夢を見るオトナ
子供だった大人には夢があった。
それを話すと、当時の大人はみんな「夢を見るのは良いことだ」と微笑んだ。
それから子供だった大人は夢を叶えるために生きた。以前までは宿題さえしない子供だったのに勉強をはじめ、
苦手な本を読み、青春時代と呼ばれるような年になっても、ひとり夢のために毎日を過ごした。
そして卒業をひかえた年、進路の話になっても、子供だった大人は当然いつもの夢の話を切り出した。
しかし、当時の大人は「もう大人なんだから、夢ばかり見てないで現実を見なさい」と態度を一変させた。
夢のために生きてきたのに、それを捨ててしまったら今までのことが無駄になってしまう、と
子供だった大人は夢を見ることをやめられなくなってしまいました。
夢を見るオトナ
夢の責任を負う覚悟って、大人でも重いのに…すごい子供がいるんですね。敬意!