布に巻かれた棒を魔法陣の中央あたりに置き、部屋の棚の中から拝借した水銀の壺の封を解く。魔法陣を書くための水銀の用意はさすがに出来なかったので、日本での召喚の時は生贄の血を使うことも覚悟していたが、運良く部屋の中に用意されていた。まるで誰かが用意してくれたかのように、必要なものは必要な位置に置かれている。
ステンドグラスからの月光を受けて、床に描かれた魔法陣の一画一画が白金のように輝く。用意は整った。アリアナは立ち上がり、時間を確認する。午前3時。魔力が最も増幅する良い時間だ。
「じゃ、始めよう」
詠唱は暗記している。大きく息をついて、ふと、動きを止めた。
「……誰?」
背後に気配がある。アリアナは背を向けていたドアの方を振り返った。
「今晩は、お嬢さん。大事な召喚の前に立ち入ってしまって申し訳ない」
そこに立っていたのは黒いマントに鈍色の仮面を被った人物だった。穏やかな口調とは裏腹に、その両手は大量の血で濡れていた。ぼたり、とよく磨かれたフローリングの床に、生乾きの血が垂れる。鉄臭さが鼻腔を突くようだ。
「まだ召喚の儀式はしていないんだね。間に合ったみたいで良かった」
「あんた、誰なの」
「僕?僕はついさっき召喚されてね。聖杯に用があるもんだから」
アリアナは彼が喋り終わらないうちに、手近なナイフを引っ掴んで投げた。魔術師の武器ならこの部屋にいくらでもある。
彼は首を少し傾げて飛んできたナイフを避けると、乾いた笑い声を上げた。
「いやだなあ。もう少し仲良くしようとしてくれても良いじゃないか」
そう言いながら黒衣のサーヴァントは一飛びでアリアナの目前まで接近した。後ずさったアリアナの足が水銀の魔法陣を踏み、掠れる。
「何しにきたのよ。答えなさい!」
「もちろん、マスターとなる君を殺しにきたんだよ」
仮面は顎で彼女の右手を示した。そこにはくっきりと3画の令呪が浮かび上がっている。
「サーヴァントを召喚されてからでは面倒だからね。特に君の持つ触媒――それは良くない。それを使われては、ここに招かれるサーヴァントはほとんど決まりだ。聖杯がマスターとの相性を吟味する間も無く、その英霊はここに来る。僕はそのクラスに良い思い出が無いんだ、残念ながら」
ジャキ、と仮面が大ぶりのナイフを構えた。武器自体は何の仕掛けもないただの刃物だ。アリアナは机の上から何本かスクロールを拾った。サーヴァント相手に勝ち目があるとはあまり思えないが、それでも時間は稼ぐしかない。ここでむざむざと殺されては、ここまで来た意味が無いんだから。
「まあ、そういう事だから。悪いが、死ね」
仮面が大きく振りかぶった。それよりも先に、アリアナはスクロールを破く。間一髪で現れた大きな盾が彼の刃を防いだ。ガシャン、と音を立ててガラスのように盾が割れ、砕け散る。所詮は簡易的な魔術の消耗品だ。アリアナはその隙に、触媒である布の巻かれた棒を拾い上げ、ステンドグラスの窓に向かって走った。相手が本気で殺しにきているなら、こちらはまともに戦う気はない。相手はサーヴァントだ。真正面からぶつかれば、ただの人間などあっという間に殺されてしまう。
だが、あと一歩というところで目の前にバサリと影が舞い降りた。
「逃げようったってそうはいかないよ」
無表情な仮面が月明かりの逆光で暗く光る。
振り上げられた鋭い刃が、まっすぐにアリアナの胸元に向かって飛び込んで来る。
――ああ。
その時、彼女は死を悟った。
勝てるわけがない。サーヴァントも無く。始まる前から、こうやって終わるのか。今までの時間は何だったのか。私の願いはどうなるのか。
あの時の屈辱は何だったのか。あの時の怒りは何だったのか。あの時の悲しみは、何だったというのか?
