解答用紙

やっとの思いで完成したのに
どうせ君は一瞬でこの紙を破くのだろう
僕は僕で古びれた社会のせいで
小さい頃は何かと純粋だったのに
常識を疑うことしか出来なくなっている
刹那を生きてきたから切ないし
記憶が無いから確証がない
僕は僕を信じられるほどの度量が無い

ビルとビルの隙間に隠れて寝そべる子猫
人と人の隙間に隠れて嘘をつく子供
アメとムチの隙間で揺れ動く大人
子供が成長して大人になる頃
今僕が焦躁りを感じる世界は無くなるのか
雲に乗って欠伸をしながら眺めていたい
誰かが僕を探し求め需要を感じたら
再び地上に戻り僕のやるべき事を終えたい

疲れてストレスを解消しようとして
関係の無い人にストレスを与えてしまう
次飲む人が困るようにわざと
蛇口のハンドルをきつく締めてしまう
生まれてから様々な環境に感化されて
このどうしようもない僕が出来上がったのなら
僕を産んでくれた親を責めることはしたくはない
しかし何も分からずに生きてきた僕を責めないでもらいたい

いつ地球の国の日本の岩手に住む僕が死のうと
遠く離れた人からしたら関係ないのだをろう
どこか悔しく思えるものの僕がこうして
息をしてる間にも気付かずに生き途絶えてる人がいるのなら仕方が無いのだろう
何かが始まった理由は終わりを迎えるためで
僕が生きている理由は何かを残すためなら
僕は今明日明後日何をすべきだろうか

解答用紙

解答用紙

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-03

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