ミレナの微笑み

君と別れてから何度か目覚める頃、僕は思い出してしまう。僕の日常を話すとき、君が僕に向ける悲しい目を。
まるで温めても孵ることのなかった卵を撫でるような君の悲しみを。
執筆に頭を持っていかれている間はそんなこともないというのに。次に君と別れた後もきっと僕は同じように
思い出してしまうだろう。
けれど君の、太陽というよりも太陽の下の午後のような微笑みが恋しい。
手紙では君の笑顔が見れないけれど、会えばあの眼差しに胸が締め付けられることだろう

ミレナの微笑み

ミレナの微笑み

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-12

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