――嫌だ。
「嫌だ!」
叫んで、咄嗟に布の棒で仮面のナイフを受ける。ガキン、と激しい金属音がして、棒はしっかりとその刃を受け止めた。
「っ……!」
強い。このままでは押し負ける。仮面は何も言わず、ただナイフを持つ手に力を込めてくる。
「このまま終われない!このまま……死ねない!」
「……人間とは、どうしていつもこうなのだろうね」
仮面が呟いた。
「あの人は、もっと美しかった。終わりを受け入れて、全てを愛して死んでいった。だから、僕が連れ戻さなくてはいけないんだ。世界の平和を願ったあの人のため、皆殺しにしなくては」
ナイフに、更に力が入った。もう少し押されれば、それはアリアナの胸元をまっすぐ貫くだろう。
アリアナは震える声で叫んだ。
「あんたの願いなんか知らない……!あたしは!こんなところで負けない、絶対に…!」
「来い!セイバー!」
その時、それまでナイフを防いでいた布にくるまれた棒が、まるで青天の霹靂のように青白く閃いた。豪風が吹き荒れ、仮面のサーヴァントのナイフを弾き飛ばす。
部屋の中全体を眩しく新しい蒼銀の光が照らし出した。ガラス瓶や、水銀や、書物や、羊皮紙や、褪せた孔雀の羽などが舞荒れる。吹きすさぶ猛風の中、アリアナの手に握っていた棒の布が舞い上がり、中身が露わになる。
それは月光を集めて灼いたかのように白銀に輝く、剣の鞘だった。
「呼び声に応じ、セイバー、降霊した。僕を呼んだのは君かい?」
散らばった水銀の粒の上に、一人の青年が立つ。亜麻色の瞳に、輝くような金の髪、鞘と同じく銀の鎧に身を包んだ青年は、アリアナの姿を見ると穏やかにほほ笑む。こんな状況だというのに、アリアナは思わず彼に見入った。
「……やはりアッカーサー家の最後の触媒はそれだったか」
仮面が呟いた。セイバーは初めて彼に目をやり、「ああ」とアリアナの手から鞘を抜き取る。それは彼の手にした剣をぴったりと包んだ。
「レーヴァテインの鞘。これほど僕をおびき寄せるのに効果的な触媒はないよ。無くしたと思ってすごい探したんだから」
セイバーは苦笑した。アリアナは呆然としたままセイバーを見上げる。
「さて、マスター。最初の仕事は彼の撃退でいいのかな?人に仕えるとか初めてだから、ちょっとわからないんだけど」
そう言いながら、彼はしっかりと剣先を仮面のサーヴァントに向けた。アリアナははっとして頷く。
「ええ……ええ、そうよ。彼は敵。消滅させて!」
「了解、マスター」
瞬間、セイバーが剣を構えて飛び出した。一陣の風のごとく速い一飛びで、あっという間に仮面との距離を詰める。
仮面は後ろに退いた。チッ、と舌打ちをして窓際に寄る。
「アーサーではないにしろ、やはり嫌だな。レーヴァテインの使い手……北欧の王の祖、豊穣の神」
「詳しいね。そこまで知っているなら僕の真名もわかってしまうかな」
細身の剣が仮面の喉元に狙いを済ます。仮面は窓に背を付けてナイフを構える。
「真名などどうでもいいことだ」
「そうかい。では遠慮なく」
剣先が鋭く仮面の首に向かって突き出された。間一髪で仮面が躱す。そのまま仮面は黒いマントを翻すと、窓を一突きして砕き割った。
「もっと早く到着すべきだったか。今回は僕の負けだ。じゃあな、セイバー」
そう言い残して、仮面は窓からひらりと飛び降りた。セイバーが窓から外を見たときには、彼の姿は黒い森の中に消えていた。
「ああ……逃してしまった。ごめんよ、マスター」
アリアナは部屋の真ん中で立ち尽くす。とにかく危機は去った。召喚の儀式はしてないけれどサーヴァントは顕現した。そう自覚した途端、足から力が抜け、アリアナは床にへたり込んだ。
「えっ、大丈夫かい?」
セイバーが慌てて駆け寄る。
「少し……疲れた。でも気にしないで。あの仮面もしばらくは来ないと思うし」
