歩道

左手には数学のワーク
ひたむきに下向き
誰にも顔見られないように
道歩いていく
明後日には定期テスト
親 先生からの期待値
いつになったら0になる
僕に見向きしなくなる
高校に入り何をしただろう
自暴自棄 逃げる避けるが
上手くなっただけ

知らないうちに足取り重く
風向きは前向きに
移り変わっていく景色に
青ざめていく
一昨年に居た中学三年
未熟な僕からの希望を
いつになく思い出して
涙を零していく
中学校の中で何をしただろう
無我夢中 教室で黄昏
廊下で走っていただけ

あれから
身長は3センチ伸びた
体重は10キロも増えた
今も何かを蓄え続けている
しかしその何かを知ることはない

たまには
楽に生きれる世界に背き
苦労してやつれていくのもいい気がする
皆が幸せに輝くように
願いをこめられたこの世の光が
現代社会の闇を作り出すから

誰かに
自分は自分だと必死に
手を振り疲れるのもいい気がする
独りで自分は自分だと悟り
やりたい放題に生き衰えても
どうせ自分ではないことに気付くから

70億の世界のうち
1つの世界の中で生きる僕
出会ったことの無い出来事や人に
影響されて自分が消えないように
今必死に自分を作り上げている
子供や孫に馬鹿にされないように
今必死に空中にもがいている
しかし一点だけに集中して
背後からの攻撃に気付かずに
意識が無くなるまでの3分間で
僕は特別な人間ではないことに気付くだろう

文章だけでは伝えられない
気持ちや感情があると思う僕
そういう時はあえて身を引いて
知って欲しいとは思わない
ただ何だろうこれ とか
目に止まる物が書けて
本当に誰かの目に止まった時
何かを共有できた気がする
しかしその何かを知ることは無い

歩道

歩道

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-10

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