砂漠の旅 まえがき

息をしている限り
生きているという罪は終わらない
生きるという服役で何を償おうとも


あらゆる返しきれない受け取りがある

それを生の罪というのなら


僕は生きている限り
生きている責任を
空に ではなく 誰かに
磨きながら肯定として返したくなる

自身の生の多くをやさしく
他と共にある木々のように



しかし だからこそ
待たなければならないこともある
僕は待っている

まあ
一人で勝手にそう決めただけなんだけど

砂漠の旅 まえがき

砂漠の旅 まえがき

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • 青年向け
更新日
登録日
2017-06-15

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