アリアナはめちゃくちゃになった部屋を見渡してため息をついた。命の危機が去ると、今度は現実的な問題に直面する。明日からはまずこの部屋の片づけから始めなければ。
「それで、あなたはセイバークラスのサーヴァントでいいのね?」
彼は涼やかな笑みで答えた。
「ああ。改めてよろしく、マスター。僕はセイバー。アルフレイムの主、北欧の豊穣神―――真名を、フレイという」
「フレイ……?フレイって……まさか、神霊ってこと?」
フレイは「ん?」と言いたげに首をかしげた。すっとぼけるフレイと対照的に、アリアナは唖然とした表情で彼を凝視する。
「そんな……あり得ない、神霊なんてサーヴァントの器に収まるものじゃないっていうのに」
「何だ、その事か。僕は確かに神霊だけど、今は違うよ。いろいろな要因が組み合わさって、ここにいる僕はただの英霊の器としてのフレイだからね。心配しないで。魔力を食いつぶす心配もないし、君が望む限りは現界していられるから」
アリアナは眉根を寄せた。いろいろな要因、とはどういうことか。
「一つは、僕の宝具。本当は5つあるんだけど、今はこのレーヴァテインしか無い。宝具を4つ捨てて、セイバーのクラスに収まったってこと。もう一つは触媒かな。レーヴァテインの鞘なんて持ち出されたら、来るしかないだろう?」
彼は嫌味のない笑顔を浮かべた。アリアナは困惑したまま、彼を見る。
「ま、難しいことは考えずにいこう。僕は基本的に人間が好きなんだ。だからもちろん君に協力する。だけど」
フレイがしゃがんで、アリアナと目の高さを合わせた。
「僕の宝具、レーヴァテインはマスターが僕をどれくらい信頼するかに依存する武器だ。だから君が僕を信じてくれれば、それだけこの剣は強くなる。いいかい、君が僕を使役するんだ。それだけは忘れないように」
「……わかった」
頷いた彼女の瞳は揺れていたが、それでもフレイは彼女の手を取った。
「さ、僕たちは僕たちのやるべきことをしようか。まずはこの部屋の有様を何とかしよう。それから―――」
意識が、白濁したところからはっきりとしたところに戻ってくる。
ここはどこだろう。薄く目を開けると、白く輝く天井が見える。窓からの光が天井を切り取ったように白い。そして体に感触がやってくる。すべらかなシーツが肌にあたる感触。体は仰向けになっている。頭が重い。目だけを動かして辺りを観察する。ここは……よく知った場所だ。そうか、アリアナの部屋だ。窓の横にあるベッドの上だろう。
体を起こそうと右腕をついた瞬間、稲妻のように激痛が走った。呻き、見てみれば包帯が幾重にも巻かれている。徐々に記憶がよみがえってきた。そうだ、僕はあの仮面のサーヴァントの一撃を剣で受けた。近くにいたアサシンはもっと酷かったはずだ。僕は彼よりもバーサーカーから離れたところにいたから、右腕だけで済んだのか。
「あら、目が覚めた?お早うセイバー。傷が痛むかしら。随分と遅いお目覚めね」
耳に響く声がして、僕はそちらを見た。アリアナの声ではない。ドアの近くに、コスモス色の髪をした少女が腕を組んで立っている。
「お邪魔してるわ。別にあなた達に危害を加えに来たんじゃないのよ。昨日の夜の戦い、あたしも見てたから。それについて話があって、マスターと一緒に尋ねてきたってわけ。まったく酷い話だわ。あんな英霊があんなクラスで召喚されるなんてね。あなたのマスターだって昨日の夜からかなり気落ちしてて回復魔術もままならないんだもの、まあ仕方ないわよね」
つらつらと流れるような言葉に僕の頭がついて行かない。困っていると、少女の背後から白衣の女性が現れて少女の頭に手を置いた。
「一度に喋りすぎ、あんたは。……悪いね、セイバー。傷の回復もままならないようけど、話がある。起きれるか?」
「……ああ。だけど、君たちはいったい」
「私は四季七種。彼女はキャスター。昨日の夜、バーサーカーとの戦いを見ていた者だ」
