21世紀の誰かさんへ

21世紀の誰かさんへ

私たちはあと5分くらいで21世紀を終えようとしています。

21世紀が始まったすぐの頃は予言とか色々ありましたね。

22世紀はあなた達が思っているより普通になりそうです。

軌道エレベーターがなければガンの特効薬もできていません。

今日も近所では野良猫が歩き、電車で1時間も揺られれば目の前には田畑が広がっています。

あなた達は失望しましたか?それとも安心しましたか?私には分かりません。

ただ安心して欲しいのは100年くらい経ったわたし達も人間でいられています。

宇宙人の侵略や核戦争は起きそうにありません。

多分、今この瞬間、パソコンに向かって一人、文字を打っているのは私だけでしょうね。みんな、22世紀の訪れを祝おうと笑顔で溢れています。

今、時計を見てみるともう22世紀になっていました(笑)思いの外なんでもありませんでしたね。

外から、花火の音が聞こえてきます。この花火は100年前、ひょっとすると200年前くらいから変わらないものなのでしょうか。

母から電話がかかってきたのでこの辺りで、締めたいとおもいます。

それでは、人類の明日が少しでも幸せでありますように。このメッセージを受け取ったあなたが幸せでありますように。

さようなら、お元気で

21世紀の誰かさんへ

21世紀の誰かさんへ

2017年6月6日に受信を確認

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-05

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