マバユイヒカリ
親指が動かず寝かしつけた
子供の機会は灯りを消した。
レントゲンにもなりやしない
室内灯はほっといた。
握るぬいぐるみがピンクの兎で
抱きしめるのは淡い毛布。
めくれば疼く肌の色に
戸惑うことは恥ずかしい?
バチンとなったニッパーに
合わせて漏れる息がある。
力加減に溺れてもみて
骨の軸にもしなだれる。
スプリンターの激しさ。
無機質なアラームがトロトロする。
遠くに連れていかれない
引き伸ばされる緒が苦しい。
汗が流れるのはなぜなのかな。
戻らなくても大丈夫?
聞いた溜まる底の果肉は
冷えたコップの中の向こう。
豆電球の隣のとなり。
静かになった電気を思う。
まばゆい光に眩まされた。
兎が少し踊ってみえた。
垂れてるに届く体はあるかな。
触ってくれなきゃわからないかも。
マバユイヒカリ