「なるほど。…ところで、僕のマスターはどこかな。無事?」
「それはもちろん。おーい、エマ!」
七種が声を上げると、ドアの向こうから黒髪の見知らぬ少女に連れられて、アリアナが姿を現した。僕は声をかけようとしてわずかに躊躇う。その顔はひどく生気を失っていた。
「……アリアナ。無事だったんだね、良かったよ」
声をかけても、アリアナは金色の目を少し伏せたままだ。僕は仕方なく黒髪の少女に目を向けた。
「君は?」
「わたしはエマ・ノッド。この聖杯戦争の監督役のようなものです」
「なるほど。とりあえず……昨日の夜、バーサーカーが宝具を撃ってからのことを聴きたいな。それと、僕のマスターに何があったかも」
キャスターがエマを見た。エマは黒髪を揺らして頷く。
「バーサーカーが展開した宝具は『騎英の手綱』。あなたとアサシンがそれを受け、アサシンは重傷。付近にいたアーチャーは撤退しました。アサシンは現在マスターのもとにいます。バーサーカーはおそらく魔力切れで撤退、行方が分かっていません。アリアナは――彼の宝具を見たときからずっとこの調子です」
業務的な口調でエマが言い終えると、あたりには沈黙が満ちた。
しばらくして、キャスターが口を開く。
「ま、そういうこと。あたしたちは、つまるところあなた達に協力してほしいの。まずはあのバーサーカーを叩く。彼は何かがおかしい――他人の宝具を使うわ、真っ先にマスターを殺すわ、やりたい放題よ。このままじゃあたし達は全滅、最悪、彼が聖杯を手に入れてしまう。あんな狂ったサーヴァントに聖杯を渡すわけにはいかない。そう思わない?」
「……ああ」
「ならあたし達と手を組んで。バーサーカーを倒すまででいい。とにかく彼をどうにかしたいのよ」
僕は七種の顔を見た。彼女は目が合うと、微かに頷く。これはキャスター陣営の総意のようだ。
「わかった、とにかくアリアナと話してみるよ。いったん席を外してもらっても構わないかい?」
「了解。行くぞ、二人とも」
七種は素直に聞き入れてくれた。エマとキャスターの二人が出ていき、部屋にはアリアナと僕だけになる。
僕は慎重に体を起こした。アリアナは固まったように動かない。
「アリアナ、どうし―――」
「怒ってるでしょ」
アリアナが言い放った。金色の目が僕を見据えている。
「え」
「怒っているでしょう。あたしがフレイを信じきれないから宝具が本来の力を発揮しない。それでアーチャーに負けた。あまつさえバーサーカーに押し負けた。責めているでしょう、あたしのことを」
僕は口をつぐんだ。アリアナは目を伏せて、怒られた子供のように突っ立っている。
「僕は怒ってないよ」
「嘘言わないで」
「本当だとも。……いくらマスターとサーヴァントだからって一朝一夕で信頼関係が完璧に築かれるなんて、ちょっと無理な話だ。だから君の責任じゃない。時間をかけて、ゆっくりと……」
「違う」
アリアナはぴしゃりと言った。
「違う。あたしは誰かを信じるなんて永遠にできない。そういう風に生きてきたから。だから――無理なの」
「……どうして、そう思うのかな」
「あたしには愛された記憶がない。誰かを信頼した記憶もない。親を二人とも失って、友人も失って、残された財産に目を付けられて生きてきた。欺瞞と、嘘と、欲しかなかった、あたしの周りには。信じたらその分だけ裏切られた。もう、裏切られるのは嫌だ」
彼女は視線を床に落とした。僕が何か言う間もなく、彼女は僕に背を向ける。
「キャスターの人たちには協力しない。だけど敵にもならない。それでいいわね」
そう言い残して、アリアナは力なく部屋から出て行った。残された僕は、行き場のなくなった言葉の場所を探す。
「裏切らないよ、僕は」
Fate/defective c.07
to be continued.